・時のない世界
進行内容
渦の向こうに広がっていたのは
聖地ジ・タに似た、不思議な世界。
そこは「エスカ」と
呼ばれている世界かもしれないとのこと。
クリスタルの導きを求めて、ホラ、デム、
メアの岩のどこか一か所へ向かおう。
- 前のイベントから自動で進行。
(前方に佇むザイドの姿)
Zeid : 聖地ジ・タであって、
そうではない場所のようだ。
Iroha : 貴殿は……
ザイド殿、でございましょうか?
Zeid : ああ、そうだ。
アルドから話は聞いているぞ、イロハ。
Zeid : この場所に
異変が起きているという話を聞いて、
俺も調査にやってきたのだ。
Zeid : 色のない世界。
まるで、死んでしまった世界のようだ。
Iroha : 怖気がたちます。
森羅万象あまねく、冷たい抜け殻のよう。
Zeid : 俺の調査では、
この地は、ミンダルシア大陸の北東にある
聖地ジ・タに似ていることがわかった。
Iroha : 聖地ジ・タ。
その名には聞き覚えがございまする。
Iroha : 師匠が
醴泉島を初めて訪れになった際……
Iroha : 中の国にも
聖地と呼ばれている場所があると
おっしゃっておりました。
Iroha : 聖地ジ・タの奥には神殿があり、
選ばれし者は、明星の巫女の加護を得られると。
Zeid : 聖地ジ・タに似ているだけで、
ここはまったく別の場所だぞ。
別世界と言ってもいいのかもしれぬ。
Zeid : ……もしや、
これが未来の世界なのか?
Iroha : いえ。
私めの感覚では、ここは未来ではございません。
Iroha : おそらくは、
いつか世界を包み込む、滅びをもたらす闇の……
その闇が見せている幻のような世界ではないかと……。
(不意に鈴の音が鳴り響く)
Zeid : ……?
なにかが、鳴っている?
Iroha : 鈴の音、でございましょうか……?
どこぞで聞いたことがあるような……?
Zeid : おぉ……何者だッ……!
(突如虚空に攻撃を仕掛けるザイド)
Iroha : ザイド殿!
気をしっかりお持ちなされ!!
Zeid : 今のは何だ……?
意識がはっきりしないまま、
身体が勝手に動いてしまった……。
Iroha : 操られており申した。
Iroha : どうやら、
怪しき鈴の音は止んだようでございますな。
Iroha : 師匠。
この世界は「エスカ」と
呼ばれていた世界やもしれませぬ。
Iroha : 不肖の弟子ながら、私め。
師匠の教えを思い出し申した。
Iroha : 「中の国にて、
いくつかの地方が闇に飲まれ、
色のない世界が現れた」。
Iroha : 「それこそが
世界を滅ぼす闇の始まりであった」。
Iroha : それが「エスカ」。
Iroha : ただ、私めの知る歴史では、
その世界が現れるのは、今より一層
後の世のこと。
Iroha : なぜ、この時代で
現れたのでございましょうや?
Zeid : もしやと思うが。
歴史が変わっている……のだろうか?
Iroha : ああ、なるほど。
私めが時を超えて来てしまったゆえ……
Iroha : 世界を包む闇もまた、
時を超えて現れたように思いまする。
Iroha : となれば、
早急に未来を変えねば、
今この時間もどうなるかわかりませぬ。
Zeid : ……なんと……。
Zeid : イロハよ、
この「エスカ」という世界自体を
消し去る方法はないのか?
Iroha : 大変申し訳ございませぬ。
私めには、わかりかねます。
Zeid : ならば、
この世界の調査を続けるしかないか。
Zeid : だが、
あの鈴の音の正体がわからねば
危険な探索になるは必至。
Iroha : その通りでございますな。
Iroha : ……師匠。
ライオン殿に尋ねてみれば、
何かわかるやもしれませぬ。
Zeid : ライオンが?
Iroha : ライオン殿は、
母なるクリスタルと繋がりが深い方だと
聞き及んでおり申す。
Iroha : 師匠と同じく、
未来に繋がる大事な力を
お持ちの方でもある様子。
Iroha : ライオン殿は今、
クリスタルの元にいらっしゃるのでございますな?
Iroha : 師匠、
さっそく参りましょう! お先にごめん!
Zeid : イロハ!
ひとりでは危険だぞ!?