ヴァナ・ディールの星唄/時のない世界

Last-modified: 2015-05-14 (木) 23:57:26

・時のない世界

進行内容
 渦の向こうに広がっていたのは
 聖地ジ・タに似た、不思議な世界。
 そこは「エスカ」と
 呼ばれている世界かもしれないとのこと。
 クリスタルの導きを求めて、ホラ、デム、
 メアの岩のどこか一か所へ向かおう。


  1. 前のイベントから自動で進行。
     
    Iroha : この世界は……
    (前方に佇むザイドの姿)
    Zeid : 聖地ジ・タであって、
     そうではない場所のようだ。
    Iroha : 貴殿は……
     ザイド殿、でございましょうか?
    Zeid : ああ、そうだ。
     アルドから話は聞いているぞ、イロハ。
    Zeid : この場所に
     異変が起きているという話を聞いて、
     俺も調査にやってきたのだ。
    Zeid : 色のない世界。
     まるで、死んでしまった世界のようだ。
    Iroha : 怖気がたちます。
     森羅万象あまねく、冷たい抜け殻のよう。
    Zeid : 俺の調査では、
     この地は、ミンダルシア大陸の北東にある
     聖地ジ・タに似ていることがわかった。
    Iroha : 聖地ジ・タ。
     その名には聞き覚えがございまする。
    Iroha : 師匠が
     醴泉島を初めて訪れになった際……
    Iroha : 中の国にも
     聖地と呼ばれている場所があると
     おっしゃっておりました。
    Iroha : 聖地ジ・タの奥には神殿があり、
     選ばれし者は、明星の巫女の加護を得られると。
    Zeid : 聖地ジ・タに似ているだけで、
     ここはまったく別の場所だぞ。
     別世界と言ってもいいのかもしれぬ。
    Zeid : ……もしや、
     これが未来の世界なのか?
    Iroha : いえ。
     私めの感覚では、ここは未来ではございません。
    Iroha : おそらくは、
     いつか世界を包み込む、滅びをもたらす闇の……
     その闇が見せている幻のような世界ではないかと……。
    (不意に鈴の音が鳴り響く)
    Zeid : ……?
     なにかが、鳴っている?
    Iroha : 鈴の音、でございましょうか……?
     どこぞで聞いたことがあるような……?
    Zeid : おぉ……何者だッ……!
    (突如虚空に攻撃を仕掛けるザイド)
    Iroha : ザイド殿!
     気をしっかりお持ちなされ!!
    Zeid : 今のは何だ……?
     意識がはっきりしないまま、
     身体が勝手に動いてしまった……。
    Iroha : 操られており申した。
    Iroha : どうやら、
     怪しき鈴の音は止んだようでございますな。
    Iroha : 師匠。
     この世界は「エスカ」と
     呼ばれていた世界やもしれませぬ。
    Iroha : 不肖の弟子ながら、私め。
     師匠の教えを思い出し申した。
    Iroha : 「中の国にて、
     いくつかの地方が闇に飲まれ、
     色のない世界が現れた」。
    Iroha : 「それこそが
     世界を滅ぼす闇の始まりであった」。
    Iroha : それが「エスカ」。
    Iroha : ただ、私めの知る歴史では、
     その世界が現れるのは、今より一層
     後の世のこと。
    Iroha : なぜ、この時代で
     現れたのでございましょうや?
    Zeid : もしやと思うが。
     歴史が変わっている……のだろうか?
    Iroha : ああ、なるほど。
     私めが時を超えて来てしまったゆえ……
    Iroha : 世界を包む闇もまた、
     時を超えて現れたように思いまする。
    Iroha : となれば、
     早急に未来を変えねば、
     今この時間もどうなるかわかりませぬ。
    Zeid : ……なんと……。
    Zeid : イロハよ、
     この「エスカ」という世界自体を
     消し去る方法はないのか?
    Iroha : 大変申し訳ございませぬ。
     私めには、わかりかねます。
    Zeid : ならば、
     この世界の調査を続けるしかないか。
    Zeid : だが、
     あの鈴の音の正体がわからねば
     危険な探索になるは必至。
    Iroha : その通りでございますな。
    Iroha : ……師匠。
     ライオン殿に尋ねてみれば、
     何かわかるやもしれませぬ。
    Zeid : ライオンが?
    Iroha : ライオン殿は、
     母なるクリスタルと繋がりが深い方だと
     聞き及んでおり申す。
    Iroha : 師匠と同じく、
     未来に繋がる大事な力を
     お持ちの方でもある様子。
    Iroha : ライオン殿は今、
     クリスタルの元にいらっしゃるのでございますな?
    Iroha : 師匠、
     さっそく参りましょう! お先にごめん!
    Zeid : イロハ!
     ひとりでは危険だぞ!?