・瓦解する存在
進行内容
大いなるものアレキサンダーは
フェニックスの力を一時的に増幅させ、
イロハを蘇らせてくれた。
そして、未来を飲み込む「闇」について
詳しく教えてくれた。それは「光」に
対しての「闇」ではなく、より恐ろしい
ものだという……。
具合の悪いイロハは、アトルガン皇宮で
手当をすることとなった。皇宮へ向かおう。
- アルザダール海底遺跡群でイベント。
Nashmeira : ここは
時代で言えば900年も昔……
アルザダール朝に築かれた遺跡の1つです。
Nashmeira : そして、
この場所に他国の方をお通しするのは、
本当に特別な時だけ……。
Tenzen : ナシュメラ殿。
そなたの後ろにある巨大なからくりはいったい……?
Nashmeira : これは機関巨人。
我がアトルガン皇国が造り出した、
大いなるものの依代。
Tenzen : 機関巨人……依代……。
Nashmeira : そして、その名は
光を司る大いなるもの「アレキサンダー」。
Tenzen : ムムッ!
Nashmeira : え、なに!?
Tenzen : これはいったい……。
Alexander : 誰かと思えば、
小生意気で小うるさいフェニックスですか。
Alexander : ……ほう?
遙か昔よりも更にうるさくなったと思ったら、
もう一体、フェニックスがいるようですね。
Alexander : 未来より
時を超えて現れし者が、もう一体の
フェニックスを連れてきたと、そういうわけですね。
Alexander : ……状況は理解しました。
Alexander : 我を敬う魂に免じ、
その娘の復活に力を貸して差し上げましょう。
Tenzen : イロハ殿!
Iroha : 師匠……。
ああ……テンゼン殿……。
大丈夫?
気分が悪いの?
君は殺されたんじゃ……?
Tenzen : イロハ殿。
お疲れでござろう。代わって我輩が説明いたす。
Tenzen : 我輩、
何が起こったかわかっておりますぞ。
Tenzen : イロハ殿は
未来の完全なるフェニックスの力で
蘇り、生き返ったのでござるよ。
Tenzen : しかも、
これが初めてのことではないでござる。
Tenzen : これまでに何度も、
イロハ殿は生死を繰り返しているのでござる。
Iroha : 出戻り娘で
お恥ずかしい限り……。
Tenzen : この鳳凰丸に一度、
完全なるフェニックスが宿った故、
我輩にもわかったのでござる。
Tenzen : 蘇りの際には、
身を引き裂かれんが如き痛み……
業火に焼かれんばかりの苦しみを
伴うのでござるな?
Tenzen : これ以上、
無理をしてはならぬ。
身体は蘇っても、心が壊れてしまうというぞ?
Iroha : 私めにできることは、
他にございませんゆえ……。
Alexander : その者は
この世界には「いてはならない存在」ゆえ、
何度も死を迎えているのです。
Nashmeira : そんな、存在が……?
Tenzen : なるほど。
この時代では、まだイロハ殿は
生まれ落ちていないゆえ?
Alexander : 世界の理というものは、
簡単には変えられないものなのです。
Alexander : フェニックスの
再生の力だけでは、生き返らせるのも
困難を極めるようになってきたのでしょう。
Alexander : 我が力を
少し分け与えましたが
いつまで持つでありましょうか。
Iroha : それでも、
私めは師匠を導き……
光の未来を拓かねばなりませぬ。
Alexander : ふむ。
「闇」が世界を包むというのですね。
Alexander : しかし、「それ」は
我と対となり、ラグナロクを生み出す
純粋なる「闇」ではありません。
Alexander : はるか昔。
我々、古の神々は「それ」の存在を
身近に感じてはいました。
Alexander : 「それ」は
神の力を超えた、恐ろしい存在。
近いうちに、やってくるというわけですね。
Tenzen : おそらく、
その手下どもも、既に
この時代へ来ておりますぞ。
Tenzen : アレキサンダー殿の力を狙い、
魔笛で儀式を行おうとしておりました。
Alexander : ああ、あれですか。
Alexander : 少し違います。
あの者は、我が光の力ではなく、
オーディンが持つ闇の力を欲していたのです。
Alexander : そう、オーディンを
呼び出すがためだけに、我が力を……
Nashmeira : そんなことをしたら、
またラグナロクが起きてしまう!
Alexander : 我としては
その時が来るならば喜んで迎え入れましょう。
Nashmeira : ダメです!
Alexander : どちらにせよ、
あの者は諦めた様子。
Alexander : 再び、フェニックスの力を
その娘から奪いに来るか、もしくは……
Alexander : 他の闇の力を求めて、
別天地を目指すのか……。
Iroha : お待ちくだされ。
Iroha : 無の使者を倒すことよりも、
師匠を「決断の時」へと導く方が
私めにとっては重要な使命でございまする。
Iroha : そのためには、
次なる勾玉の力を求め……
Iroha : ゲホッ、ゲホッ……!
Tenzen : た、大変でござる!
Nashmeira : 無理をしてはダメよ!
Alexander : その者の存在が
また消されようとしてますね。
Alexander : 何か手はないか、と?
Alexander : そうですね。
アルタナの子へ会いに行けば、万が一にも
世界に認めさせることができるかもしれません。
Alexander : アルタナの子とは、
新しく生まれた神の一人。
世界の見張り番「ケット・シー」。
Alexander : そなたらを導く
フェニックスに尋ねるがよいでしょう。
Iroha : ああ……
私めを……心配など勿体無きこと……。
Iroha : 放っておいて
旅をお続けくだされ、師匠……。
Nashmeira : 喋らないで。
すぐに皇宮に運ばないと危険かもしれない。
Tenzen : [Your Name]殿、
イロハ殿のことは我等に任せるでござる!