ヴァナ・ディールの星唄/瓦解する存在

Last-modified: 2015-08-05 (水) 19:59:44

・瓦解する存在

進行内容
 大いなるものアレキサンダーは
 フェニックスの力を一時的に増幅させ、
 イロハを蘇らせてくれた。
 そして、未来を飲み込む「闇」について
 詳しく教えてくれた。それは「光」に
 対しての「闇」ではなく、より恐ろしい
 ものだという……。
 具合の悪いイロハは、アトルガン皇宮で
 手当をすることとなった。皇宮へ向かおう。


  1. アルザダール海底遺跡群でイベント。
     
    Nashmeira : お待ちしていました。
    Nashmeira : ここは
     時代で言えば900年も昔……
     アルザダール朝に築かれた遺跡の1つです。
    Nashmeira : そして、
     この場所に他国の方をお通しするのは、
     本当に特別な時だけ……。
    Tenzen : ナシュメラ殿。
     そなたの後ろにある巨大なからくりはいったい……?
    Nashmeira : これは機関巨人。
     我がアトルガン皇国が造り出した、
     大いなるものの依代。
    Tenzen : 機関巨人……依代……。
    Nashmeira : そして、その名は
     光を司る大いなるもの「アレキサンダー」。
    Tenzen : ムムッ!
    Nashmeira : え、なに!?
    Tenzen : これはいったい……。
    Alexander : 誰かと思えば、
     小生意気で小うるさいフェニックスですか。
    Alexander : ……ほう?
     遙か昔よりも更にうるさくなったと思ったら、
     もう一体、フェニックスがいるようですね。
    Alexander : 未来より
     時を超えて現れし者が、もう一体の
     フェニックスを連れてきたと、そういうわけですね。
    Alexander : ……状況は理解しました。
    Alexander : 我を敬う魂に免じ、
     その娘の復活に力を貸して差し上げましょう。
    Tenzen : イロハ殿!
    Iroha : 師匠……。
     ああ……テンゼン殿……。
     
    何という?
     大丈夫?
     気分が悪いの?
     君は殺されたんじゃ……?
     
    「大丈夫?」
    Tenzen : イロハ殿。
     お疲れでござろう。代わって我輩が説明いたす。
    Tenzen : 我輩、
     何が起こったかわかっておりますぞ。
    Tenzen : イロハ殿は
     未来の完全なるフェニックスの力で
     蘇り、生き返ったのでござるよ。
    Tenzen : しかも、
     これが初めてのことではないでござる。
    Tenzen : これまでに何度も、
     イロハ殿は生死を繰り返しているのでござる。
    Iroha : 出戻り娘で
     お恥ずかしい限り……。
    Tenzen : この鳳凰丸に一度、
     完全なるフェニックスが宿った故、
     我輩にもわかったのでござる。
    Tenzen : 蘇りの際には、
     身を引き裂かれんが如き痛み……
     業火に焼かれんばかりの苦しみを
     伴うのでござるな?
    Tenzen : これ以上、
     無理をしてはならぬ。
     身体は蘇っても、心が壊れてしまうというぞ?
    Iroha : 私めにできることは、
     他にございませんゆえ……。
    Alexander : その者は
     この世界には「いてはならない存在」ゆえ、
     何度も死を迎えているのです。
    Nashmeira : そんな、存在が……?
    Tenzen : なるほど。
     この時代では、まだイロハ殿は
     生まれ落ちていないゆえ?
    Alexander : 世界の理というものは、
     簡単には変えられないものなのです。
    Alexander : フェニックスの
     再生の力だけでは、生き返らせるのも
     困難を極めるようになってきたのでしょう。
    Alexander : 我が力を
     少し分け与えましたが
     いつまで持つでありましょうか。
    Iroha : それでも、
     私めは師匠を導き……
     光の未来を拓かねばなりませぬ。
    Alexander : ふむ。
     「闇」が世界を包むというのですね。
    Alexander : しかし、「それ」は
     我と対となり、ラグナロクを生み出す
     純粋なる「闇」ではありません。
    Alexander : はるか昔。
     我々、古の神々は「それ」の存在を
     身近に感じてはいました。
    Alexander : 「それ」は
     神の力を超えた、恐ろしい存在。
     近いうちに、やってくるというわけですね。
    Tenzen : おそらく、
     その手下どもも、既に
     この時代へ来ておりますぞ。
    Tenzen : アレキサンダー殿の力を狙い、
     魔笛で儀式を行おうとしておりました。
    Alexander : ああ、あれですか。
    Alexander : 少し違います。
     あの者は、我が光の力ではなく、
     オーディンが持つ闇の力を欲していたのです。
    Alexander : そう、オーディンを
     呼び出すがためだけに、我が力を……
    Nashmeira : そんなことをしたら、
     またラグナロクが起きてしまう!
    Alexander : 我としては
     その時が来るならば喜んで迎え入れましょう。
    Nashmeira : ダメです!
    Alexander : どちらにせよ、
     あの者は諦めた様子。
    Alexander : 再び、フェニックスの力を
     その娘から奪いに来るか、もしくは……
    Alexander : 他の闇の力を求めて、
     別天地を目指すのか……。
    Iroha : お待ちくだされ。
    Iroha : 無の使者を倒すことよりも、
     師匠を「決断の時」へと導く方が
     私めにとっては重要な使命でございまする。
    Iroha : そのためには、
     次なる勾玉の力を求め……
    Iroha : ゲホッ、ゲホッ……!
    Tenzen : た、大変でござる!
    Nashmeira : 無理をしてはダメよ!
    Alexander : その者の存在が
     また消されようとしてますね。
    Alexander : 何か手はないか、と?
    Alexander : そうですね。
     アルタナの子へ会いに行けば、万が一にも
     世界に認めさせることができるかもしれません。
    Alexander : アルタナの子とは、
     新しく生まれた神の一人。
     世界の見張り番「ケット・シー」。
    Alexander : そなたらを導く
     フェニックスに尋ねるがよいでしょう。
      
    Iroha : ああ……
     私めを……心配など勿体無きこと……。
    Iroha : 放っておいて
     旅をお続けくだされ、師匠……。
    Nashmeira : 喋らないで。
     すぐに皇宮に運ばないと危険かもしれない。
    Tenzen : [Your Name]殿、
     イロハ殿のことは我等に任せるでござる!