ゲーム用語/必殺技

Last-modified: 2024-04-13 (土) 11:00:40

文字通りの意味で言えば、敵を「必」ず「殺」す「技」。
しかし文字通りの意味で使われることは殆ど無く、大抵は超威力を持つ大技の総称として使われる。
ちなみに格闘ゲームなどではキャラクターの固有技が「必殺技」と呼ばれることがままあり、
これも文字通りの意味で使われることが殆ど無い理由の一つと思われる。

目次

概要

  • 創作物(アニメ、漫画、特撮など)の登場人物が持つ代表的な技を指す場合が多い。
    ウルトラマンのスペシウム光線や仮面ライダーのライダーキック、孫悟空のかめはめ波とかである。
    一昔前の特撮に多い例として、物語のクライマックスでヒーローが使用し、直撃を受けた怪獣・怪人は爆死、
    文字通りの一撃必殺となり戦闘終了となるのが通例であった。
    しかし近年では「悪党を改心させる」など、
    そもそも倒す気はおろか傷付ける気すら毛頭無い能力や技を用いるキャラクターも珍しくなく、
    そういったものでさえも(話を収束させる時に使われるせいか)「必殺技」と呼ばれる場合がある。
    • 実は「必殺技」という単語は国語辞典などには載っていない場合も多く
      (「必殺」という単語は載っている)、定義などもかなり曖昧になってきている。
    • 現実だとプロレスラーの決め技やフィニッシュ・ホールドを必殺技と形容することがある。
  • ゲームでも大抵の場合、そのキャラクターが持つ代表的な技に対して使われる。
    習得する為に特定の条件を満たさなければならなかったり、
    繰り出す際に複雑なコマンドを要求されたりする場合もあるが、
    代わりに威力は絶大だったり、特別な演出が入ることが多い。
    • さらにゲームによっては“超”必殺技だったり(秘)奥義だったりスーパーコンボだったりと、
      必殺技の上を行くより強力な技が用意されている場合もあり、
      必殺とは名ばかりなキャラクター毎の得意技や固有技と化すこともある。
  • なお、冒頭で述べた文字通りの意味の必殺技(一撃で敵を倒す技)もあるにはあるが、
    大抵そちらの場合は「即死技」、「一撃技」、「一撃必殺」などと呼ばれ、必殺技とは区別される。
    それらに関しては、詳しくはこちらを参照すること。

MHシリーズにおける「必殺技」

  • モンハンにおける必殺技は、基本的にハンターもしくはモンスターの「大技を指す。
  • モンハンの世界観は「ファンタジーではあるが現実に限りなく近い」ということから、
    初期の作品ではそれこそド派手な必殺技の応酬とは無縁の、地味な攻撃のくり返しが
    ハンター・モンスター双方にとって当たり前であった。
    しかしシリーズを経てくるとアクションの幅が増えていき、またグラフィックも向上したことから
    他ゲームのようなファンタジー色の強い必殺技も徐々に見られるようになった。

ハンター

  • MHシリーズも「戦うゲーム」なのだが、これと言って習得の為のレベリングだとか、
    複雑なボタン操作などといったものは基本的には存在しない。
    そもそも上記の様なあまり派手な必殺技はMHシリーズには存在しない。
    しかしハンターが使用する技の中でも突出したダメージソースとなる技の一部は、
    プレイヤーの間で一種の通称として「必殺技」と呼ばれる場合がある。
    大剣の溜め斬り、太刀の気刃大回転斬り、双剣の乱舞、ガンランスの竜撃砲
    チャージアックスの超高出力属性解放斬り、スラッシュアックスの属性解放突きなどがそれである。
    総じて連携の最後にしか出せないもの、動きが大きく一度出してしまうとモーションが終るまで動けないものなど、
    使い所を間違えると大きな隙を晒してしまう場面も多々見受けられるが、
    それでもその武器での戦法として決して無視出来ない威力と魅力を秘めている、積極的に狙いたい技である。
    これらの大技を如何に使いこなせるかが、その武器の使い手としての腕の見せ所である。
    完璧に決まった時の感動は筆舌に尽くし難いものがあり、PTでも大いに目立つ事が出来るだろう。
    • MHXX以前では大剣以外の必殺技は全て「体力やスタミナを消費する」
      「専用ゲージが一定量必要」など、連発出来ない様に代償が設けられている。
      そして代償が不要な大剣や、代償を無視する方法のある双剣でも、
      敵の行動に極端に左右される為、連発出来る点をそう簡単に活かすことは出来ない。
    • シリーズを追うごとに武器に新モーションが追加されることで派生が増え、
      必殺技が置き換えられることもある。
      大剣で例えると、MH2で溜め斬り、MH3で強溜め斬り、MHWorldで真・溜め斬りのように、
      派生が追加されることで大剣の必殺技は更新されている。

MHX(X)

  • MHXの「狩技」はド派手な演出が特徴的でまさしく「必殺技」と呼べるものだが、
    コンセプトはあくまでも「ハンターの個性を強くするもの」である。
    • 表記としてレベルは存在するものの、場合によっては低いレベルの狩技も使用される。*1
    • ちなみにサポート傾向「カリスマ」のオトモを連れていると、
      狩技発動時に「旦那さんの必殺!」というセリフが聞ける。

MHR(:S)

  • MHRiseで実装された鉄蟲糸技も、ハンターにとっての「必殺技」と呼べる性能のものが多い。
    同じく新要素の翔蟲の力を借りた技であるが、回転率が高いためか狩技と比べると演出は控えめ。
    • 翔蟲は基本的に2匹をハンターに同行させる事が出来るのだが
      いわゆる必殺技と呼べるような鉄蟲糸技の多くは、同時に2匹の翔蟲を扱ったり
      使用した翔蟲を再度使えるようになるまでの時間が長かったりする。
      翔蟲の用途は回避や移動・受け身など多岐にわたる為、適当に出すと後でしわ寄せが来る。
    • また、当作ではハンターが掛け声だけでなく流暢に状況に合わせた言葉を話すようになった影響で
      そういった鉄蟲糸技や他の一部の大技に対しても「一気に打ち破る!」「私のとっておき!」「気焔万丈!」等
      ボイスの種類に合わせた言葉を発するようになった。
      武器種によってこの掛け声を出す頻度は異なり、
      大技をよく使う武器が揃うと戦場が結構やかましいことになる事も…。
    • 使用する翔蟲ゲージ自体は自動回復であり、会敵時にも即発動可能なため
      攻撃によって個別のゲージを溜める狩技とは相反する性質といえる。
  • なお、必殺技の習得の為にレベリングは必要ないと最初に記述したが、
    狩技と鉄蟲糸技においては一部習得するために条件を満たさなければならないものもある。

武器ごとの必殺技の推移

大剣

  • 無印では必殺技と呼べるような技はなかったが、MH2で溜め斬りが追加され、必殺技といえる技を手に入れた。
  • MH3では溜め斬りの更に上である溜め斬りが追加。
    この技を出すには溜め斬り→横殴り→強溜め斬りと時間がかかるため、簡単に当てれるものではない。
    しかし、当初は溜め斬りとあまり火力がほぼ変わらなかったため、あまり注目されていなかった。
  • MHWorldでは・溜め斬りが追加。
    大剣の中では勿論、全武器を見渡してもここまで凄まじい単発火力を持つ攻撃はほぼ存在しない。
    しかし、そもそもこの技を出すのには強溜め斬りからの派生でしか出せない上に、
    溜めが必要で動きもかなり大振りでモンスターが動いている中で当てれる技ではない。
  • MHRiseでは真・溜め斬りの入れ替え技として激昂斬が追加。
    真・溜め斬りと比べると威力は劣るが、溜め中にハイパーアーマーが付与され、
    技を出す直前に攻撃方向を自由に変えられるため真・溜め斬りと比べると非常に当てやすい。
    威力が超威力から高威力止まりになる代わりに、圧倒的に取り回しに優れた技である。

太刀

  • MH3で気刃斬りの最後に気刃大回転斬りが追加。
    気刃大回転斬りを命中させると練気のオーラを刀身に纏い、攻撃力が上昇していく。
    太刀のオーラと練気ゲージの外枠は、大回転斬りを当てるたびに白→黄→赤と変化し、攻撃力が上がっていく。
  • MHXではブシドースタイルのジャストアクションとして気刃無双斬りが追加。
    特徴は気刃大回転斬りから変わらず、命中させると練気ゲージの色を一段階上げられる。
    ちなみに、名前こそ違うがブレイヴスタイルの剛・気刃斬りIIIは気刃無双斬りと全く同じモーションである。
  • MHWorldでは気刃兜割が追加。
    気刃突きを命中させると、モンスターを踏み台にして飛び上がり、落下しつつ縦に一閃する。
    気刃兜割を放つと命中の有無に関わらず練気ゲージの色が一段階下がる
    気刃大回転斬りや気刃無双斬りは自己強化技だったが、
    こちらは代償の代わりに高火力の技を放つというまさに必殺技といえる技だろう。
    • ちなみに、以前の必殺技ポジションだった気刃大回転斬りは
      気刃兜割に比べると威力が大きく見劣りすることに加え、
      見切り斬りからの派生により出しやすくなったり、MHW:Iでは特殊納刀への派生が追加される等、
      色段階を上げるための繋ぎ技という立場に収まりつつある。
  • MHR:Sでは気刃解放斬りが追加。
    特殊納刀の入れ替え技である威合から威合気刃溜めをすることで放てる。
    この溜めには練気ゲージを消費し、溜め続けることで一段階どころか全ての練気ゲージが消滅する
    特に赤オーラから無色まで3色一気に消費する最大溜めによる三連斬が凄まじく、
    単体モーション値だけで言えば間違いなく歴代の太刀のアクション中最高火力の大技である。
    気刃兜割以上の代償を払い、超火力を放つ、真の必殺技といえる技だろう。

片手剣

  • MH3G以前はこれと言った高威力の技は無かったが、MH4にて片手剣でも溜め斬りが使えるようになった。
    バックステップの後に力を溜めて繰り出す強烈な盾とジャンプ斬りによる二連撃で、
    モーション値だけを見れば片手剣の技の中では飛びぬけて高威力である。
    だが、この技を出さずにコンボを繋ぎ続けた方が純粋なDPSは上回るため、
    総合的に見ると「必殺技」と言えるかどうかは微妙なところ。
    もちろん、バックステップでの回避を上手く絡めるなど、適切な立ち回りが出来ていれば優秀な技ではある。
  • そんな訳で長らくハッキリ必殺技といえる技がなかったが、MHW:Iで遂にジャストラッシュが追加。
    強化撃ちかバックステップから繰り出すことができ、ジャストの名の通り
    タイミングよくボタンを押すことでモーション値が1.8倍に上昇し、心眼効果が付く。
    • MHRiseではジャストラッシュの〆技が駆け上がり斬りになり、
      ジャンプ斬り、落下突き、フォールバッシュに派生できるようになった。
      また、三段目の後にAを押すと、突き刺し→駆け上がり斬りではなく、旋刈りに派生するようになった。

双剣

  • 鬼人化中に乱舞を繰り出すことができる。
    制約が鬼人化中であることしかないため、乱舞を連発することができるが、
    一度繰り出すと最後まで止まらず、使用中はその場から動けない。
  • 長らく乱舞以外の必殺技はなかったが、MHWorldでは空中回転乱舞・天が追加。
    段差への鬼人回避か、空中鬼人化からの△を押すことで空中回転乱舞に派生し、
    空中回転乱舞がヒットすることでモンスターの背軸を沿うように移動しながら斬り刻む。
    乱舞とは異なり、段差や斜面がなければ出すこと自体できないが、火力、爽快さは抜群。
    • MHRiseでは疾翔けによる空中抜刀鬼人化や、鬼人突進連斬の入れ替え技である鬼人空舞、
      鉄蟲糸技の櫓越えと、出せる手段が大幅に増え、かなり出しやすくなった。
      しかし、モーション値ががた落ちしており、ヒット間隔も伸びてしまった。

ハンマー

  • 長らく必殺技といえる技がなかったが、MHWorldで遂に空中回転攻撃が追加。
    斜面で溜めながら滑走することで出すことができ、縦回転しながら着地するまで飛んでいく。
    威力良し、乗り蓄積有り、滑ってからすぐ出せば発動が早いと三拍子揃っているが、
    段差どころか斜面がなければ出すことができないのが最大のネック。
    • MHRiseでは鉄蟲糸技である鉄蟲回転攻撃としてどこでも出せるようになった。
      これまで通り、坂から空中回転攻撃を出すことができるが、坂道からの攻撃の出が非常に遅くなった上に
      方向修正がほぼ効かなくなったため、使い勝手が非常に悪くなってしまった。
  • MHWorldではさらに大技として叩きつけコンボが追加されている。
    これは攻撃が当たる度に次の叩き付けを繰り出せるようになるという特殊な派生を持ち、
    4回叩き付けた後、最後に高威力のフィニッシュ叩き付けで〆る。
    何度も叩き付ける姿は鬼気迫るものがあり、すという意思が見えるようである。

狩猟笛

  • 狩猟笛はサポートメインという武器の性質故か、(MHXを除けば)必殺技と呼べるようなものは長らく存在しなかったが、
    MHRiseにて大技「三音演奏」を獲得。
    その場で踊るように笛を振り回し、連続攻撃を仕掛けた後に全ての演奏効果を発動するというもの。
    気炎ゲージが溜まっていればさらに響音攻撃で追撃し、気炎の旋律を演奏できる。
    単体でもモーションがかなり長い上にリーチが短めなので適当に放つのは難しい。

ガンランス

  • ガンランスは竜撃砲という非常に分かりやすい必殺技を有している。
    ガンランスを構えてしばしの溜めの後、巨大な爆炎を放ちモンスターを包み込む。
    一度放つと排熱を行う必要があり、その間に再度竜撃砲を打つことはできない。
    狩技や鉄蟲糸技ではない通常派生の技にクールタイムが設定されている必殺技は類を見ない。
    • 発射前では盾を構えてはいるがガード効果は無く、咆哮やブレス、突進などで潰されてしまう事もしばしば。
      しかし、MHRiseからは発射準備中にガード効果が付与。
      これによって安全に放つ事が出来るようになり、実用性とロマンを兼ねたアクションに昇華した。
  • MHR:Sではフルバレットファイアが登場。
    • 本来なら本項では狩技および鉄蟲糸技は扱わないが、
      フルバレットファイアは常軌を逸した技であるため、例外的に扱う。
    これは竜杭砲or爆杭砲、フルバースト、そして上記の竜撃砲を含めたありったけの砲撃技をぶっ放す大技であり、
    その威力と派手さは勿論、この技専用のテンプレ装備が存在する事もあり、
    まさにガンランスの集大成にして、必殺技と呼ぶに相応しいもの。
    なお、上記全ての弾が空っぽでも発射前にリロードを行い装填するのだが
    竜撃砲の冷却時間中であろうと即座に冷却するため、
    翔蟲2匹いれば発動…どころか場合によっては連発できる。
    そんな攻撃を狩猟開始から終了まで使い続けても、ガンランス本体には何の問題も無いらしい。
    工房の職人達の胃にFBF炸裂である

スラッシュアックス

  • 剣モードの時に属性解放突きを繰り出すことができる。
    技のモーションが非常に大きく、属性解放フィニッシュを出すまでに時間がかかる他、
    スラッシュゲージを大量消費してしまうため、簡単に連発できるような技ではない。
  • MHWorldでは零距離解放突きが追加。
    高出力状態の時に属性解放突きの始動の突きを当てることで、零距離解放突きに派生し、
    モンスターの身体を駆け上って文字通り零距離で属性解放突きを放つという豪快なアクション。
    モーションが大きく、そもそもヒットさせられないという問題を解決した画期的な必殺技である。
    しかし、モンスターの体に密着するためモロに攻撃を受けて吹っ飛ばされて技が中断されてしまう。
    • MHW:Iではクラッチ状態から直接派生できるようになり、技の出しやすさが爆発的に上昇した。
      更に、高出力状態であればスラッシュゲージが一定値に達していなくても発動することができる。
    • MHRiseではクラッチクローが廃止されているため、クラッチ状態からの直接派生はなくなったが、
      零距離解放突き中はハイパーアーマーが付与されるようになり、
      行動不能状態にされたり、セミ死乙ったりしない限り技が中断されることがなくなった。
  • MHRiseでは属性解放突きの入れ替え技として圧縮解放フィニッシュが追加。
    モーションはMHXXで剣鬼状態中にトランスラッシュを使用した際のフィニッシュモーションが流用されており、
    始動の突き後にすぐ武器を構え直した後、爆発とその反動によって高速の一閃を放つ。
    爆発前の構え直す部分ではハイパーアーマーが付与される。
    しかし、零距離解放突きに派生することができなくなる他、
    ゲージ消費が非常に重く、スラッシュゲージがMAXの時から放っても変形不可寸前までゲージを消費する。

チャージアックス

  • 登場時点で高出力属性解放斬りという大技を持っていたが、
    MH4Gではさらに超高出力属性解放斬りが追加。
    属性強化状態のみ出すことができ、チャージされたビンをすべて放つ。
    放たれたエネルギーは地面から噴き上がり大爆発を起こす。
    また、超高出力属性解放斬りの後は盾の属性強化状態が解除されてしまう。
    • MHWorldでは属性強化状態が解除されなくなったため、即座にビンを溜めて
      属性強化状態がある限り超高出力を連発するという強引な戦法もできるようになった。

  • 長らく必殺技といえる技がなかったが、MHWorldで遂に竜の一矢が追加。
    推進機構が付いた矢を地面に擦り付けて着火し、その場にしゃがみ込んで狙いつけてから射出する。
    しかし、着火から発射までにも長いしゃがみ構え時間があり、更にしゃがみ込んでからはその場から動けなくなる。
    非常に長い射程を持ち、常時適正距離扱い、更にヒット数に上限が無い。
    また、切断属性を持つため、尻尾切断が可能。

モンスター

  • 上記の通りハンターが持つ大技に対して使われる訳だが、当然モンスター側にも適用される。
    そもそも大型モンスターとハンターとでは体格差があまりに違い過ぎる。
    その圧倒的な体格から繰り出される攻撃はどれも強力で、工房が力を入れて作り上げた防具が無ければ、
    いくら超人の域に達しているハンターと言えど、一撃耐えることすらまず不可能だろう。
    上位やG級ともなれば、攻撃ですらない唯の身動きでさえ致命傷になる可能性すらある。
    そんな生物の「必殺技」である。その威力は最早想像を絶するものであることは言うまでもない。
  • モンスターの必殺技については大まかに二通り存在しており、
    プレイヤーが「高威力かつ派手な見た目で、特に警戒すべき大技」を指して用いる俗称的なものと、
    公式から特殊名称・演出が設定されている特別なモーションを指す半公式のものがある。
  • 前者はゲーム中で脅威となる技の認知にあたってプレイヤー間で定められることが多い。
    大まかな傾向として、そのモンスターの代名詞的な攻撃で、攻撃値80以上の技が該当し、
    多くの場合はプレイヤー間で編み出された俗称が充てがわれる。
    またその関係上、印象的な公式名称は設定されていない(または広く認知されていない)ほか、
    攻略ガイドや情報サイトでは個別の項目やページが作られる場合もある(当サイトも例外ではない)。
    有名な例としては「グラビーム」「お手」「ビターン」「ジャンピング土下座」「ダイソン」など。
    • 近年の作品では、中盤~後半に登場するモンスターは大抵が独特な大技を有している。
      場合によってはそういった大技を総括的に「必殺技」と呼ぶこともあり、
      この辺りは各プレイヤーの認識や定義による部分が大きいと言える。
  • 後者は特殊な公式名称・演出を持つ大技が該当する。
    MHP2に登場したアカムトルムの「ソニックブラスト」を起源とし、
    以降シリーズを重ねながらその数を増やしている半ば公式公認の「必殺技」であり、
    近年の作品におけるボスクラスのモンスターにはかなりの割合で設定されている。
    • MHWorld以降の作品では、モンスターが特定のモーションを行う際に
      カメラが自動でズームアウトする演出が入るようになった。
      演出が入るモーションは概してモンスターを象徴する形態変化、あるいは切り札的な大技となっており、
      そのモーションが公式に定められた必殺技であるか否かの指標ともなる。

MHW(:I)

  • MHWorldおよびMHW:Iでは、強大なモンスターを中心に公式名称を持つ大技が大きく増えた。
    どれもこれも喰らえばただでは済まない威力を誇るが、代わりに
    使用後は能力の段階がリセットされる、もしくはそのモンスターにとっての主武器をすべて消費する
    という傾向があり、正しく対処すればこちらのチャンスとなることが多い。
    • 悉くを殲ぼすネルギガンテが繰り出す「不倶戴天」は特例といえる攻撃で、
      これは必殺技でありながらネルギガンテ自身を強化する形態変化技としての側面を持つ。
      一定体力値毎に繰り出されるため、明確な回数制限が存在するのも必殺技としては珍しい点である*2
    今作では必殺技が放たれた後はフィールドの環境や戦況が大きく変わることも珍しくなく、
    総じてプレイにメリハリを付ける要素としても活用されていると言えよう。
  • 今作では禁忌モンスターを始めとする極めて強力なモンスターの大技として、
    体力値や防御力、あらゆる無敵時間を無視して全ハンターを即死させる、文字通りの「必殺技」が登場した。
    これらは超大ダメージといった次元ではない仕様としての全体即死であるため、
    緊急回避やガード、アイテムやステータス強化といった小細工が一切通用せず、
    特定のアクションないし回避方法に拠らなければ絶対に力尽きる仕様を持つ。
    当然ながら演出も他に類を見ないほど派手なものとなっており、
    いずれの必殺技も該当モンスターの規格外ぶりを象徴する攻撃として広く認知されている。
    • これらの必殺技が発動する際は、NPCから「強力な攻撃が来る」といった形でアナウンスが入り、
      回避方法や対処のヒントが提示されるケースが多い。

MHR(:S)

  • MHRiseおよびMHR:Sでは、ハンターのボイス設定によっては相対するモンスターが特に強烈な攻撃を行おうとすると、
    ハンターが「何かしてくる!」や「ヤバいのが来るぜ!」などとしゃべって味方に注意を促す。
    ソロでオトモすら連れていないなど1対1の状況だと、まるで操作するプレイヤー自身に呼びかけているように見えるのはご愛嬌。
    ここで言う「強烈な攻撃」はモンスターによって様々(リオレイアのサマーソルト等)だが、
    いずれもまともに食らうと危険なものが多いため、
    この呼びかけが出る攻撃が実質「そのモンスターが持つ必殺技」と言って差支えはないだろう
    (ただし、呼びかけが出る技=最大ダメージを叩き出す技とは限らない)。
    泥を振り落とすだけのコイツに限っては殴り放題のチャンスタイムだが。
    • また、百竜夜行で出現するヌシやイブシマキヒコ、マガイマガドに関しては、
      公式で「(ヌシの)大技」と呼ばれる特殊な攻撃技を使用する。
  • 今作では上述した強制即死系の必殺技を放つモンスターは存在しておらず、
    状態異常や多段ダメージを抜きにすれば全ての攻撃を根性やヌリカメで耐えることが可能。
    空中を含めたエリア全域に影響を及ぼすような攻撃もないので、全体として比較的良心的な仕様である。
  • MHWorldの頃にあった、NPCからアナウンスが入るタイプの必殺技はMHRise時点では存在しなかったが、
    後にサンブレイクで追加された一部モンスターが再び使ってくるようになった。
  • 今作では操竜システムが存在するが、ゲージが貯まることで放てる操竜大技は
    操竜状態にあるモンスターにとっての必殺技と言えるアクションとなっている。
    操竜大技は基本的に幾つかのアクションを繋げた複数回攻撃となっているため、
    単一の必殺技というよりはコンボ技のような印象である。
    • ハンターをあからさまに巻き込むような技は繰り出せないという制約があるためか、
      操竜大技=そのモンスター最大の大技ではないケースもしばしば見られる。

MHF

  • MHFのなかでも特に強力なモンスターの中には、
    そのランクの防具の防御力ではどんなに頑張っても絶対に即死する*3
    あるいはダメージ判定を伴う特定の攻撃方法*4によって
    強引にプレイヤーを即死させる狭義の意味での必殺技を持つものが見られた。
    またMHW以降のメインシリーズ同様、体力値に干渉せずプレイヤーを力尽きさせる「必殺技」も存在した。
    同作の即死判定技に関しては特にこちらの記事に詳しい。

MHST

  • MHSTではシステム上、ライダーやオトモンのHPに実質的な上限があるが、
    これをほぼ確定で上回る極大ダメージを与えるアクティブスキルを所有するモンスターが一部存在する。
    これもまた(狭義の意味での)必殺技と呼んで差し支えないだろう。
    まともに喰らうと為す術も無くライフポイントを奪われ、一気に戦局をひっくり返されかねない。
    ただしこのような必殺技を使う場合、事前に数ターンの様子見が入るなど、あからさまな隙を見せるので、
    その間に根性玉みがわり玉を使うなどして対策を講じておくのが吉。
    • ちなみに、単に大ダメージを与えるのではなく
      「一撃死効果を与える」という、急所突きという技も存在するが、
      そちらについては「一撃無効」スキルを発動させることで防ぐこともできる。
      とはいえ、基本的に使うモンスターはモノブロス亜種のみだが。
    • ライダーがオトモンにライドオンし放つ「絆技」は、範囲や効果はオトモンによって様々だが、
      総じて通常の攻撃とは比較にならないほどの非常に高い威力を誇り、まさしく「必殺技」と呼べるものだろう。
      オトモンごとに非常に凝ったアニメーション演出も見られる。

MHST2

  • MHST2にも即死確定技を繰り出すモンスターが存在するが、
    今作ではPT全体に9999のカンストダメージを与えるという演出であり、
    視覚的に「仕様による即死」であることがより分かりやすくなっている。
  • MHSTではモンスターの行動はランダムだったが、MHST2では決められたルーチンを繰り返すというものになった。
    そのルーチンには形態変化も含まれており、
    強力な攻撃を放つ代わりに形態変化を解除するというモンスターが多数存在する。
    中にはメインシリーズ公認の必殺技(後述)をスキルとして繰り出すモンスターもおり、
    その際は事前に形態変化を行うなど本編を意識した演出が搭載されていることもある。

必殺技一覧

  • 以下には特徴的な公式名称または演出が設定されている特別なモーションを持つ、
    そのモンスターの必殺技足り得る攻撃を掲載している。
    なお、通常種と同じ技を持つ亜種や特殊個体については記載を省略している。
  • 赤色太字は特殊演出を伴う強制即死判定技
    青色太字は強制即死判定はないが、特定の条件を満たさなければ事実上の即死技となる攻撃。
    なお、ユーザーが便宜的に名付けた非公式名称については斜字にて記載する。
 
モンスター必殺技初お披露目作品
アカムトルムソニックブラストMHP2
ゲネル・セルタス亜種甲虫激砲MH4G
渾沌に呻くゴア・マガラバックジャンプ狂竜鱗粉爆破
猛り爆ぜるブラキディオス粘菌大爆発
岩穿テツカブラフライングボディスプラッシュMHXX
青電主ライゼクスライトニングブレード
銀嶺ガムート除雪突進
鏖魔ディアブロス水蒸気爆発
プケプケ急接近ベロベロ攻撃MHWorld
パオウルムー亜種睡眠ガス大放出MHW:I
アンジャナフ亜種雷顎突進
怒り喰らうイビルジョー圧縮爆破龍ブレス【爆破】
紅蓮滾るバゼルギウス紅蓮滾る大爆撃
リオレイア希少種超火力ブレス
ラージャン闘気撃砕
フィニッシュブロー
ジンオウガ亜種龍光纏い錐もみ突進
猛り爆ぜるブラキディオスエリア全域活性化粘菌爆破
変異活性粘菌一斉起爆
オロミドロ急襲【泥迷路】MHRise
マガイマガド大鬼火怨み返し
ヌシモンスターヌシの大技
イソネミクニ亜種冷気拡散大炸裂MHR:S
アケノシルム円月蹴り上げ
オロミドロ亜種乱れ回転溶泥浴びせ【大岩玉】
ヤツカダキ亜種爪摩擦大爆破
ライゼクス飛翔回転ダイブ【帯雷】
ガランゴルムスチームブレイク
ルナガロンビーストスライス
怨嗟響めくマガイマガド鬼怨斬
リオレウス希少種獄龍炎ブレス
ナルガクルガ希少種朧月
タマミツネ希少種巨大焔泡爆発
傀異化モンスター傀異バースト
 

古龍種

モンスター必殺技初お披露目作品
アマツマガツチ大竜巻
激流ブレス
MHP3
ナバルデウス亜種大激流ブレスMH3G
テオ・テスカトルスーパーノヴァMH4
オオナズチ強毒霧乱射MH4G
ゴグマジオス重龍油大爆発
キリン亜種絶対零度空間*5
ミララース大熱波
オストガロア瘴龍ブレスMHX
バルファルク彗星MHXX
ネルギガンテ破棘滅尽旋(はきょくめつじんせん)(てん)MHWorld
ゾラ・マグダラオス大噴火
ゼノ・ジーヴァ ビッグバン
テオ・テスカトル炎妃龍との絆*6
ナナ・テスカトリヘルフレア
炎王龍との絆*7
ベヒーモスエクリプスメテオ
クシャルダオラ超竜巻MHW:I
イヴェルカーナアブソリュート・ゼロ
ネロミェール水蒸気大爆発
死を纏うヴァルハザク胞子大放出
悉くを殲ぼすネルギガンテ不倶戴天(ふぐたいてん)
アン・イシュワルダ入滅蓮華劫珠砲(にゅうめつれんげごうじゅほう)
マム・タロト溶解金塊落とし
ムフェト・ジーヴァ王の雫
アルバトリオンエスカトンジャッジメント
黒龍ミラボレアス劫火(ごうか)
イブシマキヒコ浮遊岩MHRise
ナルハタタヒメ霹靂神(はたたがみ)
オオナズチ毒玉乱射→毒霧直線ブレス
クシャルダオラスーパーセル
百竜ノ淵源ナルハタタヒメ撃龍(げきりゅう)霹靂神(はたたがみ)
奇しき赫耀のバルファルク龍閃
メル・ゼナナイトメアクレイドルMHR:S
シャガルマガラ狂竜圧縮砲
ガイアデルム淵劫冥撃
傀異克服オオナズチ巨大毒塊大爆発
傀異克服バルファルク溜め槍翼薙ぎ払い→溜め槍翼突き
傀異克服シャガルマガラウイルス集合超巨大狂竜鱗粉爆破
アマツマガツチ大雷撃爆破
 

MHF

 

MHSTシリーズ

モンスター必殺技初お披露目作品
ラージャン雷砲MHST
ミラボレアス超・粉塵爆発
マキリ・ノワ黒の戒め
モノブロス(亜種)
ディアブロス(亜種)
ホーン・フロム・ヘルMHST2
ガノトトス亜種亜空間タックル
ガムートホワイトスタンプ
ライゼクスサンダースマッシュ
タマミツネ水月
ディノバルド斬熱刃
黒炎王リオレウス
リオレウス希少種
キングジャッジメント
紫毒姫リオレイアクイーンヴェノム
リオレイア希少種クインジャッジメント
荒鉤爪ティガレックスクラッシュフィスト
ティガレックス希少種ワイルドスピアー
大咆哮
金雷公ジンオウガ金雷返
真昇雷角
燼滅刃ディノバルド爆熱刃
銀嶺ガムートシルバースタンプ
スノーデストロイヤー
青電主ライゼクスライトニングパルス
プラズマストライク
天眼タマミツネ狐火泡
水月
鏖魔ディアブロスヘル・エクスプロード
アンジャナフ亜種エレクトロランペイジ
キリン亜種アイシクル
マム・タロトコアバースト
グローリアスピアー
アルトゥーラルーチェ

大技一覧

  • 以下には必殺技という程ではないが、その他特筆すべき大技を持つモンスターの攻撃を掲載している。


モンスター必殺技初お披露目作品
リオレイアサマーソルトMH
ナルガクルガ尻尾叩きつけMHP2G
ウラガンキン大顎スタンプMHP3
ジンオウガ電撃浴びせ尻尾攻撃
ティガレックス亜種大咆哮
グラビモス亜種溜め熱線MH4
祖龍ミラボレアス直立チャージブレスMH4G
ディノバルド大回転攻撃MHX
青電主ライゼクス超電磁球MHXX
天眼タマミツネ昇竜回転尻尾攻撃
螺旋爪突撃
アンジャナフ強顎突進MHWorld
ドドガマルフルバースト爆破岩ブレス
ヴォルガノス特大マグマ吐き
オドガロンなぎ払い食い破り
バゼルギウス起爆着陸
ブラントドススクリュージャンプ攻撃MHW:I
プケプケ亜種汲み上げ大放水
凍て刺すレイギエナハンティングダイブ
ディアブロス亜種剛突進
ベリオロス叩きつけかみつき
イャンガルルガ強襲
傷ついたイャンガルルガマシンガンブレス
ジンオウガ連続電撃浴びせ前脚攻撃
ティガレックス亜種なぎ払い咆哮
オサイズチ旋風鎌刃撃MHRise
ビシュテンゴ尻尾立ち旋風コマ突撃
イソネミクニ広範囲睡眠粉噴出攻撃
オロミドロ大泥玉叩きつけ
リオレウス地走り炎ブレス
ジンオウガ雷爪撃
マガイマガド尾槍・鬼火螺旋突き
ビシュテンゴ亜種旋風火炎コマ突撃MHR:S
ゴシャハギ氷刃一閃
ヨツミワドウ勇壮百貫落とし
セルレギオス急襲蹴り
怨嗟響めくマガイマガド龍怨螺旋突き
ガイアデルム翼脚合掌剛烈破
激昂したラージャン迅雷突進
紅蓮滾るバゼルギウス猛進頭突き
ナルガクルガ希少種木枯らし大回転攻撃

余談

  • 攻略サイトやSNS等が発達した現在では、モンスターの必殺技名は判明しだい瞬く間に広まり、
    数日もすればプレイヤー間ではさも当たり前のように語られることになるので忘れがちであるが、
    基本的にゲーム内でダイレクトに必殺技名が呼ばれることはない。
    MHWシリーズでは特殊演出を伴う必殺技の場合、NPCが注意を促すこともあるが
    あくまで「強力な攻撃が来るぞ!」のようにぼかして表現されることが多い。
    • これについては、あまりファンタジー要素を強くしすぎないという
      世界観との兼ね合いの面が大きいだろう。
      また上で列挙されているような必殺技の使い手は概ね、最近発見されたり目撃例の少ない
      希少なモンスターが多く、それらモンスターの技名をNPCが当然のように知っているというのは
      描写としてもやはり不自然であろう。
    • ゲーム内で明かされたのは、ベヒーモスのエクリプスメテオと、テオ・テスカトルのスーパーノヴァのみである。
    • ゲーム中で必殺技名が判明することはあまり無いので、技名のソース元は攻略本や公式Twitterが多い。
      変わり種ではバグの修正告知なんてものも。
  • 2016年3月には、一般名詞であるこの言葉をバンダイが商標出願して大きな波紋を呼んだ。
    しかしこれは独占的にこの語を使うためではなく、「先に商標登録しておいて他人が使うときに使用料を課す」といった
    第三者の悪用を防ぐための対策と考えられている。
    同様にカードゲーム業界でもコナミが「決闘(デュエル)」などの語を登録している。

関連項目

ゲーム用語/即死
ゲーム用語/オーバーキル
アクション/狩技
システム/翔蟲
アクション/SPスキル


*1 高レベルの狩技ほど回転率が悪く、もしくは隙が大きくなる傾向にあるため。
*2 類例としては黒龍ミラボレアスが放つ「劫火」が存在する。
*3 HPの上限=必要以上の攻撃力で強引に仕留めるというのはどちらかと言うとオーバーキルの範疇だが
*4 体力最大値である150を一瞬でゼロにするほどの強力なスリップダメージなど
*5 ダメージ判定はないが特殊演出技として記載する。
*6 公式名称。ナナ・テスカトリと共同で発動する特殊演出を伴う必殺技。
*7 公式名称。テオ・テスカトルと共同で発動する特殊演出を伴う必殺技。