【この はがねのつるぎには はが ねえ!】

Last-modified: 2022-05-09 (月) 07:02:40

概要

DQ4の【スタンシアラ】城の2Fにいる【兵士】の台詞。
同作には複数の駄洒落が登場するが、その中でも比較的インパクトがあったのか、「かぶとを かぶっとる!」などと並び、後続作品でもしばしばネタになった。

DQ4

この兵士の台詞の全文は以下の通り。

(昼)

*「この はがねのつるぎには
  はが ねえ!
  おもしろいだろう!?

(夜)

*「スライムをみたって?
  すらあ いぬ だろう?
  く くるしい……。

【スタンシアラ王】を笑わせれば褒美は思いのままという触れ込みで、城内では複数の【住民】が王に駄洒落を披露している。
そんな中で、この兵士も日夜駄洒落を推敲ていることが分かる台詞である。もっとも参加する気であるなら挑戦前に他人にネタばらしするのは不自然であり、身内である城内の兵に参加資格があるのかどうか怪しいところではあるが。
 
なおFC版で参加中の住民が実際にスタンシアラ王の前で披露したとみられる駄洒落は以下のようなものがある。

  • まものに まあ ものを とられたの?(女性)
  • かぶとを かぶっとる!(行商人)

ちなみにスタンシアラ王とは関係なくとも、【モンバーバラ】で公演中の【パノン】や、第二章の【テンペ】でいけにえを捧げる神父のように、同作には駄洒落を言うNPCが何名かいる。
かつてギャグ漫画の原作も手がけていたという堀井節が垣間見える一面である。

リメイク版

【仲間会話】が実装された機種では、一部のメンバーがこの兵士の駄洒落にコメントしている。
さすがにパノンから見れば素人でしかなく、シャレの何たるかをわかっていないと酷評されている。
その一方で、自ら苦しいと言っていた「すらあ いぬ(【スライム】)」は概ね好評で、だじゃれ好き【トルネコ】も絶賛している。
 
また「木と牛(【きとうし】)」など、その他のNPCによる駄洒落も多く追加されている。

DQ7

特技【いっぱつギャグ】で披露する駄洒落の一部に同じようなネタが使われたが、鋼鉄の剣が【はがねのムチ】に置き換えられている。
たしかに鋼鉄のムチであれば、多くのイラストにおいてほとんど刃が付いていないような姿形である。
というかムチに刃があったらむしろ蛇腹剣のような別の武器になるだろう。
 
一方で「かぶとを かぶっとる」は、ほぼそのまま採用されている。

DQ11

クエスト【なぞなぞ大勝負!】の一問目でそれらしきなぞなぞがある。
「とっても切れ味の悪いなまくらなつるぎ」という謎掛けで、答えはもちろん「刃がねえ」つるぎということで鋼鉄の剣である。
スタンシアラの兵士の台詞が元ネタであろうことは想像に難くない。

余談

実はDQ4当時、月刊コロコロコミックに連載されていたのむらしんぼの漫画「つるピカ ハゲ丸」のおまけコーナーにおいて、読者からの投稿ネタの紹介として、これとほぼ同じ内容のなぞなぞが掲載されたことがある。正確にはDQ11では剣が何かを問うのに対し、こちらは切れない理由を問うものだったが、「刃がねえ剣」という駄洒落が理由となる点は全く同じ。「勇者ハゲ丸が買った剣」という状況からして、投稿者がDQ4を元ネタにした可能性が高い。
一方で作者ののむらはその後の「ハゲ丸」本編において「中古で安くなったゲームばかりやっているので、最新ゲームの話題についていけない」という自身の生活をネタにした4コマを披露している。その内容からしてDQ4当時にのむらがプレーしていたのはDQ3だったらしく、この駄洒落がDQ4由来であることを知らずに採用したことが覗える。