【トルネコの特殊行動】

Last-modified: 2024-04-24 (水) 10:11:45

DQ4

5章以降の【トルネコ】が戦闘中に時々行う特殊アクション。正式名称が存在せず、攻略本でも「珍行動」「奇行」「気まぐれ行動」などと呼称が一致していないが、この項目ではわかりやすさを重視しこう呼ぶことにする。
 
全部で13種類(DS版以降は10種類)存在し、発動する割合は1/4。
【作戦】に関係なく発動するため、プレイヤーがコマンドを指示したときもそれを無視して特殊行動をとることがあるが、ならばとこれらを指示することはできない。
 
残念ながら完全な無駄行動が1つあるものの、大抵は何かしらの【とくぎ】に近い性質を持ち、中には【すなけむり】【ぬすむ】など後の作品に登場した特技の開祖と言うべきものもある。
狙って出せないのでアテにはできないにせよ、ボスの行動を封じたり、【会心の一撃】を出したり、3回攻撃をしたり、敵から確実に【ドロップアイテム】を強奪できたりと他キャラでは成し得ない強力なものが多い。
ただしあくまでもランダムに出るので、出たはいいが「効果がなくて結果的に無駄行動」ということもままある。
 
FC版では強制AI戦闘な上に学習タイプだったため、初見の敵には他のキャラも無駄な行動をとることが多く、勝手な行動をとることのデメリットは比較的少なかった。また安定はしないもののFC版限定の強力な技も多く、上手くはまればむしろ強力に感じる場面もある。
だがリメイク版では削除された、あるいは弱体化してしまったものが多い。
ステータスで他キャラに劣る分をこれらの特殊行動で補っていたトルネコにとっては大きな痛手と言える。
 
なおDQ3の【遊び人】が行っていた「遊び(【無駄行動】)」が原型であり、トルネコの特殊行動のいくつかは後のSFC版DQ3やDQ10の遊び人に逆輸入されている。

基本的な仕様

5章以降にトルネコが行動する際、1/4の確率で特殊行動のどれか一つが発動する。
DQ3の遊び人の遊びとほぼ同じと考えて良い。

  • トルネコのHPが1/4以下(ピンチ)では発動しない。
  • 【麻痺】などで動けない時、【混乱】時は発動しない。(FC版・リメイク版共通)
  • 【めいれいさせろ】でも発動する。(リメイク版)
  • 【おれにまかせろ】でも「転ぶ」「軍団を呼ぶ」といったダメージを与える特殊行動が発動する。(リメイク版)
  • 【パルプンテ】の効果でドラゴン化していても発動する。(FC版・リメイク版共通)
  • PS版では【ドラゴンクエストIVのあるきかた】によると、トルネコの【レベル】が上がるごとに特殊行動の頻度が上がるとされている。
    200ターンの調査でレベル11では40回(20%)、レベル99では63回(31.5%)という結果で、この試行回数では統計的にはまだぎりぎり25%(1/4)の期待値50回に対する誤差の範囲内なので大した変化でもない。

どの行動も同じ確率で発動すると言われることもあるが、有志の検証でFC版では出やすさに差があることがわかっており、「なだめる」は他よりも1.5倍程度出やすく「盗み」は他の半分以下とかなり出にくく設定されている。他はほぼ均等だが「ぼーっとする」はやや出にくい傾向がある。
PS版以降については不明だが、興味がある人は検証してみるとよいだろう。
また、PS版の盗みとFC・PS版の「サービス行動」、DS版の「凍れる時の秘法」との併用による行動はこの確率とは無関係に発動する。

特殊行動一覧

転んで会心の一撃

トルネコは つまずいて ころんだ!
そのひょうしに ぶきが (モンスター名)に ぶつかった!
かいしんの いちげき!

何かにつまづいて転倒し、なぜかその度に【武器】が相手に当たって会心の一撃!という一見ふざけた攻撃。
単純に考えれば、転んですっぽ抜け放り投げた形になった武器がその勢いで「ガツン(剣ならグサリ)」と思いがちだが、どういう訳か素っ裸でも「武器が」相手にぶつかったとメッセージが出る。
本人の巨体そのものが武器なのか、真相は不明。
今の所「転んだけれど会心の一撃にならなかった!」という報告は無いので、トルネコは真面目に戦わずにぜひとも毎ターンずっこけつづけてもらいたい。
PS以降のリメイク版では本来会心の一撃が出ない【はかいのてっきゅう】を装備していても転べば会心が出るが、残念ながら敵全体に会心の一撃!とはならず、攻撃対象は(ランダムで選ばれる)敵1体に限定される。
高い攻撃力を持つ破壊の鉄球を装備しながらでも会心が出せるのは利点だが、一方でこの武器の真価は複数の敵に対する範囲攻撃にあるので、単体対象になってしまうのは欠点。発生して嬉しいと思えるかは状況次第。
単体ボス相手の時は無条件に歓迎できるのだが。
ちなみに通常の会心の一撃では【きせきのつるぎ】のHP回復効果が有効となっているが、こちらでは無効となっており【HP】は回復しない。
 
それにしてもコケたらそれなりに痛いだろうに大丈夫なのだろうか?
なお【勇者】混乱したとき限定でつまづいて転ぶことがある。だが、こちらの場合は「さいわい けがは なかった!」となるだけで、会心の一撃どころか1ダメージも与えられない。
後の作品では転んだキャラは次のターン行動不能になるが、本作ではトルネコも勇者もすぐに起き上がるようだ。
 
また、のちに発売されたスピンオフ作品である【トルネコの大冒険 不思議のダンジョン】でも、【転び石】ワナで転ぶアクションが実装された。
こちらでは武器どころか持っている【アイテム】まで盛大にぶちまけてしまう(ある意味正しいのだが)。
会心の一撃も出ないが、【大砲の弾】【火薬壺】を落として爆発(自爆)する場合はある。

ちからため

トルネコは ちからをためている。

次のターンに攻撃or商人軍団呼びを行った場合ダメージが2倍になる。
敵や【ホフマン】が使う【ちからため】と同じ。
次のターンの行動がまた特殊行動だと溜めた力がリセットされてしまいがっかりな感じになる。
ただしDQ4の力溜めの仕様により、会心の一撃(上記の「転び」含む)のダメージも2倍になるので決して侮れない。その場合、凄まじいダメージとなる。
道具使用の攻撃呪文の威力も2倍になる。
FC版でタイミングよく発動させることは困難だが、特に【こおりのやいば】などを使うと極めて強力になる。

商人呼び  ※DS・スマホ版では削除

トルネコは なかまを よんだ!
たびの しょうにんたちが どこからともなく あらわれた!
しょうにん ぐんだんの こうげき!

大声で【旅の商人】の軍団を呼び出して、敵1グループを3回攻撃してもらう。
これ以降、軍隊おっさんモンスターしたっぱバックダンサーオカマと続く○○呼びの開祖。
海上だろうが魔界だろうが魔王の目の前だろうが呼べばいつでも来てくれる伝統もここから始まった。
 
不思議なことに商人軍団の攻撃力はいつもトルネコと全く同じ。
多分トルネコのレベルが上がるにつれて商人としての名声も上がり、より強い商人が「トルネコさんのためなら」と駆けつけてくれるようになるのだろう。
……となるとトルネコLv99と全く同じ攻撃力を持つ商人がDQ4の世界には少なくとも3人もいることに。世界は広い!
残念なことに【バイキルト】の効果はないが、【ちからため】と会心の一撃は有効。
DQ4のTAS動画では、力ため→会心の一撃×3で、遥かに格上のボスを瞬殺するトルネコ大先生の姿をしばしば見ることができる。
これにより、TASでのトルネコについたあだ名が「武器屋の“ぶ”は武神の“ぶ”」「武神トルネコ」
【8逃げ技】との併用も有効だ。
 
ちなみにFC版ではトルネコが【きせきのつるぎ】【はぐれメタルのけん】を装備していると、なぜか商人軍団の攻撃でもトルネコのHPが回復したり、【メタル系】に2×3で6のダメージを与えられたりする。
奇跡の剣はまだしも、世界に1本しかないはずのはぐれメタルの剣を彼らはどこから調達したのか。
一応トルネコから借りて素早く使い回していると考えられなくもないが、奇跡の剣の回復効果がトルネコに現れることについては完全に謎。
なお、【どくがのナイフ】を装備しているときには麻痺効果も発生する。
これら3つの武器のいずれかを装備しているときは、特にこの特殊行動の効果が大きくなる。
 
【デスピサロ】に対して使用し、1回目か2回目で形態変化を起こさせた場合、残りの攻撃を次の形態に対して行い、ダメージを与えることができる。
8逃げ技や力溜めと組み合わせると、次の形態を一気に倒すことも可能。
もっとも、狙って出せる技ではないので通常プレイではネタの域を出ないが……。

子守唄

トルネコは こもりうたを うたいはじめた。

敵全体に【ラリホー】の効果。つまり、ラリホーの強化版。後の【ひつじかぞえ歌】
このときFC版では戦闘BGMが一旦停止し、【教会】で蘇生を行うときのBGMが流れ出す。子守唄なのかこれ……。
効果はわりと高いが、戦闘のテンポが落ちるのが難。
もちろんラリホー同様に【エスターク】を(勝手に)眠らせてピンチを招くこともある。
またAIの使うラリホー等と違って敵全員が寝ていてもお構いなしに発動することもあるため、その場合は実質無駄行動となる。
その後戦闘曲が最初から始まるのだが、元々のBGMが【ジプシー・ダンス】でも子守唄の後には通常戦闘曲【戦闘~生か死か~】が始まってしまうバグがある。なおエスタークやデスピサロ相手のBGM【悪の化身】【邪悪なるもの】は子守唄の後も変わらないので、ラスボスの緊張感が損なわれることはない。
小説版では【エスターク】に効き、反撃の糸口となった。
実際のゲームではもちろん逆効果である。
ただし、すぐに目を覚ました場合に限り一方的に隙ができるので、反撃の糸口になる可能性もないことはない。

砂かけ  ※DS・スマホ版では削除

トルネコは あしもとの すなを つかんで なげた!

敵全体に【マヌーサ】の効果。つまり、マヌーサの強化版。
すでに敵全員がマヌーサ状態のときに発動すると実質無駄行動となる。
今でこそ珍しくもなんともなくなった【すなけむり】だが、初登場のDQ4では砂煙の使い手は彼だけ。
あのメジャー特技の開祖もトルネコである。
小説版では【キングレオ】に対して使おうとするが、室内なので砂が無かったというオチになっている。
ゲームでは場所にかかわらず必ず砂をつかめるため、場所によってはかなりシュールなことになる。
頑丈な床でも指先だけで削り取って砂粒にできるほどトルネコの握力が凄まじい……のかも知れない。

指を回す

トルネコは ゆびを くるくる まわした!
メタルスライムは めをまわした!

敵一体に【メダパニ】の効果。トンボ取りの要領で魔物を混乱させてしまう。
「混乱した」などとは表示されないので、実際に混乱行動を起こすまでは混乱したと気付きにくい。
ちなみに混乱させることに失敗した際には「○○(モンスター名)は みていなかった!」と表示される。
つまりメタル系やボスに効果が無いのは彼らが素早く目をそらしたからであって、「見ていたら」確実に混乱するということなのか……

足払い

トルネコは あしばらいを かけた!
デスピサロは みごとに ころんだ!

敵一体に足払いを仕掛け、敵が転んで「1ターン休み」。
後年の【あしばらい】とほぼ同じ性能だが、DQ4には「休み耐性」という概念が存在しないうえ、成功率が100%になっているのであらゆる敵に必ず成功するとんでもない攻撃なのである。
相手が空を飛んでいようが必中であるため、トルネコは強力なソバットを繰り出しているものと思われる。
さらにこれの強力な点は行動1回分休みではなく1ターン休みになる点。行動回数が2回のキャラなら2回とも行動がキャンセル。相手が【メタルキング】だろうと【エスターク】だろうと【デスピサロ】だろうと、確実に転ばせられるのは史上トルネコだけである。
【ガーデンブルグ】【牢屋】に迷わずトルネコを入れた人は、一度でいいからトルネコをボス戦に投入することをおすすめする。ただし、後述の「つまらないダジャレ」の下位交換なので、敵が複数いたときにこれが出ると損した気分になる。
 
だがその凶悪ぶりに目をつけられたのか、リメイク版では【ラリホー系】にされてしまい物凄く弱体化。「低確率で発動し、敵一体に1ターンだけ効くラリホー」…1ターンの手数を消費してこれでは弱すぎる。
そんなわけで、かつての輝きは完全に消え失せてしまった。
ラリホーが効くエスタークは相変わらず転ばせることができるが、子守唄の方が出て本当に眠らせてしまうと【あやしいひかり】で大惨事に陥る。
狙って出せないので抑制はできないが、周回プレイなどで余裕があるときに起用して楽しむ程度に止めよう。

ダジャレを言う

トルネコは つまらない ダジャレをいった!
まもののむれは わらいころげた!

ダジャレを言って敵全体を笑わせる。【いっぱつギャグ】の原型だが対象が広い。
つまらないと断言されているのにもかかわらず、休み耐性のないモンスター達には案の定やたらと効果が高く、憎悪の化身となったはずの【デスピサロ】さえ「わらいころげている!」で100%1ターン休みにしてしまう。
これも足払いと同じく1ターン完全に休ませる。敵全体に有効なので、つまり足払いの超強化版。
ただし足払いとは別枠で管理されているようで、これらは同時に掛けられる。
眠らせている間に駄洒落や足払いを掛けると目を覚ますまでその効果がキープされる様子。
狙って発動できるわけではないので難しいが、同時に掛かれば目を覚ましてからも2ターン続けて行動を止められるので、非常に強力。
夢の中で笑いながらもがいているのだろうか?想像するとシュールである。
【スタンシアラ王】には全く通じなかったのでトルネコのギャグのセンスは人間よりも魔物に近いらしい……。
と思いきや、なぜかプレイヤー側のパーティにいる魔物が笑い転げることはない。
一方で、明らかな人間キャラであっても敵に回った者は笑い転げたりする。
対峙しているのにもかかわらず笑わなかったスタンシアラ王は、確かに只者ではあるまい。
 
リメイク版では【エンドール】のトルネコの自宅に「だじゃれでハッピーライフ」なる本があったりもするが、足払い同様ラリホー属性になっているために効果は薄い。
「だじゃれでハッピーライフ」のダジャレのセンスは、魔物たちの琴線には触れなかったようである。

大声をあげる

トルネコは いきなり おおごえを あげた!
まもののむれは たちすくんだ!

突然大声を出して敵全体をすくませる。敵専用の【おたけび】に近い。
雄たけびや気合いのようなものなのか、日常でおじさんが「あっ!」と大声を出して周りがビクッとなる迷惑行為のようなものか文面からは不明。
ダジャレとそっくりだがなぜかFC版からラリホー属性であり、子守唄のほぼ下位互換である。
闇の世界あたりまで行くとラリホーなど効かないor強耐性の敵が大半であり、ほとんど「ぼーっとする」と変わらなくなってしまう。
ただし、運よく起きている【エスターク】に当たると1ターンの行動を2回とも封じることができるので、エスターク戦に限れば子守歌よりありがたい。

ぼーっとする

トルネコは ぼーっと みている。

完全な【無駄行動】。「様子をうかがっている」ならまだしも、戦闘中なのに上の空とは……。
ちなみに【あるきかたシリーズ】(PS版に対応)の挿し絵にはのことを考えてボヤッとしている様子が描かれており、主人公が魔物と交戦しながら「戦えよ!」と突っ込んでいる。
 
耐性を持っている敵に子守唄とかMPゼロの敵に不思議な踊りとかこれ以外にも結果的に1ターン無駄にする行動もある以上、トルネコが実質的に何もしないターンはもっと多いのだが、誰もがこの行動のせいでトルネコは役に立たないと感じたことだろう。
 
ちなみにトルネコがそれぞれの特殊行動を行う確率は「なだめる」と「盗み」を除いて全てほぼ均等で、この「ぼーっとする」はその中でもやや出にくいという検証結果がある。
 
DS・スマホ版では1/40、FC・PS版では高々1/52の確率でしか出ない「ぼーっとする」のために、盗み・召喚・転倒・駄洒落など多くの恩恵を与えてくれるトルネコを外すというのはもったいない!
それでもスタメン落ちさせたくなるのは十中八九これのせいだろう。因果な男だ。

ふしぎなおどり

トルネコは ふしぎな おどりを おどった!

ご存じ【ふしぎなおどり】。敵一体の【MP】を減少させる。
彼の踊りの不思議さは尋常ではなく、DQ5の【ふしぎなおどり3】ですら最大11ポイントしか減らせないにもかかわらず、トルネコは最低でも15、最大で20ポイントもMPを削ってしまう。
しかも【マホトラ】耐性を無視して成功率100%。歴代不思議な踊りの中でも有数の性能を誇る。
ただ、対象が単体である、魔法を唱えない敵やMP無限の敵にも使う、そもそもトルネコには口塞ぎがある等の理由で、スペックの割にあまり歓迎されることはない。
DS・スマホ版では口塞ぎが無くなったため、多少は価値が上がっている模様。
ちなみにFC版では力溜め後に発動すると、MP減少値が倍(30~40)になる。

なだめる  ※DS・スマホ版では削除

トルネコ「まあまあ きみたち。そんなに こうふんしないでください。
トルネコに なだめられて まもののむれは かえっていった。
まもののむれは いなくなった。

モンスターをなだめて、帰ってもらう。【おどかす】【みのがす】の原型だろうか。
のちにDQ9で【なだめる】という特技が登場したが性質は全く異なる。
FC版では他の特殊行動に比べて発動率が高い模様。
成功すると敵全体がいなくなって戦闘が終了する。
全員がいなくなるか一人もいなくならないかのどちらかしかない。
成功率は半々といったところだが、【トラップモンスター】やボスクラスの敵との対戦では必ず失敗する。
説得に失敗すると「○○は ますます いきりたった!」と表示される。
…が、特にいきり立った敵の攻撃力が上がったりするなどのデメリットはないようだ。
帰らせた敵から経験値やアイテムは得られないが、しっかりお金だけは落とさせるあたり実に商人のトルネコらしい。
無論それまでに倒した分の報酬やドロップ判定は別途ある。
一方彼は【経験値】には無頓着なので、【はぐれメタル】やメタルキングをトルネコに帰されてキレたプレイヤーも多いだろう。
また、盗み(後述)によるレアアイテムゲットを狙っていた場合、そのために入念に準備した苦労がまるまるパーになるので、そんなときもキレたくなる。
こんなときは、前述の「ぼーっと見ている」方がまだマシに思える。
DS版以降で「盗み」の効率が飛躍的に向上したのは、これが削除された影響が非常に大きい。
 
余談だが、ロトの紋章では【ポロン】が獣王【グノン】との戦いで敵モンスターたちを説得しようとして失敗に終わっている。
また、続編である「紋章を継ぐものたち」でも同じように戦闘中に説得を試みて失敗していた。

盗み

トルネコは すきをみて ○○○○から たからばこを うばった。

スキを見て敵1体から宝箱を奪い、ドロップアイテムを入手できる。後の【ぬすむ】
トルネコ最大の存在意義というべき行動だが、機種によって性能が大きく異なる。
FC・DS・スマホ版ではドロップ率に関係なく盗めるので性能が高いが、PS版ではドロップ率が影響するためにほとんど見ることすらない。
ただし、先述の通りFC版でも他の特殊行動よりは発生率が低く設定されている。
 
非常に重要な行動なので、別項目で解説を行う。
【トルネコの盗み】を参照のこと。

サービス行動

以下の2つは「サービス行動」と呼ばれ、どちらも敵の攻撃に反応して発動するため、トルネコの行動順とは関係なく行動回数にも含まれない。
よって、トルネコはサービス行動を行ったターンにそのまま通常の攻撃を行ったり、他の特殊行動を行ったりもできる。

口塞ぎ  ※DS・スマホ版では削除

○○○○は (呪文)を となえた!
しかし トルネコが とっさに くちをふさいだ!

呪文を唱えようとした敵の口をとっさに塞いで呪文を不発にする。DQ史上彼だけが可能な絶技である。
トルネコの行動順とは関係なく、モンスターが呪文を唱えた際に1/10程度の確率で発動する。
さらには1ターンに何度も発動することもあり、理論上は魔法系の敵は完封できる。

困ったことにトルネコは五章で【格闘場】のモンスターにもこれを行う。
自分が賭けたモンスターの口まで塞ぎにかかるのはどうしたものだろう?
ランダム要素が増えて当てにくくなってしまう。
賭けたモンスターのみ対象外とするプログラムは困難だったのが原因かもしれないが、原因はどうあれトルネコの自由気ままさがよく表れた仕様である。
賭けたモンスターが呪文不使用だとむしろ有利になるが、格闘場の性質上そうそう有効利用できるものではない。
【カジノ】にトルネコを連れていかないことで防げるので、それを推奨する。
さらに自身が眠り状態や【アストロン】状態でも口塞ぎを行うので、意外にとんでもない男だ。
後述の凍れる時の秘法とは異なる形での【凍れる時間の秘法】なのだろうか?
【くちをふさぐ】という上位版がのちに外伝で登場した。

さすがに仲間の口を塞ぐことはないので安心して良い。

かばう  ※DS・スマホ版では削除

○○○○のこうげき!
ミネアを ねらったが トルネコが かばった!
トルネコは ○○の ダメージを うけた!

ピンチに陥った仲間をその巨体で庇う博愛精神あふれる行動。まるで後の作品でのパラディンである。
HPが1/4以下の味方が通常攻撃を受ける場合、1/10程度の確率で発動する。
普通に喰らっていたら死亡していた、という状況を回避できることもある。
DQ9の【みがわり】…というよりPS版DQM1・2で【ねっけつかん】のモンスターのとる特殊行動やFFのナイトに近い。
見上げた騎士道精神だが、1ターンに何度でも発動する上に、自分の体力が味方より少なくても平気で庇いに行くために、たまに回復の予定が狂う。
また【痛恨の一撃】に対しても躊躇なく庇う。

特殊

バグに分類される行動。

「凍れる時の秘法」との併用 ※DS版のみ

DS版4で使用可能なアストロンと【いてつくはどう】を用いた裏技【凍れる時の秘法】を使うと、
トルネコに本来使うことのできない特技を使わせることができる。
方法は簡単で、凍れる時の秘法でトルネコに何らかのアイテムを使わせればよい。
DS版DQ4で凍れる時の秘法を使った場合、使用アイテムが1番目のものに化けるのだが(詳細は個別項目参照)、このときトルネコの行動がアイテム使用の代わりに特殊行動に置き換わっていると、使うアイテムによってトルネコの行動も変わり、使えもしない呪文を唱えたり、【つなみ】を呼び寄せたり、【しゃくねつ】の炎を吐いたりもする。
これを使えばほとんどの敵専用行動をトルネコに使わせることが可能。
ただし、素直にアイテムを使ったり通常の特殊行動をすることもあるため、発動率はおよそ1/5弱くらい。
DS版のトルネコが芸達者……なわけではなく、特殊行動と間違えてアイテム番号に対応する敵の行動を参照してしまっているものと思われる。
 
このバグ行動で最も強烈なのは意外にも「体当たり」。
トルネコのアイテム欄の左上を【せかいじゅのは】(必然的に全裸)にして凍れる時の秘法を使おう。
その威力たるや…

トルネコは たいあたり してきた!
エビルプリーストに 3610の ダメージ!

体当たりして「きた」という何だか微妙におかしいメッセージと共に敵の使ってくる【たいあたり】と全く同じ(無属性、反動なし)効果が発動するのだが、その威力は【マダンテ】やら【つるぎのまい】やらSHT【キラージャグリング】やらの比ではなく「敵の現在HPの95%のダメージを与える」というとんでもない代物。