【ちからため】

Last-modified: 2024-03-07 (木) 16:28:30

概要

本編ではDQ4~DQ8、DQ11に登場する特技。
DQ4とモンスターズシリーズ、少年ヤンガスでは「ちからをためる」という名称となっている。
DQ5と少年ヤンガスのものを除けば、性質的にはほぼ同じ特技であるため、当wikiでは同一の項目で取り扱う。
 
基本的には、1ターン力をため、次のターンで行う打撃系攻撃によるダメージを約2倍にするという特技。
単純に2ターン連続で攻撃した場合と変わらないように見えるのだが、溜めている間に【バイキルト】【ルカニ】をかけておくことで、2ターン目には行動順に関係なくそれらの呪文の恩恵に与ることができる。
【アストロン】を使われてダメージを与えられない間に溜めたり、【ばくだんいわ】【メガンテ】を使わせないようにしたり一撃で倒すことで回復させる隙を与えない戦術もとれる。
上昇値はDQ4とSFC版DQ5などでは2倍だが、DQ6やDQ7、リメイク版DQ5などでは2~2.5倍になるため、普通に使うだけでもダメージ効率は攻撃を繰り返すよりも高くなる。
ムチやブーメラン系の武器、【はやぶさぎり】【まわしげり】といった特技で複数回攻撃が行われた場合、
この特技の効果は最初の一撃にのみ反映される(SFC版5を除く)。
 
また、DQ8と少年ヤンガスではモンスター専用となり、テンションシステムに関連する特技となっている。
 
なお、【きあいため】との違いについては当該項目を参照。

DQ4

ダメージ倍率は2倍。
この作品が初出だが、プレイヤーが自由に使うことはできない。
味方側の使用者は【トルネコ】【ホフマン】
トルネコは特殊行動の一つとしてこれを使用する。
FC版は打撃攻撃だけでなく魔法など全ての攻撃に適用される。
力溜めの後呪文効果のあるアイテムを使用したときビックリすることになるだろう。
また【パルプンテ】の効果には「敵味方全員が力をためる」というものもある。
この直後に上手く会心の一撃や強力な攻撃魔法が出ると凄まじいダメージを叩き出す。
【勇者】だけはこの効果を見てから次ターンにコマンドを指定できるので、
効く相手がいるなら是非【ギガデイン】を撃ってみよう。
ホフマンは3回に1回の頻度で力を溜めるように設定されているため、2~3ターン続けて力を溜めることもしばしばあるが、そんなことをしても4倍とか8倍にはならないので、全くの無意味である。
しかし、稀に力を溜めた次のターンに会心の一撃を出して3桁ダメージを叩きだすこともある。
力を溜めてメタルスライムに2ダメージということもあるが、普通にミスすることもあり、攻撃頻度が低い分だけダメージ期待値としては普通に毎ターン殴るよりも低い。リメイク版では会心率が高いので、そっちの理由でメタル狩り要員にはなるが。
 
敵の場合、ザコでは【キラースコップ】【ミノーン】【アームライオン】が、ボスでは【ベロリンマン】【うらぎりこぞう】【とうぞくバコタ】が、PS版以降では隠しボスの【チキーラ】も使用する。
 
また、FC版では【ベホイミスライム】に対してアストロン状態になると、「力ため」か「気合ため」を使用するという特殊な行動パターンが組まれている。

DQ5

今回から味方も自由に使用することができるようになった。
人間キャラクターに習得者はおらず、一部の仲間モンスターが特技として習得する。
習得するのは、【イエティ】(Lv12)、【ビックアイ】(Lv5)、【アームライオン】(Lv12)、【ゴーレム】(Lv8)。
ゴーレムは気合溜めも習得するが、DQ5においては両者の効果は同じである。
本作では前作よりも効果範囲は狭まったが、逆に効果を発揮する行動をするまでは力を溜めた状態が持続する仕様になっている。
 
【パルプンテ】使用時の効果に「敵味方全員にちからための効果」というものも存在する。
 
また、【ねむりこうげき】【まひこうげき】【どくこうげき】によるダメージも増加するが、この特技を習得できる仲間モンスターの中に、これらの状態変化付与攻撃を扱える者は居ないため、これらの効果が重なるのは、上記のパルプンテの効果が発生した時のみとなる。
 
敵では【ブラウニー】【ストーンマン】【デンタザウルス】【しんかいりゅう】が使用する。
このうちしんかいりゅう以外は痛恨の一撃も持っているが、いずれも痛恨の一撃の威力は2倍にはならない。
なお、ブラウニーは仲間になると忘れてしまいこの特技を覚えることはできない。
なお、【パパス】【古代の遺跡】における【ジャミ】【ゴンズ】戦(2回目)でこの行動を取ることがあるが、この時の戦闘で彼は攻撃をすることはないため、実質【無駄行動】の一つとして機能している。

リメイク版

さらに【プチファイター】が最初から習得している。
SFC版ではダメージ倍率が2倍のためほとんど意味のない特技だが、リメイク版では2~2.5倍となったため、期待値は通常攻撃を2回行うよりも高くなっている。
【ゾンビキラー】【ドラゴンキラー】による特効の倍率が高い(PS2版:2.0倍/DS版:2.25倍)ため、これらの武器を持たせたゴーレムに力ためをさせ、有効なモンスターに攻撃させるとかなりのダメージを叩き出してくれる。

DQ6

今作では人間キャラクターも自由に習得・使用が可能となった。ダメージ倍率も2.0~2.5倍になっている。
キングスライムがLv5で習得する他、【商人】★2で誰でも習得することができる。
本作では次のターンのみ効果があるという設定に戻った。
 
今作では、この特技のダメージ増加効果の影響を受ける特技がさらに増えている。
基本ダメージが1.3倍になる【かえんぎり】【いなずまぎり】などの属性剣技や、特定の系統のモンスターに与えるダメージが1.5倍になる【ドラゴンぎり】【とびひざげり】などにも有効。
それ以外でもほとんどの打撃系特技が、この特技の効果の恩恵に預かることができる。
 
特に強力なのが【せいけんづき】との組み合わせで、バイキルトも併用することでかなり大ダメージを叩き出すことができる。
この特技+【ドラゴンキラー】【ゾンビキラー】+ドラゴンぎり、【ゾンビぎり】(+バイキルト)で、特効を狙うのも有効。
ただし、今作と次作では【きあいため】が性能的にはこの特技の完全上位互換となっているため、あちらの方がより実戦向きではある。
 
敵の場合、ザコでは【どくろあらい】【たまねぎマン】【いどまねき】【トロルボンバー】【マッスルアニマル】が、ボスでは【とうのへいたい】【ビッグ】【しれんその2】【ショウカク】が使用する。
敵が使用した場合には威力が1.5倍に調整されており、きあいための場合は必中効果が適用されていない。
また、【判断力】1以上のモンスターは一度力を溜めると2ターンの間は力溜めをキャンセルするという謎仕様がある。
そのため、本来は2段階ローテーションで2ターンに1回力を溜めるはずのマッスルアニマルが、3ターンに1回しか溜めなくなっている。
リメイク版では通常版に修正され、倍率も2~2.5倍に強化されている。

DQ7

基本的な仕様は前作から変わっていない。
今作では職業でのみ習得が可能で、【盗賊】★5、【ばくだん岩(職業)】★4、【ゴーレム(職業)】★2で習得することができる。
 
一応、他の特技などと組み合わせることで、より効果的な使い方ができるのは前作と同じなのだが、【つるぎのまい】【どとうのひつじ】など、前作以上に強力な特技が多く登場した本作で、わざわざそんな面倒な戦略で戦おうとする人は少ないかもしれない。
ただ、今作のラスボス【オルゴ・デミーラ】は、第二形態以外はゾンビ系かドラゴン系に属しているため、その気になれば、この特技を含めた諸々を組み合わせることで、各形態を一撃で撃破することも可能となっている。最高ダメージの検証を行ってみるとよいかもしれない。
バグか仕様か不明だが、力溜め後の攻撃でオルゴ・デミーラの形態変化を起こした場合は次ターンも力溜めの効果が持続する現象が存在するため、上手く相手の体力を計算して使ってやるとつるぎのまいすら上回るダメージ効率を叩き出せる場合も。
 
敵が使用する場合には、前作と同じく1.5倍に調整されているが、【イノップ】【さんぞく兵】【いどまじん】(ボス)は通常版のちからためを使用している。
リメイク版では全て通常版と同じ仕様になっている。

DQ8

今作での効果は、全身に力を溜めてテンションを1段階上げるというもの。
つまり味方が使用する【ためる】と同様の効果である。
本作では、味方の「ためる」は特技ではなくコマンドの一つとして登場しているため、敵側の特技としてのこの行動にはそれとは別に「ちからため」という名称が与えられている。
 
厳密には2つのタイプのものが存在し、片方はこの行動では3段階目までしかテンションを上げることができない。
こちらのタイプのちからための使用者は以下の通り。
【アルミラージ】【おおきづち】【いたずらもぐら】【キラースコップ】【モグラの子分】【マッスルアニマル】【メガザルロック】【ごろつき】【エリミネーター】【デスストーカー】【ブルホーク】【アークバッファロー】【スケアフレイル】【デュラハーン】【ヘルガーディアン】【ゴーレム】【ストーンマン】【ダースウルフェン】【バッファロン】【ベリアル】【レッドオーガ】【ヤンガス像】【竜神王】
 
以下の使用者が使用するものは、味方の「ためる」と同様に3段階目以降までテンションを上げることができる。
【ブラウニー】【吹雪の魔女】【デスセイレス】【キャプテン・クロウ】【黄金の巨竜】
 
また、この行動を1ターン内で2回連続で行う【連続ちからため】という特技も存在する。

DQ11

主にゴーレムなどが使用。
【テンション】が廃止された本作ではDQ7以前までのものと同じ「次のターンの攻撃の威力を2倍にする」ものになった。メッセージは「全身にちからを溜めた!」とDQ8以降のテンションシステムの物を踏襲している。
また、「次のターンの攻撃の威力を3倍にする」【超ちからため】も存在する。

DQM・DQM2・DQMCH

これらの作品では様々なモンスターが習得する。
使用した次のターンの打撃系攻撃のダメージを2~2.5倍にする。
多くの特技がMPを消費するようになったこれらの作品でも、
この特技は【いきをすいこむ】【せいしんとういつ】と同様に消費MPは0となっている。
 
DQMとDQM2では、この特技を元に様々な特技を【思いつく】ことができる。

(PS版でのみ思いつく)

トルネコ2

【戦士】の剣の技、及びモンスターの特技として登場。
どちらもそのターンで力を溜めて、次のターンで必ず会心の一撃を出して2倍のダメージを与えるというもの。
本編シリーズ同様、次のターンで攻撃をしなかった場合はちからため状態はキャンセルされる。
 
トルネコが使用するものは、消費ハラヘリ度は0。
足踏みしたターンにモンスターに殴られると習得できることがある。
ただし武器限定で、【エリミネータの斧】【デスストーカの斧】【魔法の剣】で習得することが可能。
 
システムの仕様上、同じ剣になんでも良いので攻撃系の技をセットすれば、力をためたターンでそのまま2倍ダメージを繰り出すことも可能。
ちからため自体のハラヘリ消費は0なので、普段から使える強力な連携技である。
また、敵が一歩前にいる時に、剣を振って近寄るのを待つぐらいならこの技を使って待った方が良い。
 
敵が使用するものも基本的な性能は同じだが、こちらは特技に属しているため、【わざふうじの盾】の効果があれば確実に失敗させることができる。
使用者は以下の通り。
【おおきづち】【ブラウニー】【トロル】【トロルボンバー】【トロルキング】【アトラス】【ベリアル】

トルネコ3

基本的な仕様は前作から変わらず、モンスターが使用する特技として続投。
ただしダメージ倍率が1.5倍になって前作より弱体化した。
トルネコの場合は、使用可能なモンスターに変身すれば使えるようになる。
【強化攻撃】と異なり、発動に1ターン消費してしまうので完全に下位互換である。
 
使用者は、前作のモンスターに加えて、【あくましんかん】【じごくのつかい】【レノファイター】【グレイトホーン】
なお、じごくのつかいとトロルキングのものは「強ちからため状態」になるというもので、効果時間中は防御力も上昇する。
1ターン消費するのにもかかわらず2ターン目のダメージが1.5倍……
通常攻撃を2ターン受ける(1倍×2回=2倍)の方が総合的な被ダメが大きいとはこれ如何なものか?
せめて2倍以上の設定にはしてほしかったものだ

少年ヤンガス

DQ8と同じくテンションを上げる特技となった。
消費疲労度は2で、自分のテンションを1段階上昇させる。
敵に隣接していると使用し、移動する(吹き飛ばしやワープ効果も含む)か何らかの特技を使用、【冷めるストーリー】を受けるとテンションは元の状態に戻る。
 
下記のモンスターは最初から習得している。
【アークデーモン】【アンクルホーン】【いたずらもぐら】【おおきづち】【キラースコップ】【デスカイザー】【トロル】【トロルキング】【トロルボンバー】【バーサーカー】【ブラウニー】【ヘルバトラー】【ボストロール】
 
また、下記のモンスターがレベルアップで習得する。
【サイクロプス】(Lv16)、【ばくだん岩】(Lv5)
 
さらに上位互換と言える【れんぞくため】があるが、こちらは特性扱い。

DQMSL

次のターンの通常攻撃・【斬撃】【体技】【踊り】のダメージを2倍にする。
【キャプテン・クロウ】【レッドオーガ】【バベルボブル】などが習得する。

DQタクト

Cランクとくぎとして登場。消費MP16
「自分の物理威力・効果を1.5倍にする 効果1ターン」
最大強化で 消費MP6まで強化可能。
【やつざきアニマル】【マッスルアニマル】などが使用可能。