【セレン】

Last-modified: 2024-03-11 (月) 06:07:23

DQ11

【海底王国ムウレア】【女王】。英語版での名前はMarina。
優れた美貌と確かな威厳、そして海のように広い心を持つ【人魚】。ナイスバディだがかなり大柄な体格で、しかも地味に筋肉質で腹筋も割れている。
人魚から見れば人間を力や身体も弱く心も未熟と評するが、反面短い生涯の中で何かを求め力強く生きる姿には惹かれるものがあるとも感じている。
割れた腹筋を見ても、人魚は本当に人間よりも力が強いようだ。
千里の真珠で地上の様子を見ることができ、世界情勢に詳しく、主人公のことや【ロミア】の件の一部始終もそれで見ていた。
 
隣にいる大臣が言うには、女王はとても好奇心旺盛かつお転婆な性格で、小さい頃は浅海に上がっては鳥や人間と喧嘩して、生傷が絶えなかった、とのこと。
その好奇心は女王になっても変わらず、「人魚も、地上で暮らす人間には惹かれてやまないのです」と述べている。また、器の大きさも兼ね備えており、人魚と人間の結婚を認めたり、突如訪問した人間である【主人公(DQ11)】一行を歓迎したりしてくれる。
その旺盛な好奇心は臣下を悩ませることがあるものの、多くの命を等しく愛する女王のことを、皆も尊敬しているようだ。
そのため【マルティナ】も「女王として国を治めるための心得を聞いてみたい」と言っている。
 
訪れていきなり【グリーンオーブ】を渡してくれた上、冒険の手がかりが無くなった際には様々なヒントをくれる。恐らく今作で最もストーリー上でお世話になる国のトップである。
行動範囲が一気に増えてどこに行こうか迷う勇者一行に対して、【バンデルフォン王国跡】【メダル女学園】【プチャラオ村】【クレイモラン地方】に言及するヒントを与えてくれる。
PS4版では最初はバンデルフォン王国跡の情報のみを出して、実際にそちらに行った後に再び会いに行けばメダル女学園の情報と、次に行くところを小出し小出しにしてくるため、事前情報なしだと地上とムウレアを何度も行き来する必要がある。
3DS版ではこの4つの情報を一度に教えてくれるため何度も行き来する必要こそないものの、地図上でも行先が4か所同時に出てきて最初にどこに行けばいいか分からないため、初見プレイでいきなりクレイモラン地方から【聖地ラムダ】に直行してしまう場合も。
 
名前の由来は原子番号34の元素…ではなく、ギリシャ神話に登場する海の魔物「セイレーン」と思われる。本作には【セイレーンゴースト】なんてのもいるし、【セイレーンの杖】もDQ10から登場している。
元ネタのセイレーンは歌声で航海中の船を惑わせ難破や沈没を招く怪物であり、元々は鳥類をイメージした姿であったが徐々に人魚に近い半人半魚の怪物というイメージが形づくられ移行していった。セレンはもちろんそのようなことはしないし、むしろ逆に海底に落ちてきた主人公を助け地上に送り出してくれる。
ちなみに、DQ8の【デスセイレス】は図鑑では「波のような【ぱふぱふ】で人を惑わせ、海底へといざなう魔性の人魚」と書かれており、そちらのほうが原典に近い。

世界に異変が起きた後

大樹の崩壊直後、瀕死の重傷を負って海底に落下してきた主人公を保護して魔法で魚の姿に変え、魔王から匿っていた。
ムウレアの道具屋前にいる魚人曰く、「死んだように衰弱しており、サメ達がどう料理しようか話し合っていたところ、女王様が止めに入ったからアンタ(主人公)は生きている」らしく、セレンが止めてくれなかったら今頃、主人公はサメの腹の中に収まり二度と目を覚ます事はなかっただろうとのこと。主人公にとっては命の恩人とも言うべき人物であろう。
【覇海軍王ジャコラ】の襲撃が迫る中、千里の真珠を通して主人公に地上の惨状を見せた後、彼を地上に送り出す。
 
この時のセリフ「……勇者とは! 最後までけっして… …あきらめない者のことです!」がユーザーアンケートの好きなセリフランキング1位となった(2017年9月29日開催の公式イベント「ネタバレイトショー」で発表)。
これがまるで最後の別れのセリフのようにも聞こえてしまうため、ジャコラの襲撃で命を落としたと思い込んで悲しんだプレイヤーも多数いた模様。
しかし後に再び海底王国に訪れた時にはちゃんと生存しているので何とか生き延びたようだ。
上述のように妙に筋肉質なことや、「人魚から見れば体も心も未熟」と人間のことを評しているところからして、人魚は人間より身体が強いようなので、魔王の軍勢ともある程度は渡り合えるだけの力はあるのだろう。
 
再び海底王国に来られるようになると、領内を探索するために主人公を魚の姿に変えてくれる。
魚の状態でないと受注・クリアできない【クエスト】があるので、イベント後も何度か会いに行くことになるだろう。
 
平和になった後はゆっくりといつの日か長い長い旅の先に見た世界の姿を教えて欲しいと語る。

過ぎ去りし時を求めた後

邪神の復活と同時に新たに出現した魔物【デスエーギル】に千里の真珠の力が奪われたため、主人公一行に討伐を頼む。
討伐後、アイテム「【女王の愛】」をくれるほか魚の姿にしてくれるようになる。
異変後に魚の状態で受注可能なクエストをクリアしていない場合は、このタイミングで行うことになる。

DQ11S

声優は田中敦子。過去にはCDシアターDQ6で【シェーラ】を演じている。
【ボイスドラマ】「おいでませ♡スナック氷点下」では、千里の真珠のチカラでグラスのお酒を通じて来店。「最近太ってしまった」という如何にもな悩みを打ち明ける。
それに対する【リーズレット】の回答は、かつて自分が封印されていた禁書にセレンを封印してしまおうというとんでもないもの。
曰く、本の中には何もないので運動ぐらいしかすることがなく、数百年も閉じ込められていれば確実に痩せられるとのこと。これに対してセレンは満更でもない反応をし、隣で聞いていた【シャール】は呆れ果てていた。

余談

【デルカダール城】1階・【グレイグ】の私室(3DS版では図書室)の【本棚】にて、セレンと【ネルセン】のものと思われるエピソードが読める。セレンも異変後に「千里の真珠を人間に見せるのは数百年ぶり」と言っており、過去に最低1度は人間を王国に招き入れたことが示唆されている。
ただし"海底王国の姫君"と"英雄王"の具体名がないため断定はできない。

ライバルズ

DQ11(S)推しである第9弾「再会と誓いの世界」にて占い師専用のレジェンドレアカードとして実装。CVはDQ11Sと同じ。

5/3/2 冒険者
れんけい:他の全ての味方ユニットに「死亡時:2/2の魚を出す」を付与する
攻撃力2以下の全ての味方ユニットは速攻を得る

一度敗れた味方を【魚】に変えて反撃を狙う、原作のストーリーをなぞった演出。
クセの強い効果であるため専用構築が求められるが、小型ユニットを大量展開して使えば、速攻と合わせて盤面をひっくり返すことができるだろう。
ただし何らかの手段で攻撃力を3以上にすると速攻が消えてしまうので注意。どちらかというとHPを下げるデバフと相性がいい。
なお速攻化の対象にはセレン自身も含まれる。
【たまねぎマン】などの効果で意図的に攻撃力を2以下にするとセレンも速攻を得られるので、リーサルがギリギリの場合は狙ってみるといいだろう。
 
セレン自身は冒険者であるため勇者ソロのサーチに引っかかるが、占い師の有用な冒険者としてはクロウズや【グランマーズ】という強力なライバルも存在する。
どのデッキでも概ね活躍の見込める彼らと違ってセレンの能力は少々デッキを選ぶ。彼らを落としてまで確定サーチを取るかは悩みどころではある。

DQMSL

2021年7月21日に7.5周年記念の「ハーフアニバーサリーフェス」でニズゼルファと共に実装。
七幻神の一柱。今までの七幻神とは違い、ランキングクエスト開催と同時に実装されている。
SSランクの【自然系】で、特技は味方全体を5ターンの間MP回復状態にする「大海への祈り」、味方全体のHPを回復し、素早さアップ&確率で息耐性も上げる「女王のいやし」、味方1体を最大HPで復活させ【ゴールドアストロン】状態にする「人魚の奇跡」、【ヒャドマータ】の4つ。