【バルログ】

Last-modified: 2025-11-24 (月) 16:06:31

概要

DQ3に登場する、短剣と鞭を持った黄土色の悪魔。【サタンパピー】の色違い。
 
出典は近代ファンタジーの父と呼ばれるJ・R・R・トールキンの小説にしてTRPGの発祥として名高い『指輪物語』(The Lord of the Rings)。
鞭を手に持ち、炎を扱う巨躯の持ち主で、神話時代からの悪鬼。
ドラクエで例えるなら、DQ4の【エスターク】の覚醒状態、あるいはDQ5の【ブオーン】くらいの存在感である。
 
鞭を持っている点は元ネタ通りだが、DQ3ではサタンパピーの方が全体的な能力は高く炎の呪文である【メラゾーマ】まで使うので、「名前を取り違えたのでは?」といった疑惑が拭えないモンスター。
以降の作品で長らく登場例が無かったのは、【ホビット】と同様、トールキン財団の版権の関係によるものと考えられる。
 
なお、海外NES版ではBarogと原作の綴りを少し捩った名前、海外GBC版ではBalrogと原作そのままの綴りで登場していたが、2000年代以降に版権管理が厳しくなった影響から海外スマホ版ではSoaring scourgerに変更された。
soaringは「(空高く)舞い上がる」あるいは「(炎が)立ちのぼる」、scourgeは「(懲罰用の)ムチ」、もしくはそれが転じて「天罰・災厄」を意味する。
ちなみに、某対戦型格闘ゲームのように「名前だけ」の引用には規制が及んでいないようだ。
 
というわけで、もう2度と登場できないレアモンスターかと思われたが、スーパーライトでDQ3のイベントが開催された際に、実装済みのサタンパピーの上位種に追加される、という形で登場を果たし、星ドラにも再登場している。規制が弱まっているのだろうか?
ところが【ダークホビット】【ダークポックル】に改名されている。

DQ3

【ゾーマの城】、リメイク版では【謎の洞窟】にも出現する。
下位種ともども一度に2体までしか出ない。
攻撃力は100で守備力は57だが、これは【おどるほうせき】の攻撃力と守備力の数値をそのまま逆にしたものである。
この時期に登場するモンスターにしてはステータスが低く、サタンパピーと比較しても【モンスターレベル】以外の全ての項目で劣っているという有様。おまけにサタンパピーは時折2回攻撃をしてくるのに対し、こちらは完全に1回行動。行動回数でも劣る。
【マクロベータ】といい【トロルキング】といい、本作の終盤モンスターはヘボ上位種が多い。
 
【メラゾーマ】【ベホマラー】を唱えてきたサタンパピーと異なり、【ザラキ】を使ってくる。
ザラキが恐ろしいという点では【ホロゴースト】に通ずるものがある。
ただ、この段階では【せいなるまもり】を身に付けている【勇者】であればザラキは決して当たらず、他の味方もこのレベルならうんのよさの関係であまり当たらないし、当たったとしてもすぐに蘇生させることができればあまり問題ない。
羽の生えた見た目に反し、素早さも55とホロゴーストより鈍いので、ザラキが飛んでくる前に真っ先に叩き潰すことも容易。
一応ザラキを使う確率は5割と、かの悪名高いFC版DQ2の【ブリザード】と同等なのだが、大体は行動する前に片付けられてしまうため、連発されることもほぼない。しかもブリザードは最大4体でズラリと現れたがこいつは2体までしか出現できないため単純な手数でも劣る。
SFC版以降はザラキを使う確率が下げられており、SFC版ではザラキ自体の命中率も下がっており、益々弱体化した。ザラキを使ってくる動作でありながら通常攻撃を行うことがある。
ただ、SFC版以降は装飾品が複数追加されたことに伴い装飾品を一つしか装備できなくなっているせいで、聖なる守りを装備していない、なんてことは十分にありうる。 
 
【デイン系】呪文が確実に効くが、基本的には打撃だけで十分倒せる。HPは低く、【勇者】【戦士】による打撃なら一撃で倒せるはずだ。
ザラキを警戒するなら、高確率で効く【マホトーン】を唱えておくといい。
 
【アークマージ】と一緒に出てきた場合は要注意。先制攻撃でこいつを倒したとしても、アークマージが【ザオリク】の呪文で復活させた場合、その復活したターンで即座に行動してしまう。
味方側の場合は一度死亡して蘇生されると生前の状態異常はすべて解除されるが、FC版では敵のマホトーン状態は死亡しても解除されないため、一度封じてしまえば蘇生後も二度と呪文は使えない。
復活したターンでザラキを使われるのを防ぐという意味でも、ひとまずマホトーンでザラキを封じておこう。そのうえで、アークマージから先に倒すとより安全である。
リメイク版だと一度倒した時点でマホトーンは解除されるので、もう一度封じておく必要がある。
 
ラストダンジョンに出現するモンスターの割には弱いが、経験値は3270と比較的高め。落とすアイテムも【ふしぎなぼうし】(1/128)と豪華。
ただ、経験値なら【はぐれメタル】を狩った方が効率的だし、帽子にしてもよりドロップ率の高い【メイジキメラ】(1/64)か、ドロップ率は同じだが安全に倒せる【ひょうがまじん】から狙うほうがいいだろう。
下位種よりもステータスが低いくせに報酬は高いという、6に登場する【キングイーター】と似たような立ち位置である。
 
なお、FC版の【公式ガイドブック】には掲載されなかったが、SFC版で晴れて掲載された。そこでは「中級の悪魔」とある。最終盤のモンスターなのに…
しかし、GBC版では「上級悪魔」に格上げされ、かと思えばWii版では「悪魔のような魔物」と格落ち(?)させられている。
設定がコロコロ変わり、どういう存在なのかはっきりしない。

HD-2D版

ザラキに加えて【ベギラマ】【ベギラゴン】を唱えるようになり、【まひこうげき】もしてくるようになるなど、サタンパピーとは別方面での厄介さを持つようになった。
そしてリメイク前より明確にパワーアップしている点として、すばやさが187とゾーマの城に出現する通常ザコモンスターでは上位に位置する速さを身につけているので気を付けたい。
とはいえ、レベルアップの方法も味方側のインフレも進んだこの作品では、素早さの上がる性格で育成していれば案外すんなりと追い越せる数値だろう。
落とすアイテムは【バスターウィップ】に変更された。
討伐モンスターリストのまめちしきでは「上位の悪魔」となり、再びランクアップした。ただしその手の短剣で格下の魔物をつっついておもしろがっているという、なんとも小物な記述がなされている。
 
【はぐれモンスター】としても登場する。詳しくはこちらを参照。

小説版

【ゾーマ八魔将】の1体だが、すでに【オルテガ】によって討伐されている。
原作『指輪物語』での大ボス級の扱いに準拠しつつ、DQ3でのザコ敵扱いとバランスを取った設定と言えよう。

ダイの大冒険

【ザボエラ】の妖魔士団最上級の配下としてサタンパピーとともに多数登場。
【クロコダイン】にけしかけられるも、ドカッ バキン ズガァッという効果音のみの1コマと、ザボエラの驚愕顔のコマを挟んだ次のページにおいて、バルログ3匹とサタンパピー1匹がまとめて倒されている。その後も散々クロコダインに叩きのめされた挙句、残りも何の見せ場もないまま【ヒム】に呆気なく全滅させられる。
 
やられ役なのは同じだが、サタンパピーが【メラゾーマ】でザボエラの【マホプラウス】の補助をしたのに対し、こっちは呪文を使うことさえできていない点で扱いが悪い。
終盤に登場するがサタンパピーより弱いという、DQ3での扱いを忠実に反映したものと言えよう。
 
マンガでは1コマだけだが喋るシーンがあって知能を感じさせたのだが、新アニメではギイギイ叫ぶ鳴き声のみでセリフらしいセリフすらなくなり、扱いがさらに地に堕ちてしまった。

勇者アバンと獄炎の魔王

10話にて、若き日のクロコダインらしき者に殴られているシーンで1コマだけ登場。
ダイ大本編やゲーム本編へのリスペクトが多い今作であるが、まさか原作からの扱いすらリスペクトするとは・・・。