【主人公(DQ3)】

Last-modified: 2024-11-20 (水) 07:29:29

概要

【ドラゴンクエストIII そして伝説へ…】【主人公】。伝説の勇者ロト。
圧倒的な知名度を誇り、プレイヤーからの人気が非常に高い。
ドラクエに疎くても、ファンタジーの勇者といえば彼を思い浮かべる人も多いだろう。
当サイトでは、他の作品の主人公の項目と統一させるために項目名を「主人公(DQ3)」としているが、DQ4の主人公と共に「勇者」と呼ばれることの方が多い。
 
なお、【ロト】の称号はラダトームの国に伝わる真の勇者の証ということなので、厳密には彼は初代のロトではないらしいが、のちの世において「勇者ロト」と言えば彼というぐらいに、DQ世界において具体的な功績が知られている偉大な人物である。
 
『ファミリーコンピュータMagazine』で行われた「第1回美少年キャラコンテスト」('89年16号発表)では第3位にランクイン。DQキャラとしては最上位の評価を得た。
『週刊ファミ通』 2012年8月9日号のDQ10発売直前意識調査の企画での「好きなDQのキャラクター」ランキングでは第3位となった。
 
バトルロードなどの外伝作品では、【伝説の勇者】の名で登場することが多い。
星のドラゴンクエストのCMでは北沢豪がコスプレした。

DQ1

かつて神から【ひかりのたま】を授かり魔王を倒した「伝説の勇者ロト」として【アレフガルド】各地で語り継がれている存在。そしてこの作品の【主人公(DQ1)】はその血を引く者とされている。
【ロトの洞窟】では彼の残したメッセージを読むことができ、同じく彼の残したとされる【ロトのつるぎ】【ロトのよろい】【ロトのしるし】が登場する。
 
メッセージ内で語られるのみの存在であるため、DQ1発売当時ではその姿を知るすべは無かった。
【完全攻略本】では書籍スタッフによるオリジナルのイラストで掲載されている。
 
なお【ファミコン神拳 奥義大全書】では、【せんしのゆびわ】が「その昔、勇者ロトとともに怪物と戦ったアレフガルドの【戦士】たちが身につけていた」と説明されているので、DQ1の時点でロトは誰かとパーティを組んでいたと想定されていたことになる。

DQ3

本作の主人公で16歳。【名前】はひらがな4文字以内(リメイク版ではカタカナ・記号含む)でプレイヤーが名付ける。
シリーズで初めて【性別】を選択することが可能になり、男の勇者でも女の勇者でも冒険できるようになった。
【職業】は最初からクリアまで変わらず【勇者】
ただしFC版の取説において職業・性別を選択する説明は登録所で仲間を登録するときに出てくるだけであり、主人公の性別が選べることについての記載は一切存在しない。そればかりか、名前だけ入力すればゲームが始まるかのように説明されている。雑誌の事前情報についても女勇者に言及がないのは同様で、実際にプレーしてみてみるまで分からない情報のひとつだった。特に勇者のグラフィックが1種類しか紹介されなかったことから、主人公の性別は選べないのではないかと心配した人も少なくなかったと思われる。そのようなプレイヤーにとって主人公の性別選択は一種のサプライズだったのではなかろうか。
開発段階では女勇者の存在が削られる可能性があって取説には反映できなかったのかもしれないが、いくら容量不足だったからと言っても、仲間だけ性別が選べるのに主人公の性別が選べない仕様になったら、人によっては大きな不満が残ったことだろう。かといって女勇者に独自の描写も少ないことから、意図的に隠されていた可能性も考えられる。次作のように当初から女勇者も選べることを公開してしまうと、専用グラフィックが存在しないことなどマイナス面ばかりが目立ってしまう。しかし隠し機能ということであれば、無いよりはあったほうがよいと肯定的に解釈してもらえる。事前公開しなかったことは、少ない容量の中でぎりぎりの結果を実現した形である。
 
FC版のイラストではとんがった黒髪に、黄色い冠を頂き、水色の上着に濃い青のマントを羽織っている。
パッケージイラストには勇者以外のすべての職業の男女のイラストが掲載されているが、勇者だけが男のみになっている。
ゲーム内でも青と白のドット絵で描かれ、男女ともに外見の違いは見られない。つまり、基本的に男ベースで描かれて女もそれを共用している。
 
FC版当時社会現象とまで言われ、リメイクを繰り返されたDQ3の主人公グラフィックだけあり浸透度は今なお高く、殊にFC版デザインはモチーフになったと思しきキャラデザインをあげるとヒーロー・ギャグキャラ問わず枚挙に暇がない。彼自身が、とんがった髪+意志を漲らせた目線という発売当時の少年漫画・アニメの売れ線をベースに、普遍性の高い少年ヒーロー像として表現された「ドラクエ内の代表作」とも言える。
反面、モチーフとして認知度が高すぎるあまり、作者の意図に関わらずパロディデザインとして扱われ、その作中でどんな名前でも俗称「勇者」呼ばわりされてしまうことさえある。
 
パッケージイラストのみならず、関連する書籍等でも16歳にしては幼い顔立ちな感じが否めず、体つきも他職業の女性よりも割と小柄に描かれていることが多く公式設定上16歳ながら、見た目的にはもっと幼い12.3歳程度の少年にも見える。ただ偶然か必然かは定かではないが、これによって女の子と見られなくもない(それでも相当無理矢理だが)という見た目になっている。
本当に16歳の青年相応の逞しい体つきで描いてしまうと、さすがに女も共用(いくら勇敢な男の子として育てられたとはいえ)にするには無理があるだろう。
なお、次作のDQ4勇者とは違って【鳥山明】による女勇者の公式イラストはついに現れないまま同氏が鬼籍に。それ以前から、他作品に友情出演する際も男勇者のみが登場するなど、女勇者はやや扱いが悪い。
(DQライバルズエースにてようやく女勇者も出演を果たした。)
 
初期装備は【どうのつるぎ】【たびびとのふく】
魔王バラモス討伐の旅にしてはあまりに貧弱だが、実は初期装備という括りで考えればDQ主人公中でもかなり恵まれている方である。

女勇者

DQ3ではパーティメンバーの性別を自由に選べるため、勇者を女に設定することが可能だが、全職業で唯一、男女ともグラフィックに変化はない。
DQ3の主人公は後に伝わる勇者ロトなので、DQ1におけるロトの性別が気になるところだが、DQ1の【取扱説明書】では性別は明言されていないものの、挿絵は男に見える。
後に発売されたSFC版DQ1でも、【メルキド】【兵士】が勇者ロトを指して「天から降りてきた1人の男」と明言している。
 
主人公の性別を任意に選べる初のドラクエであったが、小説・ゲームブックや関連書籍ではまず男勇者で、女勇者を匂わせるエピソードはほぼ無く、【4コママンガ劇場】でたまに起用されるぐらい。
以後、DQ4・DQ9・DQ10でも主人公の性別を選択可能だが、やはり基本的には男性主人公として扱われており、DQ3の扱いが「ドラクエの主人公は男」というイメージを結果として確固にしたことは否定できない。
 
替わりと言うにはおかしい按配だが、装備の面では他のDQ同様、FC版・リメイクとも女勇者のほうが優遇された面が目立ち、実際には女勇者プレイング率も相応に高い。詳細は【女尊男卑】を参照。

FC版

旅の途中で出会う人達のセリフは実質的に男勇者を前提にしたものになっていることが多い。

アリアハンの人々には【アリアハン王】を含めて「オルテガの息子」呼ばわりされるし、【ムオル】では父【オルテガ】に間違われ、実の母からすら男勇者の場合と同様「勇敢な男の子として育ててきたつもり」と言われる。
【ロマリア】【きんのかんむり】のイベントでは女王でなく王になり、グラフィックも髭面の男の王である(FC版にも【王妃】のグラフィックがあるにもかかわらず)。
 
男に間違われる理由付けとしてなのか、【レーベ】では女勇者自ら自分は女ではないと否定している描写がある
バラモス討伐後のアリアハンにいる戦士からも「オルテガの息子」としか呼ばれない。この戦士はバラモス存命の頃に話しかけた時にも女勇者を男と勘違いしており、その時は勇者自身がそれを否定している……。
結局、作中では「ボーイッシュな女の子」として扱われる場面がほとんどない。何度も勘違いされたことで、勇者も訂正するのが面倒になっているのだろうか。
 
まぁ、タイトルすら削らねばならないほど容量が不足していたFC版では性別により反応を変える余裕はなかったのだろうが。

リメイク版

リメイク版の女勇者は一度息子と呼ばれた後に女だと気付いてもらえる、あるいは勇者自身が否定するようになった(たまに選択肢が出て男を名乗ることもできるが)。
母親の台詞も「娘のおまえをこの日のためにゆうかんな男の子のように育てたつもりです。」に修正された。ムオルの【オルテガのかぶと】のイベントではオルテガと「よく似てる」と言われるものの娘と認識される。ロマリアでも女王になる。
 
ロマリアで女王になっている最中に起こるイベントや【海賊の家】イベントなど、女勇者のみのイベントが少数ながら追加された。女であることを驚かれたり、女だてらに活躍していることを評されたりするものが多い。
 
なお、ロマリアで女王になったときの周囲の反応からすれば、美人である(女王におべっかを使っているだけかも知れないが)。
 

リメイク版ごとの外見の変遷

DQ1・2と同様に、リメイクの度に見た目が大幅に変更されている。
バトルロードなどの外伝では冠の色がFC版、服の色がリメイク版に基づいたデザインで登場している。
女勇者の公式イラストはいずれも鳥山明の画集には掲載されておらず、関与していないとみられる。
 
武器に関してはナックルガードが付いて刀身に反りのある片刃の剣を持っていたが、リメイク以降は両刃の直剣になっている。
一方盾は丸盾(裏向きのため表面のデザイン不明)で、SFC版パッケージではカイトシールドの形状だが、GBC版パッケージや鳥山明画集描き下ろしイラストでは再び丸盾になっていたりする。

SFC版

鳥山明によるパッケージイラストでは当時の画風に合わせて頭身が高くなり、一気に16歳らしい大人の風貌になった。
ツンツンの黒髪に銀のサークレット、青い上着に紫のマントという姿に変わった。
ただし、ゲーム内ではFC版のイラストに基づいた色のドット絵が用いられている。
 
女勇者のイラストが新たに描かれ公式ガイドブックに掲載されている。つまりこちらは【中鶴勝祥】によるデザインとみられる。
基本的な服飾は変わらないが身長がかなり縮み、髪が少し横に流れ、耳には小さくピアスが光る。

GBC版

こちらもパッケージイラストでは男勇者と一緒に魔法使い女・武闘家男・遊び人男が描かれているが、勇者単独でGBC版デザインの鳥山原画があるわけではない。
公式ガイドブックのイラストは今までより頭身が低めにデフォルメされている。作画は【村上ゆみ子】
男勇者はFC版がベースとなった見た目に戻ったが、女勇者は「青いチューブトップ+黄色の長手袋+ミニスカ+ハイソックス」と大きく印象の異なる様相となった。マントの色も、男勇者と区別するためか赤紫色になっている。
ニーソックスによる絶対領域完備など、かなり女性らしい見た目となったのだが……しかし変わらず男に間違われる。
なお武器も男勇者と差別化を図るためか、ナックルガードの付いた両刃の直剣になっている。

来歴

ゲーム開始までの生い立ち

物心がついて以降ほとんどの期間を魔王【バラモス】の脅威のもと過ごしていたようで、ゲーム開始時点の16歳から「十数年前」(SFC版【取扱説明書】)にバラモスが現れている。
  
父・【オルテガ】が「まだ赤ん坊の子供を置いて旅に出た」というムオルの住人の証言はFC版・リメイク版共通だが、SFC版のオープニングムービーではここに少し矛盾がある。詳細はオルテガの項目を参照。
オルテガは戦いの末火山の火口に落ちて亡くなったと伝えられる。
 
一方、【主人公の母親】はオルテガの死を聞かされた直後に、バラモス退治の次なる希望はオルテガの血を引く主人公だと言い切る人物である(SFC版オープニングデモ)。
主人公が男勇者の場合はもちろん、女勇者であっても、旅立ちの日のために「ゆうかんな男の子のように」主人公を育てるなど、主人公をポスト・オルテガとして育て上げるためにかなりの心血を注いだというか、苛烈すぎる。
 
ただし、以上はSFC以降の設定である。FC版ではオルデガが旅に出た理由は明言されていない(オルテガの項目を参照)。

ゲーム開始後

DQ3の物語は彼(彼女)の16歳の誕生日、父の遺志を継いで【バラモス】討伐のため【アリアハン】から旅立つところから幕を開ける。
【旅の扉】からアリアハンを出て各地を冒険し、【船】を得てからはさらに冒険が広がる。
物語の中盤は、世界に広がる6つの【オーブ】を集めることに注がれ、すべてのオーブを集めると、不死鳥【ラーミア】を復活。
ラーミアに乗ってバラモスの居城へと攻め込み、ついにバラモスを打ち倒す。
 
しかしバラモス討伐をアリアハン王から祝福される最中、どこからともなく声が聞こえてきて、真の黒幕・【ゾーマ】の存在が発覚。
ゾーマを倒すために【ギアガの大穴】を抜け、地底の【闇の世界】へと進む。そこはDQ1の舞台にもなった「【アレフガルド】」であった。
 
闇の世界アレフガルドでは伝説の【おうじゃのけん】を復活させ、封印されていた【精霊ルビス】の封印を解く。
【あまぐものつえ】【たいようのいし】、そして【せいなるまもり】を使って手に入れた【にじのしずく】で虹の架け橋をかけ、【魔の島】【ゾーマの城】に乗り込む。
 
ゾーマの城では実は生きていた父と再会を果たすも、目の前で父を喪ってしまう。
【竜の女王】から授かった【ひかりのたま】の力で【ゾーマ】を倒して全世界に平和を齎し、【ラダトーム】に古くから伝わる【ロト】の称号を授かるも、仲間たちにも何も告げずラダトームの城を去る。
その後の彼の姿を見たものは誰もいないが、彼こそが伝説の勇者ロトとして語り継がれることになる人物である。
 
そして 伝説が はじまった…!
 
なお、リメイク版にて彼(彼女)を【ルイーダの酒場】に預けたままゾーマを倒しても、EDでは「○○○○ならここにいますよ」という声と共に無理やりアレフガルドに召喚させられる。
【ぬいぐるみ】【あぶないみずぎ】を着せた状態で預けたり【棺桶】の状態で預けたりしても、通常の服装のまま生きている姿で召喚される。
パーティが【透明】になった状態であっても、主人公だけは通常の姿で召喚され、1人だけ姿が見えている主人公の後ろに透明人間達が付いて歩くという奇妙な光景が展開される。
SFC版ではセリフの上で女勇者が男扱いされる場面はなくなっていたが、このイベントの際は女勇者であってもラダトーム王から「かれにはぜひ受けとってもらいたいものがあるのじゃが…」と男扱いされてしまう。なおスマホ版以降のリメイクでは「かのものには~」と性別を問わない言い回しに修正されている。
 
FC版DQ1でも、【せんしのゆびわ】の存在からロトに仲間が居たことは確かなのだが、彼がどのようなパーティ構成で大魔王を倒したのかについては一切歴史に残らない。

余談

ゾーマを倒すとギアガの大穴が閉じてしまうので、故郷アリアハンに戻れなくなったと思われがちであるが【堀井雄二】【ドラゴンクエストマスターズクラブ】にて、

あの後、勇者ロトは母親のトコロに仲間をつれて帰った、と考えてくれても良かったんだよ。だから、勇者ロトは最後に行方しれずになっちゃったんだよね。

と語っている。「考えてくれても良かった」という表現なので、別にそう考えなくても良いということである。
つまるところ、彼の最終的な行く末はプレイヤー各々の想像に委ねられているということである。
 
そのため二次創作でも、小説ではアレフガルド残留、ゲームブックでは特定条件で上の世界に帰還、DQ3のその後を描いた【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】では子孫が上の世界に帰還、とその結末はバリエーションに溢れている。
宮本茂の悪ノリによって「アレフガルドから遠く、ハイラルで死亡した」という珍説も流れている。
 
ちなみに、DQ3まではすべての台詞を堀井ひとりで書いていたようで「ギアガの大穴を塞いだのは、上の世界の分までエンディングの台詞を考えたくなくて、早く楽になりたかったから」だと堀井自身が語っている。
まぁ、例え上の世界の人々のセリフを考える余力があったとしても、結局は容量の壁が立ちはだかるのだが。
DQ3はタイトルロゴのデザインを削るほどまでに容量が逼迫しており、セリフの1文字すらも切り詰めていたため、とても上の世界の人々のセリフまで入れる容量は無かっただろう。

キャラクター性能

FC版

習得呪文

※下限レベル以降、レベルアップ時に1/2の確率で習得(かしこさの数値が一定以上だと確実に習得)、上限レベルに達すると賢さの数値に関わらず必ず習得。

成長率

(F:0 E:1 D:2 C:3 B:4 A:5~6 S:7~)小数点が付く場合+が付く。
成長率0もしくは成長限界値を超えていた場合、乱数判定で0か1上昇する。

レベル帯ちからすばやさたいりょくかしこさうんのよさ
1~10CDDEF
11~20CDBDC
21~30CDBDC
31~40C(~35)CBDC
41~50B(36~45)CADC
51~99E(46~)EDEE

DQ3の勇者は【戦士】【武闘家】より【ちから】【たいりょく】は低いが、戦士よりは【すばやさ】が高く、中間的な位置にあった。
【呪文】もバランスが良いというか中途半端だが、【デイン系】とベホマズンを覚えることもあってボス戦で重要な役割を担う。
 
他の職業に【転職】したり、他の職業から勇者に転職したりできない。
したがって、転職しつつ色々な呪文を覚えたり、ステータスを強化したりということもできない。
成長率が高くても成長限界値がオーバーフローを起こし、逆にオーバーフローを起こさなくても、後半の成長率が低いために最大値まで上がらなくなってしまっている。
 
序盤は非常にレベルアップが遅いが、徐々に速くなり中盤からは異様な速度でレベルが上がる。
攻撃力に若干の不足を感じる時期もあるが、最終的には勇者専用装備である【おうじゃのけん】【ゆうしゃのたて】【ひかりのよろい】により高い攻撃力と呪文・ブレス耐性を両立し、隙がない職業となる。
さらには【らいじんのけん】【いなずまのけん】、王者の剣等を装備できるために、これらを【道具】として使用できる点も見逃せない。
ただし、ギガデインやベホマズンを連発できるのは流石にどうかと思われたのか、他能力に比べて【かしこさ】(=MP)が低い。
FC版では【ふしぎなきのみ】がなく、MPを伸ばすのは至難の業で、成長のたび吟味し続ける手間をかけでもしない限りMPの低さをフォローするのはほぼ無理。
それでもFC版でレベルアップ時にMPの伸びだけを厳選する(かしこさが0~1上がる時期に+4、0~3上がる時期に+8が出るまで粘る)場合、レベル99時のMPはおおむね540余りが実現できる。
しかしそのような完璧な勇者を目指した場合、リアル運が悪ければ1レベル上げるのに2時間も3時間もリセットを繰り返す大変な作業となる。
特に【一人旅】を敢行する場合はギガデインを乱発しなければボス戦の突破は難しいため、完璧ではなくともある程度の手間は覚悟する必要があった。
 
実は【主人公(DQ1)】が覚える呪文のうち、この作品に登場しない【レミーラ】を除いてすべて習得する。
主人公(DQ1)に血が繋がっている証となっている。
また、MSX版DQ1のパッケージ裏の説明によると、DQ1の主人公は「勇者ロトの生まれかわり」であるという。
【主人公(DQ11)】もロトの勇者なので、それからも生まれ変わったとすると、れんけいも含め、生まれ変わるたびにかなりの量の呪文を失っていることになる。(習得呪文は当該項目参照)
……と、いうことは【ローシュ】は後の勇者が一切覚えることのなかった呪文系統も習得していた可能性が……?

リメイク版

習得呪文

※ギラとイオラのみかしこさの数値に無関係に、規定レベル以上になったときに1/2の確率で習得する。
つまり、プレイヤーの運次第でいつまでたっても覚えないことがある。
その他の呪文は下限レベル以降、レベルアップ時に1/2の確率で習得(かしこさの数値が一定以上だと確実に習得)、上限レベルに達するとかしこさの数値に関わらず必ず習得。

成長率

(F:0 E:1 D:2 C:3 B:4 A:5~6 S:7~)小数点が付く場合+が付く。
成長率0もしくは成長限界値を超えていた場合、乱数判定で0か1上昇する。

レベル帯ちからすばやさたいりょくかしこさうんのよさ
1~10CDDF+F+
11~20CE+BF+D+
21~30BE+BDC
31~40B(~45)E+BE+C
41~50E(46~60)CA(~45)DC
51~99D(61~)E+D(46~)F+F+

 
レベルごとの標準的なステータス(255を超えて表示)
※女性の場合、初期値は力と体力と運が-1、素早さと賢さが+2

Lv素早体力賢さ
1108845
103523281110
206540662336
30105581064365
40145801586295
5017010619880125
6018112121888130
7020113623895135
80221151258103140
90241166278110145
99259179296117149

序盤は非常にレベルアップが遅く、その後徐々に速くなる点はそのまま。
ステータス傾向は、力と体力が高く、素早さも低くはない前衛型。
リメイクに伴って転職による強化ができない点が考慮されたのか、中盤以降の力の伸びが大きく強化され、驚異的な強さになった。
元から高かった体力も成長限界値が見直され、多少マイナス補正があってもものともせずにカンストするようになった。
【性格】は物語冒頭の【性格診断】イベントで決まるが、冒険中の行動やイベントで変わることもある。
性格補正は割合なので、元の成長率が良い力や体力をさらに伸ばすものを選択すると、それらのステータスの爆発的な上昇を得られる。
初期性格でベストなのは【タフガイ】だが、条件的に面倒すぎる。
それ以外の性格で体力を重視するなら【むっつりスケベ】【くろうにん】【いっぴきおおかみ】あたりが良い選択肢か。
ただし、体力が伸びる性格だとカンスト時期が早まり、その後のプラス補正が無駄になる点には注意。十分なHPを得たら、早めに他の能力が伸びる性格に変える判断が必要になる。
力を重視するなら【ごうけつ】が筆頭候補だが、素早さのマイナス補正が大きいため、低くない素早さが死んでしまう欠点がある。
しかし、これ以外に力が大きく伸びる初期性格は存在しないのが辛いところ。素早さ低下リスクを抑えたいなら【ねっけつかん】あたりが候補になる。
 
もちろん、低くない素早さを伸ばしていく、という考え方もナシではない。その場合、【おちょうしもの】【いのちしらず】が候補になる。
 
有用な呪文を数多く覚えるが、賢さの伸びは悪く、性格補正は割合なので、賢さが伸びる性格にしても仕様上あまりプラスにならないのが残念なところ。
ただし初期ステータスは例外。勇者の初期ステータスの基準値は上表のLv1の欄のとおりだが、GBC版以外ではここに性格補正がかなり強くかかる。
例えば賢さのLv1基準値は男性で4だが、【ずのうめいせき】になるとこれが3.5倍の14になる。
通常、賢さ14というのはLv15くらいになってようやく到達する値であるため、これがいかに大きなアドバンテージになるかが分かるだろう。
この初期値を重視して、初期性格に頭脳明晰を選択するというのも良い。その後、手に入る本やアクセサリーで力や体力重視の性格に変えると良いだろう。
さらにMPを高くしたいなら種でドーピングする方が楽。ドーピング禁止プレイをするなら、頭脳明晰や【きれもの】で頑張ろう。
 
装備品は相変わらず優秀で、最終的に呪文・ブレス耐性も完璧される。
リメイク版で優秀な女性装備が多くなる中でも男女であまり差がない唯一の職業である(【ひかりのドレス】は、伝説装備である光の鎧よりも強いが、性能差は少ないため、男性でも何とかやっていける)。
勇者装備に【オルテガのかぶと】が追加された。

小説版

名前は「アレル」
好物は母親特製のアップルパイ。
前2作の主人公同様正義感の強い少年であるが【ピラミッド】【デスストーカー】に一騎打ちを挑んだり、【カンダタ】の太刀筋や【武闘家】カーンの動きに闘志を燃やすなど勇猛な面がある。

CDシアター

名前は小説版同様「アレル」で16歳。声優は緑川光。
付属の冊子のイラスト・声質や口調などから、シリーズ主人公としては少年的な印象を受ける。
 
女戦士ステラとは長い付き合いで、剣の稽古をつけてもらったもののまだ実戦経験が浅く、最初は【モンスター】の気配に気づけず対応に遅れステラに叱咤されるなどまだまだ未熟な、ルイーダ曰く「勇者の卵」。
しかし、素質は確かで【僧侶】ライドや【魔法使い】マリスから教わったホイミやギラをすぐに使いこなしている。
純真で優しく誠実な人柄で、相手が人間ならたとえ悪人であっても極力傷付けようとはせず、カンダタとはもう人の物を盗まないという約束を交わすことを条件にして逃がすなど、人の心と向き合い信じる心の持ち主。
目標のため、自分勝手に仲間から外れた僧侶ライドに対しても唯一快く見送り、また逢えると信じていた。
当初はステラに甘過ぎると評されていたが彼の誠実さはカンダタを改心させ、ステラをはじめとした仲間達に強い影響を与えている。
またノリの軽い面々の多いメンバーの中でも数少ない常識人でもあり、メンバーのやりとりに対し「やれやれ」と零すのが恒例。
 
まだ俗世慣れしておらず初心な所があり、ステラに連れられルイーダの酒場に入った際はしどろもどろしてしまったり、彼にゾッコンなマリスのアプローチを受けるとたじろいでしまったりしている。ライド曰く「もう尻に敷かれてやがる」とのこと。
また、Disc1では実直にメンバーを牽引し奮闘するが、Disc2から精神面での脆さもクローズアップされはじめ、行き詰ると弱音を吐いてしまったり、【マイラ】にて父オルテガの生存が分かるや否やまだ見ぬ父への憧れから彼を捜すことを最優先に考えるようになってしまい、【パーティ】の意思や目標を無視した独り善がりな態度をとったりする。
 
各地を巡る冒険の中で強力な呪文を操り魔物の気配にいち早く察知できるまでに程の実力を身につけ、精神面でも仲間の支えや叱咤を受けて逞しくなり、憧れの父の存在や悲しき死別を乗り越え、ゾーマから明かされた事実にメンバーが戦慄する中ただ1人それを一蹴し立ち向かうまでになるなど、名実共に一人前の勇者へと成長していく。
 
序盤からマリスに想いを寄せられており、彼女とのコンビネーションで強敵を倒したり危機を払ったりしたことがある他、幾度となく積極的なアプローチを受けているのだが前述の性格もあって大抵たじろぐばかりで、自ら異性としてマリスの想いに応えることは無かった。
あくまでマリスに対しても「大切な仲間の1人」として接していたのだろう。
しかし、最後に「どんな悪い奴が来ても私達の子孫が倒してくれるわ!」と、アレルを指して仄めかされた時はその意味を察していたのか意味深な反応を示してはいた。
ロトシリーズのCDシアターでは、唯一ヒロインと明確に結ばれた描写のない主人公である。
DQ1のアレフはローラ姫と旅の途中で両想いになり、DQ2のアレンも最後に【ムーンブルクの王女】ナナに告白している。
 
小説版とはだいぶ異なるキャラ付けとなっているが、人物描写や人間味という意味ではあちらよりも豊かである。

DQ9

再登場したバラモスゾーマを倒すこと(or期間限定で【Wi-Fiショッピング】)で、彼(女)のコスプレ装備【ゆうしゃのかんむり】【ゆうしゃの服】【ゆうしゃのグローブ】【ゆうしゃのズボン】【ゆうしゃのブーツ】が手に入る。
コンプリートすると「そして伝説へ…」の【称号】がもらえる。
DQ4主人公とは違い、男女で装備品は共通である。

DQ10オンライン

【大魔王ゾーマへの挑戦】で、彼(女)のコスプレ装備【アリアハンマントセット】【アリアハンの剣】【アリアハンの盾】が手に入る。
DQ3(SFCリメイク版)パッケージをもとにしたデザイン。

DQ11・DQ11S

【邪神ニズゼルファ】を倒した後の【エンディング】に彼と思われる人物が登場する。
また、彼をモチーフにした姿をした【ローシュ】というキャラクターが登場する。
 
【冒険の書の世界】では、彼が生まれる前の勇者の実家と、彼がバラモスを倒した後のバラモス城に行くことができる。
ここでは各国の王様から『アリアハンの勇者』と呼ばれる。
世界を救った人物なのに名前が呼ばれないのが不自然だが、これはしょうがないとしか言えない。
なお、ギアガの大穴に降りた後は【上の世界】に一切戻らないままゾーマを倒してしまったらしく、バラモスが復活した後も彼が戻ってくることは無かったらしい。
上下両方の世界にいないとなると、彼は何処に行ったのだろうか。

バトルロード1

男勇者が【伝説の勇者】の名で登場。【スペシャルカード】【ギガデイン】【ひかりのたま】をスキャンすると登場した。
頭の冠が金色(DQ3の賢者の冠に近い)になっていたりと、原作とは多少デザインが違う。

バトルロード2レジェンド

ダーマの神殿チャレンジバトルで男勇者が登場。
彼に勝利すると【勇者】への転職が可能となる。
【バーバラ】と同様、お供は連れておらず単身で戦う。
 
能力はHP:2800 ちから:255 かしこさ:192 みのまもり:128 すばやさ:55。
 
使用技は「ロトの剣技」と「デインブレイク」。
前者は王者の剣で素早い連続斬りを繰り出す2回攻撃。
後者は稲妻の球を放って相手の動きを封じ、球諸共切り裂く【特技】
打撃・雷・光の3つの【属性】に加え【マヒ】の追加効果を持つ。
 
能力が全体的に高く、勇者の盾を装備しているため物理・特技をガードすることがある。
また【ゆうき】の溜まる速度が速く(素で速いのに加え、ロトの剣技の影響もある)【つばぜりあい】に勝ったとしても「光の玉」を使われて追いつかれることも珍しくない。
 
打撃・炎・雷・光に強く、風・氷・暗黒に弱い。【ドラゴンゾンビ】のいてつく風などが効果的。
 
【とどめの一撃】では【ギガブレイク】を放つ。
 
レジェンドヒーローカードはアルティメットヒッツの廉価版DQ9の購入特典。

バトルスキャナー

SPチケット、ギガブレイクと光の玉で登場する。

クロスブレイド

第1弾で【ギガレア】として登場。
必殺技は「ギガデイン」。
真1弾でもギガレアとして登場。
必殺技は「超ギガブレイク」。
 
いずれも男勇者が「伝説の勇者」の名で登場。

シアトリズム

プレイヤーキャラクターのひとりとして男勇者が「伝説の勇者」の名前で登場。ロトの剣とロトの盾を持っており、初期職業は勇者。

ヒーローズ1

パッケージ版の初回購入特典に主人公男女用のDQ3勇者コスチュームが存在する。

トレジャーズ

お宝に【主人公の像(III)その1】【主人公の像(III)その2】が登場。

スマブラSP

2019年7月31日参戦の【勇者(スマッシュブラザーズ)】のカラーバリエーションとして登場。詳細は当該項目を参照。
ステージ「特設リング」での肩書きは『伝説の勇者』
CVは檜山修之(DQ11Sでの【ローシュ】役も担当)。

ライバルズエース

真2弾カードパック「そして伝説は高らかに」にて「伝説の勇者」の名で実装。コスト2の【ヒーローカード】で、男性版のCVはスマブラ同様に檜山修之。盾の形状やサークレットの色から、SFC版がベースとみられる。
後にEXカードとして女性版も実装され、そちらのCVは皆口裕子(かつてCDシアターDQ3において、勇者アレルに好意を寄せる女魔法使いのマリスを演じていた)。こちらもSFC版のデザインとなる。

レベル1 コスト0 出会いと別れの酒場
自分のデッキの上7枚から冒険者カードを1枚引き、残りをデッキの下に戻す

レベル2 コスト1 ダーマの神殿へ
味方空きマスにダーマの神殿を出す
その後、自分が各職業の初期テンションスキルを持つなら自分の職業を含む初期テンションスキル3種類から1つ選び変更する

レベル3 コスト2 魔王討伐
ユニット1体に1ダメージ
味方冒険者が出る度+1ダメージ(上限は+3ダメージ)

スタン落ちした【勇者姫アンルシア】に続く、【冒険者】を軸にして戦うコンセプトの英雄。
サーチ範囲は狭いとはいえレベル1では冒険者を引いてくることができ、【ダーマの神殿】は冒険者のスタッツを+1/+1でき、スキルリンクでテンションスキル変更もできる。
とはいえこれだけだと今までの英雄に比べると見劣りするが・・・
なんと、伝説の勇者はレベルが4以降まで上昇する

レベル4~ コスト25 そして伝説へ・・・
敵リーダーへ25ダメージ
自分が冒険者カードを3回使う度このヒーローのレベル+1&カードを1枚引きこのヒーロースキルのコスト-5

レベル1は2回使用でレベルアップ、レベル2と3は1回でレベルアップ。
ライバルズのリーダーHPは25なので、発動≒勝利を意味する。
それだけに条件は厳しい(レベル7か【不死鳥ラーミア】での軽減が要求されることになる)が、各種歴戦の冒険者などのヒーローレベルを参照するカードと相性が良い。
なにより実質特殊勝利であるだけに、ラーミアに乗って仲間と飛翔する勇者が特大の一撃を放つ豪華演出も見られるので、挑む価値は十二分にある。
防ぐ手段はHP満タンの状態で【フェイスボール】などの効果でダメージを軽減するか、【教皇のタロット】でそもそもダメージを無効化するかのいずれか。
この状態でヒーロースキルを打つとどう見ても勝ち確演出が流れているのに、試合が続くというシュールな状況になってしまう。次のターンも普通に再発動できるため返しのターンで勝てなければ意味がないが、終盤で1ターン遅れるのは相当に重く、十分逆転することは可能だろう。
特に相性のよかったリーダーは武闘家。
【クリフト】を手札にバウンスすることで、遅延しつつ冒険者カウントを稼ぐことができるため、非常に使用率の高いデッキであり、特に公式大会である「勇者杯」ではこのデッキを使用デッキに入れておくプレイヤーで溢れかえっていた。
 
ソロモードでは25ダメージは1回ではだいぶ心許ない数字であるが、レジェンドカードを2枚編成できるパネルや【ルイーダの酒場】などの勇者専用カードも合わせれば冒険者をガンガン出しつつ強化できるため、長期戦では冒険者デッキで戦いつつ0コスになったそして伝説へ…を連発してHPを追加で削っていくこともできる。ただの低コストバーンとして運用するのはなんだか締まらない感じではあるが…
これ以外では、一人用モードの勇者専用カード【仲間との絆】に男勇者が描かれており、使用時の演出でも登場する。
また同じく勇者専用カード【ルイーダの酒場】では女勇者が描かれているが、こちらはイラストのみ。

星ドラ

オープニングムービーに登場するほか、DQ30周年記念イベントの特別な戦闘では一度だけ助っ人として参戦し、【ギガブレイク】を放つ。【命竜アルバナム】による召喚時はギガデインになる。
また、DQ3コラボイベント等でコスプレ装備一式(アリアハンの剣・かんむり・服・盾)を入手できる。その中で剣は、特定の条件で満たして錬金すると杖・棍のいずれかになる。
冠とマントの色の組み合わせから、服装はバトルロード版準拠であることが分かる。一方、剣と盾はSFC版がモチーフとなっている。

ウォーク

本人は登場せず、プレイヤーがDQ3の勇者になりきって各地のストーリークエストを体験して攻略するという流れになっている。
DQ3コラボイベント中に、コスプレ装備一式を入手可能。デザインはSFC版準拠。
 
4年後の2024年5月27日開始の「DQ3 ReWALK」イベントでも同様。スラミチは冒険の書になって収まる。
こちらではイベントクエストにおけるプレイヤーキャラとなり、仲間もイベント専用のルイーダの酒場で加えるゲストキャラとなる。
武器は両手剣のみ装備可能。装備の仕様についてはアクセサリ2つを装備できる以外、【馬車】のスタンバイ仲間とほぼ同じ。
特性は敵への攻撃成功時、まれにランダムな味方1人にスキル与ダメージを上げる「勇気」と、行動開始時まれに最もHPが少ない味方のHPを回復する「ときどきホイミ」。
スキルは味方全員のMP10%を消費して攻撃した後に味方全員のHPを回復する「きずなの一撃」のほか、レベルアップで【ライデイン】、メガスラッシュ、【ベホイミ】【ギガデイン】【ギガソード】【ザオラル】を習得する。
余談だが、イベントまでに実装された両手剣の種類が少ないなどの事情から獄炎の大剣を持たせて煉獄魔炎斬や魔王暗黒剣を放つ勇者の姿も散見された。
 
ReWALKイベント後は予告通りにイベントの経験値を引き継ぎ、馬車のスタンバイ仲間に加入。名前は「ロトの勇者」、肩書きは「伝説の勇者」。
ルビス曰く「作り直した冒険の書に記された勇者。いわば、伝承で語られた勇者が像を成したもの」とのこと。
初期武器は地味に新規の星4武器【どうの大剣】。馬車スキルは先客の【テリー】と同じ、フィールドのタップできる範囲を10m程拡大する効果。
戦闘における能力やスキルはイベントと同様。攻撃力の高い両手剣、専用性能のギガデイン、簡易的ながら回復も可能と、一通りの役割をこなせる。
 
「DQ3 ReWALK」と同時開始の「ドラクエの日記念装備ふくびき」では、より豪華になったコスプレ装備一式を入手可能。武器は両手剣の「闇はらう光の大剣」。
レベル15で【きあいため】、20で【ギガ空裂斬】、30で【ギガブレード】を修得可能。
いきなりスキルは3ターンの間自身の「系統へのダメージ+」の効果値を1.4倍にし、最も効果値が高い系統を含む戦闘では自身は先制する「勇者の覚悟」と、
自身の攻撃力を1段階上げ、低確率で2段階上げる「伝説のはじまり」の2つ。
また、これとは別に条件を満たすと発動する「挑戦スキル」が初実装。戦闘中自身が会心の一撃を3回発生させると、2種のいきなりスキルを再度発動する【勇者の挑戦】
 
強力かつ確定直撃のギガブレードに、2属性使い分けとメタル系有効を持つギガ空裂斬を有する強力無比な武器。
2つのいきなりスキルを再発動する初登場の挑戦スキルも特徴的。
なお、メタル系に先制してメタル狩りに活かしたい場合は、スライム系へのダメージを増加する心珠などを装備して最も効果値が高いものをスライム系にすること。

タクト

2022年7月16日開催の2周年イベント「真・ドラゴンクエストIIIイベント」にて、2周年の目玉キャラとして「ロトの勇者」名義で登場。「ロトの勇者SPスカウト」で仲間にすることが可能。Aランク枠は【バラモスエビル】
英雄系Sランク、こうげきタイプ。
リーダー特性「こうげき力+15%」基本特性「聖なる守り」
とくぎは「雷の剣閃」「不死鳥天来」「エターナルソード」
必殺技は【ギガクロスブレイク】スキルパネルで【アストロン】を習得できる。
覚醒スキル10Pで「みなぎるチカラ」30Pで「ルビスの守護」等を習得できる。さらに、スキルパネルで「ルビスの祝福」「正義の心」等を習得できる。

ドラけし!

PVの時点で登場していたがそれ以降全く登場せず。
2周年記念イベント「時空を超えしらくがきと伝説の勇者」で「勇者ロト」としてようやく実装となる。

勇者ロト

PVと違ってドラけしはドット風のデザインで、イベント限定PUドラポンから排出される。
★6の緑属性でスキルは物理防御力を下げつつ上かスライド方向に菱形範囲で物理攻撃する【ギガブレード】
 
バトケシ!ではドラゴンに効果大&ポイントアップ中、ベリアルに効果大&ポイントアップ中。

勇者ロト(FC)

けしコン!ゾーマの累計pt報酬で貰える。例によってドラけしはドット風デザインだが、FCの名を冠する通り髪と目が青い。
スキルは広い縦長の特殊な範囲を呪文攻撃する「ギガデイン」。
また当イベントのけしコン!ゾーマ戦で編成に入れると500pt獲得。
強敵チャレンジのしんりゅうでは効果中だが流石にLv99には無力。

ロトの紋章

名前はアレル。
初登場時は成長した姿で登場しているが、アリアハンから旅立って間もないころを描く外伝短編「ここより永久に…」ではゲームと同じ格好をしていた。
蜃気楼の塔での最終試練中にアルスが見た過去のゾーマ戦と【バラモスゾンビ】の回想、ジパングでの【オメガルーラ】発動時に幻影として姿を見せている。
【ジパング】では異魔神の正体等について語っているのだが、百年生きた大賢者カダルでさえ分からないと初対面時アルスに言っていた程の秘密をどうやって突き止めたのか、ゾーマ討伐後もカダルの結婚式等で三ケンオウとは交流があった様子なのに何故教えてやらなかったのか、と地味に謎が残る。
ゾーマを圧倒する力とギガデインを使用していた。
 
本作中ではロト自身は2男1女を儲けており、男子2名は主人公【アルス】のカーメン王国と【アラン】のローラン王国の祖となり、女子は死産としてアレフガルドで匿われて、その子孫に【アステア】がいる。
 
3人の子孫たちに【ロトのしるし】=ロトの紋章を与えるが、それ以外の装備と剣術は長男のローラン王家にしか伝えていない。
装備はともかく、剣術はカーメンやフローラに伝授しても良かったはずだが、そうしなかったのは一子相伝の掟でもあったからだろうか?単純に扱えなかったからとも考えられるが。
 
仲間は戦士【フルカス】、武闘家【フォン】、僧侶→賢者【カダル】の構成。
彼らは地上に戻り、次に来る災厄に備えて自分たちの技術を子孫に広めた。
この3人は後に【ケンオウ】(剣王・拳王・賢王)と呼ばれている。
また、ルイーダの酒場に飾られた肖像画ではそれ以外にも多くの仲間に囲まれる姿が描かれている。
 
エンディングで下の世界アレフガルドから上の世界へと戻れなくなっている原作ゲーム(dq3)の設定とは違い、本作ではゾーマが倒れてギアガの大穴が閉じた後でも、初代ケンオウやジパングの鍛冶ムラクのように何らかの方法で帰還できたらしいのだが・・・。アレルがその後何処に居を構えたのかは特に触れられていないものの、物語のプロローグには『ロトの血を引く兄弟がアレフガルドより帰ってきた』とあるので、その父であるアレルは故郷には帰らずにアレフガルドに留まったと考えるのが自然か。

蒼天のソウラ

5巻で登場。
【溶岩龍ブライドン】の語る運命の惑乱者として過去に太古龍から力を与えられた存在の1人として、【りゅうおう】と共に登場し、龍紋を与えられた者である可能性を示唆された。
これが真実だとしたら、ルイーダの酒場で出会える他の【冒険者】の誰とも違う呪文をただ1人使えるその力の源が【エクステンション・ライン】であったと見ることもできる。

ライブスペクタクルツアー

本作の主人公。演者はオーディションで松浦司が選ばれた。

他作品への影響

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】の読み切り「デルパ!イルイル!」(事実上の第一話)ではDQ3発売後の作品ということもあり、魔王を倒した勇者のイメージがDQ3勇者に近いものとなっている。
また勇者の名をかたる偽者一味のリーダー【でろりん】も、このためにDQ3勇者に近いデザインである。
 
先述の通りドラクエの勇者と言えばDQ3が連想されやすく、日本におけるファンタジー創作物で「勇者」と呼ばれる存在が出てくるとDQ3勇者を下敷きにしたようなデザインであることも多い。