【ルドマン家の呪い】

Last-modified: 2024-05-11 (土) 09:33:53

DQ11(3DS版)

クエストNo.74(【冒険の書の世界】)。
【時渡りの迷宮】6階層の宝箱から手に入る【冒険の書の合言葉】でやって来た【ルドマンの屋敷】で受けるクエスト。
 
場面はDQ5主人公の嫁選び直前なのだが、なんと花嫁候補たちと【メイド】までもが全員【ルドマン】の姿に変えられている衝撃の光景が見られる。
魔物の呪いによってこのような事態になったのだが、その魔物は新たな人生を歩むことができる神殿に行ったという。
DQ6の【ダーマ神殿】に行って、そこにいる【サルマーン】を倒すことで呪いが解けてクリアとなる。
報酬は【きんかい】

クリア後に【ビアンカ】に話しかけると「もし 旅の途中で 迷子のキラーパンサーを見つけたら 教えてね!」と言われるので、【ラパンハウス】に行ってみるとイベントが発生するようになるが、話しかけなくても発生する。
 
ちなみにこの舞台設定、よくよく考えると元ネタとは時系列的に矛盾しているところがある。
DQ5主人公が結婚の証を持って帰ってくる前の準備中とのこと(ルドマン談)だが、ビアンカが屋敷におり、その一方で嫁選びが終わっていない……はて?
結婚の証が【みずのリング】のことならビアンカはまだ屋敷を訪れてないことになるし、【シルクのヴェール】を意味するならビアンカがいるのは正しいが嫁選びは終わっているので、リハーサルをする必要もないのだ……
この矛盾を解消するには、みずのリングを探す旅の途中でサラボナに立ち寄り、ビアンカが町に残って結婚式の準備を手伝いをしていたなどが考えられるだろう(実際、手伝いをしたら村に帰るつもりだったらしい)。
ただ、この一連の結婚イベントは元々はフローラとの結婚が目的なので、そもそも嫁を選ぶ必要がないと思われるのだが……【時の破壊者】が冒険の書の世界の歴史を書き換えるという無茶苦茶なことをした影響で、いろいろと時系列がこんがらがってしまったと解釈しておくのが正解かもしれない。
 
元ネタ自体が有名なイベントのため、ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて Direct(2017.6.21)での【冒険の書の世界】初公開時に紹介された。

リハーサル

クエストクリア後は嫁選びの「リハーサル」として【主人公】が仲間7人(その時にいる仲間全員、つまり離脱者がいたりすればその分少なくなる)の誰か1人を選んでプロポーズできるようになる。
むしろこっちがこのクエストの本命の報酬と言ってもいい。
もちろんリハーサルなので実際に結婚することはないのだが、同性である男はおろか、実の祖父にも求婚できる上、なんだかんだで全員が前向きな返事をしてくれる
半分くらいはリハーサルということで演技も混ざっているようだが、【セーニャ】【グレイグ】はリハーサルということを忘れてマジになっていたり、【マルティナ】は恥ずかしさのあまり何も言えなくなったり、ロウに至っては息切れするほどに真剣な対応をしているという、3DS版限定要素の中でも特にカオスに満ちたクエストとなっている。
しかもこのリハーサル、何度でもできる。興味があれば全員分の反応を見てみよう。しかも話しかけたら即プロポーズ終了ではなく、「本当に自分を選ぶつもりか」という趣旨の会話に2回「はい」と答えたらプロポーズ成立、つまり裏を返せば「いいえ」と答えれば途中でプロポーズをキャンセルすることもできるのである。キャンセルされると大体は呆れたり先を急ぐよう勧めるだけだが、セーニャやマルティナはあからさまにガッカリしていたり、グレイグは自分が遊ばれていることに怒ったり、ロウは孫が道を踏み外さずに済んだことを安心したりとこちらも様々な反応が楽しめる。
そもそも7人もの候補が部屋中に散開している様子からしてちょっとシュールである。ドット絵でしか見られないのが少々もったいないか。
なお、このときに再度ルドマンに話しかけると例のセリフを言い、屋敷のメイドさんもDQ5の再現を言ってくる。
プロポーズせずに外に出ようとすると「しかし 今は とにかく 花嫁を選ぶのが 先だろう……。」と表示されるが、これはリメイク版で花嫁選びイベント中に【ルーラ】脱出しようとした際のメッセージと同じものである。
ちなみに、【カミュ】には通常時と記憶喪失時の2種類がある。
というより、感極まって号泣する記憶喪失時カミュがメンバー内で一番喜んでいる反応なのはこれいかに。
記憶喪失時の反応を見たい場合は攻撃力50前後のBランクヨッチをある程度は集める必要がある。値は張るものの、時期的には【ダーハルーネの町】で売っている武器がお勧め。
 
異変後の一人旅中など仲間が一人もいないときには、改めてリハーサルの手伝いを頼むということになり、リハーサルはできない。
このリハーサルを実行すると、ルドマンの後ろにある宝箱の片方(2000ゴールド)を開けることが可能。
このリハーサル中は、キャラの見た目に【おしゃれ装備】が反映されなくなる。
 
なお死んでいるキャラも棺桶から出てリハーサルに参加する。当然HP0のままで(リハーサル中にXボタンを押すと、下の画面で「HP 0 しに」の様子が確認できる)。そしてリハーサル終了後は、再び棺桶の中に戻ってしまう。なんということだ……。
ちなみに各種イベント発生時や【サマディー城下町】【ぱふぱふ】では死んでいるキャラが全員HP1で生き返るが、ここでは生き返ってくれない。仮にも力尽きた仲間の棺桶の前で嫁選び(のリハーサル)に精を出すとは…まあ似たようなのがFC版のDQ2にあったが
 
なお死者が呼び戻されて再び眠りにつく状況は別のクエストにあるのだが、パーティメンバーがそうなるのはここの他に【シルビア】(異変前に【ソルティコの町】を訪れた際に離脱する)、過ぎ去りし時を求めた後の【ウマレース】ブラック杯で発生する。
 
生き返ったり死んだりするカオスな状況に加えて、バグも確認されている。
【サルマーン】討伐後、このフロアでバトルメンバーの入れ替えを行うと、フロアを訪れた時点で控えにいたメンバーはバトルメンバーにすると隊列内でグラフィックが表示されなくなるのだ(主人公は先頭固定なので消えない)。
例えば主人公+仲間3名で入室し、メンバーを控え4名に交代すると、その4名は表示されず、主人公だけが表示される。やっぱりこの家おかしいよ……。
ちなみにリハーサルには影響しない。

DQ11S

【グロッタの町】のカジノにいるヨッチから合言葉を聞ける。
このヨッチは普通にスロットに興じているのだが、魔物に占領されたモンスターカジノで悠々と遊んでいるのは若干ツッコミどころでもある。
 
だがそれよりも重要なのは、3DS版だと上記のカミュ記憶喪失時にこのクエストを受けるのは結構な手間がかかったのだが、DQ11Sでは本編ストーリーと冒険の書の世界を並行して進めた場合、「自然と」カミュが記憶を失ってる最中にこのクエストを受けられるという点である。
3DS版では元々こちらの合言葉は6階層のゴール間近にあったが、同階層ながら中間付近で手に入る【ロザリーの部屋】【大切な贈り物】)は11Sだとカミュが記憶を取り戻した後と入手順が逆転しており、何かしらの意図を感じずにはいられない。
なお【幸せになりたい!】で誰かと同居している状態でも問題なく行えるため、挙式まで行なったパートナーを差し置いて他の仲間を口説くことができてしまう。これこそ【悪魔の子】