【グレイグ】

Last-modified: 2024-03-18 (月) 17:10:40

パーティメンバー:DQ11
【主人公】【カミュ】【ベロニカ】【セーニャ】【シルビア】【マルティナ】【ロウ】―【グレイグ】

概要

【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて】に登場するキャラクターで、パーティメンバー最後の1人。
【デルカダール王国】の将軍。剣の腕は王国でも並ぶ者がいないとされ、彼の武勇を讃える者も多い。
一人称は俺あるいは私。顎鬚を生やした長髪オールバックの大柄な壮年男性。
髪と髭の色は薄紫で、瞳は緑。
DQ11SやDQライバルズでのCVは小山力也(幼少期:三瓶由布子)。
英語版での名前はHendrik。

DQ11

序盤から登場し、存在自体は発売前から判明していたものの、敵対する関係からかパーティ入りすることは伏せられていた。それゆえパッケージや配布壁紙やアイコンには彼だけが描かれていない。
DQ11発売前にDQ10で行われたコラボイベントでもDQ11のメインキャラたちの像が入手できたが、そのレパートリーの中にも居ない。
当たり前といえば当たり前だが、やや寂しいものがある。
【公式ガイドブック】表紙でも描かれておらず、超みちくさ冒険ガイドの表紙にもいない……と思いきや、こちらはカバーの折り返しの部分に隠れている。ニクい心遣いである。
VJ2018/7月号に掲載のVJ25周年記念ポスターにはいた。
 
エンブレムはバンデルフォン王国の国章をベースにしたもの。シンボルは光を表現しており、光の前に人のシルエットを配置することで誰かを守る盾を意味している。またこのシンボルは、勇者のシンボルと対になるようにデザインされている(公式設定資料集より)。
 
当初は立場上敵対していたパーティメンバーという意味では【テリー】【ピサロ】辺りの系譜とも言える。

キャラクタープロフィール

職業デルカダール王国の将軍
ねんれい36歳
しゅっしんバンデルフォン王国
しんちょう200cmくらい
たいじゅう95Kgくらい
すきな食べ物きのこ類全般
たいせつなアイテムデルカダールの盾誓いのペンダント
好みのタイプ穏やかで笑顔の素敵な人(グラマーならなおよし)
座右の銘湛然不動
日課にしていること鍛錬、リタリフォンと散歩
自分のお気に入りのパーツアゴひげ(デルカダール王をマネて伸ばしている)
ストレス発散法読書
いま一番欲しいもの新しい砥石

DQ11開発・広報チーム監修のキャラクターブックより引用。
年齢はDQシリーズの仲間としては珍しく明示されている。
 
師匠いわく子供の頃から図体がデカかったらしいが、それにしても200cmというのは規格外に大きい。
…が、この身長で体重が95kgというのは筋肉質な肉体のイメージの割に意外なほど軽い。
例えば身長2m前後の格闘家となると体重は概ね110~120kg前後が標準であり、100kgを切るというのはかなり身体を絞ったボクサー体型(ヘビー級以外)のイメージとなる。
高身長が多いスポーツといえばバスケットボールやバレーボールがイメージしやすいが、これらのスポーツでも身長2m前後の選手は概ね100kg前後はあり、95kgとなると少しやせ型ぐらい。
あまり重いと馬にも負担が掛かるので、意識して体を絞っているのかもしれない。
 
ちなみに、実は虫が苦手で猫アレルギー。

経歴

世界各地に勇名をとどろかせ、相方の【ホメロス】と並び、デルカダールの国章になぞらえて「双頭のワシ」と称されるほどの人物。
また、ホメロスと同じく城内に個別の私室を与えられており、彼の部屋は1階北東にある。
彼を讃えて【グロッタの町】では大きな像が建てられ、も書かれるほど。
出身は【バンデルフォン王国】であるが、30年前家族もろとも国を滅ぼされており、【デルカダール王】に拾われて育つ。
少年時代は【ソルティコの町】の名士【ジエーゴ】に師事しており、その息子の【ゴリアテ】(=【シルビア】)とも面識がある。
英雄と呼ばれるようになったのは16年前(つまり20歳の時)、ユグノア王国を襲った魔物達を蹴散らし王を救ったことから。
この時に近場であるグロッタの町をも救ったのだが、その際【アラクラトロ】の左目に傷を負わせている。
戦場では黒毛の愛馬【リタリフォン】と行動を共にしている。

性格

軍人らしく性格は寡黙で実直、堅物そのもので、親代わりである王の命令には絶対服従。
それゆえ【悪魔の子】である勇者を捕らえよという命令に忠実に従い、主人公たちを執拗に狙う。
ホメロスと違い自ら先陣を切り主人公に襲いかかるが戦闘画面に入ることはない。しかし、ムービーの戦闘シーンでは主人公サイドは良くて一太刀浴びせられた程度で遁走することにより難を逃れている。
その頑固さは、16年ぶりに再会した王女である【マルティナ】に説得されても聞く耳を持たず、逆に任務の邪魔をするなら斬ると宣言するほど。
異変後の【呪われしマルティナ】戦前の会話シーンでは、「忠実なだけなら犬でもできる」と、割と耳に痛い一言を吐かれたりしている。
ただし、性根から非情な性格というわけではなく、王の意をくんだホメロスが【イシの村】の住民を皆殺しにしようとするところを制止して村人たちを助命したり、悪魔の子を庇おうとするマルティナをすんでの所で斬ることができなかったりと、直接的な王命でない部分では良心を優先させる一面もある。
また「子供の頃に王に拾われて以来父親のように慕っている」と言いながらもデルカダール王の異変にはほとんど気付けておらず、無抵抗なイシの村をホメロスの部隊に破壊させるという王命を目の前にした後も「なぜあの優しかった王はこのような命令を?」という疑問には至らず、ずっと付き従っていた。
無論、そのこと自体は他の兵士にも言えることなのだが、16年ぶりに王と再会したマルティナが数回会話しただけで「本当にお父様…?」とすぐに感づいたあたり、決して悪人ではないがどうにも不器用なおっさんなようである。周囲からの期待とプレッシャーから杓子定規な思考に陥ってしまうというのは現実でもよくありがちなことだが、グレイグ自身もそのような状態だったのかもしれない。
 
仲間入りしてからはナプガーナ密林での「虫が苦手」発言に始まり、続くドゥルダ山頂ではムフフ本界の知識に妙に精通していることが発覚しプレイヤーに強烈なインパクトを与える。DQ11Sではこれがボイス付きになった事で更に爆笑必至。妙に力の入ったこの時の台詞は必聴物。
それ以降もシルビアとの再会でショックを受けたり、【冒険の書の世界】【ラパンハウス】でのイベントでは猫アレルギーであることが判明するなど、妙に俗っぽい点が強調されるようになり、コミカルな面が強くなってくる。Sでは猫系のモンスターと遭遇した際にくしゃみをするセリフが出る。
またソルティコのカジノではバニーガールに大変な興味を持ったり、海底王国の【人魚】に見とれたり、【サマディー城下町】のぱふぱふイベントでは主人公を羨ましがったり、【天空の古戦場】のバンジージャンプ形式のぱふぱふを見て「俺の知ってるぱふぱふとは似て非なるものだった」と口走る等と、堅物そうに見えて実はロウに匹敵する重度のスケベエだったという一面が明らかになる。
しかも多くの場合において、不意に漏らしてしまったムフフ発言を即座に否定したり、あるいは真面目に取り繕って無かったことにしようとする傾向にある。
そのため今作ではグレイグ加入より前にロウが【むっつりスケベ】の肩書き(?)になるが、「むっつり」の本来の意味からして、グレイグこそが作中内でむっつりスケベに相応しい人物である。
DQ3の性格診断において、「王の命令が間違っていようともそれに従うべきだ。王の命令はそれほどまでに重い」と答えると「むっつりスケベ」判定になるが、まさか作品内でこれが忠実に再現されるとは、SFC版DQ3発売当時は誰も思わなかっただろう。
異変後のグロッタでは【呪われしマルティナ】のお色気攻撃に「何とはしたない」とうろたえるが、うっとり系の耐性が低いせいで彼女からぱふぱふを食らうと高確率で骨抜きにされてしまうのが悲しいところ。
 
ダンスも苦手であり、知っているのは故郷のバンデルフォン音頭なる踊りだけ。
実際に【さそうおどり】につられてしまうと盆踊りとどじょう掬いを合わせたような踊りを披露するため、プレイヤーの間ではこの踊りがバンデルフォン音頭ではないかという見方が当初から強く、バンデルフォン音頭でネット検索しようものならトップにグレイグが踊っている動画が出てきたほど。
そしてDQ11Sでのボイスによりこの踊りがバンデルフォン音頭で確定した。
「音頭」とは歌付きの踊りなのだが、残念ながら芸術的センスも皆無らしく、DQ11Sでのグレイグの歌いっぷりを見るに、芸術の都出身なのに、音感・リズム感共に絶望的である…。まあ実質育ちはデルカダールなので…と強引にフォロー出来なくもないが。
実際にグレイグのボイスを聞くと分かるが、「月が~出た出た~」でお馴染みの盆踊り民謡「炭坑節」と同じメロディである。
【ボイスドラマ】において、唯一短歌のみ、字余りも駆使したクオリティの高いものを作り上げた。が、詠んだ直後にホメロスから戦いを吹っ掛けられ、採点してもらえなかった上にお尻叩き棒で退場処分を食らってしまう。
 
手先が不器用で、カミュいわく「あいつ、家事とかできんのか?」
実際のところ、身の回りのことは部下に任せていたらしく、「家事全般について不器用」と本人も語っている。
掃除は比較的得意だが、洗濯物を取り込んだ際に服を畳むのが苦手。
 
また、シルビアからは「(今でこそムキムキのおじさんだが)あの頃はかわいかった」「年上だったのに剣術・馬術もからっきしで、ホームシックでよく泣いていた」「もう暗い所でもちゃんと眠れるのかしら?」などと、恥ずかしい過去を色々と暴露される。やめてあげて……。

世界に異変が起きる前

最初にデルカダール城で対面した後、王の命令で主人公を地下牢に放り込み、次に【デルカコスタ地方】で大勢の【デルカダール兵】と共に追いかけてくるが、惜しくも主人公達に逃げられる。この時、主人公が【導きの教会】【カミュ】から貰い着けていた【たびびとのフード】を拾い上げながら「○○○○、逃がしはせぬ。地の果てまで追いかけてやるからな」と言っている。
 
主人公を逃した後はしばらく音沙汰がないが、【ユグノア城跡】で鎮魂の儀式を行った後のタイミングで多数の兵士を引き連れて再び現れる。
曰く「デルカダールで脱獄した貴様を追い続け、グロッタの町でようやく足取りをつかんだ」とのこと。カミュも言及していたが、ダーハルーネでの一件があったのに、更に【仮面武闘会】という余計に目立つような事をしてしまったので見つかってしまうのも無理はないだろう。
ここで上記の通り、亡くなったと思っていたマルティナと16年ぶりの再会を果たすも、敵であるはずの悪魔の子を必死に庇おうとする彼女に戸惑いを隠せない様子を示す。彼女の「どうか私たちを見逃してはくれませんか?」に対しては「姫様。我が主君はデルカダール王のみ。主君の命令が何よりも優先されるのです」と言い放ち、一旦は彼女を斬りかかろうとする。しかし、16年前の幼い彼女の姿がフラッシュバックされ斬る事ができず、その一瞬の隙を突かれ、リタリフォンを奪われ逃走される(この時リタリフォンがどこで乗り捨てられたのかは不明)。
イベントの最後に「マルティナ姫…。あなたはいったい…。」という台詞を残し、複雑な表情を見せる。
 
それからまたしばらく間が空き、次に再会するのは【ミルレアンの森】
そこで魔女に飼い慣らされた魔獣と騙られた【ムンババ】に苦戦しているところ、悪魔の子こと主人公と遭遇。
ムンババを退け、「今度こそ逃がさん」と主人公と対峙するが、そこに魔女【リーズレット】が現れ、主人公共々氷漬けにされかけてしまう。そこで、ホメロスが魔女の封印を解いた上で、自分を謀殺しようとしている事に気付き、ここから行動に変化が現れ始める。
遅れてやって来た【ベロニカ】の助けによって難を逃れるが、ここでは主人公を捕らえようとせずに敢えて捨て置き、船でデルカダールへと戻る。
 
その後、ホメロスへの疑念から彼もまた主人公達を追い【命の大樹】までたどり着いており、王を連れてホメロスが主人公を襲撃する場面を見せ、ホメロスこそが王を誑かし魔物と手を組んだ者であると告発する。
しかし、ホメロスはウルノーガの部下に過ぎず、次の瞬間王に取り憑いていた黒幕であるウルノーガに背後から襲われ気を失ってしまう。

世界に異変が起きた後

主人公がやって来るまでの数ヶ月もの間、【最後の砦】を拠点にしつつ行き場のない人々を助けながら、来る日も来る日も戦い続けており、人々からは「最後の砦の英雄様」と呼ばれていた。
この時はいつもの【デルカダールメイル】を着ておらず、青色を基調とした市松模様の服に変わっている。
なお後に発表された公式設定資料集によると、鎧は売って民を救うための資金に充てたという説明がなされている。
「余談」の項目に書いてあるが、実はPV中にグレイグが味方として加入しているシーンがわずかに映っており、私服姿のためそれが誰だか分かりにくくなっている。服装の違いにはそういった伏線を張る効果があったのかもしれない。
 
人々を進んで救っていたのは、故郷を亡くしていることが少なからず理由にあるのだろう。
王によるとまるで自らを痛めつけるように戦い続けていたらしく、道具屋前の女戦士曰く「いくらあの方が強いといっても毎日あのような戦いを続けていては命がいくつあっても足りない」とのこと。
人々を進んで救う事で「英雄」としての名声はますます高まっていくが、実際には何一つ守れず、果てには魔王誕生を阻止することもできなかった自らに対する罰の意味も込められていたのだろう。
終始、沈痛な面持ちと静かな態度を崩さず、主人公と再会しても特に驚いたりする様子も見せないあたり、心身ともに疲れ果てているようにも見える。
「これ以上後塵を拝するわけにはいかない、こちらから攻めよう」との王の提案に対し、砦の警護が疎かになることを危惧して一旦は難色を示すものの、闇夜が続くことで人の心の荒廃が進むことを危惧する王の言葉を受け、主人公と共に乗っ取られたデルカダール城を奪還しに立ち上がることになる。
大樹へと連なる勇者の力を目の当たりにしたことで改めて自らの犯した罪の大きさを痛感して主人公に謝罪するものの、しばらくは主人公自身も素直に受け入れられず微妙な表情が続く。
 
玉座の間では自らに劣等感を抱いた末に魔王に魂を売ったホメロスの胸の内を聞く。
このことに戸惑いを見せた隙を突かれ、主人公に強烈な闇の波動が浴びせられるが、グレイグは身を挺して主人公を庇った。
故郷や民だけでなく友も失ったグレイグだが、それでもまだ守れるものはあると立ち上がり「主人公が世界を救う勇者なら、これからは勇者を守る盾となる」ことを誓い、主人公と共にデルカダール地方を支配する【屍騎軍王ゾルデ】を打ち倒した。
デルカダール城奪還後、主人公と共に最後の砦に戻ったが、誰もいないことにショックを受ける。しかし、生き残っていてすぐに現れた民達の歌を聞き、王から「よくやってくれた」と労われ、目頭を熱くする。王の後押しもあって、改めて主人公の旅に同行し、戦闘を助けることに。
これまで共闘している間も複雑な表情を浮かべていた主人公だったが、忠誠を誓い跪くグレイグに手を差し伸べたときは笑みを浮かべており、グレイグも笑みを浮かべた。お互いに信頼し合える正式な仲間となった瞬間でもある。
そして、旅立ちの際に王から国一番の英雄に授けられるという(そして少年時代の彼が夢見ていた)【デルカダールの盾】を受け取る。
 
ウルノーガに利用されていたとはいえ主人公達に危害を加えたのは事実であり、本人もそれは許されないことだと自覚しており会話システムではことあるごとに謝罪してくる。
ゾルデ撃破後に【デルカダール地下水路】に行くと、「魔王の謀りごととはいえお前を地下牢に放り込んだ自分が恥ずかしい」と言って謝罪する。
ユグノア城跡の地下で【バクーモス】を倒した後は、この時点で王の様子がおかしい事に気付いていればと悔やみきれんと述べ、16年前この場所にいながら【アーウィン】を助ける事ができなかったと、ここでも主人公に謝罪する。
また、改めて旅仲間同士になったマルティナに対してはこれまでの償いもあってかかなりの忠誠を見せている。
姫様がダーハルーネの町のスイーツにうっとりしているところを見て町中全てのスイーツを買い集めようとし、【謎の遺跡】の壁画に描かれた丸い生き物に興味を示せば刺し違えてでもこの生物を捕獲し姫に献上しようとしたりと、若干過保護な様子が見られる。
どうやら姫にも事あるごとに謝罪しているらしく、当のマルティナは若干ウンザリしている模様。
連携技の【忠義の鉄塊】に至ってはここまでする必要があるのかと考えさせられてしまう。
 
【ベロニカ】が命の大樹崩壊時に皆を守るために命を落とした事を知った際も、ウルノーガに憑依された王を自分が連れてきてしまったからだと後悔と懺悔の念を述べ、過ぎ去りし時を求めた後にイシの村に来た際も責任を取って復興に関して何でも協力すると語っている。
また、幼馴染であり共に腕を磨いてきたホメロスの胸の内に気付かずに、主人公達のような絆を結べなかったことを悔やんでおり、自らの手で二人の関係に決着をつけることを決意している。
「英雄」と称される人物であるが、彼もまた未熟な面が多く、ストーリーを通して成長していくキャラクターと言えよう。
 
また仲間になってから、性格の項目で紹介したエロ絡みの発言やボケ担当の役も目立ってくるものの、こういった(良い意味での)人間臭さがあるからこそ、親近感も湧きやすく仲間として受け入れやすくなっているという見方も出来る。
全体的に鬱展開が続く異変後の物語において、グレイグの天然ボケに少しは癒されたプレイヤーも多いだろう。
【ホムラの里】などに寄り道しておくと、主人公を追っていた時の事を断片的にだが語ってくれる。曰く「【デルカコスタ地方】で主人公達を取り逃がした後、王(に化けたウルノーガ)に勇者を逃がした責任を問われていたが、今となっては恥ずかしい限りだな」とのこと。
他にもベロニカとセーニャの二人については「悪魔の子に加担し、人間の姿に化けた者が悪さを働いている」と王やホメロスに聞かされていたようだが、再び仲間になったセーニャを見て「うら若き女性」と認識を改めている。
またベロニカに対しては聖地ラムダについた時に「幼いのに姉とはどういうことか」と疑問を浮かべ、葬儀を終えた夜には上記にある後悔の念を述べる際に「あの幼子も~」と言っており、肉体が幼くなった経緯を知らないとはいえ最後までベロニカを子供扱いしている。
 
王族であるロウ、マルティナには敬語を使うが、主人公や【ファーリス】に対してはなぜか呼び捨て&タメ口である。当の王族たちは特に気にしていない様子だが、一国の騎士としてはいかがなものか。ちなみに英語版では他の王族に対するのと同様、敬意を払った話し方をしている。
主人公に対しては上述の通り最初は主君の敵と認識していたのでわからなくもない(誤解が解けてもそのまま)が、ファーリスは自らの部下になることを目標としていたとはいえ自国の友好国の王子なのでやはり問題である。まぁ、王子が友好国の騎士の部下になるというのもツッコミどころだが。
一部のプレイヤーからは後述するステータス傾向も相まって「堅物の皮を被せた【メルビン】」と言われる事も。スキルパネルを全て解放すると【伝説の英雄】の称号まで貰えるため封印前のメルビンも案外こんな感じだったのかもしれない。ソフトと同時発売したVジャンプの攻略本でも遠巻きに言及されていたりする。
まめちしきによると、ヒゲを生やしているのはデルカダール王への憧れかららしい。
16年前のユグノア襲撃の回想シーンの時点ですでにヒゲを生やしており、その容姿は36歳現在とほぼ変わらないという驚異的な老け顔を披露する。これはデルカダール王などDQ11のおっさん・老人キャラ全てにも共通して言えることなので20歳以上はおっさんという括りで扱われたのかも知れないが。
 
【魔王ウルノーガ】撃破後はデルカダール王国とイシの村双方の復興に向けて活動を開始する。
グロッタの周辺に連れて行くと、ウルノーガを主君と信じ込んで主人公を追いかけ回していた事を思い出し、「守るべき対象のマルティナ姫にまで刃を向けるとは、俺の目は何たる節穴であった事か」と自虐的な台詞を言う。
ちなみに当のマルティナからは、小屋で一晩過ごしたことをグレイグには言わないで欲しいと言われ、曰く「彼はあの時の事を後悔していて、思い返す度に謝ってくるから鬱陶しくなる」とのこと。
 
主人公が時を巻き戻し過去へ旅立つことを決意した際は、自らも共に行けないことを口惜しく思うものの、再会したらまた何度でも「勇者を守る盾となる」と誓い、彼を見送る。

過ぎ去りし時を求めた後

主人公たちが命の大樹にてホメロスの奇襲を受けた際に一度目と同じようにデルカダール王と連れ立って現れるが、ロウとマルティナの話を聞いてホメロスが魔物とつながっていたことを知る。しかし直後にホメロスがデルカダール王ことウルノーガに倒され、同様に自らの正体を看破されぬよう機転を利かせたデルカダール王もといウルノーガの言葉で主人公たち共々デルカダール城へ戻ることに。主人公には「これまでの非礼はいつか日を改めてわびさせてほしい」と言い残した。
その後、ウルノーガの正体、彼が長年王に憑依していたこと、更には自身の故郷を滅ぼした張本人であることを知って怒りに燃えた彼は、【魔道士ウルノーガ】との戦いにNPCとして参加することになる。
【邪神ニズゼルファ】復活後は、これまでの勇者に刃を向けてきた罪滅ぼしも兼ねて、勇者を守る盾として生きることを誓い、再び仲間になる。
そのため最終的な肩書きは「勇者の盾」。
この時系列のグレイグからしてみれば「これまで悪魔の子などと呼んで追い回してきたのに仲間として受け入れてくれた」ということで主人公には深い感謝の念を持っており、デルカダール城下町を出てから改めて話すと、勇者や同行するマルティナだけでなく仲間全員を守るために戦うことを約束してくれる。
 
【デルカダール神殿】では師匠ジエーゴの課した試練にシルビアと共に挑み、連携技【大まじん斬り】で試練の魔物たちを倒すことに。
この試練を見事乗り越えると新たなスキル「はくあい」が解放され、シルビアとの連携技【師匠よび】も習得する。
試練の後には「師匠、いつの間に!?」とDQ8で聞いたような台詞を言う。
他にもグレイグ加入直後にデルカダールを出て仲間会話をすると、マルティナからは「デルカダールが誇る猛将」と称えられている一方で、セーニャからは「盾おじさま」、同じくグレイグ加入直後およびソルティコの町に行った時にはカミュに「グレイグのおっさん」と呼ばれている。
【白の入り江】【壁画世界】など、他のメンバー達は一度訪れたこともあって大したリアクションをしない場所でもグレイグにとっては初めて来る不思議な場所なので、1人だけ驚きの声を上げることも少なくない。
天空の古戦場ではマルティナからぱふぱふの神様の噂を聞いてうっとりしていたり、【ヒノノギ火山】で「俺の斧が溶けちまった! オーノー!」とダジャレを言ったりと、異変後の世界と比べるとだいぶフランクなおっさんキャラになっている。
余談だが、「斧」と「OH!NO!」をかけたダジャレは、DQ作品としてはゲームに先駆けて小説版トルネコ1にも登場している。
ちなみにこの時系列でもパーティ内ではロウに次ぐ年長者となった彼だが、ベロニカには一貫して呼び捨て扱いにされている。
ソルティコの町でベロニカが「えっ!?シルビアさんってグレイグの古い知り合いだったの!?」と敬称を言い分けてる辺り、人によっては何かしらの意図を感じるかもしれない。
とはいえれんけい技の【ホーリーホース】では二人仲良くお揃いのポーズを決めたりもするため、特に嫌われてるわけでもなさそうだ。
 
【試練の里】では【ネルセン】の試練を乗り越えたのちに「ネルセン様との間には何か縁を感じる」と口にしている。
実際にネルセンは初めて会ったグレイグに対して「お前が かつての私と同じく 勇者の仲間になったのは 偶然ではなく 運命だったのかもしれんな」と言及している。
また、英雄王シリーズを唯一装備できることや、神の民から「ネルセン様に似ている」と言われていることから、主人公や双賢の姉妹と同様に彼もまた”生まれ変わり”の存在だったのかもしれない。
…その割にネルセンがくれる【エッチなほん】が装備できないのは疑問だが、そこは腐っても勇者を守る盾を自称する男。プライドの問題なのだろう。
 
また、こちらの世界でも一部の場所に寄り道すると、敵対していた時の事を断片的にだが語ってくれる。例としては【バクーモス・邪】撃破前に【ユグノア城跡】に連れて行くと、前述のマルティナと16年ぶりに再会した時の事を語ってくれ、「いくら謝っても許されないことだが、ここでお前とマルティナ姫を捕らえようとしたことはすまなかった」と謝罪し、あの出来事が切っ掛けで主人公が本当に悪魔の子なのかどうかを疑うようになったという。
 
なお、こちらの世界ではホメロスはウルノーガにあっさり殺されてしまう上に心情を吐露するシーンもないため、最後まで彼との間には蟠りを残したままとなってしまう。
ただ、ホメロスの裏切りを目にしてもなお彼は「友」として認めていたのが僅かな救いであろうか。DQ11Sではある程度補完する新規イベントが追加されている。
その一方でオネエと化した旧友ゴリアテについては早々に気付いており「自分でもなぜ気づいたかは分からないが、シルビアについては昔から知っていたような」と、他のキャラ同様に異変後の世界の記憶がかすかに残っている節を見せている。
似たようなセリフはクレイモラン城下町でも聞くことができ、【マヤ】を救い出すまでの間は「俺自身理由は分からんが、以前にもお前たちと一緒にカミュを助けたような…?」と言っている。
 
【ウマレース】のブラック杯では対戦相手としてシルビア共々出場。リタリフォンらしき馬に乗っている。シルビア同様かなり速く、こちらは序盤で勢いよく飛ばしてくるが、3周目辺りで失速するので、シルビアと比べると追い抜くのは容易。
とは言え、3DS版では【すばやさのたね】を根こそぎ取っていくコース取りをするため、失速した段階で早く追い抜かないと、種が取れずスピードが出せないままシルビアがゴール…という展開になるので注意。

戦闘能力

初期レベルが36と歴代の中でもかなり高い。
加入も遅いが、今作は最終的なクリアレベル帯が大幅に引き上げられたこともあって、実質的にはストーリー中盤からの参戦となる。どこぞの青い剣士と違って加入時の状況的にも非常に頼れる性能なのでご安心を。
なお、最後に加入するキャラではあるが、世界に異変が起きた後の加入としては一番最初の仲間となっている。
いわゆる【戦士】だが力が中々高く優秀な単体物理攻撃や守備力低下系攻撃を多く覚える、かなり高耐久でにおうだちを習得して尚且ベホイミ、ベホイムの回復呪文やスカラ、スクルト、マジックバリアの守備系補助呪文、ザオリク、メガザルの蘇生呪文をそこそこ習得できることから、戦士どころかDQ10の【バトルマスター】【パラディン】を合わせたような性能をもつ【ゴッドハンド】的なキャラと言える。
公式ではパラディン扱いなのか、レベル99にした際に得られるトロフィーは「最強パラディン」である。
今作のパーティメンバーは細身・魔法系が多いせいか重い鎧兜・大盾を装備できない者が多いため、それらを身に付けられるのは主に主人公と彼だけである。
一撃の威力が高い技が多いものの、最大の欠点は全体攻撃の手段を持っていない点である。
HPとみのまもりはパーティ内で最高、ちからもスキルパネル無しでは1位、スキルパネルを入れても主人公に次ぐ値。また、素の状態では男性陣で最もみりょくが高い。
今作では並び順、バトルメンバーに関わらずフィールドでは必ず主人公が先頭に来るので、違うキャラを前にしても違和感が少ない。盾を装備している場合は特にグレイグを先頭に立たせて盾役にしよう。
逆にすばやさときようさは8人中最下位だが、ゾーン状態になるとすばやさが2倍(ゾーン効果アップ習得後は2.5倍)になり、カミュに次ぐすばやさを持つようになる。
グレイグが時々2回行動しているように見える現象は、最遅ターンでゾーン突入→素早さが全員中トップに逆転→次のターンで最速になる、というからくりになっている。行動順が変わってくるので、ゾーンに入る前と入ってからの戦術を両方考えておくと良いかもしれない。
 
固有スキルは【えいゆう】、前述の試練を乗り越えると【はくあい】が解放。最終的にスキルパネルは同門であるシルビアと同じ形になる。
「えいゆう」はDQ9・10でいう【とうこん】で、主に超はやぶさ斬りや天下無双など強力な剣技であるバトルマスター系の技を覚える。
はくあいの方ではにおうだち等パラディンの技のほか、これまたドラクエ7のパラディンのごとくザオリクも覚えられる。
武器スキルは【両手剣】【片手剣】【オノ】【盾】
盾を装備できる仲間は複数いるが、スキルを持つのは彼だけ。おそらくDQ10において盾スキルが強すぎると言われてしまったからだろう。
ムービーではボウガンを操っているシーンがあるが、本作の武器に弓系は存在しない。
神の民の里でネルセンの秘伝書の【クエスト】を達成すると【無心こうげき】が強化される。
 
途中参戦のグレイグは初期スキルポイントが非常に多く、一つの武器に集中させればいきなりひみつパネルまで解放できるため、仲間になった直後から大技を繰り出すことができるようになる。
スキルではやはりグレイグにしか使えないオノが魅力的か。
お約束の【かぶとわり】に加えて、それの上位互換の守備力を2段階下げる【鉄甲斬】も存在するため、とりあえず敵を攻撃がてら守備力ダウンを狙う戦法は便利。
他にも主力技となる【蒼天魔斬】や、【オノむそう】によるグループ攻撃という幅広い戦闘が行える。
オノを装備した【ヤンガス】に近い立ち回りができる、と言うとイメージしやすいだろうか。
また、オノは盾と同時装備が可能なうえ、技自体は少ないぶんオノ装備時攻撃力アップが合計で35もあるため早い段階で高火力になりやすく、僅かながらも最大MPを増やす効果を持つオノが多いのも魅力的である。
盾スキルは盾装備時の守備力アップやガード率アップ、一時的にガード率を大きく上昇させる【ビッグシールド】などがあり、他キャラに比べて盾装備時は目に見えて堅牢になる。
 
単体高倍率の【全身全霊斬り】を筆頭に、より高火力が出せる両手剣も悪くはないが、盾を捨てるため壁役運用と両立しづらいのが難点。それに片手剣の超はやぶさ斬りと火力がどっこいどっこいなのも辛い。
もっとも盾無しでもグレイグは十分に耐久力が高く、グレイグ加入の前後に【デーモンバスター】【ドラゴンバスター】の系統特攻武器が鍛冶で作れるため、仲間が再び集結するまでは火力要員になってもらうのも一手。
盾を持ちつつ斧より高火力な片手剣もあるが、こちらは単体攻撃しかない事と、最高火力が出せる【超はやぶさ斬り】を習得するを後にして他を先に取るか、盾スキルを諦めてこちらを優先するという選択肢を迫られる。
また、オノ自体の攻撃力に加え装備時攻撃アップの差があるため、クリア前の火力では【ルカニ】を入れないと蒼天魔斬とどっこいどっこいになることも多いが、ガードをしてくるボス相手であれば超はやぶさ斬りのほうが安定するため一長一短といったところ。
他にも全体的にオノに比べると片手剣のほうが入手しやすい傾向にあり、終盤のオノは鍛冶が必要だったり【アポロンのオノ】のような癖のある武器が目立つ中で、片手剣は拾い物や敵ドロップで賄えるという利点もある。
最終的に盾装備を生かすのであれば、鉄甲斬とオノむそう用の斧と単体高火力である片手剣の両方を常備して、状況ごとに付け替えて戦うのが理想的。
加入直後は鉄甲斬と蒼天魔斬だけ取り、そのあと超はやぶさ斬りを取って斧と片手剣を両立するのも手。
 
どの武器を使うにしても共通の弱点は、前述の通りグループ攻撃が限界で全体を攻撃する特技が一切ない事。その為、全体攻撃が最重要となる【連武討魔行】でのメンバー編成では一層考慮する必要がある。
 
はくあいスキル解放後は【におうだち】によって名実ともに勇者の盾となることができる。
英雄王装備を揃えた状態での守備力は凄まじく、スカラでさらに強化すれば物理攻撃に対してはほぼ無敵となる。
しかし状態異常や強力な全体攻撃に対しては対策が必要となる。
 
パラディンらしく回復・守りの呪文も覚える。
ホイミ系はNPCの時はベホイミで支援してくれる。加入後は、1つレベルが上がった時にベホイムを習得する。異変後の序盤はパーティが整っておらず、セーニャも再加入が遅めなので、いざという時はヒーラーとしても役に立つ。蘇生呪文のザオリクや【メガザル】も習得できるので、緊急時の保険にもなる。
素早さの低さからスクルトやマジックバリアはやや使いづらいが、この二つを同時に使えるのは魅力的。グレイグ加入後しばらくの間、ダメージ軽減は彼の補助呪文に頼ることになり、更にその後であってもそれが同時にできるのは期間限定の目覚めしセーニャだけである。過ぎ去りし時を求めた後も、姉妹どちらかを前線に出せない状況下では使えない方を彼がカバーするということも可能な上に、反対に二人がかりで使って即座に二段掛けも可能。
総じて少し守備に寄せた主人公と言える性能であろう。
 
固有耐性は【おびえ】系の休みに弱耐性、そしてやはりと言うかうっとり系の休み(ぱふぱふ・投げキッスなど)が弱点。
幸い専用のアクセサリーで一回休み耐性は強化できるので利用しよう。
 
ところでNPCのときは【におうだち】を覚えていたが、仲間になるとなぜか忘れてしまっている。
DQではよくあることだが、初回エンディング前はどうやっても再習得できない。
そのため「勇者を守ると誓ったはずなのに守る手段がない」などとネタにされてしまうことも。
とはいえ、その時期ににおうだちを習得してしまうと難易度バランスの崩壊もあり得るので、的確な調整とみることもできる。

ステータス

最大HP最大MPこうげき魔力かいふく魔力ちからみのまもりすばやさきようさみりょく経験値
初期
(Lv36)
3681030121132615355144238282
最終基本80031003104002401801803006851601
スキル000202040000
合計8003100330420280180180300

※無装備時。最終はレベル99、スキル全取得

  • 武器防具装備時パッシブスキル
    • 片手剣:攻撃力+9、会心率+2
    • 両手剣:攻撃力+25、武器ガード率+4
    • オノ:攻撃力+35
    • 盾:守備力+40、盾ガード率+6
  • その他パッシブスキル
    • ゾーン突入率+10
       
      最大HPとみのまもりがトップで、パーティ1番の耐久力を誇る。ちからも素では最強、スキルパネル込みでは主人公に次いで高い。
      ドラクエ11キャラ全員に言えることだが、HP補正の多い専用装備を前提にしているのか歴代のパラディンと比べるとHPとみのまもりはやや低めだが、ちからは歴代のパラディンと比べると非常に高いため、パーティ貢献度は変わらないだろう。
      ただし、ちからの高さはあくまで歴代のパラディンと比べた場合の話であり、戦士枠として見るとやや低めである。
      特に後述のスキルパネルが広く浅くという内容なので、片手剣と両手剣装備時の攻撃力上昇でもわずかに主人公に劣る。
      その一方でみりょくが結構高めなので、みりょく依存の技がないことが残念。
      ほとんどのステータスが高水準で、壁にも攻撃役にもなれる。
       
      一方、すばやさときようさはパーティ内で最も低い。
      特にすばやさの低さは大きな弱点。
      ターン制のDQにおいては後攻を取れることにメリットもあるが、雑魚戦では出足の遅さが難点。
      雑魚と連戦する状況では控えに回ることも考えに入れておきたい。
      ゾーン状態になると素早さが極端に上昇するが、これによって本来想定していた行動順が狂う可能性にも注意。
      本作は特技偏重のバランス改善のためか、有用な特技には重いMPが課せられているので、MP切れには注意したい。

スキルパネル

数字はパネル数(拡張前→拡張後)。

加入初期は六角形の下の部分を欠いた、シルビアのパネルを逆さにした形になっている。
パネル起点から左上、右上、左下、右下にそれぞれ片手剣、盾、オノ、両手剣の各スキルがあり、片手剣とオノ、盾と両手剣が上下に隣接している。最初から取得できるのはこの4スキル。
最上部に固有スキルのえいゆうがあり、片手剣か盾のいずれかを経由しての取得となる。
過ぎ去りし時を求めた後、ジエーゴの試練を突破するとパネルが拡張され、はくあいスキルがオノと両手剣の下に隣接して追加。シルビアとお揃いの六角形パネルが完成する。
各スキルのひみつパネル数はシルビアのように揃ってはおらず、オノと両手剣が中央の1つのみ、片手剣と盾が中央と下の境目の2つ、上下の固有スキルが中央・左右の境目の3つになっている。
当たりパネルの位置が3DS版とPS4版で異なっているが、どちらもはくあいスキルの中にあるのは共通。
 
習得できる特技は【ソードガード】を除き、いずれもDQ9やDQ10で登場したことのあるものである。

習得呪文・特技

※スキルで習得できる呪文・特技については上記各スキルの項目を参照。

習得Lv習得呪文・特技備考
習得済み【ベホイミ】
習得済み【スカラ】
習得済み【スクルト】
習得済み【マジックバリア】
Lv37【ベホイム】
Lv65【メガザル】
イベント【パラディンガード】れんけい技【聖騎士の証】使用後

ドラクエ7のパラディンのごとく【ベホマラー】【バイキルト】とまでは行かないものの、ベホイミ、ベホイムの単体大回復、スカラ、スクルト、マジックバリアの守備系補助呪文、ザオリク、メガザルの蘇生呪文を習得する。

ライバルズ

CV:小山力也
第3弾カードパック「不死鳥と大地の鳴動」にて戦士クラスのレジェンドレアカードとして、11の他の仲間キャラに遅れて実装。
第9弾カードパックにて「最後の砦の英雄グレイグ」名義で再録されている。こちらも戦士専用レジェンドレアカード。

第3弾「グレイグ」

4/5/3 冒険者
におうだち
召喚時:次の相手のターン中、このユニットが受けるダメージは1になる

勇者の盾らしく仁王立ちと被ダメージを抑える能力を持ち、例え相手が【ゾーマ】だろうが【ダークドレアム】だろうが3体までなら止められる。
汎用性の高い高性能ユニットで、速攻デッキに入れて他のユニットを守りながら攻撃に参加したり、逆に速攻デッキ相手に出してリーダーの体力を守ったり、終盤戦でも大型ユニットを何体も止めたりと、幅広く便利に使っていける。
ただし体力そのものは高くないので細かくダメージを与えてくる相手や弱体化には弱く、そこには注意。
マルティナはユニットとしては多段ダメージで突破、リーダーとしては【あしばらい】でにおうだちを解除してくるのでまさに天敵といえるだろう。
 
なお、3Dモデルはデルカダールメイルを着ており、片手剣と盾を装備している。

第9弾「最後の砦の英雄グレイグ」

4/3/5 冒険者
におうだち
れんけい:正面にいる全ての敵ユニットに2ダメージ
敵ユニットが死亡する度攻撃力+1

敵のブロックに特化していた前バージョンとは対称的に、除去と攻撃力アップの効果を備える攻撃的なユニットになった。
敵を倒したら士気が上がるということなのだろうか、攻撃力が上がる。
におうだちがあるので前に出しがちだが、死にやすくなるのでパワーアップの長所を活かすなら使わない方が無難。後列に置いて他のユニットでグレイグを守りながら敵を撃破し、グレイグの攻撃で特大ダメージをお見舞いするのが良いだろう。
どうしてもにおうだちさせたい場合のみ前列に置けば良い。
 
れんけいの効果が発動する際には「これが全身全霊の一撃だ!」と叫ぶ。エフェクトも含めて全身全霊斬りの再現なのだが、それでたったの2ダメージというのはあまりにもしょぼい。
ただこれはバランス調整の結果であり、与えるダメージをこれ以上上げては強くなりすぎてしまうので致し方ない。
 
3Dモデルは市松模様の服(グレイグ加入時の初期の服装)を着ており、両手剣を装備している。

クロスブレイド

第2弾、真5弾で【ギガレア】として登場。後者は異変後の私服姿である。

ドラけし!

「グレイグ」

2022年7月21日開催のDQ11イベント「仲間との別れと世界異変」で初登場。
ドラ消しはイベント限定ミッションを全てクリアすると獲得可能。星4の緑属性で、スキルは縦長の範囲を物理攻撃する渾身斬り。
後半ステージ「デルカダール城」の宝箱2つを取るのに必要だが、強敵チャレンジのゾルデまで到達しないと獲得できない。
更にその条件の一つが2-15で「グレイグで500ダメージ以上与える事」になっている為、Lv40ぐらいには上げないとならない。

「英雄グレイグ」

追われる悪魔の子 リバイバルで実装。
バトケシ!では【デンダ】を倒すと稀に登場するレアボスで、呪文が弱点。
デンダとグレイグが効果特大で、双賢の姉妹と旅芸人シルビアが効果大。
なんとイベントで獲得できる無課金ドラけしで特大ダメージを与えられるが、結局は姉妹かシルビアが無いと後半ついて行けない。

ドラけしは英雄グレイグレベル70の討伐報酬で、星5の赤属性。スキルは縦長の範囲を物理攻撃する「全身全霊斬り」。
バトケシ!ではデンダ戦で獲得ポイントアップ効果大、強敵双頭の鷲戦で効果大。

「双頭の鷲」

上記のイベントでの強敵チャレンジボスで、弱点は物理。もちろんホメロスとペア。
頼れる相棒、双頭の鷲、英雄グレイグが効果大で、双賢の姉妹、旅芸人シルビア、ワイバーンドッグが効果中、勇者イレブンが効果小。

ドラけしは上記の英雄グレイグと誓いのペンダントを錬金すると入手できる星6赤属性で、
スキルは縦長のX字範囲を2回物理攻撃する双頭鷲の連撃。
バトケシ!ではデンダ戦と英雄グレイグ戦でポイントアップ効果大、強敵双頭の鷲戦でも効果大。

スマブラSP

【勇者の仲間たち(スピリット)】に描かれている。
ネタバレ要素な気がしなくもないが……
 
スピリット戦では同じくパワー系剣士のアイクがグレイグ役を担当しており、最後に仲間になるからかメインファイターとなっている。さらに【ゾーン】の再現か、攻撃性能とスピード関連が上昇している。
鎧と剣を装備した強面で大柄なおっさんであるガノンドロフと共通点が多いものの、敵対時は主君に成り代わった悪に騙された手駒に過ぎなかったグレイグと異なり、あちらは世界征服を企む正真正銘の悪党なので、それがグレイグのイメージに合わなかった事もアイクが選ばれた理由だろう。
余談だがアイクは彼の父親の名を冠する「グレイル傭兵団」に所属しており、そちらと一文字違いとなっている。

余談

DQ11はパッケージイラストのキャラクターが7名と中途半端であることから、何らかの隠し仲間キャラがいることは予想されていた。
なお、発売前及びゲームプレイ中の情報で最後の仲間キャラがグレイグだと予想できるような要素はいくつか登場している。

  • 公開されていた中に戦士系キャラがいないこと
  • 武器種にオノが確認されていたが装備できる仲間がいないこと
  • ほとんどの武器・防具は装備できるキャラが2人以上いる中で、大剣・鎧・大盾は主人公しか装備できないこと
  • ユグノア城跡やミルレアンの森などで遭遇したときに仲間キャラとの会話があり、ホメロスのような如何にも悪役然とした雰囲気ではないこと
  • 加入前から彼に関わる過去のエピソードが紹介されること(ホメロスにはこういったものがない)
  • PS4版の仲間キャラに関するトロフィーに「最強パラディン」があり、該当しそうなのはグレイグとホメロスくらいしかいないこと
  • 主人公や【ヨッチ族】の名前にグレイグと命名できない(ホメロスは命名可能)
  • プロモーション映像の終盤、【伝説の鍛冶場】にて完成した勇者のつるぎを主人公が振りかざす場面において、左側にメインキャラ以外の人物の足が映っている。私服姿のため分かりにくいが、靴の特徴がグレイグと一致している(PS4版の方が分かりやすい)。
     
    また、2016年末にNHKで放送された【ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ】でも一瞬仲間キャラの彼が映り込んでいる。
    とはいえ、まさか魔王を倒すまで結局7人で冒険することになるとは、この時点では誰も予想しなかっただろう。
    なお、仲間キャラと直接対決する場面(マルティナ・ロウ・シルビア)がしばしばあるDQ11本編において、ムービーシーン以外で彼が敵として直接対峙することは実は一度もない。相棒のホメロスは2度(過ぎ去りし時を求めた後を含めると3度)戦闘になるので、ある意味これも伏線と言えるかもしれない。
     
    彼の影響かどうかは不明だが、DQ11Sのすぐ後に出たDQ10オンラインVer.5.0でパラディンが片手剣を使えるようになった。
    特技は戦士等他の片手剣が使える職業と同じだが、パッシブがやや防御よりになっている独自の片手剣スキルを持つ。