【ロウ】

Last-modified: 2024-09-11 (水) 22:00:39

パーティメンバー:DQ11
【主人公】【カミュ】【ベロニカ】【セーニャ】【シルビア】【マルティナ】―【ロウ】―【グレイグ】

概要

【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて】に登場するキャラクターで、パーティメンバーの1人。
一人称は「わし」。太った禿頭の老人で、大荷物を背負った【商人】のような格好で、ほとんど荷物を下さない。
エンブレムはユグノア王国の国章と旗飾り。シンボルマークは王冠と翼がモチーフで、翼部分は民を導く光という要素が入れ込まれている(公式設定資料集より)。
【魔法使いロウ】というテーマ曲も存在する。
DQ11SやDQライバルズでのCVは麦人。
英語版での名前はRab(愛称であり、本名はRabert)。【セザール】からはSeñor Robertoと呼ばれる。
またフランス語版だとThéoという、原語版からすれば「おじいちゃん違い」な名前である。

DQ11

【ユグノア王国】の前王であり、王妃【エレノア】の父親。
つまり血縁上の【主人公(DQ11)】祖父である。
老人の仲間キャラ自体はシリーズでも何人か登場していたものの、主人公の祖父がメンバー入りするのは初。
そして作中もといシリーズ内でも珍しい、露骨なスケベキャラでもある。スケベな呪文使いは【ヤナック】【ライド】【ポップ】【マトリフ】という前例があるが、いずれもタイアップ作品のキャラなので原作であるDQ本編に登場したのは初。
 
なお、シナリオ上で登場する前からゲームロード時の【これまでのあらすじ】」の語り部として登場する。
ただし、3DS版に限り正式に加入する前まではネタバレ防止のためか【仮面武闘会】で出会った時の仮面を被っている。
製作チームが【鳥山明】に渡した初期設定資料ではモノクルを着けていた。
 
マルティナと同時に登場するのだが、彼女ともどもキャラクターの紹介順が一致しておらず、同じソフトの中ですら統一されていない状況である。
PS4版/DQ11S3Dモードでのスキルパネルや装備可能者リストの並び順、【公式ガイドブック】での紹介順(PS4版・3DS版・DQ11Sいずれも)はマルティナが先である。
一方、【Vジャンプブックス】での紹介順、ゲーム内の獲得称号リストや3DS版の装備可能者リストの並び順、DQ11S追加イベントシーン【旅のおもいで】掲載順(3Dモード/2Dモードどちらも)はロウが先になっている。

キャラクタープロフィール

職業ユグノア王国の元国王
ねんれい70歳くらい
しゅっしんユグノア王国
しんちょう130cmくらい
たいじゅう70Kgくらい
すきな食べ物ユグノアサンドイッチ
たいせつなアイテムピチピチ★バニー
好みのタイプ亡き妻のように度量が広い人
座右の銘老いても元気
日課にしていることニマの教えを守り、鍛錬を欠かさない
自分のお気に入りのパーツ立派な白ひげ
ストレス発散法歌を歌う
いま一番欲しいもの絶版した、ピチピチ★バニー初版本

DQ11開発・広報チーム監修のキャラクターブックより引用。
 
デフォルメされているのか身長がかなり低く、BMIを換算すると41.42と重度の肥満となってしまう。
なお、堀井のラフスケッチによる初期案では身長155cm程度と常識的で、その場合のBMIは29.14であり、やや肥満程度となる。

経歴

ただの色ボケ爺さんと思うなかれ、在位時は「賢王」と呼ばれ、子供の頃から勉学に隙はなく、顔も広かったという名君。
和気藹々とした雰囲気を好み、各地に彼を慕う者も多い。
しばらく王位についた後、エレノアの結婚相手で娘婿にあたる騎士団長の【アーウィン】に王位を譲り、第一線から退いた。
妻は16年前にも登場しておらずユグノア滅亡前に既に故人だったと思われる。名前は不明だが、城下町の本屋で出会った美しい娘だったとのこと。
何でもロウがどんな本を買っても笑顔でいてくれたのが彼の心を掴んだのだとか。
主人公にガールハントを勧めたり、「恋は心を豊かにしてくれる」「結婚は未来を決める大事な決断」とも語るところを見るにその存在の大きさが窺える。
スケベなれどもそこは経験者、我々もちょっとは学べるかもしれない名ゼリフだ。
王位を譲った後は隠居して、時折城下に降りては民達と杯を交わしながら、毎日を楽しく過ごしていたようだ。
 
なお、三人兄弟の末っ子であるロウが即位したり、さらにその次には娘エレノアを女王に立てるのではなくユグノアの血を引かないアーウィンが即位したりと、ユグノアの王位継承には割とツッコミ所がある。
前者については兄たちが早逝、もしくは【ヘンリー】【パパス】【エルトリオ】のように失踪したり、あるいは世継ぎとなる子に恵まれないなどの理由があればまだ説明はつくが、ロウに関しては【デール】【オジロン】【クラビウス】という前例とは異なり、特に作中での説明はない。
また、後者については人柄によって信頼を勝ち得たというが、それだけでは王配を通り越して本人が王位に就いた理由としては弱く、説明不足の感がある。ただ現実の歴史でも、直接の世襲制を採らず王を決めた例もある。昔からユグノア王国は男性しか王の座に就くことができない国なのかもしれない。
 
16年前、ユグノア王国は魔物の襲撃に遭い滅亡し、彼は辛くも生き延びるが、娘と娘婿を亡くした上に孫である主人公も行方知れずになってしまう。
大切なものを一度に失った絶望の底にあってなお心折れることなく立ち上がり、幼いマルティナを救いだし、王国を崩壊に陥れ、自分たちの人生を狂わせた元凶を突き止めるべく共に旅に出る。その縁もあってか、マルティナからは「ロウさま」と呼ばれ、父親のように慕われている。
旅の途中、ユグノア王国滅亡の影にはウルノーガの存在があり、デルカダール王国を裏から操っていることを突き止める。
ウルノーガを倒し娘たちの仇をとり、ユグノア王国を復興させることが彼の当面の目標。
そして世界を救う使命を背負った主人公たちと行動を共にし、ウルノーガを倒す力を得るため命の大樹を目指すことに。

性格

老人ポジションとして最年長の立場で皆をまとめる指導者的な立ち位置にある。
実際カミュからは「じいさん」、ベロニカには「おじいちゃん」と呼ばれている。
深刻な悩みに漬け込まれて道を誤ってしまった【ハンフリー】を温かなフォローとともに諭したりと、年齢相応の懐の深さと人情も垣間見せる。
基本的には温厚な性格であり、主人公を含む仲間達に対して怒ったことがほとんどなく、仮に注意するとしても「○○したほうがいいのではないか?」と諭すような言い方をする。
シルビアの「ロウちゃん」呼びや【ファーリス】の「じいさん」呼びに関しても特に気にしない模様で、むしろ年寄り扱いしてあげたほうが喜ぶ傾向にある。その一方で、祖国を滅ぼされた経験ゆえか、魔物やボス級モンスター達の非道な所業を目の当たりにした時にはパーティ内でも特に怒りの声を表すことが多い。
また堅苦しい王宮よりも、活気に満ち溢れた下町の空気を好んだりと、一般的な王族にはない世俗的な感性も併せ持っており、コロコロとした体形や朗らかな佇まいも相まって非常に親しみやすい雰囲気を醸している。
真の名君とはこのような人間を指すのかもしれない。
 
その一方で、ドラクエの老人の例に漏れず、ムフフ本収集をしたり、そのムフフ本を包み隠さずキャンプ場でガン見していたり、さらにはかつて【ホムラの里】では女湯を覗こうとしてマルティナの回し蹴りによってボコボコにされ阻止されたなど、スケベなエピソードには枚挙に暇がないかなりのエロ爺。
実際に【むっつりスケベ】という不名誉な称号がつくが、本来の「むっつり」という言葉の意味的には適当ではなく、オープンスケベの方が正しいだろう。
なお【クレイモラン城下町】でムフフ本がこぼれ落ちたあとに話してみると「ムフフ本はとても高く売れるからユグノア復興の資金にするために持ってきただけ」「祖国復興という崇高な目的のために恥をしのんで持ってきたというのにあんまりだ……」と供述している。
しかしながら本の表紙を見たセーニャが「【古代図書館】で熱心に読んでいた」(つまり古代図書館からの持ち出し)と言っているし、マルティナの話を聞く限りでは、旅に出てからというものムフフ本の収集癖が彼女の悩みの種になっているようなので、はっきり言って説得力は皆無である。ボイスの追加された11Sでは上記の言い訳の際「うっほほーい♪」というボイスが挿入されているため尚更である。
さらに16年前の回想では自室ベッドの下にムフフ本を隠しては娘エレノアに何度も摘発されていたという話も聞けるため、ムフフ本収集の趣味はかなり長いこと続けているようだ。
 
バニーガールをバニーちゃんと呼ぶのは日常茶飯事であり、ぴちぴちギャルや人魚も大好き。もちろん【ぱふぱふ】もご趣味の模様。
れんけい技【老いても元気】では嬉しさのあまり空を飛ぶことも。ぱぷぱふを敢行するマルティナも大概だがロウも色々とおかしい。
【冒険の書の世界】ではDQ5の【サンタローズ】、DQ6の【ダーマ神殿】、DQ8の【ラパンハウス】などの会話でぴちぴちギャルに対する深い執着が窺い知れ、【リッカの宿屋】は可愛い子揃いなので「のほほいい宿屋じゃのう」と高評価。
またDQのスケベ爺爺には【ギャルになりたい爺さん】という特殊な人種があるが、該当記事の通りロウもこの一員である。
そしてその派生で【乗っ取られた神々の間】では「生まれ変わるならスタイルのよいウェディもいいが、清楚な感じのエルフも捨てがたい」とも言っている。
単純なスタイルだったらオーガがダントツだが……?
神々の間で確認できるウェディとエルフの種族神像が女性であるのに対し、オーガの種族神像は男性であるためオーガ女性の外見を知らないためか。
酷い時には孫が血迷ってロウに求婚した際に、最初は猛烈に否定するものの、すっかりやる気になって「世界一かわゆいぴちぴちの新妻になってみせるぞい!」などと言い出したりも。
 
また、【ドゥルダ郷】では6年間の修行中に【ニマ大師】から合計1万回の尻叩きを食らったことが(ある意味)偉業として語り継がれており、「ロウのようになることなかれ」と反面教師にされていたりもする。
当時を知る老婆からは「どれだけニマ大師に尻を叩かれても全く反省せず、手を焼かせていた」という話が聞けるほか、ドゥルダ郷の師範代は「お仕置きを受けるためにわざと戦闘から逃げ出していた」と述べている。どうやらマゾの気質もあるようだ。
同じドゥルダ出身の闘士【ミスター・ハン】が居眠り程度で破門の憂き目にあったのと比べると、明らかにこちらの方が他の修行仲間に悪影響な気がするのだが、尻叩き程度で済んでいるのはやはり大国の王族だからなのだろうか。
 
かように好色甚だしい性格で情けないシーンの数々を披露してくれるご老人ではあるが、祖国の崩壊、世界の崩壊という2度もの衝撃的な悲劇を経てもなお心折れることなく魔王打倒の意志を貫く姿を見せ、死の危険をも厭わず奥義習得のために命がけの修行に挑んだりと、その覚悟と意志の強さは若者キャラたちにひけをとらないほどである。
なんだかんだで名君だった実績も持ち、ただのスケベ爺さんで終わらせないところはさすがである。
 
家事については、王家の生まれだったこともあり、おそらく元々は経験がなかったと思われる。
しかし16年以上旅をする中で、料理も洗濯も随分と上達したとのこと。

世界に異変が起きる前

主人公たちと出会うのは【グロッタの町】【仮面武闘会】
マルティナと組んで最終戦で登場するが、主人公の手の甲の痣に気付き戸惑ったところをドーピング済みの【ハンフリー】に叩きのめされ、ここでは退場。
その後の【アラクラトロ】戦ではNPCとして戦いに加わる。HPの回復のほか、猛毒に冒された味方を【キアリー】、混乱した味方を【キアラル】で治療し、死んだ味方を【ザオラル】で復活させてくれるなど頼もしい行動を行う。
武闘会の事件解決後は【虹色の枝】【イエローオーブ】を失敬し、主人公たちを【ユグノア城跡】へ呼び出す。
そこで自らの素性と旅の目的、主人公の生い立ちを伝え、マルティナと共に正式に仲間入りする。
ちなみにイエローオーブは使い道が分からず危うく路銀に変えてしまうところだったらしい。
 
長年の旅経験によって各地に強い人脈を持っている。
元国王であるため取り憑かれる前の【デルカダール王】とは旧知の仲なのはもちろん、旅人としてグロッタの町の町長や【ソルティコの町】の領主【ジエーゴ】にツテがあり、ジエーゴの執事セザールと話を付けることで主人公が外海に出るための手助けになった。
面倒ごとになるからという理由で、元王族という身分を明かすことは極力避けている。
また【冒険の書の世界】【リッカの宿屋】にて、マルティナ曰く「宿屋の主人に何やら耳打ちをすることで、手持ちのお金が心許ないはずなのにスイートルームに泊まれた」ということが何度もあったそうだ。仮面武道会でもマルティナと強引に組むためにひそかにレフェリーに何事かを耳打ちをしているが、王族の身分を明かすことを避けるというスタンス上、耳打ちの内容がどんなものだったのかは謎である。
 
その後もイベントでは知識の深さを披露する場面が多いが、【ブルーオーブ】入手後には真面目な話の最中に隠し持ってたムフフ本が転がってシリアスな空気をぶち壊しにしてしまう。
これまでも仲間会話で若干女好きを思わせる発言はあったが、ロウのエロネタはここから顕著に見られるようになる。
これには他の仲間達からもシルビアにはフケツ呼ばわり、ベロニカには「かっこよく決めてたのにあの本のおかげで台無しだわ」と散々な扱いを受けることになる。

世界に異変が起きた後

命の大樹崩壊後はかつて世話になった師匠・ニマ大師に会うため【ドゥルダ郷】を訪れる。
しかしニマ大師は既に故人であったことを知り、その後を追うように厳しい断食修行の末に自ら冥府へと赴いた。
DQ11S追加エピソードの【ロウと幸せの王国】は、冥府での修行の序章にあたる。
 
この時の彼は普段の姿からは想像もつかないほど、ミイラのごとくガリガリの骨と皮だけになってしまっていた。
その傍らに「ピチピチ★バニー」なるムフフ本が置いてあるのは流石というべきか。
ちなみにこの「ピチピチ★バニー」、【天空魔城】突入後にメダ女に行って話してみると「わしは魔王に負けるわけにはいかん!(中略)なぜなら『ピチピチ★バニー』の最新刊がもうすぐ発売予定なのじゃ!」と熱弁するほどに愛読している模様。
 
大師の監督のもと、普段の好色ぶりから想像もつかないほどの真摯な眼差しで大樹の紋章を描く修行に打ち込み続け、 【グランドクロス】を習得。ひょんなことから冥府に赴いてきた主人公と再会を果たし、主人公の修行相手として対峙して主人公の【覇王斬】習得に献身。
更に主人公との協力で【グランドネビュラ】を再び現世に蘇らせ、冥界にまで手を伸ばした魔王の襲撃をはねのけて現世に戻ってくる。
 
前述のように骨と皮だけだったが、たった一晩で元の姿に戻っている。ドゥルダ郷の僧侶曰く、おかゆを食べた途端みるみる間に回復したとか。
おかゆだけであそこまで太れるものなのだろうか。ギャグ補正というやつか・・・。
【グレイグ】いわく、干からびたロウが動き出す様子は、禍々しいミイラそのもので、背筋が寒くなるほど恐ろしいものだったという(表エンディング後、過ぎ去りし時を求める前にドゥルダ郷に行くと語ってくれる)。
 
この時点ですっかりネタ要員と化したロウではあるが、【サマディー地方】のイベントでは名誉挽回の活躍を見せる。
【サマディー王】に敬語で応対されたり、【勇者の星】の古代文字を解読したりと、かつて賢王と呼ばれただけはある立ち振る舞い。
他にも【嘆きの戦士】のイベントや【四大国会議】の回想でも出番が用意されている。
 
ベロニカの死を知った際には自分より若い命が失われることを嘆き、からかいながらも「おじいちゃん」と慕ってくれていたこともあって強いショックを受けている。
悲しみを乗り越え、主人公に対しても死なないでほしいと強く念押ししながらも、最後まで主人公達と行動を共にした。
【魔王ウルノーガ】撃破後は娘夫婦の墓を訪れ花を手向けている。
主人公が【時のオーブ】を破壊し過去に戻ると決めた時は、娘夫妻とベロニカのこともあって、もう二度と家族を失いたくないと必死に止めようとする。
やはり孫への思いは人一倍深いようだ。
主人公との別れの挨拶には笑顔を見せていたものの、最後には主人公の名を呼びながら駆け寄り倒れ込む姿はプレイヤーの涙を誘った。

過ぎ去りし時を求めた後

過ぎ去りし時を求めた世界では念願叶って再び主人公と旅をすることになる。
命の大樹で現れたデルカダール王には「ユグノア王国があのようになったことを軽々しくねぎらうような男ではなかった」と一番最初に違和感を感づいており、その正体が【魔道士ウルノーガ】と判明した際には拳を震わせ怒りを露わにした。
そして最後まで【勇者の祖父】として主人公達と旅をし、その直後に復活した【邪神ニズゼルファ】を打ち倒す。
 
…のだが、過ぎ去りし時を求めた後では各キャラごとのイベントを経て新たなる装備や特技が手に入るのだが、ロウ専用の装備やスキル解放などは特に用意されていない。
邪モンスターとなったバクーモスを倒すイベントでも、これはどちらかといえば主人公に主点を置いたもので、このイベントで手に入る物も主人公専用の防具である。
いちおうロウに主点を置いたイベントもドゥルダ郷で用意されているのが、それがまさかのクレイモラン城下町でのムフフ本ポロリ事件の再来で、この世界では存命であるニマ大師に仲間たちの前でお尻叩き棒による制裁で悲鳴を上げるという内容。
【エンディング】中の【イシの村】でもロウについて語る村人がいないので、邪神討伐後の消息は不明。
挙句の果てには孫の【結婚】という重要な式典の最中でもムフフ本を取り出すという、最後までエロネタに事欠かない爺様であった。
 
彼の人生最後の目標は主人公と共にユグノア王国を復興させることらしい。
またそれとは別に、冒険の書の世界の【ルドマン家の呪い】では、余生はぴちぴちギャル達に囲まれて過ごしたいとのこと。

戦闘能力

攻撃呪文と回復呪文の両方をこなす【賢者】タイプ。
固有スキルは【さとり】。武器スキルは【両手杖】に加えて意外にも【ツメ】で、【武闘家】としての側面も兼ね備えている。
 
回復については最上位の【ベホマズン】こそ扱えないものの、【ベホマ】【ベホマラー】【ザオリク】と一通りの上級回復呪文は覚える。
ちなみに加入時期の関係か【ホイミ】は覚えていない。主要キャラでホイミを覚えないが上位の回復呪文を習得可能なキャラとしては【男の子】(DQ5)以来である。
また、状態異常回復呪文が各キャラに分散されている本作においてはそこそこ異常回復に優れた存在で、【キアリー】【キアラル】【マヌーハ】【おはらい】により4種類の状態異常に対応できる。解除できる状態異常は混乱以外は脅威度が低い毒や幻惑、使い手が少ない呪いであり、【キアリク】【ザメハ】【ツッコミ】により同じく異常回復に優れた【シルビア】とは互いの穴を補い合う関係となっている。
そのほか、両手杖主体でスキルを振れば、かなり早い段階で消費MPと効果が低いザオリクの【復活の杖】を取得できるため、蘇生役としても優秀。
攻撃呪文は【ヒャド系】【ドルマ系】【ザキ系】の3種。DQ9・DQ10の賢者の十八番である【イオ系】でなくヒャド系を覚えるのは、同じく老魔法使いである【ブライ】に倣ったものか。
また、昨今の賢者には珍しく、【ラリホー系】【マヌーサ】【ヘナトス】【ルカニ系】【ディバインスペル】と状態異常や弱体系の呪文も豊富に覚える。
眠りはカミュやシルビアの【スリープダガー】でも代用できるが、敵全体を高確率で眠らせる【ラリホーマ】の使い手はロウを除けば主人公しかおらず、さらにロウは【れんけい技】でありとあらゆる敵を眠らせる【ユグノアの子守歌】を有している。
他にもベロニカがルカニ系とヘナトス、セーニャがマヌーサとディバインスペルと使用者が細分化されており、特に攻撃魔力依存のマヌーサはセーニャよりロウが使った方が成功確率は高くなる。
また、習得は遅いがどの装備でも使用できる【零の洗礼】、少しツメスキルに振るだけで早く手に入る【ゴールドフィンガー】といった強化を打ち消す技も習得するため、総じて8人のメンバーの中で最も敵の妨害に優れたキャラと見ることもできる。
自身は火力特化型ではないため、回復と妨害をメインとしたサポート寄りで立ち回るのもいいかもしれない。
一方で強化呪文は【マホカンタ】【フバーハ】系のみ。本作では全体的にブレスより物理や呪文、それ以外の特技の方が痛い場面が多く、フバーハの重要度があまり高くないのでバッファーとしてはあまり貢献できないか、そこは姉妹に軍配が上がる。
 
武器は魔法面を強化し、上記の復活の杖のアドバンテージもある両手杖を選ぶ方が長所を伸ばす形となり無難である。
一方、ツメスキルについては、ツメそのものの基礎攻撃力が低いものの、装備の調整や仲間との連携も含めて特化した運用をすれば【ライガークラッシュ】によりそこそこの火力を出せる。
このあたりDQ10のツメの特徴を引き継いでいるともいえるが、彼の素の【ちから】は魔法職としては高くてもツメを持って十分な数値を確保できるとは言い難く、そもそも物理特化をさせようとするとサポート中心の魔法職という本分と矛盾してしまうため、趣味寄りと言わざるを得ないか。
ただし、パネル拡張後に早い段階でゴールドフィンガーを取得できるという利点はある(対して零の洗礼は両手杖とさとりスキルの双方を極めてようやく到達できる位置にある)。
とはいえ、強化解除の手段としては、他にシルビアやベロニカの【極竜打ち】があり、特にシルビアはパネル拡張前からこれを習得できるため、シルビアのムチスキルを育てているなら中盤の強化解除はそちらに頼る手もある。構成と要相談だろう。
 
レベルアップが遅い上にスキルポイント取得テーブルも晩成型であり、リセットを駆使してさとりスキルを極めるだけでもかなりのレベルを要する。
大器晩成型ではあるが、後半は器用貧乏な面が浮き彫りになってくる。
「何でもできる反面、何にもできないのが勇者」という【マトリフ】の言葉があるが、あるいは賢者であるロウにも該当するのかもしれない。
特に今作は攻撃呪文のヒャド系の【氷属性】、ドルマ系の【闇属性】に耐性を持つ敵がかなり多く、威力も前述2種より優遇されているメラ、ギラ系の【炎属性】、イオ系の【光属性】に比べると、ドルマ系の暴走率と暴走倍率を考慮してもお世辞にも高いとはいえないので、特に上級呪文を覚えるまではダメージ不足に悩まされるかもしれない。
【マヒャド】習得まで全体攻撃呪文も覚えないため、世界に異変が起きた後で再び仲間に加わってそれなりの期間は【グランドクロス】頼みになる展開も多くなる。
攻撃なら【ベロニカ】、回復は【セーニャ】、ツメ装備ならマルティナと、ロウは他の仲間に一歩及ばない部分はあるものの、状況に応じた対応力は他の仲間より優れており、それこそが強みとも言えるだろう。
 
その点では、実際の使い勝手はPS4版と3DS版で大きく違ってくるキャラでもある。
PS4版ではコマンド入力を後出しで決められ、そのうえ戦闘中のメンバー入れ替えには即座に行動できないリスクがあるため、何でも器用にこなせる利点はスタメンとして起用するのに十分な理由になりえる。
3DS版では戦闘中のメンバー入れ替え・総替えが自由にできるため、普段はそれぞれの専門家に任せつつもベロニカやセーニャが傷ついた場合や、どちらかがゾーンに入ったためゾーン状態を温存させたい時などに、代役として即座に戦闘に出すことが可能となっている。
場合によってはベロニカと組んで二人がかりで呪文攻撃をしたり、セーニャと一緒に戦況の立て直したりができたりと、ここぞという時にパーティの足りない部分をフォローしてくれる頼れる爺様となっている。
また反則中の反則と名高いれんけい技のユグノアの子守歌が3DS版の仕様でターン開始時に発動できるため、それを理由にスタメンに入れているプレイヤーもいるようだ。
その反面、素早さがセーニャをも下回るという点が致命的になっており、ベホマラーを覚えるまでは回復をAI任せにしないと安定しない状況が多々ある。
その素早さの遅さを逆に生かした後手回復役としてはセーニャより適性があるが、さとりスキルで素早さを上げたりすると、中途半端な遅さになり安定性が下がるかもしれない。
 
回復支援役としてセーニャとはよくレギュラー争いをすることになるが、大雑把な違いをあげるとロウは早めにベホマラーを覚え、全体攻撃技もある程度使え、豊富なデバフ呪文で相手の行動を妨害してこちらの被害を未然に防ぐ立ち回りができる。
一方のセーニャは回復だけでなく防御系の呪文・特技に優れ、自身も盾が装備できるため耐久力が平均レベルはあり、最終的には自力で【ベホマズン】を覚えるため守備重視の戦闘スタイルが得意だが、その気になれはヤリ装備で物理アタッカーとしてはロウより勝ることも十分可能。
とはいえ今作は最大で7~8人となる大所帯パーティなので、仲間全員の体力管理を1人でこなすのはあまりにも無理があるため、2人を交代させながら冒険を進めていったほうが遥かに安定するだろう。
これは実際に作中内で「同じメンバーで戦っているとすぐに消耗してしまう」「魔物の特性にあわせ戦うメンバーを入れ替えながら進んでいったほうがいい」とロウが助言してくれる。
 
序盤においてはマルティナとツートップで大活躍する。まずこの時点では結構回復割合が多い【いやしの雨】を初期習得していて、両手杖に振れば唯一の完全蘇生手段の復活の杖、ツメに振れば疑似零の洗礼のゴールドフィンガーを覚えられる。さらに初期加入レベルが23とかなり高い上にレベル24でベホイム、レベル30でベホマラーを覚えられるので序盤の回復性能においてはセーニャを上回る。その点では【ハッスルダンス】を早期取得したシルビアもライバルになるが、こちらはシルビアのMPの少なさから連発できるものではない。そこでロウのMPパサー、これによってベホマラーに近いハッスルダンスをたった12のMPでレベル22頃から連発できると考えるとかなり強い。さらにシルビアは【バイシオン】、ロウはルカニとお互いの物理強化技の穴を埋められるので、この2人と主人公、マルティナを組ませるのが序盤では安定して使いやすいパーティといえるだろう。
世界に異変が起きてからもしばらくの間はシルビアとはタッグを組んで支援役に回る時期があるため、シルビアはバイキルトで味方の強化、ロウはヘナトス・マヌーサ等で敵の妨害、ルカニ・ルカナン等での弱体化、いざとなれば【MPパサー】でMPの共有もできるため、この2人の組み合わせは何かとバランスが良い。
本編クリア前ではセーニャが覚醒してロウのほぼ上位互換となる性能となるため、この時期にはロウに出番が回ってこないとも思えるが、むしろやることが増えすぎた覚醒セーニャの負担を減らすために、セーニャとロウで攻撃、補助、回復を分担して立ち回るのも良い。
またセーニャが両手杖以外でロウが両手杖装備の場合だと、攻撃魔力だけならまだロウのほうが上になることもありえるため、この時期での最強呪文のひとつである【マヒャド】の威力だけならロウが勝ることも。またルカニなどの状態異常成功率も攻撃魔力が高いキャラがやる方が上がる。
さらに言うとクリア前のパーティのレベル(大体50)だと、確実蘇生技がセーニャの【ザオリク】とロウの【復活の杖】のみ、あとの蘇生手段は【せかいじゅのは】か主人公のザオラルしかないため、いざという時こそロウが役に立つ、という印象が強くなる場合もあるだろう。
 
過ぎ去りし時を求めた後では、再びベロニカとセーニャの中間的な立ち位置に戻る。
この頃であればロウもザオリクを習得し、最終的な奥義にあたる【マヒャデドス】もMP的に十分連発が可能だが、ベロニカには【イオグランデ】&【やまびこの心得】による呪文火力があり、補助に関しても重要な物理強化技の【バイキルト】とルカニを両方習得、セーニャには前述の通りベホマズンの有無と耐久力、【スクルト】【キラキラポーン】の有無で劣ってしまう。
場合によってはベロニカやセーニャはシルビアと組んで【レディファースト】による連続行動も可能なので、より専門的な役割を任せたい場合はそちらに出番を譲った方が無難なところ。
とはいえこの時期のボスには集団戦を仕掛けてくる敵も多いため、属性による不利はあってもマヒャデドスが不要になることは少なく、基本的には味方の回復と敵の妨害・弱体化がメイン、そして隙あらば攻撃に回るといった万能的な立ち回りは最後まで健在である。
特に終盤ボスはカミュのみをアタッカーとし、他は全員補助、回復にしてカミュの一撃に全てを賭ける戦術が強いので、デバフに特化しつつ回復もこなせるロウは他キャラが【あくまの調べ】【バイキルト】、猛毒などの準備で忙しいときにルカニやベホマラーを担当することも多い。
そしてやはり、終盤までユグノアの子守歌がボスに対して通用するのが大きな利点。
 
総括すると、序盤は大活躍、終盤は主戦力として使うには他のキャラと比べると見劣りする面もあるが、役割は豊富なためサブメンバーとしては非常に優秀。
もちろん、スキル構成と戦略次第では主力として扱うのも十分可能。
ひとりひとりの使える呪文・特技が固定され役割分担が細かく設定されている今作において幅広い役割をこなせるというのは何よりの長所であり、パーティには欠かせない戦力の1人であることには変わりない。
やりこみ派のプレイヤーからの強さの評価としては、マルティナと同じく下位になることが多いが、それでも歴代の不遇キャラよりは遥かに強い。この辺のバランス調整はさすが最新作ドラクエ11といったところか。
キャラ固有耐性は呪文封じ即死に弱耐性を持つ一方で、やはりというべきか魅了が小弱点、うっとり系の【休み系】が大弱点となっている。
ただし、魅了は女性系モンスターだけでなく太っちょの敵幹部雄々しい筋肉マッチョ等にも使い手が居て、これらのものも総じて効きやすいという若干アレな設定になっている。

ステータス

最大HP最大MP攻撃魔力回復魔力ちからみのまもりすばやさきようさみりょく経験値
初期
(Lv23)
1641239294552750494057044
最終基本5706605255253102102002301707536759
スキル01001515506000
イベント00505000000
合計570760590590315210260230170

※無装備時。最終はレベル99、スキル全取得、クエスト【ウラノスの大秘法】クリア

  • 武器装備時パッシブスキル
    • 両手杖:攻撃魔力+60、回復魔力+60、最大MP+60、MP吸収率+6、勝利時MP回復
    • ツメ:攻撃力+30、会心率+6、身かわし率+10、MP吸収率+6
  • その他パッシブスキル
    • ゾーン突入率+5
       
      パーティ中最大のMPを持っているので、消費MPに困らされることは少ない。魔力も双方ともに2位。
      スキルパネルには大量のMP上昇、魔力上昇パネルがあり、しっかり取っていくことで呪文のスペシャリストとして成長してくれる。
      また、何故か素早さ20上昇のパネルが3枚もあり、合計で60も上昇する。
      回復役としては素早さは高い方が良いので、ありがたく取っておきたいところだが、あまり使わないツメスキルを経由しないと取れないパネルが多い。
      反面老人で賢者故かMPと魔力以外のステータスは押し並べて低い。ロウを呪文特化にする人が多いはずなので、ちから・きようさ・みりょく(3DS版以外はすばやさも)はそこまで重要ではないが、HPが7位、みのまもりが6位でかつ盾を装備できないことから耐久がベロニカに次いで最低レベルなのが辛い。

スキルパネル

数字はパネル数(拡張前→拡張後)

同じ魔法系キャラであるベロニカ・セーニャ姉妹と似た形状をしており、パネル起点から上方向のさとり、左下の両手杖、右下のツメの3方向に分かれている。
初期は姉妹同様にこれら3つのスキルが独立したエリアになっているが、賢者タイプであるロウのパネル数はベロニカたちに比べて多めになっている。
世界に異変が起きた後に再合流するとパネルが拡張され、各スキルエリアが円状に接続される。
下部の武器スキル2つの間はひみつパネル(ツメスキルに所属)で区切られるが、上部のさとりスキルは初期エリアからの延長として取れるエリアと、双方の武器スキル側からしか取れないエリアとに分かれ、その間にはそれぞれ3枚ものひみつパネルが固まっている。
当たりパネルは拡張後のさとりスキルにある。

習得呪文・特技

※スキルで習得できる特技については上記各スキルの項目を参照。

習得Lv習得呪文・特技備考
習得済み【ヒャド】
習得済み【ヒャダルコ】
習得済み【ドルマ】
習得済み【ザキ】
習得済み【ベホイミ】
習得済み【キアリー】
習得済み【キアラル】
習得済み【マヌーハ】
習得済み【ザオラル】
習得済み【バーハ】
習得済み【マホカンタ】
習得済み【ルカニ】
習得済み【ルカナン】
習得済み【ディバインスペル】
習得済み【ラリホー】
習得済み【マヌーサ】
Lv24【ベホイム】
Lv28【マホトラ】
Lv30【ベホマラー】
Lv32【ラリホーマ】れんけいアリ
Lv33【ドルクマ】れんけいアリ
Lv34【ヘナトス】
Lv40【フバーハ】
Lv44【マヒャド】れんけいアリ
Lv47【ベホマ】
Lv49【ザラキ】
Lv52【ドルモーア】
Lv53【メガンテ】
Lv55【ザオリク】
イベント【グランドクロス】再合流時に習得
れんけいアリ

敵キャラとしてのロウ

主人公とは【仮面武闘会】と、世界に異変が起きた後の【冥府】の2度対戦がある。
【討伐モンスターリスト】には2回別々に掲載。PS4版・DQ11S(3Dモード)では仮面武闘会の方が「ロウ(仮面)」という表記でリストに登録される。

1回目

仮面武闘会では決勝戦でマルティナとともに現れる。HP364で【ドルマ】【ヒャダルコ】【ラリホー】を使用、どちらかがダメージを受けると【ベホイミ】で回復もしてくる。
ただし行動は完全ローテーションで最初の方に様子を見るため、最初は実況の言う通りあまり動かない。
2人とも【ゾーン】に入るとれんけい技【魔闘せんぷうきゃく】を使ってくる。
【ハンフリー】が眠らされると彼のサポートを頼れなくなる点には注意。
なおMPは味方になった後よりも低く、ローテーション3巡目くらいでMPが切れて通常攻撃しかしてこなくなる。マルティナの方を倒した上でこうなれば勝ったも同然。どちらを先に倒すかは考えものである。

2回目

冥府では、ニマ大師の修行の一環として主人公1人で戦う。
この戦闘の勝利条件は、覚えたての【覇王斬】を5回(すべての敵が強い縛りでは6回)使うだけという一見簡単そうなものだが、実際は世界に異変が起きた後のシナリオで屈指の難所である。
特に【はずかしい呪い】を課しているプレイヤーにとってはここが最大の難所と言っても過言ではない。

  • HP自体は540程度と低く、これは覇王斬を5回使えば丁度倒せるように設定されているが、あくまで「覇王斬習得のための修行」という名目で戦うため、当たり前だが覇王斬以外の攻撃では一切ダメージを与えられない。
  • 覇王斬を使うと分身を2体呼び出す。倒したとしてもすぐ補充されるので常に1対3の戦いを強いられる。
    分身の火力はそう高くなく、覇王斬以外の攻撃でもダメージを与えられるが、【ルカナン】やディバインスペルでこちらを弱体化させてくる。本体の火力が高く、悠長に分身を倒している暇はない上に、分身のMPは有限なのでMP切れを待つ戦術が有効(倒した後に再び分身を呼ばれると、分身のMPが全快してしまう)。
    分身はMP切れの呪文不発、様子を見る、本体は分身がいるにも関わらず呼び出そうとする、と【無駄行動】が多くなるのでMP切れにして放置しておくのが最善手である。
    しかも分身を倒しても経験値はゼロなので、稼ぎの意味でも倒す理由は無い。無視すべし。
  • この戦闘でロウが使用してくる【グランドクロス】は、主人公の最大HPの55%の値の無属性ダメージを与えるという本来と異なる効果になっている。
    グランドクロスの前には必ず溜め動作をするので、溜め動作を見てから防御をすればOKと思いきや、ロウは奇数ターンに2回行動するので、同一ターン内に溜め動作→グランドクロスという鬼畜パターンが数ターンに一度発生する。
    戦闘開始直後のターンは必ず溜め→グランドクロスが飛んでくる。
  • 本体は各種状態異常、全属性、覇王斬以外の全攻撃に対して(使うかどうかはともかく)完全耐性を持っている。
  • 素早さが非常に高く、【ピオラの杖】を使って素早さを2段階上げても先攻できないターンがほとんど。3DS版やDQ11S2Dモードでは主人公が後に行動することを前提にコマンドを入力しなければならず、溜め動作を見てからの回復がしにくい上に後述のテクニックも使いにくい。
    3DS版では戦闘開始直後のターンはぼうぎょすればいいのだが、PS4版ではぼうぎょ可能になる前に溜め→グランドクロスでフルダメージを食らってしまう。

以上の点から地味に難所と化している。
 
しかも、このような修行や手合わせのイベントは、普通のRPGでは負けても「まだまだ修行が足りんな」「力をつけて出直しておいで」と言われ、ゲームオーバー(全滅)扱いにならないのが普通だが、この手合わせでは負ければ本当に死ぬので、通常の全滅扱いと同じで前のセーブ地点まで戻されてしまう(PS4版ではオートセーブもあるが)。
もちろん覇王斬を使った回数も教会送りと同時にリセットされてしまい、ゼロからやり直し。
実際、ここでロウに殺されてハマってしまった勇者も意外と多かったようで、【ハマり】のページで解説されているほどの詰みポイントだった。
 
初見殺しの救済措置のためか、無印版ではこの戦闘で【全滅】しても【ゴールド】が減らない仕様になっている。
なので何度も挑戦して【行動パターン】を把握するのが先決。
武器は意味がないので、主人公に普段両手剣を装備させている場合も属性耐性のある盾に持ち替えて分身の攻撃によるダメージを少しでも減らすと良い。鍛冶で+3に打ち直した【いやしのうでわ】を2個装備すれば難易度は減少する。
 
ちなみに、前述の通りこちらの覇王斬に反応して分身を生み出してくるため、ロウが分身をした直後に覇王斬を使えばグランドクロスを撃たれないというちょっとした頭脳プレイが可能。さすがに溜めに入ってしまうともう止められないが(行動順の仕様上、これは特にPS4版で有効な戦法である)。
 
なお、普通にプレイしていればまず起こらないことだが、上述のグランドクロスの特殊な仕様のおかげで、もしレベル70以上などといった過剰なレベル上げやドーピングを行うと、かえって苦戦することにもなりかねない。
この時点では【ゆうしゃ】スキルが無いので【ベホマ】【ベホマズン】は覚えられず、最高でも【ベホイム】止まり。
グランドクロスで受けたダメージ分を一手ではギリ取り戻せず、分身からディバインスペルやルカナンを受けて物理・呪文のダメージを蓄積されるとジリ貧に追い込まれることもあるのだ。
前述のように分身のMPは有限であるため、分身は倒さず放置し、MP切れまでぼうぎょと回復を繰り返して粘る戦略で行けば良いが、覇王斬を撃つ隙がないほど回復に追われればこちらのMPが尽きるし、平均レベル帯でも過剰なHPドーピングをしていると尚のこと詰む。
それを防ぐため、何らかの理由(異変前の【ブラックドラゴン】撃破、デルカダール兵(重装兵含む)、PS4版【アークマージ】含めた討伐数チャレンジ等)で高レベルになってしまう場合、あらかじめ異変前に【命の大樹】【キラキラ】から【せかいじゅのしずく】を時間を掛けてでも大量に入手しておくといいだろう。
また眠りがそこそこ効くのでラリホーマを使うのも手。陰のMPは減らせないが、追加の影呼び出しによる無駄行動を誘発できる。
 
ロウと会話した後に一旦現世に戻ると【グレイグ】との専用会話が発生するが、これを見たことがあるプレイヤーは自分から現世に戻ったよりもむしろロウに負けた勇者のほうが多いだろう。

DQ11S

【2D/3Dモードにする】強くてニューゲームのふっかつのじゅもんによって高レベルで挑戦する可能性がオリジナル版よりもはるかに高くなったことへの配慮か、冥府で使用するグランドクロスにダメージ上限が設定され、レベルを上げたせいで詰むということがなくなった。
その反面、全滅するとゴールドが減らされるようになった。

すべての敵が強い

耐久力が上がっているため、覇王斬5回では倒せなくなっている。もう1回覇王斬を当てよう。

トレジャーズ

【お宝】として、彼の衣装が【商人風の赤い服】として登場した。

星ドラ

DQ11コラボイベントで登場。コスプレ装備が登場している他、一部のクエストでフレンドの代わりに連れて行くことができる。
ステータスは【僧侶】のものが流用されている。恐らく回復・蘇生や【ザキ系】・おはらいなど、習得呪文及び特技に僧侶を思わせる要素が目立ったためだろう。
使用している武器は何故か爪。ベロニカ(両手杖)・セーニャ(スティック)との重複を避けたために差別化したものと思われる。

ライバルズ

CV:麦人
第2弾カードパック「解き放たれし力の咆哮」にて、占い師専用レジェンドレアカードとして実装。
また、第9弾カードパック「再会と誓いのロトゼタシア」にて「亡国の先王ロウ」名義でリメイクされた。そちらでは商人専用のレジェンドレアに。

第2弾「ロウ」

3/3/3 冒険者
テンションリンク:味方リーダーのテンションの数と同じ効果が発動する
①カードを1枚引く
②ランダムな敵1体に2ダメージ
③3コストのユニット1体を出す

熟練した数多くの技を持つロウらしく、様々な効果を発動させることができる。占い師には優秀なおうえん系のカードが多いので併用してなるべく多く発動できるよう運用したい。
基本的には③の効果を発動させることが多いだろう。
なおこの際にムフフ本をポロリと落とすというお茶目な一面を見せる。

第9弾「亡国の先王ロウ」

3/2/2 冒険者
れんけい:コスト1以上の特技カード2枚を手札に加える
自分がコスト1以上の特技を使用した後、同じコストのランダムなユニットを1体出す

2弾の頃の「ランダムにユニットを出す」という能力が、強化されて強調された。
れんけいで加えた特技と反応させるのが基本だが、テンションスキル等で手に入るしあわせのたねでも1コストのユニットが出る。
れんけいで加わる特技も効果で出るユニットもデッキ外からの完全ランダムなので、理論上は他職専用であるはずのマルティナ等との共闘展開もありえる。
楽しく強いカードである分、本人のスタッツは2弾の頃より落とされているが、商人専用となったので種を使えばフォローも容易いはずだ。

ドラけし!

2022年7月16日開催のDQ11イベント「仲間との別れと世界異変」で実装。
期間限定ドラポンから排出される星4青属性のドラ消しで、スキルは小さな円形範囲を攻撃するドルクマ。

クロスブレイド

第6弾で【ギガレア】として登場。
必殺技は「ドルマドン」。

スマブラSP

【勇者の仲間たち(スピリット)】に描かれている。
スピリット戦ではピンクカラーのデデデ(狙杖を所持している)がロウ役を担当している。
恐らく王様と体型繋がりで選ばれたものと考えられる。
本来は1Pカラーのデデデの方がロウに近いのだがスマブラSPにおけるスピリットの設定上、1Pカラーを登場させることができないためピンク色となっていると思われる。
また、横必殺技を多用する傾向にあり、ゴルドーをドルマ系の呪文に見立てているのかもしれない。
余談だが、勇者の仲間たちのメンバーで唯一人外キャラが役を担当している。