概要
シリーズ全般における戦闘システム。
1ターン目に敵サイドに全く行動されることなく、プレイヤー側から一方的に行動できる。
敵側だけが1ターン目に自由に行動できる【不意打ち】の逆。
大体の作品で先制攻撃の確率は1/32に設定されている。
1対1の交互式バトルであるDQ1(FC版等)ではデフォルトで【主人公】の先攻であるためこの概念は無く、パーティ制となったDQ2から登場した。
表示されるメッセージは、DQ2では
しかし □□□□□□□は
まだ こちらに きづいていない!
DQ3では
しかし □□□□□□□は
おどろき とまどっている!
となった。
DQ4以降では上の2パターンのいずれかがランダムで選ばれる。
1ターンあればかなり優位に立てるのだが、100%【にげる】が成功するのも特徴であり、面倒を惜しんで逃走するプレイヤーも多い。
最も嬉しいのは【メタル系】への先制攻撃に成功した場合だろう。
自ずと背筋が伸びたり無意識に正座してたりするプレイヤーも結構いるハズ。
初期の作品ではイベントバトル等でもこの状態が発生することがある。
ご大層に前口上を述べておきながら、いざ戦闘が始まると「こちらに気付いていない」とか、冗談としか思えない展開もままある。
DQ6では【ドラゴン(職業)】の特性として、先制攻撃の発生率が上がるというものがある。また【トルッカ】周辺、【夢見の洞窟】B1F、【洗礼のほこら】、【運命の壁】外観では先制確率が4倍になる。(いずれもSFC版のみ?)
【シンボルエンカウント】を採用している作品では、敵【モンスター】に背中側から接触すると先制攻撃の確率が上がるという作品がある。
またDQ9では【ステルス】状態で接触することでも先制攻撃の確率が上がる。
だが、まだこちらに気付いていないのに【まじん斬り】を【メタル系】モンスターがひらりと避けたりする。
殺気でも感じ取っているのだろうか。
たまに相手の方から接触してきたのに先制できることもある。
向こうから追跡しておいて、いざ接触したら「まだこちらに気付いていない!」と出るので実に不自然。
DQ10オフライン・オンライン
他作品と違い、
◯◯◯◯◯◯たちは 不意をついた!
という表示である。
敵シンボルにこちらからぶつかると先制を取れる確率が高い。
オフラインでは、先制攻撃になっても【にげる】が失敗することがある。ただしその場合は今のターンを無駄にするだけで、一方的に攻撃されるターンは挟まない。
【ねこひげ】、【隠者のベルト】などで不意をつく確率を上げることが可能。
また、DQ3でモンスターが先制攻撃を受けた時のメッセージである【おどろきとまどう】がプレイヤーの【しぐさ】となった。
DQMシリーズ
DQMJ以降のモンスターズシリーズでは【せんせいりつアップ】の特性で確率を上げることが可能。
イルルカ以降の作品では所持モンスターをメインに置いて背後から接触することで100%先制することが可能。
また、イルルカで敵シンボルを踊らせたり、DQMJ3でライド攻撃で怯ませたりした場合も先制攻撃になる。
但し先制攻撃した場合は【いきなり○○】、【はだかいっかん】といった戦闘開始時に発動する特性が発動しなくなる他、DQMJ3(無印版)では無闇に先制攻撃すると却って不利になりかねないモンスターが存在するので注意。
ウォーク
通常戦闘の一部、ストーリークエスト、イベントクエストでは先制攻撃を行わない。
また2021年に追加された「はおうのオノ」のスキル「覇王のさきがけ」では確定で先制攻撃をすることも出来る。
加えて、メタルキングの剣の「キングタイム」、獄炎の大剣の「魔族の王」では全員が先制攻撃可能になる。
前者ではメタル系、後者は悪魔系が敵に含まれていると確実に、それ以外では低確率で発動する。