【さまようよろい（鎧）】

DQ5

諸君もご存知、【さまようよろい】。そのさまようよろいが死の直前に自らの鎧に呪いをかけて遺した物らしい。
ゲーム上も【呪い】の装備だが、本作の性質上呪いそのもののデメリットは無い。
SFC版【公式ガイドブック】では、さまようよろいそのままのデザインである。
　
【グランバニアへの洞窟】で1つ手に入るほか、やはりというべきかさまようよろい自身が落とす。
装備可能者が結構限られており、【ヘンリー】と【装備グループ】B(スライム系)の仲間モンスターのみ。
さまようよろいがドロップすればヘンリーが装備することが可能だが、実質的にスライム系仲間モンスターの専用装備と言っていいだろう。
　
設定上の守備力は35ということになっており、装備コマンドでカーソルを合わせるとそれを元にした数値が表示されるがこれは罠。
というのも、これを装備すると攻撃力、守備力、素早さの値がそれぞれ69、54、43に固定される。
【公式ガイドブック】などでは「モンスターのさまようよろいと同じステータスになる」と説明されていたりもするが、さまようよろいのステータスはそれぞれ75、64、31であり、攻撃力は近似しているもののそれぞれ異なる。
装備中は行動パターンも特殊な物に変更される。
　
なんともひどい効果だが、弱い仲間モンスターにとっては各ステータスをこれ一つで補える強力な装備にもなりうる。
例えば、低レベル時の【スライム】辺りに【ブーメラン】とセットで装備させるととりあえずその場しのぎにはなる。
　
また売価は2250Gと、【神の塔】時点で入手できればかなりの高額なので、さっさと売却して他の装備品の購入資金に充てるという使い道もある。
SFC版では仲間にならないさまようよろいを擬似的にでも活躍させたいという人にはオススメか。
　
行動パターンは以下の通り。
作戦を無視して通常攻撃と一定確率の【会心の一撃】しか行わないようになる。
敵のさまようよろいの行動パターンを流用しており、ランダム行動（偏向型）。

会心の選択率がそこそこ高い（1/3程度）が、選択しても発動率は1/6程度で、トータルの会心率は1/18程度。
また、会心を選択した場合は複数攻撃武器を装備していても単体攻撃になり、毒針など武器の特性も失われる。
【メタル狩り】として使えそうに見えるかもしれないが、実際には上記の通り会心率がそこまで劇的に高くなるわけではないのであまり意味はない。
【パルプンテ】の確定会心や【ひとしこのみ】だと、本来会心の一撃が出ないはずの通常攻撃の方がすべて会心の一撃になり、逆に会心の一撃を選択した場合は5/6の確率で通常攻撃になる。
　
ちなみに会心の一撃に関しては、守備力貫通タイプの会心になっている。
通常攻撃と守備力貫通を使い分けているあたり、【パパス】と酷似した攻撃パターンであるが、行動選択率の関係でパパスの方が会心の一撃が出る確率は高い。

PS2版

公式イラストが変更され、さまようよろいの上半身を切り離したようなデザインで、妖しい紫の光沢を放つ薄汚れた灰色の鎧になっている。
売値は1500G。
　
会心の一撃を選択しなくなり、メタル狩りとしては完全に使えなくなっている。
また、基本的には作戦を無視して通常攻撃しか行わないが、ごく稀に呪文・特技を使うことがある。
　
ちなみにリメイク版でも敵のさまようよろいのステータスは攻撃力72、守備力64、素早さ41であり、やっぱりこの鎧とは違う。何故だ。
また新たに仲間になるようになったさまようよろい自身も装備できない。
彼にとっては自分そのものだからだろうか。まあ装備したらしたで色々違和感はあるが。

DS版以降

再び会心の一撃を選択するようになっている。
また、賢さが低い仲間モンスターはまともに攻撃してくれなくなったので、そういった面で多少需要が上がったか。