概要
DQ4以降とリメイク版DQ3に登場する武器。単一アイテムとしての名称でもあるほか、ブーメラン系武器の総称でもある(→ブーメラン)。
DQ8以降は武器分類の一つとなり、【ブーメランスキル】が登場した。
DQ10では従来のブーメランのグラフィックのものが、【かしのブーメラン】という名前で登場しており、ただのブーメランは登場しない。
【おばけヒトデ】系のモンスターは自身をブーメランと化した範囲攻撃を行う。
DQ4では複数の敵に同時に攻撃する効果は無いが、DQ5からは敵全体に攻撃できるようになった。
敵の数に応じて徐々に威力が減衰していくものの、ノーコストでの全体攻撃は非常に便利であり「まずブーメランを買う」「最強クラスの剣などが手に入るまでずっとブーメラン系」といったプレイスタイルを取るプレイヤーも少なくないだろう。
基本的に主人公は装備可能なことが多いのも、便利さを押し上げている要因の一つと言える。
主人公は常にパーティにいる上に力も高いので、ブーメランの運用がやりやすいからだ。
装備可能者のイメージがあまり一貫しておらず、前述のように主人公は装備可能なことが多い一方、戦士職は装備不可なことが多い。
盗賊などの軽装キャラは割と装備できるが、魔法使い系は装備できたりできなかったり。マリベルのように、本編では一度も使っていないのに外伝で主力武器になったケースもある。
仲間モンスターがいる作品では一貫してスライム系が装備可能となっている。上述の通りDQ10ではブーメラン自体は欠席したが、ブーメランを投げるスライムが見られる初めての作品となっている。DQ5、DQ6での疑問がようやく解決した瞬間と言える。
現実では伝統的な狩りやスポーツ等に用いられる。
殺傷力を持つ物は手元に戻ってくるようには作られていない。そんなものが戻ってきたら危険だからだ。
DQをはじめ多くのゲームでは「相手に投げ付けて命中した後、手元に戻ってくる」武器として扱われているが、コレに関しては色々なツッコミどころが生じている。
その色々なツッコミどころについての詳細は、こちらを参照。
というわけで、以下では武器種ではなく、「ブーメラン」という名前の武器について解説する。
DQ3(リメイク版)
攻撃力19で、装備可能者は【勇者】、【魔法使い】、【商人】、【遊び人】、【盗賊】。
攻撃エフェクトはDQ6準拠。
【ロマリア】北にある第1の【すごろく場】の宝箱マスに入っている他、第3のすごろく場のマスを調べると稀に入手できる。
早ければロマリア到着直後に入手できる。
もちろんそんな序盤では【すごろくけん】も大して持っていないと思うので、ブーメランを手に入れられるまですごろくをリセットしてやり直す根気が必要だが、最速で手に入れられればかなりお世話になれる。
また、前述の通り第3のすごろく場でも手に入るが、この時期では役に立たないだろう。
基本的に一品ものなので、ほとんどの場合勇者が装備することになるだろう。
素早さが高くないため先制して全体のHPを削るという使い方は向かないものの、力が高いので単純に威力が高い。
【ごうけつ】でスタートした勇者にこれを装備させると猛威を振るってくれるだろう。
先制しての削りと言う意味では盗賊の方が適任だが、盗賊はムチ系の武器が装備できるので、一品物のブーメランは勇者に回した方が良い。
勇者がより上位の武器に乗り換えた後は袋の肥やしになる可能性が高いが、どうせなら魔法使い辺りにでも持たせておこう。
魔法使いが装備してもほとんど威力は期待できないが、【せいなるナイフ】あたりでチクチクやっているよりはダメージ合計の期待値が高いことが多い。
他作のブーメランの例に漏れずとても便利ではあるが、本作はボス以外の雑魚でも特定の敵を狙い撃ちしてまず片付けないと危険、と言った状況が多々ある。
また、メタル系でもないのに守備力が高すぎてまともにダメージが通らない敵もいるので、ブーメランを装備しっぱなしで攻撃力の高い単体武器がないと言うのは割と困る。
ブーメランを手に入れても、【てつのやり】くらいは常備しておいた方がいい。
すごろくをゴールできたのならば【はがねのつるぎ】も手に入るので、これと使い分けるのもいいだろう。
リメイク版は敵の強さをそのままに【はがねのムチ】などの複数攻撃武器を採用したことにより、バランスを壊したと指摘されることも多い。
しかし店に普通に売っているムチ系と比べて入手が難しく、複数攻撃武器の代名詞のブーメランであるにも関わらずあまり恩恵に預かれていない。
なお、本作ではこれの上位武器の【やいばのブーメラン】は【ちいさなメダル】の景品、【ほのおのブーメラン】は【ルビスの塔】の宝箱から確実に1個入手可能。
一方でこのただのブーメランはすごろく限定、しかもゴールより到達しにくい道中での入手。
つまり3種のブーメランの中で最下位であるはずのこれが一番レアなアイテムであるという妙なことになっている。
遊び人の行う「しりとり」の最初の言葉の1つとしても登場する。
ガラケー版以降
すごろくが無くなり、【ノアニール】の宝箱に入っているのみの一品物になった。
ノアニールまで行かないと手に入らず、ブーメランがある家は当初は老人が入り口に立っていて入れないので、【ゆめみるルビー】関連のイベントをクリアしてノアニールを復活させた後でないと手に入らなくなった。
このため、アイテムコンプリートの視点では実質的にブーメラン・夢見るルビー・【めざめのこな】の三者択一となっている。
このうちゲームを進める上でメリットがあるのはブーメランだけなので、ノアニールの呪いはちゃんと解いてあげよう。
入手タイミングは遅くなったものの、運に左右されずに確実に取れるようになったのは良点。
しかし割とすぐに上位の【やいばのブーメラン】も手に入ってしまうため、勇者以外にもブーメランの使い手がいないとすぐに【ふくろ】行きになったりする。
とはいえブーメランを装備できない職業は【戦士】・【武闘家】・【僧侶】(+この時点ではまずパーティーにいない【賢者】)のみであり、この三職業のみでパーティーを組んだというのでなければそこそこ長期に渡って活躍できるだろう。
DQ4(FC版)
初登場作品。この頃は普通の単体攻撃武器。
攻撃力は18で、導かれし者たち全員が装備できる唯一の武器。
各地の店で350Gで売られており、全ての章で登場する。
似たような立場の【くさりがま】に比べると、攻撃力が2低いだけなのに200Gも安い。
費用対効果を選ぶか、最大火力を選ぶかはプレイヤーの好みとなる。
- 第1章
【イムル】の村で売られている。湖の塔で【はじゃのつるぎ】が手に入るまでの繋ぎ武器として買っても良いだろう。
【ライアン】は力が高く、慣れたプレイヤーなら初期装備の【どうのつるぎ】のままでも意外といけるが、この時期に攻撃力が6上がるのは大きい。
【古井戸の底】に出る【みならいあくま】や【キラースコップ】あたりを一撃で倒せるか否かの境目になり得るからである。
シリーズプレイヤーには目新しい名前であり、初見で購入したプレイヤーは少なくないだろう。 - 第2章
【テンペ】の村の道具屋、【フレノール】の武器屋で販売している。
テンペの道具屋の中では最強武器なのだが、【カメレオンマン】を倒した後でしか買い物できない。
しかし、フレノールの武器屋は【おうごんのうでわ】を渡すまで使えないため、通常はテンペで買うことになる。
【砂漠のバザー】まで行くと購入したい物が一気に増えるし、【アリーナ】はどのみち最後は【てつのつめ】なので、それまでのつなぎはくさりがまよりも費用対効果に勝るこちらで我慢してよいだろう。
【ひのきのぼう】しか装備できなかった【ブライ】にとっては待望の新武器だが、こちらはバザーで【どくがのナイフ】を購入するまで我慢してもよい。
もっとも、テンペに買いに戻る際にキメラの翼やMPをケチるつもりならば、一時的にブライに渡しておくのも手。
テンペ周辺の敵は最早ザコだが数だけは多いので、ブライの打撃が通用すれば全員打撃で簡単にカタが付く。
フレノール周辺の敵が出てくる頃には持ち換えるのを忘れずに。 - 第3章
【ボンモール】にて販売。
また、【レイクナバの武器屋】でも、客が売りにきたブーメランの在庫があるうちは買える。
余談だが、導かれし者たちは全員装備可能なのに、客の中にはこれを装備できない者が時々いることが確認できる。
レイクナバで2、3日バイトすれば、ほぼ確実に在庫できるので、最初の武器としてはこれを購入して旅立つのがオススメ。
これがあれば序盤の雑魚はほぼ一撃で倒せる。
3章の最終武器は破邪の剣か【せいぎのそろばん】になるだろうが、それまでの繋ぎ武器はこれで十分である。
鉄の槍あたりは道すがらの敵を倒していると落としたりするので、わざわざ買う必要はない。
【レイクナバ北の洞窟】でくさりがまを回収する予定なら、最初の武器はこれより安いので妥協してもいいかもしれない。 - 第4章
スタート地点の【モンバーバラ】にて早速販売。
【マーニャ】の武器は【ハバリア】にいくまではコレが最強。
4章はダンジョンが長いのでMP温存のために確保しておくと良いだろう。【おどりこのふく】を売れば即購入できるのもポイント。
ミネアは【コーミズ】でくさりがまが買えるが、4章序盤の200Gはかなり重いのでこちらを使う方が楽である。 - 第5章
【ブランカ】で売っている他、3章と売り物が変わっていないボンモールでも売っている。
勇者は最初から銅の剣を装備しているので買い替えの旨みが少なく、エンドールにさっさと行ってミネア・マーニャ姉妹を仲間にし、2人の力に頼ってお金を稼いだ方が遥かに手っ取り早い。ということで繋ぎ武器としての需要もほとんどない。
3章で【女神像の洞窟】に【はがねのつるぎ】を残している場合はそちらを回収すればいい。
どの章でもしっかり登場するため目にする機会は多く、値段も比較的手頃な上に使い回しも効くので、繋ぎ武器として利用したプレイヤーは多いだろう。
ちなみに、道具として使うと「◯◯は ブーメランをなげた!」というメッセージで相手に攻撃できるという特殊能力がある。
要は【ラゴス】がブーメランで攻撃してくるときの仕様を味方側も体験できるわけである。
威力はブーメランを装備した時の通常攻撃と同じだが、なんとこの攻撃には、現在装備している武器の追加効果も乗る(まどろみの剣を装備してブーメランを投げると、催眠効果がつく)。
ただし、このようなケースではその武器自体で攻撃した方がダメージも大きくなるので、このテクニックが有用な場面は多分見当たらないだろう。
序盤の武器と言えど【キラーピアス】よりは攻撃力が高いので、その場合は若干強くなる。
とはいえAI戦闘の都合上、5章の女性陣に投げさせるのは現実的ではない。
また、相手をできるだけ殺さずに麻痺させたい場合も、毒蛾のナイフで直接斬るより若干弱くなって有利だが、そんな需要は5章の【トルネコの盗み】ぐらいなので、やっぱり都合よく投げさせるのは現実的ではない。
どっちにしろ非常に地味なので実用性はほぼ無いが、一体何が起きているのだろうか。
ちなみに基本的な仕様は通常攻撃と同じなので【分裂】や【マヌーサ】の対策にはならない。会心の一撃も普通に出るが、これはNPCの麻痺攻撃や眠り攻撃と同じく表示メッセージやMEが通常時のままダメージだけが会心の一撃と同じになる。
PS版以降は攻撃力や入手場所、装備可能者などはそのままに、名前だけ【クロスボウ】に変わってブーメランは削除された。
リメイク版DQ3のように無理やり複数攻撃武器を入れてバランスを崩したくない……かといって完全に複数攻撃のイメージが定着したブーメラン、当時の仕様で出すのはプレイヤーが混乱するという配慮だと思われる。
特にアリーナがこれで全体攻撃できたら【ベロリンマン】戦の意味が無くなるので、ゲームバランスの再考を余儀なくされていたことだろう。
ラゴスが使うのもクロスボウに変更されているが、どうせ1対1の勝負なので『別作品では全体攻撃』という配慮は必要ないんじゃないのか……?
DQ5
この作品から【複数攻撃武器】が登場。
攻撃力は15で、前作と違って【どうのつるぎ】と比べてわずか2ポイントしか違わないのに、価格は1.5倍以上の420G。
その理由は、いわずもがなグループどころか敵全体にダメージを与える破格の効果を持つためで、ここで現在に至るブーメランの仕様が確立したといえる。
全体攻撃ができることは【取扱説明書】にも明記されているのだが、よく読まずに前作の感覚で装備して驚いたプレイヤーもいるだろう。
本作は上空にも敵が出現するため、上空と地上の両方に敵がいると、上空を攻撃したのちそのまま地上を攻撃するという未知の原理で飛ぶ。
ブーメラン系武器のエフェクトはすべて色が異なり、ただのブーメランは黄色。
【主人公】の他、スライム系と【イエティ】の【装備グループ】の仲間モンスターが装備できる。
【スライム】がどうやって投げてるんだろうかという疑問に対しては、DQ10の仲間スライムのモーションが公式からの事実上の回答とみてよい。
くるんとまわってブーメランを投擲している。なんとも器用な子。
幼年時代の【アルカパ】や【妖精の村】、【ラインハット】で店売りされている。
アルカパで買える主人公用の武器としてはぶっちぎりで有用な武器だが、同じくぶっちぎりで高い値段が悩ませる。
ただ、ブーメランを買えるお金を貯めるくらいまで戦闘を繰り返していると、ちょうど【レヌール城】を楽に攻略できる適正レベルになることが多いので、そうした効果を狙っての価格でもあるのだろう。
レヌール城では仲間を呼ぶ【スカルサーペント】や固定イベントの【おばけキャンドル】4匹(リメイク版では3匹)など、複数攻撃が求められる戦闘が多い。
多くのプレーヤーがお化け退治の相棒にしたと思われる。
また、次に行く妖精の村でもこれより強い武器は売っておらず、多くのプレイヤーが【ドワーフの洞窟】及び、【氷の館】を攻略する上で愛用したと思われるので、この武器の活躍期間はそこそこ長いと言える。
本作の物理優遇・攻撃呪文冷遇を助長した罪な武器。
上述のように、この武器は幼年時代前半としては飛び抜けた性能を誇る。
サンタローズ、アルカパで売られている【かしのつえ】や【どうのつるぎ】をスルーして、最優先でこれを買うために金を貯める価値は十二分にある。
特に防具はサンタローズの洞窟で拾えるものでもなんとかなるので、後回しでも十分だろう。
ただし、これを買うために防具を後回しにして、さらに武器の購入までケチっていると、かえって敵の撃破効率が下がってお金が溜まりづらくなりかねない。
敵を倒すのにもたついて【やくそう】を浪費したり、【宿屋】に戻る回数が増えたら本末転倒だろう。
本作では下取りで定価の75%は返ってくるので、そのあたりを踏まえてバランスを考えるとよい。
例えば繋ぎの武器としてかしのつえを買ったとしても、余計に稼がなければいけない資金はわずか33Gであり、【おおねずみ】4匹分程度、アルカパ周辺での2~3回の戦闘で賄える。
なお、【ゆきのじょおう】撃破後には後ろの宝箱から無料で手に入るが、ほとんどのプレイヤーは既に買っているはず。
早ければレヌール城攻略前に買うプレイヤーもいるというのに、入手時期が今更すぎる。
この時期までどうのつるぎあたりで粘るのはさすがに厳しい。リメイク版では【ゲレゲレ】や【ベラ】が頼りないのでなおさらである。
そこまでしてタダで入手したとしても、次に訪れる【ラインハット】では【チェーンクロス】あたりに買い替えるだろうから、ブーメランが活躍できるであろう期間は本当に短いものになってしまう。
売ればそこそこのお金にはなるが、それほど有難みは無いだろう。あくまでも換金用アイテムと見るのが妥当なところか。
一応リメイク版であれば、袋の中に入れておいて青年時代まで持ち越し、スライム・イエティあたりの間に合わせの武器として使わせるのもあり。
青年時代開始直後はどうしても金欠になりがちなので、【やいばのブーメラン】を買い揃えるまでの繋ぎとして活用する余地はあるだろう。
ちなみに本作では、普通のブーメランは装備できないのに刃のブーメラン・【ほのおのブーメラン】は装備可能というキャラがやたらと多い。
上位武器の方が扱いは難しそうに思えるのだが……。
DQ6
攻撃力15、かっこよさ5。
人間では【主人公】、【テリー】、【アモス】、仲間モンスターではスライム系と【ファーラット】の【装備グループ】が装備できる。
リメイク版のスライムスカウトのメンバーでは【ピエール】以外全員が装備可能。
とはいえ今回は入手時期的に、主人公以外が使うことはまずないだろう。
上の世界の【レイドック】で売っており、お値段は420GとDQ5から据え置き。
到達当時としてはぶっちぎりの値段設定や直後にダンジョンが待ち構える点など、基本性能はDQ5に準拠。
やはりこれを買えるくらいまで頑張って戦闘を繰り返しておけば、【試練の塔】の攻略がかなり楽になる。
これがない場合、下手すると仲間を呼ぶ【アロードッグ】と泥仕合を展開することになる。
ただし、試練の塔は各階層のエリアが狭く、本作で導入された【歩数エンカウント】の仕様と相まって雑魚とのエンカウントがほとんど起きず、ボス戦がメインとなるため、会心が出ない仕様がやや向かい風になりうる。
レイドックの後はしばらく買い物ができなくなるため、少なくとも攻撃力がほとんど変わらない単体攻撃武器の【どうのつるぎ】は【夢見の洞窟】攻略あたりまで売らずに持っておき、使い分ける意義はそれなりにある。
小説版
試練の塔内部の針床地帯で倒れていた挑戦者をイザが助け、そのお礼として譲り受けた。
挑戦者の部族に伝わる魔よけの道具らしく、偉い賢者の清めの魔法がかけられている。
魔法の効果により、邪悪なものはブーメランが触れた箇所を失ってしまうという。
このブーメランのおかげもあり、イザは塔内部を無事に通過できた。
接触箇所が即座に消失していくのなら、ブーメランが当たってもそのまま突き抜けていくため、概要の『ブーメランは当てたら戻ってこないはず』に対する回答の一つなのかもしれない。
「邪悪なものにしかダメージを与えない」ので、使用者のリスクも低い。良く考えられている。
試練の塔のレイドック兵士たちも邪悪なのだろう、たぶん…。
DQ7
変わらず攻撃力15、かっこよさ5。
装備可能者は【主人公】と【ガボ】。
【フォーリッシュ】(過去・現代)と【グリンフレーク】(過去のみ)にて650Gで販売されている。
随分な値上がりと感じるが、DQ7は全体的に武器の値段が上昇しており、ブーメランに限った話ではない。
相変わらずの便利さを誇る武器なのでフォーリッシュで真っ先に購入したい一品。
登場するタイミングは遅くなったが、それでも転職できるようになるまではまだだいぶあるので、貴重な全体攻撃手段である。
単体攻撃力の高い【てつのやり】も同時に販売されており、理想は両方買って持ちかえて使うことだが、節約のためにブーメランだけの購入でも十分だろう。
自前の攻撃呪文・特技を持たない主人公はもちろん、ガボにも有用。
ガボは複数攻撃特技を覚えるため主人公よりは優先度は低いが、【ひきさけ】等グループ攻撃止まりなので、全体攻撃のブーメランはやはり便利。
フォロッド編ではお金に余裕が無い上にガボは【ほえろ】で忙しい時期なのでひとまずガボ用の購入は見送り、グリンフレークで主人公に【やいばのブーメラン】を購入したら空いたブーメランをガボに回すと無駄が無い。
【へんてこ斬り】などの単体攻撃技にも【AI】操作時に限り、全体攻撃が適用されるものがある。
これは他のブーメラン系でも同様である。
DQ8
攻撃力19、装備可能者は【ブーメランスキル】を持つ【主人公】と【モリー】。
【トラペッタ】と【リーザス村】で、420Gで売られている。
敵では【エビラ】(1/128)と【シャイニング】(1/32)が通常枠で落とす。
再び序盤も序盤、最初に訪れる町で売られるようになった。
やはりこれを買うまで粘れば序盤の冒険が相当楽になる。
ただ、DQ8は錬金での金策を前提としているためかモンスターの落とすゴールドがかなり低めに設定されており、まだ【錬金】が使えない最序盤で数ゴールドしか落とさない敵を倒して420Gを集めるのは結構な手間。
しかし手数の足りない序盤での唯一の全体攻撃手段であり、さらに錬金解禁直後にこれと【鉄のクギ】でより強力な【ハイブーメラン】を作れるなど、入手までの苦労を補って余りある程の魅力を持った武器である。
「これを手にした瞬間世界が変わる」というのはまったくもって誇張ではない。
【チーズおじさん】のお使いでもこなしがてら頑張ってお金を溜めて買いたい。
3DS版ではモンスターが落とすゴールドが増えているので比較的簡単にお金が集まる。早めに買っておきたい。
一応【船着き場】の宝箱から拾えるが、ここに着くまでお金が貯まらないということはまずありえない。
加えて、宝箱を開けるのに【とうぞくのカギ】を作ったということは、強化用の次なる鉄のクギは【旧修道院跡地】までおあずけとなってしまう等、旬を逃した感は否めない。
ハイブーメランの早期取得は諦めるにせよブーメラン自体の購入は早めにしておきたい。
序盤であればあるほど輝く武器なのだ。
ただし攻撃すると一斉に裏になる【じんめんガエル】相手に使うのは危険。
こいつらに出会ったら慌てず騒がず、落ち着いて【テンション】を溜めよう。
なおブーメランスキルは後半になればなるほど使いづらくなるため、この時点での活躍ぶりを見てブーメランにスキルポイントを注いでしまうと後々きつくなっていく。
武器としてはブーメランを使いつつも、スキルに関しては【剣】や【槍】、【ゆうき】に振っていく方がいい。
ただしスキルとは別にブーメランという武器そのものは強力なので、剣や槍を手に入れた後も、状況に応じて使い分けていきたい。
ブーメラン系の武器は全体的に便利すぎるので、基本的に普段使いはブーメランで、特技を使いたい時などは剣や槍に切り替える戦法がよく使われる。
また、あくなきレベル上げと【スキルのたね】を駆使したやり込みプレイヤーからすれば今作のブーメランは雑魚戦最強武器&スキルにまで成り上がるのでこの場合はお呼びがかかることも。【追憶の回廊】のためにレベル上げを余儀なくされる3DS版ではなおさらである。詳細はブーメランスキルの項を参照。
DQ9
攻撃力13、【ツォの浜】で750Gで市販。
【レンジャー】・【賢者】・【スーパースター】しかブーメランを装備できないのに、なぜかこれらの職業につけないタイミングで売られている。
それどころか販売時期が最も遅く、価格も歴代最高額である。
…にも関わらず、攻撃力は歴代最低である。
いくらなんでも割に合わない…。
全くもって何のために売られているのか意味不明な武器。
そして、最速でレンジャーの転職条件を満たしたとしても、その頃にはワンランク上のやいばのブーメランが売られているというあり様。
恐らく史上最もブーメランの活躍しない作品。
前作同様【ハイブーメラン】の素材になるが、今作では比較的レアなてつのクギを3つも消費する。
どうせてつのクギを3つ消費するなら、やいばのブーメランを【きりさきブーメラン】に強化する方がなんぼかマシである。
さらに強化した【クロスブーメラン】も含めて、一連の地雷錬金となっている。
錬金素材としてすら使えないという悲しすぎる扱い。
また、【ステテコパンツ】と錬金することでなんと【ブーメランパンツ】になる。しかしブーメランパンツは普通にツォの浜に売っているので、ただのネタレシピでしかない。
ならツォの浜到着までにステテコを用意し、ブーメランだけ買って錬金…と思うだろうがそもそもブーメランパンツよりブーメランの方が高い…
DQ11
【カミュ】専用の武器。買値は420G。うち直しに必要な宝珠は3個。
- | +1 | +2 | +3 | |
攻撃力 | 15 | 16 | 17 | 19 |
かしのブーメラン(初期装備)の上位武器として登場(下から二番目)。見た目から青銅製っぽいので攻撃力も上がっている。
序盤(【ナプガーナ密林】、【デルカコスタ地方】)の【キャンプ】や、【ホムスビ山地】(荒野のほこら前)の【よろず屋】で売っている。
無改造同士だと、かしのブーメランより7攻撃力が上だが、+3同士だと2しか違わないので、かしのブーメランを上手く打ち直すことができたなら買う価値は低い。
ただし、かしのブーメラン+2でもこちらの素の攻撃力より1劣るので、確実に攻撃力を上げたいならこちらの方が良い。
【うちなおしの宝珠】を他に使いたい人も、こちらに乗り換えた方が良いだろう。
店売りのEランクでは最速の登場なので、3DS版では装備させない場合でも購入しておくといい。
トルネコ3・少年ヤンガス
トルネコ3では、当てるとトルネコの近くに引き寄せて混乱させることができるなかなか便利な飛び道具。
特に危険な特技を持っている敵に対して重宝する。魔法の効果に属さない(まあ当たり前だが)うえ、混乱中は痛恨以外の特技が使えなくなるので危険な特技を持つ敵に対して特に強力。遠距離から、【魔法無効】の敵も含めて、半封印状態で、自分の手元に引き寄せられるというのは本作の飛び道具の中でもぶっちぎりで優秀である。通路に引き寄せられればほぼ動けなくなるので後はフルボッコである。あの【キラープラスター】に対して数少ない有効な手段でもある。
ただし、混乱した敵が攻撃してくることがあるので、瀕死などの状況で使用するのは避けた方がいい。
なぜか【矢】という括りなので、残念ながらポポロには使うことができない。
コスタリベラの矢の専門店で売られているが他の矢同様呪われているので、呪いを解くか他のスタックしているブーメランと合わせて使おう。
異世界の迷宮では所持品の取捨選択に悩む中でも緊急回避性能とスタックできて荷物の邪魔になりにくい所が優れているため、できるだけ温存したい。
言うまでもなく、【ひとくいばこ】だった場合の被害が洒落にならないのでひとくいばこチェックは必ず行うこと。
少年ヤンガスではブーメラン系という括りでの登場になっている。
敵に当たって戻ってくるが、一定確率で壊れるという代物。射程は5マス先まで。
実はトルネコ2にも消費型の武器として登場する予定だった。
その性能は 軌道上にモンスターがいればダメージを与え、アイテムがあれば拾ってくるというものだった。
ただし、「遠くのアイテムを回収する」という発想はシレンシリーズに「トドの壺」があったので、それをアレンジする形で【とうぞくの壺】に受け継がれた。
また、トルネコ2にはトルネコ3のブーメランのような効果を持つ【ひきよせの矢】も登場している。
スラもり2
レンキン山などで拾える。
大砲で飛ばすと敵の弾をホーミングして撃ち落とせる。
一応威力は3だが、その性質上敵の戦車に当たることはほとんどと言っていいほどない。
また、てつのたて等には一方的に破壊されてしまうので過信は禁物。
錬金ではこれを5個とはがねのつるぎを4個できせきのつるぎが作れるほか、これを5個とてつのたてを2個でやいばのブーメランに強化できる。
スラもり3
ナン・ダ・ベーいせきやスーラシアこうざんなどで入手できる。
前作でやいばのブーメランが強すぎたためかホーミング機能が無くなり、上空を8の字の軌道で飛ぶようになった。
敵の船に飛んでいくことがなくなったため、威力は0となった。
1個だけではなかなか当たってくれず、前作よりもかなり弱体化している。
こくりゅうのアジト到達後、これを3個とてつのたて2個でやいばのブーメランに強化できるが、エンディング後はももんじゃ風船からでも入手できるので必要な分だけ作ったほうが良い。
また、船のかざりをレベル3にする際、880Gに加えてこれとタルがそれぞれ3個必要。
トレジャーズ
【お宝】の一つとして登場。
お宝No. | 195 |
レアリティ | ジャンク |
カテゴリー | ヒストリー |
コレクション | 武器 |
標準価格 | 42,000G |
蒼天のソウラ
2巻で登場。【レンジャー】である【JB】の装備の1つ。
逃げようとする【ソウラ】の逃げ道を塞ぐように投げ、足が止まったソウラをムチで放り投げた。