目次
あ行
アーセナル
主に戦闘用として開発された「外部装甲」の総称。
全高は約5mでアウターとの神経接続によって操作されているため、動きがかなり人間臭く、どちらかといえばロボットというよりパワ-ドスーツに近い。
フェムトを動力源とし、高速での移動は勿論飛行も可能。武装の規格が統一されており戦場に落ちている武装でも即座に換装できる。
操縦者の能力が機体に反映されるため、アウターの能力や人体改造によりカタログスペック以上の力を引き出すことが可能。
最初の機体はイモータルを改良した物で、アウターと接続する事で遠隔操縦を可能とした。接続者が眠っている間は自立稼働できるように仕立て上げようとしたが、失敗したため。従来の兵器+人間人間が自身で動かすという方式となった。
なおArsenalとは兵器庫(武器庫)を指す単語である。
アイスクリーム
アイスクリームパーラーの事。
オーヴァルリンク内で蔓延し、依存者が出るなどアウターの管理に問題が出でいたハッカーと一部ギャング達による非合法の商売。
それをオービタルが接収、現在の形として押し留めたもの。
(依存者が出る、という事はおそらく危険な薬物が出回っていたか。)
熊の音声は元々ハッカーが当てていたが、ガンズ・エンプレスが「気持ち悪い」と破壊した。いまだ修復されていない。
アウター
フェムトの影響を受け、特殊な能力を持つようになった者達。アーセナルを稼働させられる貴重な存在。
その能力と生い立ち故に忌み嫌われており、「人類と相容れないもの」としてアウターと呼ばれオーヴァル外では迫害対象である。
オーヴァル内ではその多くが傭兵として働く者達であり、フォーに消耗品呼ばわりされるのもこういった事情からか。
世界中にフェムト粒子が放たれたため、差異はあれど全人類が影響を受けている。複数の形で影響が現出している。
1、何の影響もなく、問題が無い者達。
2、一種のアレルギーのような形で人体に影響を与え、最終的に死に至る者。(アウター症候群の項目を参照)
3、死に至らず適応した者達。特殊な能力に目覚め、人類以上の力を持った者も出現している。
人類はこの3番目の者達を恐れ、迫害した。この迫害されている彼らこそが「アウター」と呼ばれている者達なのである。
ゲーム的にはプレイヤーが操作できるアーセナルと別の、いわゆる歩兵装備・歩兵戦闘を行える形態。
現状のオーダーでは2つのオーダーがこの状態で攻略しなければならない。耐久力は残機制に近く、高所から落ちれば死んでしまう。アーセナルと比べずっと不便であり、デフォルトではマニュアル照準での射撃とチャージショット、少ないグレネードとトラップ、スタミナ高消費の緊急回避で戦うことになる。
デメリットが多い分、人体改造を重ねることでこれらの弱点はある程度解消され攻撃手段も増える。また建物の細かいところに侵入できる他、当たり判定の小ささはアーセナルに勝る。そういった意外なしぶとさから、熟練者にもなれば強敵をも落とす事が有り得るだろう。
アウター症候群
発症して最初こそはなんとも無いが、人体の中で濃度を高めていき、最終的に死に至らしめる病。(フェムト過多ということか。)
公式ノベルによると「このままでいけば遠い日のいつか、いずれはアウターだけが人類として生き残ることになる。」とのこと。
アクアフォート跡地
オーヴァル内の区域の一つ。
水の全くない岩場だが、巨大なタンカーが地面に突き刺さっている。
元は軍港施設として利用されていたと思われる。環境激変の影響で完全に干上がってしまった。
アストラムアーク旧市街
オーヴァル内の区域の一つ。アウター適性検査にも使われた。
植物が根を張っている廃ビルの立ち並ぶエリア、障害物が全く無い破棄された砂漠都市街。
生産プラントの立ち並ぶエリアなどがある。
アストラムアーク旧市街と一括りにされながら、景色がかなり異なるロケーションが多い。
始まりの十二騎
第一世代の十二機のアーセナルを指す。
ジョニー曰く『骨董品』。この十二機の試作機に当たるのがムラマサであるとリグレットが語っていた。
また、DLCにて配信されているクルセイダーもこの内の一機。鋼鉄の騎士の機体はこの機体のパーツを使用している。
犬
そう、犬。オービターに居るあの犬の事。
片脚が義足、耳にパッチ?のようなものを付けている。
どこからか迷い込んで、スタッフ達が世話をしているうちに居着いてしまった。他のハンガーにはトカゲや猫、馬が居る場所もあるそうだ。
不死隊
解放旅団の一つ。
ジャック、クロウ、リジット、ノーツ、チルが所属している。
団長はジャックで、鋼鉄の騎士と同じく構成員全員が兄弟姉妹という特徴を持つ。
どんな困難な任務にも果敢に挑み、死んだと思われても必ず全員生還してくることから「不死隊」と渾名される。
最年長のクロウが18歳、最年少のチルが15歳とかなり若い。
Innocenceとは「純真、無垢」などを意味しそれ自体に不死とかいう意味はないが
英語版での旅団名はImmortal Innocenceなので「不死の無垢なもの」と読み取れなくもない。
後述の作中固有名詞の「イモータル」とかぶるので日本では「イノセンス」だけの読みになったのだろうか?*1
イモータル
自己進化を遂げた攻性兵器。
当初は壊れた世界を復興する為に投入された、AI(Artificial Intelligence)を搭載したロボットであったが人間に攻撃するようになった。
いつしかこれは攻勢AI「Arms of Immortal」、略してイモータルた呼ばれるようになった。
フォーは彼らは「新しい生命」と認識しており、個体ごとの個性や言語まで備わっているらしい。鯨や鯱、海豚などの海洋生哺乳類と近い会話方式。
さらに感染と自己増殖をするようであり、人類側の機器や製造施設も汚染してその数を増加させ続けている。
現在はオーヴァルリンク内に封じ込めされている。
彼らはロボット三原則をオーバーライド、新たに「ロボット三原則+α」の原則により動いている。
第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。ただし、与えられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条:ロボットは、前掲一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を守らなけれはならない。
第四条:ロボットは、前掲一条から第三条達成を阻害する危機への対応を行う際、前掲第一条から第三条と危機への対応判断の共存を行う。
月の脅威の防衛機構によりAIが改造・改良され、黒いAIが生まれている。
オファーオーダーでも語られるが、大半のイモータルはこの「黒いAI」とは敵対している。
西の七人
解放旅団の一つ。
リーパー、ネームレス、ルージュ・シンデレラ、クロンダイク、レッドドッグ、ガルガンチュア、シヴ(アイル)が所属している。
団長はリーパーで、リーパーを含む構成員全員が実刑判決を受けた犯罪者である。
設立当初は離脱者や戦死者が絶えず、メンバーの入れ替わりが激しかった。リーパーが団長となって以来、安定しているらしい。
ウロボロス計画
ウロボロスとは輪となって己の尾を噛む蛇(竜)のこと。死と再生、不老不死を象徴する。イノセンスのエンブレムがウロボロスそのものであり、この計画とイノセンス(不死隊)に関わりがあることは想像に難くない。
ネタバレ情報
ピークホロウ歴史保護区に存在する「ウロボロスの塔」が計画の本拠地。この塔を破壊されるとイノセンスのメンバーは不死性を失う。
不死の秘密は不明のままだが、クローン技術の応用(死んだら新しい体で活動する)と予想されることが多い。しかし死体の処理や記憶の引継ぎ方法には疑問が残り、一般的なSFのクローン技術とは違うのではないかとも考えられる。なお、記憶の引継ぎは非常に鮮明かつ確実で、死ぬ間際の記憶や感覚すらそのままに復活するらしい。
イノセンスのメンバーには被検体番号が当てられており、クロウがP1、リジットがP4であることがムービー中に確認できる。被検体番号は各自の機体名と紐づけされていると考えれば、ノーツがP2、ジャックがP3、チルがP5と予想される。
エースリニア
オーヴァル内の区域の一つ。
元々リニアラインの架線トンネルとして使用されていたが、
敵性AIや汚染されたセキリュティにしばしば占領される。
オーヴァルリンク
月の落下から起きた変化を防ぐと共に、フェムトを巡る戦争による世界の壊滅を防ぐべく作られた、
その範囲における軍事行動が認められるエリアの総称。
高い壁に囲まれているようであり、アウター達はそこから出ることを許されない。
内部ではフェムト粒子を採掘・研究・輸送する共同体とそれを束ねるオービタルによって管理されており、
傭兵や共同体の従業員だけではなく隔離時に取り残された孤児も存在するようだ。
その名の通り楕円形らしく、また「直径2000kmの壁に囲まれた地獄」とも言われるため
広さをざっくり言うと「長径が2000kmの卵型の地域」でオーストラリア大陸の半分くらいだろうか。
- 本編中では『オーヴァル』と省略されることが多い。
オービタル
オーヴァルの秩序を保つ目的で設立された中立組織。
自治区に属さない区域の監視や各自治区の援助活動などを行っている。
傭兵達はオービタルに登録しなければ活動を認められない。
グラビティガン「ブラックムーン」や、ゼルクロアから設計図を入手できるゼルク系アーマーに武器と一際おっかないイモータル産装備の製造元。
か行
カームガイア
オーヴァル内の区域の一つ。
スカイユニオンやゼンがミサイル格納基地、発射施設を保有している。
解放旅団
アウターで形成されている傭兵達の集団。いくつもの旅団が存在するが、その目的や志は旅団によって異なる。
各旅団には独自の規範があり、認められることで仲間になる。
壁
壁と門。
オーヴァルとそれ以外を区切る壁、最も外側の壁は人類とAI達が設置したが、内側はAI達が独自に作っている。
壁と壁の上空、十字に区切られたクロスラインに配置された自動砲台が外に出ようとするあらゆるものを破壊する。
出入り自由な場所は人類によって確保された橋頭堡(ゲート)のみ。
門には碑銘が刻まれている。
'Per me si va ne la citta dolente,
per me si va ne l'etterno dolore,
per me si va tra la perduta gente.
Giustizia mosse il mio alto fattore;
fecemi la divina podestate,
la somma sapienza e 'l primo amore.
Dinanzi a me non fuor cose create
se non etterne, e io etterna duro.
Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate.'
観測区域レッドブロー
オーヴァル内の区域の一つ。荒野に囲まれた小さな住宅街。
町外れには沢山の墓がある。おそらくここの住人は全員…
九帝
暗殺を生業とする一族。ルージュ・シンデレラの出身地。
なお、公式ホームページのルージュのページにのみ出てくる言葉であり、ゲーム本編には一切出てこない。
グランドバレー
オーヴァル内の区域の一つ。複雑な地形の岩場。
物資輸送のための線路が敷かれており、重要な区域となっている。
グレイスシティ
オーヴァル内の区域の一つ。
中央に塀に囲まれた「図書館」のある市街地。
西には大きな橋があり、その下の谷底には大河が通っている。
グローリーポート
オーヴァル内の区域の一つ。
スカイユニオンの所有する空港施設。謎の巨大なアーチが特徴的。
地下には架線トンネルも存在する。
さ行
サンズキャニオン
オーヴァル内区画の一つ。
建築途中で破棄されたと思しき巨大施設や崩壊寸前のビルが目立つ。
砂漠地帯ではあるが降雨も観測されている。
シープラットフォーム
オーヴァル内の区域の一つ。
ゼンの支配領域。
地理的には南にある2つの小島となっているが、実際には海上の建設されたプラントが作戦領域となる。
その関係上陸地が非常に少なく、迂闊にスタミナを切らすと死が待っている。
試験場
ハンガーから行ける、そのときに設定されたアーセナルに乗って動かせる、文字通り試乗用の空間。
スタート地点から前方に無限復活する砲台があり、破壊するごとにマシンガン砲台→レーザー砲台の順に配置される。この砲台までの距離が床に表示されており、特に遠距離まで届く武器のおおよその目安を計るのに役立つ。
スタート地点から右側にはストライと砲台、浮遊AIが配置される空間があり、同じ様に距離が床に表示されている。こちらの方が少し地形が複雑であり、各種三次元機動の練習に向く。
人体改造
今作では肉体を機械に置換していく技術を指す。おそらくゼン製。
切り取った肉体は安全に補完されているのでご安心を。
必要総額は1,428,500cr~1,508,500cr
スカイユニオン
共同体の一つ。
古くからの文化を持つ複数の国家が融合した共同体。
共同体内部で思惑の違う者たちがオーダーを発注することがあり、任務自体がいびつきを帯びることもしばしばある。
元々軍需兵器を開発していたメーカーが基礎となり、いち早くアウターの能力を使用した兵器の開発に手をつけた。
レディアントグリームの製造元であり、オーダーを発注することもある。
中量機を主体にオーソドックスな製品が多い共同体。軽量機や重量機も製造している。
製造アーセナルの名称が実在する剣の名前からという命名規則がある(ただしセイヴィアーのオーダーメイド品であるデュランダルは架空の剣)が、劇中の新型には例外的にこの規則が適応されておらず光に関係するネーミングとなっている。(ホライゾン製で命名則から外れているフローレスドミニオンも同じく光が由来であり、関係性があると思われる。)
鋼鉄の騎士
解放旅団の一つ。
兄のデヴァ、弟のゾアの兄弟二人のみで構成される小規模の旅団。
「正義の味方」を自称し、弱者を守る彼らの方針により儲けを度外視した仕事ぶりも多い。
両親を殺した傭兵を探すという目的がある。
セイクリッドロック
オーヴァル内の区域の一つ。
オーヴァルリンク建設当初に建設された発電施設が現在も稼働している。
無数の棘のような岩石の巨塊が見受けられる、背景に巨大なものもある。
整備クルー
拠点に居るアーセナルを整備したりする所謂一般人、所謂モブ。
アウターではなく一般人で戦闘に参加はしない。アウターに興味がなく、アーセナルの傷にぼやくクルーもいる。
特定の解放旅団付になりたいと申請し、そうなる者もいる。
SHELLだけは自前の移動式ハンガーを使っている、クルーも自前で雇っている。
彼らのお陰で我々が五体満足で出撃できる事を忘れないようにしよう。
ゼン
共同体の一つ。漢字では「嶄」。製造するアーマーやウェポンの名前が日本語なのが特徴。
かつて東方に位置した国家が一つとなった共同体、「最も高い技術を!」という信念を持っている。職人気質。
元々兵器開発は行っていなかったが、技術を元に医療機器へ進出。人工筋肉や人工心臓、そして人体改造の開発部に長けた共同体となる。その後、その技術をアーセナルに転用することで、従来よりも情報伝達速度、反応速度を上げることに成功し、アーセナル生産の一軸を担うこととなった。
軽量機を主に造っているメーカーで、小説版の顔であるライキリや旧型機に偽装したクサナギの製造元。
最近では他社の軽量機に酷似したパーツを持つムメイを製造したりと中々にぶっ飛んでいる。
また、横長サイトのムソウや着地硬直に特化したスサノオなど癖の強いカスタムパーツの他、火炎放射器にアシッドガンといった特殊兵器を多種製造している。
独創性溢れる共同体だが、優れた汎用性をもつレーザーライフル『タケミカヅチ』など、至って普通の兵器も製造している。
始まりの十二騎の試作機と言われる『ムラマサ』の製造元でもある為、アーセナル開発の歴史が垣間見れる。
なお、大型イモータル「ヴォルト」は、ゼン製輸送機がイモータル化を経て改造されたものである。
ソレムニティ国立公園跡
オーヴァル内の区域の一つ。
国立公園とは言うが現在残っているめぼしい施設は破棄されたスタジアム程度。
スタジアムの外にも行くことが可能で、草木も遮蔽物も全く無い不毛の地が広がっている。
た行
第14補完区域
オーヴァル内の区域の一つ。全体的に紫色。
都市だったようだが激しく破壊されており、地表ごと地面が捲れ上がっていて複雑。崩壊したビルと瓦礫が至る所にある。
高低差が激しい上に遮蔽物も沢山あるのでアーセナル戦では敵を見失いやすい。
月
劇中において地上から見える月は、下半分が崩壊した痛々しい姿となっている。
「目覚めの日」に月の一部が地上に落下する、「ムーンフォール」と呼ばれる未曾有の現象(災害)が起きたためである。
今なお月の欠片が降り注ぐ危険性は続いているが、重力制御システムによってこれを防いでいる。
ネタバレ情報
オファーC「オービタル管理領域施設調査」にて、月の落下がどれほど大きな問題で、地上がいかに危険な状態にあるか知ることができる。オーダー失敗で世界が滅びるのだから。
テラーズ
解放旅団の一つ。
グリーフ、リグレット、グルーミーが所属している。
オービタルが旅団制度を導入した時から存在する最古参の旅団で、任務達成率は100%の凄腕の傭兵達。
「解放旅団の象徴」「目指すべき頂点」と目されている。
この三人は「目覚めの日」以前より知り合いで、かつて月の落下地点調査隊として共に活動していた過去を持つ。
DAEMON X MACHINA 機械仕掛けの簒奪者
2019年10月25日にKADOKAWA MF文庫から発売した小説。
著:東 龍乃助 絵:高野真之
とある目的のためにアウターとして戦いに身を投じる男、“動く死体置場”ことシザーの活躍を描いた物語。
本編と同一の世界観かつ近い時間軸で本編主人公とは別人のシザーの視点で描いており
もちろん公式のノベルで本編に登場したキャラも出ているが本編のネタバレになる描写はなく単独でも楽しめる。
ただしこちらの設定が本編でも生きているならば人体改造で摘出した本人の生体組織は特殊な技術で保管しており
生身に戻りたくなった場合は再手術で取り付けるのだが何らかの理由で保管中の生体組織が失われたら戻れなくなるらしい。
ドーンライト研究施設
オーヴァル内の区域の一つ。
海岸に建設された研究施設で、背景には独特な形状の巨大な施設が見える。
実際にお目にかかれるのはガスタンクやクレーン等が並ぶ工場施設。
ドミネーター
ある人物の活動の根拠となっている存在であり、その人物によれば「我々を導く者」。
客観的には、単なる巨大なフェムト鉱石の塊にしか見えない。
作中で登場した際は鉱石の塊とは思えない、人工物のような外観だが、これが何なのかは語られていない。
防衛機構によりAIが改造され、ドミネーターの意思に従う「黒いAI」が生まれている。
ネタバレ情報
本来は月に存在する物体で、目覚めの日に落下したその一部こそ、本作におけるドミネーターである。
エンディングでは自らを「機械仕掛けの神」と呼ぶ。文字通り機械の神(イモータルの支配者)と見なすこともできるが、目覚めの日がもたらした混乱を短期間で解消するための、人類の導き手と見なすこともできる。
- 用語としてのデウス・エクス・マキナとは、演劇において急な解決をもたらす神の役や、その手法を指す。
ドミネーターは遥か昔より、生命の進化を促す存在として人類に関与していたとされる。進化の先には宇宙への生命拡散がある。グリーフはこの意思を聞き、人類の進化と宇宙進出を目的として活動していた。
ドミネーター曰く「私は個の意識でも、集合意識でもない。個の集合体でもない。ここに在る者」。作中にグリーフやフォーが急にドミネーターとして発言するシーンもあり、その実態は、通常考え得る存在とは一線を画すのかも知れない。
な行
共同体
企業のようなもの。スカイユニオン、ホライゾン、ゼンの3つが存在している。
オーダーの発注権限を持つ他、アーマーやウェポンを製造して傭兵達に提供している。
ノームナトス工場
オーヴァル内の区域の一つ。そびえ立つ二本の塔がシンボルの、何らかの工場施設。
フリーオーダーではこの区域にいる要人の護衛を引き受ける事になるため、少なくとも当時まで機能していたらしい。
一部のオーダーではエリア内が濃霧に包まれており、この時はピークホロウ歴史保護区以上に視界が悪い。
は行
廃都市グリーンフォール
オーヴァル内の区域の一つ。放棄された都市が草木に飲み込まれたようなエリア。
草や葉は青く、オレンジ色の空と相まって独特の雰囲気を醸し出している。
おそらく月から落ちてきたと思われる巨大な構造物と地上戦をすると根が邪魔になるほどの大木が特徴。
現実では世界一高い木は115mで理論上の最高高度は130mとされているが
それより高さも横方向への広がりも格段に大きな樹木が複数生えている。
現実の地球の木とは条件が違うのかフェムトの影響で成長したのか不明。
建物や木などの複雑なオブジェクトが多数存在する為か処理落ちが激しい。
バレットワークス
解放旅団の一つ。
准将、クリムゾンロード(少佐)、ビショップ(中尉)、ディアブロ(少尉)、ペインキラー(中尉)、ドレイク(軍曹)、ボーン・ボックス(伍長)、ファルコン(伍長)、ジョニー・G(上等兵)、アーティスト(特技兵)が所属している。
団長は准将で、メンバーは多くが軍隊出身者で構成されている。
最強の旅団の一つと言われている。
装甲の王冠
解放旅団の一つ。
ガンズ・エンプレス、ローズ・クイーン、クラウン・プリンセスが所属している。
団長はガンズ・エンプレスで、その部下2人で構成される小規模の旅団。
全員が女性という特徴を持つ。
ピークホロウ歴史保護区
オーヴァル内の区域の一つ。北部な広がる氷雪に覆われた寒冷区画。実際に行ける唯一の寒冷地帯で、吹雪が発生しているときは視界が非常に悪い。
歴史保護区というが見た目はただの廃都市で、どんな歴史を保護しているのかは不明。
フェムト粒子
目覚めの日で起こった月の落下によって齎された粒子物質。量子物質と呼ばれることもある。
人類に様々な可能性をもたらす物質であると同時に富をもたらす希少な材料でもあり、新たな戦争の引き金となっている。
新たなエネルギー源であると同時に劇毒でもあり、フェムト粒子によってアウター症候群を発症した者は殆どが死亡している。
その有用性と危険性から、研究や運用は壁内(オーヴァルリンク内)に限定されており、壁外へ持ち出せるフェムト粒子量は厳重に管理されている。
フェムト粒子は水に拡散しやすいという性質を持つ。このため、アーセナル等のフェムト粒子を動力源とする兵器群は、水に触れた瞬間に動力を失って沈没してしまう。
公式ノベルによれば、フェムト粒子は『月の満ち欠けに呼応するように15日周期でエネルギーの変動を行う素粒子』であるらしく、その性質に因んで10のマイナス15乗を意味するFEMTOと名付けられたことが明らかになっている。*2
フォー
オービタルが開発したナビゲーション用の人工知能。正式名称は「Face Of User Radiate」、略してFOUR。
アウターに情報を伝達し、行動や戦闘をアシストするパートナー的存在。
オービタルや各共同体のデータベースにアクセスする権限を持ち、機密情報を除くあらゆる知識やデータ(娯楽も含む)を提供してくれる。
その口調は穏やかながらも事務的。しかし感情的に聞こえる表現、冗談としか思えない発言もまれにある。
作中でスタンドアロンのAI(単独運用されるAI)と言及されている。イベントの表現上、傭兵たちが1台のフォーに話しかけているように見えることも多いが、必要に応じて敵味方のフォーはメッセージ欄の色で区別されるため、フォーが複数存在していることがわかる。
ブラックロータス
各地に存在する巨大な装置。
オーヴァルリンク計画の初期に作られた、重力制御の実験装置。その名の通り、蓮の花に似た形状。
オファーC「オービタル管理領域施設調査」で登場した制御装置よりも出力が桁違いに高い。
実はその名前が明らかにされる前から何度か登場している、序盤のオファーで背景をよく見てみよう。
ネタバレ情報
実験終了後に破棄されたと思われたが、グリーフがアウターの本能的性質を使って、ムーンフォールの再現の為に再利用しようとしていた。
ブルーライン
オーヴァル内の区域の一つ。
各共同体で共用されている環状の列車トンネルが広がる区画。アーセナルでも問題なく移動できるだけの広さはある。
ホライゾン
共同体の一つ。
「全ての大地の先まで」という理念。あらゆる企業が集まり、国家と比肩しうる力を持っていた。
かつて、とある場所で外宇宙文明の研究をしていたと言われるだけあってオーヴァルへの反応は早く、資源の利用も率先して行った。
また、フェムト粒子の兵器利用や一般家庭利用もいち早く実現した。
初期アーマー「オルサ」、量産機「レギオン」の製造元であり、他にもグリムリーパーシリーズなど多くの武器を傭兵たちに提供している。
ゼンとはほぼ対極に位置する重量機メーカー。ゴリアテ、アトラス、フローレスドミニオンの他、イモータル由来の重量機であるリベレイターとジークフリートもホライゾンが手掛けている。
アーマーの名称の殆どは神話・伝承に登場する巨人から取られている。
ホワイトアニマ
オーヴァル内の区域の一つ。
建物が点々と建っている岩場だが、地面も空も岩も真っ白で、
所々フェムト粒子の影響で赤く染まったらしき草場や赤い月がかなり独特な雰囲気を醸し出している。
ま行
マグナストーン峡谷
オーヴァル内の区域の一つ。
複雑な地形の渓谷が広がるだけの区画。物資運搬のための輸送経路が敷かれている。
地下リニアラインの建設が進んでいないので貨物列車が唯一の輸送手段。
ミラージュバレット
フェムト素粒子が放出されている時間中、本体と同じ力を持った分身を空間に生成する三次元質量プリンター。いわゆる分身。
生存できる時間に限りがあり、ブログラミングされた動きしか出来ない。しかし戦闘中においての攻撃や防衛でこれまでに無い戦術を可能にした。ミラージュの略称で呼ばれている。
ムーンフォール
2つの意味があり、
1つは下記の『目覚めの日』によって月が落下した出来事を指す。
もう1つはその月の落下地点自体を指し、オーヴァルリンクの中心部がそれにあたる。
恐らくイモータルが建設したのか、明らかに人間以外の手によって作られた巨大な建物が存在する。フェムト濃度が非常に濃い。
目覚めの日/THE FIRST DAY
人類に訪れた厄災。月が崩壊し、万華鏡のように輝く赤い光が人々を照らした。
月の半分は静止軌道上に留まり、もう半分は地上へ落下した。
ゲーム開始時のムービーでは人工衛星のレンズ越しに月の崩壊と地上への落下の様子が垣間見える。
なぜ月が崩壊したのかは今のところ不明。
なおThe First Dayという表現は、聖書の天地創造のくだりでの一日目を指すこともあり、また生物実験における記録・第一日目の定型句でもある。
や行
ら行
ライブラリィ
物理的な本を収集し、保管するための施設……という現実の図書館ではなく、
図書館、美術館などの過去の情報を統合して管理する施設のこと。
ガンズ・エンプレスの発言から察するに物理的な本や美術品がそのまま保管されているようだ。
ラボ
ハンガー内にあるアウター専用の施設。オービタルの誇る最新技術によって人体改造や整形を行える。
フォーにより完全自動化されている。24時間体制。
入り口では注射器の形を模したサインポール(床屋のクルクル)が回っている。
費用がかかるとは言え、限界まで改造した人体すら生身に戻せるうえ、性別変更も可能。
ゲーム的な都合を優先していることは確かだろうが、不老不死すら技術的に可能な世界ゆえに、あながち無理なことではないのかも知れない。
リブート
一定量のフェムトを消費し、大破した味方機を復活させること。(リブートに必要なフェムト残量は100。これ未満の場合はリブートが出来ない。)
味方機のそばに寄り、アクセス表示が出た状態で「掴む/リロード/取り消し」ボタンを長押しするとリブートを開始する。
ゲージが最大値まで貯まると味方機が復活する。
なおリブートされた機体はVPが半分の状態で復活する。
回数制限は無いが、回復するのはVPのみでパーツ耐久値は回復しない。(破損したパーツもそのまま)
リブート(Reboot)とはIT・デジタル用語で「再起動」という意味。
ルーキー
オーヴァルリンクに現れた期待の新星こと、本作の主人公。希望の星と呼ぶ場面もある。
ルーキーとは一般的には新人を意味する。ジョニー・Gにルーキーと呼ばれて以来どの傭兵からもそう呼ばれ、作中に彼/彼女より後の新人も居ないためか、最後までこの二つ名で呼ばれることとなる。
ビショップ曰く、ルーキーの戦い方は誰かに似ている。「誰か」については劇中のヒントから絞られるが、来歴にほぼ言及のないプレイヤーの分身であるため、戦い方を含めてその人物像は十人十色。
ネタバレ情報
グリーフによれば人類の未来について可能性を検証し、最終的な選択の責任を担うもう一人のグリーフとして作られた人間。グリーフ自身のコピー(クローン)のようなものと推測される。ルーキーの登場と台頭はオーヴァルリンク計画にあらかじめ組み込まれていたものだった。
エンディングにて、ドミネーターから「私の力を継いだ、Daemon、代行者」と呼ばれる。人類の未来は彼/彼女が選択することとなる。
レッドポイント
オーヴァル内の区域の一つ。
オーヴァルリンクの中心部に近い、広大な地下施設。
AIに汚染されている箇所が多い。
地上にもイモータルの手による空港設備にもにた巨大建造物が存在する。
わ行
英数
Daemon
テラーズの面々がルーキーを指して言った言葉。
daemon(デモン/ダイモン)には悪魔(demon)の意味もあるが、語源は神と人との中間者。神々の雑事を処理する代行者であるとされる。半神、守護神、精霊、悪霊なども指す広い意味の言葉で、一概に善性や悪性を語ることはできない。
IT用語の一種でもあり、見えないところで働くプログラムを指す。
Prototype Orders
2019年2月14日からしばらく配信されていた本作の体験版。
一部のウェポン、アーマーが入手でき、4つのオーダーがプレイ可能だった。
当時の情報については以下のページを参照されたし。
プロトタイプの名の通り、製作途中であったため現在とは仕様が違う点も多い。
ステルス値やレーダー方式と言った没ステータスが存在したり、粒子兵装はまだ実装されていなかったりした。
また、「データ保管施設防衛作戦」で登場するリーパーは製品版と同様に普通は撃破できない仕様だったが、
グレイスシティの川に足を浸からせて本来入手できない装備を剥ぎ取るという裏技が発見され、話題になった。
公式が意識したのか不明だが、後のPVでバルガグリードを使ってリーパーを川に叩き落す映像も流れたり。
プレイ者の意見を受け付けており、公式のページからフィードバックを確認できる。
エイムアシスト、ジャイロ機能などはこのフィードバックにより実装されたものである。
SHELL
解放旅団の一つ。
セイヴィアー、ネメシス、アビス、ヘヴン、ナイトが所属している。
貴族ヴァランタイン一族で構成されており、資金は全て一家の私財。
また、その資産は惜しみなく極秘研究に投じており、人体改造を受けている者が多い。
世界を救う正義の執行者を自負しているが、あまりの信念の強さ故に現場でのトラブルが絶えず
任務が泥沼化してしまいやすい為、「地獄の5人(Five Hells)」などと呼ばれることもある。
彼らのみ旅団としての正式名(SHELL)と俗称(Five Hell’s)が明確に別物でちょっとややこしい。
旅団名の「SHELL」の文字りで「5 HELL」らしい。(メンバーが5名というのも都合が良いのか悪いのか)
この説明を見る限り「正式名称や彼らの自称はSHELLで、彼らを恐れた他者が名付けたのが地獄の5人(Five Hells)」と取れるし
現在の日本語版ではゲーム中の描写もそうなっているのだが、
欧米版では正式名も自称も地獄の5人(Five Hells)となっていてSHELLの表記の方がほとんど出てこない。
日本でも体験版の段階では「地獄の5人」の表記にボイスで「シェル」と呼んでいたが現在のものに修正された。
設定が色々変遷していったのだろうか…?
バレットワークスの機体は専用の迷彩を塗っているが、SHELLの機体も貴族らしさを表現するために
縁取りや彫刻を入れる予定だったが開発が間に合わなかったそうな。
その代わり彼らと鋼鉄の騎士の機体のみ光沢が出る加工をして高級感を出している。