用語集/元ネタ

Last-modified: 2024-01-09 (火) 17:59:47

あ行

アル・ウード

「アル・ウード」(العود‎, al-ʿūd) はアラビア語で「木(木材)、棒」を意味する。
また、リュートの語源であると言われている。
Elona のアル・ウードはリュート型の盾で、装備品では唯一の木製。

 

イーク

ローグライク・Angbandの原型であるMoriaから登場。非常に弱い、奇妙な人間型生物…らしい。
(が、詳しい設定や背景はよく分からない。
シンボル"y"に割り当てるものが無かったためこうした雑魚モンスターを創作した、という見方が有力である。
ちなみに"Yeek"と綴る。)

 

イスの偉大なる種族

クトゥルフ神話作品に登場
イース(Yith)と呼ばれる滅亡しつつある銀河の彼方から6億年前の地球に到来した、実体を持たない精神寄生体。時間の秘密を極めた唯一の種族であるため、畏敬の念を込めて、大いなる種族と呼ばれている。
ラヴクラフト著「時間からの影」(『ラヴクラフト全集 (3)』に収録)など

 

イツパロトル

アステカ神話の神の一柱、イツパパロトル(Ītzpāpālōtl, イーツパーパーロトシュ、2つめのパにアクセント)。
元と比べて「パ」が一つ減っている。また、元の神話では女神である。

 

ウィンチェスター・プレミアム

ライフル銃のブランド「ウィンチェスター」、過去に散弾銃も製作している。
プレミアムと言う事なので、ターミネーター2などで使われたウィンチェスター M1887や、
各アニメなどでも使用されるウィンチェスター M1897なのだろうか?

 

ヴォイニッチ写本

ヴォイニッチ手稿とも。
実在する書物で、14~16世紀に製本されたものである。
このタイトルはローマ郊外の寺院で同書を発見した古書商のウィルフリッド・ヴォイニッチの名前にちなまれている。
と言うのも、未知の暗号ないし言語で記されたこの古文書は、未だその手稿の題名も含め、何者による解読も適っていないからだ。
確かにある一定の文法によって書かれている本文に加え、存在しない植物などの寓意的かつ写実的な挿絵は、本書の不可思議さを一層引き立てている。
これが解読難易度最低だと言うのだから、Elona 世界の読書と言うスキルの凄まじさが窺えると言えよう。
ちなみに近年の解読結果だとある医者が婦人達への健康法を纏めた医学書だったとか何とか。

 

うさぎのしっぽ

運が若干上がる。
西洋(特にイギリス・アメリカ)では、幸運のお守りとしてウサギの後足がそこそこ一般的であり、「ダンジョンマスター」や「ウィザードリィIII」などにもアイテムとして登場する。
繰り返すが、幸運のお守りなのはうさぎの「足」である。「ダンジョンマスター」に出てくるものは持つだけで効果があるが、尻尾ではないしそもそも食べたりもしない。
※効果だけは概ね同様で、隠しパラメーターである運が上がる。

 

うぐぅ

苦悶の声。
『Kanon』の月宮あゆの口癖として有名。もしくは『プリンセスメーカー』の人さらいが発する断末魔。
Elonaでは、乗馬したときのペットの反応や、街の子供が発する断末魔のひとつとして出てくる。

 

エイリアン

寄生体を他生物に寄生させて増殖するという特徴は有名SF映画『エイリアン』に登場するエイリアンそのもの。
原作では母体となる生き物に合わせて特性が変化するなどの描写も存在した。
Elonaで母体に合わせて子供のレベルが変わるのはそこら辺を再現したものと思われる。

もう一つの特徴である強酸性の体液は、Elonaでは酸属性の近接攻撃に置き換えられている。
そのため寄生だけではなく、防具の劣化にも注意しなければならない。

 

エーテル

Elonaでは、酒(エタノール)を硫酸で脱水して生成される化学物質でもなければ、我々が使用しているイーサ (Ether) ネット (TCP/IP) のことでもなければ、ファイナルファンタジーのようにMPを回復するものでもなければ、レミオロメンのアルバムのことでもない。

Wikipedia:エーテル

エーテル病

ゲーム的な設定自体はまるで違うが、
システム部分はローグライクゲーム『Ancient Domain of Mystery (ADOM)』の“corruption(堕落)”から引用している。
エーテル抗体のポーションの英語名が"potion of cure corruption"なのもこのため。
似たようなものもあるのだが、Elonaのエーテル病はこちらに比べて実は大分おとなしめ。

 

エターナルフォース○○○

2ちゃんねる発祥のネットスラング、「エターナルフォースブリザード」が元ネタ。

 

エヘカトル

アステカ神話の風の神・文化英雄のエヘカトル (Ehēcatl)。
太陽神・創造神・文化英雄神・平和の神・翼ある蛇であるケツァルコアトルの別名とも考えられている。

ケツァルコアトルは文化的で高徳、温厚で、生贄を要求する事もなく、全ての民から愛された。
しかし戦士の神であるテスカトリポカの策略にはまり、神々の王の位を失脚し、追放されてしまう。
この時、ケツァルコアトルは再起を予言している。西暦で1519年、アステカを滅ぼした侵略者エルナン・コルテスが到来した年である。

エヘカトルは幸運の女神マヤウェルの情夫としての名である。
ある時、エヘカトルはマヤウェルと連れ立って地上に下り、一本の美しい木に宿って愛を誓い合った。
マヤウェルの祖母である星神ツィツィミトルは人妻マヤウェルの不倫に激怒し、マヤウェルの宿った枝を切り裂く。
エヘカトルはマヤウェルの遺体を回収して天国へ戻り、空から遺骨を撒く。その骨から芽を出した植物は白葡萄酒の材料になった。

なお、アステカ神話には黒猫(ジャガー)も登場する。黒いテスカトリポカが統治する第一の太陽の時代の終末に群れで現れ、人々を残らず食い殺したという。

黄金

黄金自体はどこにでもあるものである。
が、「一見しただけでは狂喜する」「真相を知ったらもう手遅れ」「(リアルラックの)神に願うしかない」という点ではフリュギアの王ミダースの故事が元ネタかもしれない。
ミダース王は神に「触れただけで黄金を得られる手」を願い、その通りのことが起き最初は狂喜したが触れた娘が黄金の像に変わるのを見て身の破滅の予兆におののいたという。

大食いマグロ

狩猟アクション「モンスターハンター」シリーズに登場する魚。
原作では食べるとアイテムが出てくることがあった。

 

お酒泥棒

「変愚蛮怒」のクエスト、「盗賊の隠れ家」とマップ構造が全く同じのため、これが元ネタだと思われる。

 

か行

ガグ

クトゥルフ神話より。夢の世界であるドリームランドの地下都市に棲む食人族。
巨大なはずなのだが、巨人族ではないのはサイクロップスやタイタンに比べると流石に小さすぎるためか。
それにしたってオークはないだろう……。

 

かたつむり

かたつむりの一種、Escargot de Quimperの学名が、"Elona quimperiana"。
塩で溶けるのは、なめくじが塩に水分を吸い取られる様子が、まるで溶けていくかのように見えることから。

 

『カネダのバイク』

大友克洋の漫画『AKIRA』の主人公、金田正太郎が駆る真っ赤なバイク。
12000回転の200馬力と言うスペックを誇り、並の走り屋では扱えないモンスターマシンとして登場。
他に類を見ない独特で近未来的なデザインから絶大な人気を博し、現在に至るまで日本で最も有名なバイクのひとつであり続けている。
セリフは「AKIRA」作中の金田のもの。

 

カブ

言わずと知れた、ホンダのロングセラーバイク。(→Wikipedia:ホンダ・カブ)
驚異的な燃費の良さとチートとしか形容しようの無い耐久性がトレードマークで、
バイクなのに「全盛期のカブ伝説」というイチローコピペまで存在する始末である。
Elonaでは何故か金田のセリフを喋る。そのうちいくつかは『カネダのバイク』と同じだが、発する場面が違う。

 

観光客

テリー・プラチェットのファンタジーパロディ小説、ディスクワールドシリーズに登場する職業。
そこから転じてローグライクゲーム『NetHack』における最弱職業となる。
さらにそこからの引用として国産Angbandバリアントである「変愚蛮怒」にもしっかり登場する。

NetHackでも変愚蛮怒でも「プラチナイェンダー印エクスプレスカード」という強力な観光客専用アーティファクトが存在したりするが、
Elonaでは特に観光客の特権らしい特権などはほとんど無い。
変愚蛮怒にて「イークのなまけもの観光客」という最弱の組み合わせで*勝利*した強者も確かに存在するが、
Elonaで好き好んでかたつむり観光客をプレイする話はあまり聞かない。

ちなみに、プラチェットの原作に登場する観光客のモデルはバブル華やかなりし頃の日本人だったりする。

 

きのこの唄

ホクト株式会社のきのこ宣伝ソング。
Elona においては、パルミア在住の猫かぶり『ミーア』が歌う。

  • 「きのこのこのこげんきのこぉ~♪」
  • 「おー。えりんぎまいたけぶなしめじぃ~」

このほか、敵モンスターとして無印、胞子、混沌の各種きのこが登場する。

 

ギャルのパンティー

漫画『ドラゴンボール』のある一シーンにて願われたもの。
悪役が世界征服を願おうとした際に、割り込みでパンティーが願われたことにより世界は救われたのであった。

 

狂気度

クトゥルフ神話を題材にしたTRPG「クトゥルフの呼び声」にて用いられた、正気度システムが元となったと思われる。
あちらは狂気に侵されるごとに正気度が減少していくが、Elonaでは狂気に侵されるごとに狂気度が加算される点が大きな違いか。
重度になると精神病院のお世話になる必要があった元ネタよりも、一晩寝たくらいで狂気が和らいでいくElonaのほうが若干やさしい。

 

キルキルピアノ

職業「ピアニスト」の元ネタと同じく、『ハーメルンのバイオリン弾き』のライエルが背負っていたピアノが元ネタと思われる。
原作ではライエルの黄金のピアノは重さ500 kgはあるという凄まじいものだったが、elonaにおいても75.0 sという並々ならぬ重量を持ち、また素材はゴールデン製。

 

キレアジ

「モンスターハンター」シリーズより。
武器を研ぐことができるぐらい背ビレが硬い魚ということで、原作では砥石の代わりに使用し、武器の切れ味を回復させる事が出来る。
当然elonaにはそんなシステムは無いので調理して美味しく頂こう。

他にも大食いマグロやハリマグロ、はじけ魚など、魚系の食べ物にはモンハン由来の物が多い。

 

クイックリング

ローグライクゲーム『ADOM』が元ネタ。
このモンスターの元ネタについては、作者のnoa氏が明確に言及している。

 

グウェン

MORPG『ギルドウォーズ』より。
赤が好き。赤い花も好き。おしゃべり好き。雪山でも裸足。
頭には花の冠、お気に入りのフルートを握り締めてどこまでもついてきます。
「ざっつあぷりちーふらわー」

 

『ギルドウォーズ』の公式HPではイノシシ先生とともに初心者向けチュートリアルを務めていた。
やたらかわいい。が、サービス終了につきページが消滅。(アーカイブ)

 

ちなみに「グウェン」は英語圏の女性名で、その語源はブリトニック諸語で「白い」を意味する形容詞である。
(ウェールズ語女性単数形 gwen, コーンウォール語 gwynn, ブルトン語 gwenn
黒髪で浅黒い肌の『ギルドウォーズ』に対し、全体的に白を基調とした Elona のグウェンはより原義に忠実な造形と言える。

 

グールドのピアノ

実在したピアニスト、「グレン・グールド」が元ネタと思われる。
天才的なピアニストであったと同時に数々の奇行でも知られており、観衆を酔っ払い状態にする効果はそれを反映したものだろう。

 

グ=ハーン断章

クトゥルフ神話関連作品に登場する古文書の一つ。
グ=ハーンは西アフリカ(エチオピア近くか)の砂漠の地下にあるとされる都市の廃墟で、人類が台頭する遥か昔に「古のもの」が地球での前哨基地としていた場所らしい。
そしていつからかこの都市には旧支配者シュド=メルと、その眷属であるクトーニアンが封じ込められていたが、
約2000年前にこの古代都市に侵入したキンメリア人が封印の五芒星を破損したことによって開放されたと言う。
その後、抜け殻となったその廃墟に辿り着いたのが歴史から抹消され、エジプトと追われた、「這い寄る混沌」を信仰する神官ネフレン=カと、その信仰者たちである。
彼らはそこで、最後の大規模な儀式を執り行い、ニャルラトホテプの啓示に従って世にもおぞましい長大な壁画を残したとされているが……
さておき、1934年に探検家ウィンドロップが西アフリカの奥地から持ち帰った石版を解読したところ、最初の部分に古代都市グ=ハーンについての記述があったことからこの翻訳写本はグ=ハーン断章と呼ばれている。
しかし、旧支配者間のパワーバランスに大いなる影響を与える内容が含まれているらしく、解読を試みたものはいずれも彼らからの明確な敵意を向けられることとなってしまった。

 

首狩り

Wizardryシリーズに於けるクリティカルヒットが由来と思われる。
あちらでは、クリティカル攻撃は実力差に関係なく必中となるため、
レベル4桁の冒険者がうさぎ (Vorpal bunny) に「くびをはねられた」となることがよくある。
なお、Elonaの野うさぎは首狩りを持たないのでご安心を。

 

グラーキ黙示録

クトゥルフ神話関連作品に登場する複数巻からなる手稿。
グラーキとは旧支配者の一柱で、太古の昔にニューギニア付近に飛来した、金属製の棘を持つ種族。
その棘を他の生物に突き刺して体液を注入し、自らの意のままに動くゾンビを生成すると言うこの旧支配者は、ある種の知性ないし神性を持っているらしく、グラーキを信仰する人々が少数ながら存在する。
そのような人々がグラーキから与えられた知恵をまとめたものがこの黙示録で、幾つかの旧支配者やその眷属との接触の方法が記されていると言われている。

 

クレイモア(銀眼の斬殺者、あるいは銀眼の魔女)

同名の漫画より。因みに銀眼の斬殺者とは一巻、そして一話 (SCENE 1) のタイトルでもある。
作中において、彼女たちを指す正式な呼称はない。クレイモアの呼び名はその身に帯びる大剣からつけられたもの。
妖魔と呼ばれる存在か、クレイモアの血肉(作中では一例のみ示されている)を人間に移植して作り出される。

 

黒天使

ややこしいルートで実装された妄想具現使徒。
大本の元ネタは漫画『ローゼンメイデン』の薔薇乙女第一ドール、水銀燈。
亡霊の元素材が人形であることから、その差し替え画像として差し替え画像まとめサイトに置かれていたものが始まりらしい。
神の使徒が追加される少し前、たまたま見かけた制作者様が
『こんな感じの見た目とそれっぽいスキルを持ったキャラを作ってみよう』と思い立ったのだとか。
こうして罵倒と神の使徒が追加されましたとさ。

余談だが、追放者のグラも元々は洗礼者の差し替え画像として投稿されたものだったりする。

 

原子爆弾『Cat’s Cradle』

原子爆弾の開発者が創造した架空の物質を巡るSF小説『猫のゆりかご』。

 

原子爆弾『little girl』

『Cat’s Cradle』の旧名。広島に投下された原子爆弾『little boy』のパロディ。

 

紅凛

『モンスターハンター』シリーズに「紅凛【腰当て】」という装備が登場する。
Elonaの紅凛との共通点は装備部位と色、火炎に対する耐性だろうか。
モンハンの紅凛は受けたダメージのいくらかを自然回復するスピードを上げる回復速度スキルのポイントが付いており、
出血の状態異常を素早く回復するElonaの紅凛との共通性を感じないでもない。

ちなみに元ネタでは女性キャラしか装備できない。

 

古書物

現実世界に「存在する」とされている書物(「終焉の書」を除く)。
クトゥルー神話関係が大半を占めており、人の皮で装幀されていたり黒魔術や呪術について記載していたり
「禁断」「異端」が説明文にくっついていたりと何やら胡散臭い代物が多い。
ゲーム内で解読難易度が一番低い《ヴォイニッチ写本》ですら「わけのわからないもの」として解読が進んでいない。ようやく作成された年代が判った程度である。
やっぱり読書スキルパネェ。

興味がある人はググってみよう。

 

こんがり肉

『モンスターハンター』シリーズお馴染みの食べ物。Elonaでは失敗作を除いて最低ランクの肉料理。まあ調理法としては極めて簡素だし……
こんがり魚は無い。
\上手に焼けましたー/

 

さ行

斬鉄剣

『ルパン三世』シリーズの石川五右衛門が持つ刀。またつまらぬ物を斬ってしまった。
名刀をサンコイチで溶かして打ち直しただとか (part 1,5話)、
「ルパン二世が持っていたナイフ造りの秘伝書を五右衛門の師匠が盗んで造られた物で五右衛門の兄弟弟子全員が持っているとか (part 1,7話)、
雌雄一対の刀であり300年に一度「添い寝」をさせないと切れなくなるとか (part 2)、
五右衛門一族秘伝の金属で打っただとか(TVスペシャル)設定がコロコロ変わる剣である。
なお原作漫画での五右衛門は隕石(隕鉄)から造られた「流星」と言う刀を使っており、斬鉄剣は流星に与えられた称号でしかない。
なんでも斬れる剣として有名だが、(弾力のある)蒟蒻を斬れないこと (part 2) も有名。だが実際は高性能金庫等を斬れずに折れることも度々。
ローグライク「変愚蛮怒」にて武器として登場した時はスライム系や女性モンスターにまったく通用しなかったりしたが、Elonaでは相手を問わず攻撃できる。

 

死体

NetHackでは死体食いによって能力値や耐性が鍛えられるほか、Elonaで言うところのフィートに相当する非常に有用な能力を得られるため、攻略の要レベルの扱いになっている。
逆にマイナス効果を持つ死体のリスクは半端ではなく、最悪即死すらありえる。
Elonaでもタブーとされる猫食いや共食いをやらかした時の「反感」の買い方はゲームの難易度を変貌させてしまうほど。
死体の腐敗を遅くするクーラーボックス(アイスボックス)や、新鮮な死体の奉納を高く評価する祭壇の存在もおそらくはNetHackが源流と思われる。

 

弱酸性

石けんやボディーシャンプーにおいて、肌への優しさをアピールするための特徴。
しかし実は、弱酸性の方が肌に優しくないらしい。
Elonaにおいても、弱酸性スライムの方が無印より強く、酸の力が弱いと言うこともない。むしろ手を出さなくても酸を飛ばす分やっかいである。

 

祝福された水

ローグライク『NetHack』より。(というより、祝福/呪いのシステム自体もNetHackからの引用と見ることもできる。)
Elonaでは信仰を問わず水を祭壇に置くだけで祝福できるが、原作では自分の属性の祭壇である事と祈る事が必要。
原作では識別すると「聖水」という名称になり、逆に呪われていると「不浄な水」となる。

 

シュブ=ニグラス

クトゥルフ神話作品に登場
クトゥルフ神話中、最高神格である白痴の魔王アザトースが自らの化身・代行者として生み出した最初の三神格「闇」「無名の霧」「這い寄る混沌」のうちの「闇」。
豊穣の女神・母神という性格を持ち「千匹の仔を孕みし森の黒山羊」「黒き豊穣の女神」「万物の母」などの異称を持つ。
ゲームシステム上、モンスター区分は「イス」になっているが、原作に準拠すれば上記の通り準最高神格と言う事で、イスの偉大なる種族(ある種の生命体)とは一線を画する存在。
と言うか、実際に顕現したらノースティリス全域が一瞬で崩壊するレベル。
ゲーム内の古文書「ネクロノミコン」にも彼女についての冒涜的な記述があるとか……
ラヴクラフト著「闇に囁くもの」(『ラヴクラフト全集 (1)』に収録)など

 

地雷犬

第二次世界大戦中、ロシアで実際に存在した動物兵器。(→Wikipedia:対戦車犬)
犬に爆弾を背負わせてドイツ軍の戦車の下に潜り込ませようと計画されたのだが、実際の戦場では戦車の走行音に怯えるなどして飼い主の方に走ってしまうことが多かったという。
言うまでもないが、ロシアの爆弾犬は自ら地雷を埋めたり重力を発したりはしない。

 

信仰システム

これについてはElonaの独自色が強いが、その原型はローグライク「Dungeon Crawl」に見ることができる。
(ちなみにAngband系バリアントの一つ「ToME」でも、概ね同様のシステムを踏襲している)
具体的には、最大一つの信仰を持つことができ、信仰を深めることでより大きな恩恵を得られるという特徴がElonaへ継承されている。
ダンジョンの道中にて、Elonaの「神々の休戦地」の原型であろう「諸宗派の寺院」が存在し、
あらゆる信仰の祭壇が並べられていて、そこで所属する信仰を選ぶことができる。
ランダムな階層にランダムな祭壇が生成されることがあるのも同じ。
また、キャラメイク時に選ぶ職業によってはゲーム開始時すでに特定の信仰を持っている者もいる。
信仰を持つことでほぼ単純に恩恵のみが得られるElonaとは違い、特定の行動が制限されるなどのリスクを持つ信仰も多い。
また棄教した際の天罰も神によって独自色があり、内容もその多くが実に熾烈である。

 

スウォーム

Swarm は英語で「(主に虫の)群れ」を指す。『ロマンシング サ・ガ2』に限らず、イナゴの大群を思わせる
虫の大群を召喚して対象に物理ダメージを与える魔法として、特に洋ゲーなどに多い。

 

すくつ

巣窟(そうくつ)の誤った読み方。なぜか変換できない。
変換できないからって単語登録とかするのは無粋である。

 

スケルトンキー

英語で(複製したスペアキーではなく、複数の子鍵を一つで代用出来る親鍵としての)合鍵の意味。マスターキーとも。
ローグライクゲームでおなじみの「万能鍵/Skeleton Key」が直接の元ネタか。
実際に骸骨 (skeleton) 製なわけではないが、
Elonaも含め、ジョークとして骸骨の鍵という名称や、鍵の意匠に骸骨を使っている作品は多数存在する。
不確定名は透き通った鍵であるが、透けている・透明という意味でスケルトンやシースルーという語を当てるのは日本語独自の用法で、
英語圏ではtransparentやtranslucentの語を使う。

 

ストマフィリア

ギリシア語で「口」を意味する「ストマ」(στόμα, stoma) と、
「愛好家」を意味する -philia(「ペドフィリア」などの語でおなじみ)の複合語と思われる。

ただし、στόμα の語幹は στοματ- であり英語でも連結形としては stomato- となるので、
(例として stomatology「口腔病理学」、stomatoscope「口内鏡」など)
英語やギリシア語として正しく名づけるなら「ストマフィリア」になるだろう。

 

ストラディバリウス

実在した楽器製作者「アントニオ・ストラディバリ」の作成した弦楽器群がストラディバリウスと呼ばれている。
世界的に有名な名称なので、ここで解説するまでもないかもしれない。
真女神転生Ⅰで魔人ディビットを倒すと稀にドロップする最強武器でもある。

 

セブンリーグブーツ

西欧諸国のおとぎ話の定番マジックアイテム。一歩で7リーグ(大体35 kmくらい)を歩けるようになるという魔法のブーツ。最近では『魔法使いハウルと火の悪魔』でも登場。
日本で特に有名なのはペロー童話「親指小僧」のものだろうか。
人食い鬼に捕まった親指小僧が機転を利かせて脱出、その後追いかけてきた人食い鬼が眠っている隙に
「七里の長靴」を強奪後再び人食い鬼の家に戻り人食い鬼の宝を持ち帰る童話らしいお話。
また『眠れる森の美女』にも同名の長靴をはいた小人が出てきたり、意外なところでは『ファウスト』にも出てきたりする。

 

た行

大地の結晶

『モンスターハンター』シリーズに同名の鉱石が登場する。
元ネタでは生物の遺骸や腐敗物が結晶化した鉱石とされている。
Elonaでは大地の結晶に限らず、鉱石の使い道はペットに渡して訓練資金にしたり、神への捧げものにしたりだが、
原作では金属製の武器や錆びきった太古の武器を研磨する研磨剤として、また内部に含まれる抗菌成分を調合で高めて抗菌物質を作り、雑菌の湧きやすい素材を清潔に保つのにも使われた。

 

ダル=イ=サリオン

★軟革ブーツ『ダル=イ=サリオン』。「Angband」より。
「シンダール語で『英雄の足』を意味するこの靴には身に付ける者を堕落や衰退の力から守り、並外れた素早さを授ける霊力が備わっている」
とのことで、器用や魅力に+修正がかかり混乱・地獄・混沌の耐性を持ち麻痺知らず、さらに発動効果で恐怖や毒を取り除いてくれるなど、
レア度のわりに有用な装備。Elonaでのしょぼさがまるで嘘のようだ。
特に地獄や混沌の耐性はけっこう埋め辛いので、この辺が揃わないと延々コレを履き続けることもある。
だが、「並み外れた素早さを授ける」と言ってるわりにスピードはちょっと上がるだけ。ションボリである。

 

断罪の書

クトゥルー神話連作品に登場する魔導書の一つ。
ラヴクラフトの『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』に本棚に並ぶ実在の魔導書や錬金術書と共に名前だけが登場したのが最初だが、
この書物自体も実は実在し、今現在でも書店で手に取ることができる。
それと言うのも、『断罪の書』の作中での表記はラテン語で Liber Damnatus とされているのだが、
実はこれはラヴクラフトと親交のあったF・ポール・ウィルスンの著作『呪われた者の書(The Book of the Damned)』をラテン語に直しただけのものなのである。
こうした悪戯はラヴクラフトのお得意のものだ。
ちなみに、この後ウィルスンの『荒地』の中で、登場人物クレイトンがミスカトニック大学付属図書館から盗み出した書物の一つとして、この『断罪の書』が挙げられている。

 

ダンジョンクリーナー

Angband系列ローグライクに登場するユニーク、
『究極ダンジョン=クリーナー (The Ultimate Dungeon Cleaner)』。
ちなみに、Elonaでダンジョンクリーナーが交戦時に発するセリフ「Resistance is futile!」(抵抗は無意味だ!)は、
「スタートレック」のボーグに由来する。

 

小さなメダル

RPG『ドラゴンクエスト』シリーズ(初出はIV)に登場するアイテム。
シリーズ内でもシステムに微妙な差異があったりするが、「メダルを集めている人に渡し、枚数に応じた景品を受け取る」という部分は元ネタでもElonaでも変わらない。

 

辻プリースト

MMO『ラグナロクオンライン』において、通りすがりに回復やステータス増強スキルをかけて
去って行くプリーストのことをこう呼んだ。
彼ら曰く「お礼を言われたら負け」だそうな。

 

ディアボロス

「悪魔」を意味する名詞(ギリシア語 διάβολος diabolos, ラテン語 diabolus)。
……もっとも、斬鉄剣の旧名が《リオレウス》だったことを踏まえると『モンスターハンター』の大型モンスター「ディアブロス」経由であるかもしれないが。(リオレウスもMHの看板モンスターである)
 
当該装備には「時を止める」能力があることから、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の登場人物
「ディアボロ」のほうが元ネタとしてはより近いのではないだろうか。
(「時を消し飛ばす」能力を持っている)

いずれにしても悪魔=ディアボロスを名前の由来としているキャラクターは多数存在しており、どれも強力・凶悪な連中ばかりである。
その点、この剣もその名前に恥じないだけのものを持っていると言えるだろう。

 

ドール賛歌

クトゥルフ神話関連作品に登場する魔導書・古文書のひとつ。
ネクロノミコンなどの他の書物に比べると、登場回数の割りにその内容や経歴に触れられることは少ない。
しかし、影の薄さに反してその内容はかなり深淵かつ強力で、一説によると、旧支配者やその眷属、精霊を使役したり退散させたりする呪文が555首の讃歌という形で記されているらしい。
もっとも、その呪文の効果を過信しすぎて恐ろしい結果を招くのがお約束なのだが……

 

ドジアンの書

クトゥルー神話関連作品に登場すると共に、ウクライナの神智学創始者ブラヴァンツキー夫人が「世界最古の写本」として実在を主張する古文書。
内容は宇宙創成から人類の起源など、かなり大規模で、ブラヴァンツキー夫人の著作『秘密教義』はこれの注釈・翻訳版であると言う。
実は『ネクロノミコン』の原典であることも仄めかされており、『ドジアンの書』が実在するなら、『ネクロノミコン』も……

 

な行

中の人/中の神

ネットスラング「○○の中の人も大変だな」「中の人などいない!」より。
着ぐるみの中に入っている人やアニメ・ゲームキャラクターの声優を指し、
転じて役割、役柄に振り回されている人物を揶揄するのに使う。
また「(組織名)の中の人も大変だな」という文脈の場合は単純に所属員を指すことが多い。
 
ex.ミッ○ーマウスの中の人などいない! など
 
源流をたどると、昔の漫画『伝染るんです』の「下の人などいない!」に行き着く。

 

懐かしいルーン

MMORPG『Ultima Online』(通称UO)より。
原作ではマークの呪文でポイントを記録、リコールの呪文などでマークした場所に移動できるアイテム。

 

願い

NetHackと、それを源流とする様々なローグライクゲームにおける救済イベントのひとつ。
NetHackでは自由度がかなり高く、アーティファクトすらも平気で願うことができる(ただし多く出しすぎている場合は実際に入手できる確率は下がっていく)。
願う手段も泉を飲むほかに魔法のランプをこする、玉座に座るなど様々で、その機会も結構頻繁に訪れるためゲームクリアが視野に入ってきたうちは最終装備をだいたい願いで手に入れることになる。
しかし願いに至らなかった際のリスクも結構高く、序盤で都合よく願えるのはせいぜい1回といったところ。
1回でも充分にプレイが快適になるほどの恩恵を持つが、それでも数十回願ってなおふとした事故ですべて水の泡にしてしまうプレイヤーは後を絶たない。
ElonaではNetHackほど都合よくアイテムは出せないが、指定が多少あいまいでもそれなりに推定してアイテムを出してくれたり、あるいは物品以外の様々なものを願えるなど、数多のローグライクでも最も洗練されたシステムを備えていると言っていいだろう。

余談だが、さらに遡るとD&DシリーズのWishの呪文に辿り着くと思われる。ランプの精や某龍球などの「どんな願いでも叶えてやろう」のアレである(無論相応かそれ以上の代償は必要となる)。

ネクロノミコン

クトゥルフ神話関連の作品で頻繁に登場する最も重要な魔導書の一つ。
西暦730年にダマスカスの狂える詩人アブドゥル・アルハザードによって記された「アル・アジフ(夜の虫の鳴き声の意)」が原典。
執筆者が白昼の路上で衆目の内に不可視の怪物に貪り食われたという曰くつきのこの書物は、950年にギリシャ語に翻訳された際に、このタイトルが与えられた。
その後、翻訳・出版・焚書の歴史を繰り返し、欠損なく現存するものはミスカトニック大学付属図書館の17世紀ラテン語版を初めとする五部のみであるという。
果たしてその内容はというと、外なる神や様々の旧支配者、またその信奉者達の住まう秘境についてや、さらにその奥に潜む名状しがたい知識の総合を仄めかす、まさにクトゥルフ神話の中核をなすものである。
大概のTRPGではこの書物を読むとSAN値(=狂気度)に重大なペナルティが科されるルールがあるのだが、ある意味鋼のメンタルを持つElonaのPCに取っては……
さすがに重要かつ危険な書物だけあって、解読難易度は高めに設定されている。

 

は行

ハードゲイ

台詞などを見るに、かつてハードゲイネタでブレイクした芸人「レイザーラモンHG」がモチーフと思われる。
なお、当たり前だが実際のレイザーラモンHGは爆発なんかしない。

 

破壊の斧

『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する呪いの武器「まじんのオノ」。
会心の一撃が出やすい代わりにミスも多いというデザインをそのまま引き継いでいる。
この手のいわゆる「バクチ装備」は他のRPGシリーズにも散見されるがおそらく出典はこれだろう。
余談だが「まじんのオノ」は3で登場して以来、なぜか4~6では「まじんのかなづち」に変更されており、
7で再び「魔人の斧」に戻されるという妙な経緯をたどっている。ちなみに7には「かなづち」の方もちゃんとある。以降のシリーズでは「かなづち」にとってかわられてしまっているが。
外伝には「魔人の槍」もあるが会心の一撃が出やすいだけで「バクチ装備」ではない。

 

よく誤解されるが、同シリーズに登場するバグ技で有名な呪いの武器「はかいのつるぎ」は
呪いの効果で動けなくなることがあるだけで、別にミスと会心の一撃が出やすいということはない。
(時には会心率が上昇する効果を持っていることもあるが)

 

爆弾岩

こちらは『ドラゴンクエスト』シリーズ(3以降)より。しかし大半の人はトルネコの大冒険を思い浮かべるだろう。
前者ではこちらの様子を窺いながら、時たま自爆呪文を放ってこちらに壊滅的な被害を与えてくる非常に印象の強いモンスター。
後者では自分からは爆発せず、HPが少なくなると起爆し致命的なダメージを与えてくる。
Elonaにおいても自爆っぷりと無駄な時間消費(交戦時の移動確率がかなり低い)は健在。その上ショートテレポートで突然消えたりするため、より厄介になっているような気がしないでもない。

 

はじけ魚

「大食いマグロ」と同様、モンスターハンターシリーズの「はじけイワシ」が原型か。
ちなみに、肉料理にも「こんがり肉」という、シリーズお馴染みの名称を見ることができる。

 

ハリマグロ

これもモンスターハンターシリーズの「ハリマグロ」が原型と思われる。
顎に鋭い針を持つ魚で、原作ではそれを利用し、ボウガンの貫通弾の材料として使用するのが主な用途。

 

ピアニスト

常に巨大なピアノを背負って持ち歩くと言う設定は漫画『ハーメルンのバイオリン弾き』の登場人物ライエルが元ネタか。
500 kgはあるという黄金のピアノを常に背負って旅をしており、転んでしまうとピアノに潰されて一人では起き上がれないこともあった。
愛の勇者を名乗り無報酬で魔物退治を行う好人物で、金に汚い主人公ハーメルと好対照なライバル役、後によき相棒として最初から最後まで活躍を見せた。

 

ビッグダディ

PC/Xbox360/PS3用ゲーム『BIOSHOCK』より。
海中の人工都市Raptureにて、『リトルシスター』を警護する潜水服の大男。
リトルシスターに手を出さない限り基本的に中立的。
しかし、ひとたび怒らせると悪鬼羅刹のごとき戦闘能力を見せつけてくれる。

 

豹頭の戦士

『グイン・サーガ』の主人公、グインのこと。
彼と行動を共にしている「皇女『シルヴィア』」も、同じくグイン・サーガのキャラクター。
さらに彼らが滞在している「煙とパイプ亭」、そこにある「特製肉まんじゅう」もグイン・サーガが元ネタだと思われる。
ついでに言うとトマト周りの仕様にもグイン・サーガネタが仕込まれている。詳しくは各自検索してください。

 

飛竜刀

『モンスターハンター』シリーズに登場する太刀「飛竜刀」シリーズか。
Elonaでは竜族特効、雷属性追加攻撃を持つが、モンハンシリーズの飛竜刀は火もしくは毒属性である。
竜族特効を持つのは「龍刀」シリーズのほう。
もしくは別RPG『ファイナルファンタジー4』で登場していた「飛竜の槍」が攻撃時に雷音が鳴るという演出があったので
それにも因んでいるのかもしれない。竜族特攻は言わずもがな。

現在では新たに雷属性を宿した飛竜刀が登場したため、数年越しに元ネタとの辻褄が合う事となった。

 

フォーチュンクッキー

直接的な原型はローグライク『NetHack』より。
食べることで中に入っているメッセージを読むことができる。
ガセネタやどうでもいいメッセージが多分に含まれているのはNetHackからのもの。
NetHackでは「r」キーで食べずにメッセージだけを読むことができたりした。
実在するものに関してはこちらを参考に。

 

フリージア

「変愚蛮怒」ほか*band系列作品に登場する猫のユニークモンスター、「好まざる猫『フリージア』」。
Elonaに登場するフリージアとは比べ物にならないほど弱いが、初心者向けの洞窟の2階で早々に登場し、
まだレベルも装備も整っていない冒険者を虐殺する初心者キラーとして有名。
今では転落してしまったが、かつては変愚蛮怒の死因ランキング四位(モンスターによる死因では一位)に君臨していた。
なお、*band系のコミュニティにおいてフリージアの由来は何か、という論争が持ち上がった事があるが、真実は不明のままである。
一応、同名の花のことではないかという意見が有力であったように思う。

 

ペット

「ペット」や「仲間モンスター」などは様々なゲームで割とありふれたシステムではあるが、
ペット用として存在する「紐」や「聴診器」などのアイテムはNetHackを元にしていると思われる。

 

ポナペ教教典

クトゥルフ神話関連作品に登場する古文書の写本。
ポナペとは実在の島の名前(=ポンペイ島。西太平洋ミクロネシア連邦に属する)である。
欧米諸国の交易拠点としての植民地化に伴うキリスト教の布教によって、ポナペ島から消滅した土着の信仰をまとめた原典を、
アブナー・エゼキエル・ホークが現地語の解る従者に翻訳させたものがこの写本だ。
ラヴクラフトはミクロネシアや他の地域の古い信仰体系の端々に見られる、気付いてはならない関連性、
その向こう側に潜む冒涜的な真実の示唆をクトゥルフ神話体系として示したわけだが、その意味では、この書物はクトゥルフ神話の本質を表す重要なギミックと言えるかも知れない。
アブナー・エゼキエル・ホークが翻訳された写本を読んで感じた言い知れぬ戦慄は、まさにラヴクラフトが民俗学を学ぶにあたって気付いたクトゥルフ神話への入り口だったに違いない。

 

骨弓

マイケル・ムアコックのファンタジー小説『エルリック・サーガ』に登場する「メルニボネアン・ボーン・ボウ」より。
メルニボネに古くから伝わる特殊な骨製の複合弓で、製法など全てが門外不出の大変な貴重品である。
同作品に登場するストームブリンガーやモーンブレイドなどの魔剣群があまりにも有名なためか、
アイテムとしては若干マイナーなことは否めない。
ちなみに正式名称ではない「骨弓」が登場するゲームはそれなりに存在する。

 

ま行

マイアヒー

猫系モンスターに酒を飲ませると口走る歌。
元ネタはネットの空耳FLASHで有名になり「恋のマイアヒ」と題されてCD化までした
モルドバ出身の音楽グループ「O-ZONE」の楽曲「Dragostea Din Tei(菩提樹の下の恋)」。
本来は愛した女性との別れを歌った切ない楽曲である。ちなみに日本のみならず世界各国でカバーされている。

ルーマニア語で歌われる歌詞の奇妙な聞き心地が多くのネットユーザーのツボにハマり、酒びたりのネコが気持ちよさそうに歌うFLASHがブレイクした。
(猫に酒を飲ませると歌うのはこのため。なお、元々は「モナー」というAAキャラクターである)
その後このキャラクターが「のまネコ」の名で商標登録されそうになるという騒動があった。

迷子の子猫

マンガ「チーズスイートホーム」

 

迷子の子犬クエスト

ローグライク『ADOM』に少女から依頼を受けて「Puppy Cave」というクエスト専用ダンジョンに
犬を助けに行くというものがあるので、これが原型だと思われる。
序盤にしては意外に凶悪な難易度が特徴的、しかも依頼主が少女なので報酬らしい報酬は無いという
Elonaとは違った意味で印象的な、ある意味ADOMのゲーム性を象徴するクエストでもある。
ちなみに、同ゲームには中盤であるレベルになるとどこからともなく「Papylus Scroll」というアイテムが登場し、
それによって「ピラミッド」に挑戦できるようになるというクエストも存在する。
元ネタの方では一種の期間限定クエストだが、ゲーム性が大幅に違うElonaではそういった制限は無い。
実は挑戦状を使う必要はなくそれどころか持っておく必要すら無いというのは元ネタと同じ。

 

マウザーC96カスタム

マウザーC96という実在する自動拳銃が元ネタ。
自動拳銃という物が生まれた19世紀末に、最も成功した自動拳銃の一つと言われる。

 

ムーンゲート

MMORPG『Ultima Online』(通称UO)より。
原作では行き先を指定してムーンゲート同士で行き来できるという仕様。
かつては月齢によって転送先が変わるという仕様だったらしく、そういった点ではElonaのムーンゲートは初期の仕様に近いかも。

 

目が回る

カート・ヴォネガットのSF小説『猫のゆりかご』より。
作中に登場する架空の宗教であるボコノン教の教徒が万物が互いに関係しているさまを見た時に呟く言葉。

 

モーンブレイド

『エルリック・サーガ』に登場する、黒の剣の顕現の一つ。
主人公エルリックが持つ「ストームブリンガー」の姉妹剣であり、エルリックの従弟イイルクーンが一度はその手に収めた。
黒の剣の顕現はひとつの世界には一振りしか存在できないという設定を踏襲するならば《ストームブリンガー》などは今後追加されないのかもしれない。

(もっとも、『エルリック・サーガ』の作中でも黒の剣の顕現が二つ以上存在したことは何度もある。
このあたりの設定は『エルリック』シリーズの後に書かれた『エレコーゼ』シリーズで改めて固められたものであり、
そのため過去作とはやや矛盾する部分が散見される)

黒の剣は斬った対象のエネルギーを吸い取って持ち主に与える能力があり、関連作品の中では宇宙そのもののエネルギーを吸収したこともある。
ムアコック著『メルニボネの皇子』など

 

モンスターボール

ゲーム『ポケットモンスター』より。
敵を弱らせてから投げつけることで捕獲できる道具。
元ネタでは上位種がいくつか存在するが、Elonaにおいてはレベル表記で性能が表現される。
また「変愚蛮怒」でも同様のアイテムが採用されている。

 

や行

四次元ポケット

マンガ『ドラえもん』おなじみのアイテム。
着脱可能なポケットが四次元空間の入り口となっていて、無限に物を収納することができる。
ポケット自体の口はかなり小さいが、どんな大きな物体でも自在に出し入れが可能。
Elonaでは魔法を詠唱することによってこの入口を出現させられる。

 

ら行

ライトセーバー

スター・ウォーズに登場する武器としてあまりにも有名。
元ネタではほとんどの物質を容易に切断するほどの破壊力を持っているが、Elonaではこの特徴を破壊力ではなくダメージ貫通率 (100%) に代えている。
多数の手を生やしたキャラ等に使わせれば、ジェダイキラーの出来上がりである。

 

ラグナロク

Ragnarök は古ノルド語で「神々の運命」を意味する言葉。
北欧神話における神族と巨人族の最終戦争のことを指し、
劇作家リヒャルト・ワーグナーが自著『ニーベルングの指環』最終章として「神々の黄昏」(Götterdämmerung) と独訳した。

 

……が、剣としての元ネタは当然『ファイナルファンタジー』シリーズに登場する聖剣「ラグナロク」のこと。
初出はFF3で、画面表記では聖剣であったが、実際にはナイトと魔剣士、そして全武器防具が装備可能な忍者も装備できる特殊な剣として存在したため、
白魔法の使えないナイトの立場が薄くなってしまい、魔剣士や忍者で使用してた人も多いだろう。
実はシリーズ中一度も「最強の武器」になったことが無かったり、
あまつさえ作品によってはラグナロクの偽者と強弱が逆転していたりと、結構テキトウな武器である。
「全てを終結させる」能力は原典である神々の黄昏によって神族が滅亡し、神話の時代が終結したことからきていると思われる。
追記:このような書き方が相応しいのかはわからないが、私は真ウィザードリィRPGシナリオ集1 終末の魔剣にある終末の魔剣が元ネタなのではないかと思うのだが。

 

リトルシスター

PC/Xbox360/PS3用ゲーム『BIOSHOCK』より。
海中の人工都市Raptureにて、"Adam"と呼ばれる物質を体内で生成するために必要となる血液を死体から回収して回る不気味な幼女。
"Adam"は、人体組成や人間の能力を飛躍的に変化させる物質である。
リトルシスター自身には戦闘能力はないため、「ビッグダディ」が"Adam"を分けて貰う代償に狙う怪物達やプレイヤーから彼女たちを警護している。
ビッグダディを倒したプレイヤーはリトルシスターを殺害し大量の"Adam"を奪うか命を救うかを選択できる。
これがリトルシスターのクエストの「リトルシスターの肉を食べ進化するか、アクリ・テオラの科学者に送り届けるか」という内容に通じている。
Elonaではそこそこ愛らしいドット絵で表現されているが元ネタでは洋ゲーでFPSのため…。

 

ルードルボ

ローグライクゲーム、Angbandより。
Angband内に存在するダンジョンの一つ、「イークの洞窟」を治めるボスの名「ボルドール」を逆から読んだもの。
イークの洞窟は最初の街のすぐ近くにある初心者向けダンジョンで、装備が整えば最深層まで到達するのはさほど難しくないが
そこで待ち受けるボルドールはひたすら大量のイークを召喚しまくり、数の暴力でプレイヤーを押し潰してくるため倒すにはコツが要り、そこそこの準備が必要となる。
それを知らずにボスに対面したプレイヤーが何もできずに圧殺されるのは*bandの通過儀礼であり、elonaに置いても大量のイークによる人海戦術は健在である。

 

レイハンド

名称はキリスト教で行われる儀式である按手(あんしゅ、Laying on of hands)に由来する。
あるいは上記に由来する、癒しの力を込めた手を患部にかざして治療する手かざし(かざし手)療法・治療かもしれない。
フィクションではパラディンや聖職者等の神聖な職業の得意技として、現実世界ではハンドパワーや気功・オーラ的な通称でも広まっている。
癒しの手の魔法や杖も、効果量は違えど本質的には同じ物なのかも。

 

わ行

 

英数字

Angband / *band / Angband系

ローグライクと言われるゲームには大きく分けて二つの流れがあり、その一派Angband系列の祖。
元々のRougeやNethackは限られた資源でダンジョンの攻略を目指す事がゲームのテーマとなっているが、
Angband系列では数多くのダンジョンを徘徊し装備・消耗品を収集する事にゲームの主眼が置かれており、Elonaもこの系統に属する。
日本においてよくプレイされているAngband系列のゲームは変愚蛮怒, Xangband, ToMEなど。

 

記号

登場キャラクタやマップがASCII文字のみで表現されていた元祖Rogueの、プレイヤーキャラを表す記号。
テキスト版のRoguelikeの多くにもこの記号が使われ、またゲームによってはプレイヤー以外の「人間」に対応する記号としても使われることも。
ローグライク関連のコミュニティで「@」と言えば大抵プレイヤーキャラのことを指す。
なお、召喚方法はAngband(及びそのバリアント)の自殺コマンドに由来している。 Qy@!