各話メモ/アリス・イン・カレイドスピア/ペンデュラム

Last-modified: 2022-09-12 (月) 05:22:16

アリス・イン・カレイドスピア/ペンデュラム

1-1.天主たちの円卓

  • 妙齢の女だ。波打つ髪は翠玉のように煌めき、耳元では孔雀羽の飾りが揺れる。艶っぽい面立ちとは裏腹に奇妙なほど世慣れた感じのしない独特な子供っぽさが近くに座る男性客たちをそわそわとさせている。
    ルウテト?
    孔雀と言えば、ブリシュールも「孔雀色のブリシュール」と呼ばれるので、その関係者?
    『カレイドスピア1』で女体化された主人公の兄?
    ゆらぎの神話百科事典>妖精
  • 古い時代、鋭い穂先で天空の神々に戦いを挑もうとした王がいた。
    メクセト
  • 新聞でも連網でも一面記事はまずそれだ。
    連網とは、中国語でリンクを意味する言葉
    アストラルネットとインターネットの総称?
  • 歴史に語られる古き栄光の都市国家ハイダル・マリクに起源を持つ賢人会議。
    『幻想再帰のアリュージョニスト』四章・4-39 オルヴァ王と十二人のシナモリアキラ6参照
  • 燐寸(マッチ)から生じた暖かさが意識を繋ぎ止める。
    • 冬の苛酷を忘れさせる命の幻想。
      マッチ売りの少女
  • 余こそ生と死の熱を統べる永劫の赤色矮星。全知を熾す火の元魔。ザドーナ・ソルラキア神炎王国開祖、『太陽王』ヘリオス=ハール一世である!
    名前を取り戻した『アリス・イン・カレイドスピア』の主人公『』くんの名乗り
    彼が自己中心的なのは、強い邪視者になるためエゴイストとして育てられたものだが、この名乗りはどうもそれだけではないらしい
    ザドーナは彼が市民権を持つ現住所だが、それ以外の要素はどこから出てきたのか現時点では不明

Wikipedia>赤色矮星
ゆらぎの神話百科事典>火の元魔
ゆらぎの神話百科事典>ザドーナ
ゆらぎの神話百科事典>ソルラキア王国

  • 円卓に座るのはみんなが対等であるということを示すためですよ
    Wikipedia>円卓
  • 対等や平等は覇王には不要な概念だ。
    なぜかメクセトの称号である「覇王」を名乗っている
  • 「それでは定刻となりましたので天主会議を始めます。本日の進行は私、サブル・ハイラームが務めさせていただきます」
    wikipedia>ヒラム
  • そんな中、熊のきぐるみを着込んだふざけた格好の人物が軽口を叩く。
    Wikipeia>ベルセルク
  • 鎚、こて、定規を組み合わせた石工の紋章が刻まれた黒い制服を知らぬ者はその場にはいない。
    wikipedia>フリーメイソン
  • うちの親方、枯骸(ミイラ)のくせして復活拒否して引きこもるからどういうことかと思ったら、単に面倒だったんですね
    ミイラは、そもそも復活のために特別な処置をされた遺体なので、復活を拒否したがるミイラは矛盾した存在なのである
  • 「皆さん、静粛に。『デルゴ様がこの場に満ちました』」
    • 円卓にはひとつの意思だけがあった。意識だけ、と言い換えてもいい。
      城の天主デルゴは、集団に宿る紀人?
  • ジスゴデクは死んだ。蜥蜴人(ザドナゲン)どもの犠牲で誤魔化すのも限界だ。
  • 「笑わせるな。お前の姉貴のがまだマシな冗談吐くぜ」
  • 「それは」
    アリスの姉は、アリスの放った呪文の暴走で命を落としたはずだが・・・?
  • 「やり方は教える。近く、俺はこのクロウジャナスの炉に入る。俺が犠牲になるまでの間、お前に『太陽になる変身術』を叩き込んでやろう
  • 「人は俺を『じろすけ』と呼ぶ。最大級の親しみを込めてな」
    ラエ「ジロス」で「じろすけ」
  • 熊のきぐるみという民族衣装でその場に立つラエジロス・ケネルは両手を頭の真横に持ち上げて「がおー」と言った。咆哮を模した挨拶で、最上級の礼を示すものだ。
    手招きの仕方の違いで挑発と受け取られたり、文化によって、ジェスチャーや振る舞いの意味が異なることは多い
  • 至高天主(エンピレオ)。セレアフィレア・ディスケイム。ジャッフハリムにおける『藍』の彩域を統括する竜導師長です」
    セレクティフィレクティの別の世界線の姿?
    エンピレオはダンテ『神曲』に出てくる至高天=真なる神の領域のこと
    Wikipedia>神曲>天国篇
    • セレアフィレア・ディスケイムは、アルマと同じく転生のための「器」だと思われる
      『創ア』と同じでセレクティがキロンに討たれたがゆえに、セレクティのみが器に転生しているということだろう
      恐らく、『幻ア』でも同様の状態。
  • 女は双頭だった。むしろ双体と言うべきか。
    Wikipedia>結合双生児
    アでは「相補の魔女」として知られているので、「二人で一人」なのが本来の姿なのだと思われる

1-2.「『最も物知りマリー』と人は呼ぶわ」

  • 少女はぷうっと頬を膨らませて人種的な冗談の危険性を緩和すると、無言でにこりと笑って指先を伸ばす。
    『地底(地下/地獄)』では、差別的な言動へのまなざしが厳しいことを感じさせる一文
    Wikipedia>小人症
  • 尊大を擬人化したような人格を現すように、彼の翼はある象徴と記号的に結びついている
    天道虫/雄鶏=太陽
  • 「久しぶりね、アリス。新しい騎士駒(ナイト)の調教に手を焼いているようじゃなくて?」
    アリスが支配するザドーナでは、戦場で人材をコマに見立てて運用している
  • 既視感。既に記述された事実。だというのにその内容が思い出せない。
    違和感を覚えるヘリオス
  • この都市が彼にもたらした異変と言うべきだろう。白紙に近い無垢な魂、空欄の多い『 』であった彼を、書き換えようとする意思が存在している
  • 時系列の操作。回想。未来の一場面の先取り。それは物語を紡ぎ、書に記す者の特権である
  • 「沈まぬ太陽はない。それはこの地底でも同じことだ。マリーは今、この場で、お前に宣言する。『じろちゃん』はお前にはならない。マリーはそれを知っている」
    • 誰も知らない宣戦布告。
    • 戦う理由も、ひとりきりの決意も、物語の主人公と敵対するという無謀な選択も、全てはマリアンローグが独白の中に隠した秘密。

1-3.天に取り替え子、地には哲学的ゾンビ

  • それゆえに人々は守護者たる巨人を神の如く崇める。
    「巨人」とは、邪視を極めてなるものであり、全員が邪視者。
    六階梯の邪視者は、浄界を発動させ小さな世界を創造することができる。
    第七階梯――通常の人間には不可能と言われている高みに到達した者は、人間という段階から【魂の位階】を引き上げる事が可能になる。
    巨人とはかつての神であることもあれば、神に近い領域に到達した人間のことでもあるのだ。
    要するに、巨人とは、めちゃくちゃ強くて「自分の世界」を作り出せる邪視者のことである。
    『幻ア』ではここまで巨大には描写されてはいないが、あちらの巨人も、その気になれば巨大化ぐらいできるのかもしれない
  • 激流を引き裂いて天を覆う構造色の翼翅
  • 美の神ミェス
    『幻ア』でキロンが参照していた美の神であり、槍神教に聖人として取り込まれた神
    ミエスリヴァとも
    たぶん皇帝の祖先か祖先の創造者
  • 神の化身たる妖精皇帝ウラヌス=ラータエルス転生六世に永遠の栄光あれ。
    皇帝は転生によって帝位を継承している模様
  • 帝国の剣アストレッサ
    夢男子ハーレムの使い手であるセレナ・アストレッサ?の実家
    たぶん彼女の親なのだろう
  • 帝国の工場カレルヘイン
    ロボ使いのダイモスとSF宇宙戦記使いだったフォボスの実家
  • 北辺管区統括司教座都市ディムジリオ
    美少女ガチャ聖人使いのミマスの実家
  • 狂えるファラゾーラ
    アリスの実家
    アリスの暴走によって一族が滅亡したたため、断絶している。
  • パルサ灯台伯
    『幻ア』五章から登場したローザ・パルサ?の実家
    皇帝に反逆して取り潰された
  • 異形の神アエジーム
    『アリスピ』書籍版一巻でクーデターを起こしたロシュの実家
    異形の姿なのは、飛来神群であるクロウサーの血族だから?
  • 妖精王のように固有の世界を持たず、しかしそれを奪い管理することを許された帝国が誇る邪視者の将たち。
    他者の世界を奪い取るのは、アリスの得意技でもあるが・・・・・・・・
  • かつての自分と同じ姿をしたものが笑顔を形作る光景を憎み、否定し、自分という今を嘆きのたうち回る。
    Wikipeia>スワンプマン
  • あるいは『置換』と言うべきか。物理的にも化学的にも電気的反応的にも呪術的にも、それらは『取り替えられる前』と全く同じ存在であった。
    TYPE-MOONWiki>置換魔術
  • 帝国の臣民はみな魂を持つことを誇りとしている。
    • それが彼らの起源、遙かな妖精郷に由来する種族であるという証明だからだ。
    • ゆえに植民都市ザドーナとその主要種族である哲学的ゾンビに対しては過剰とも言える敵愾心を抱いていた。
    • 魂無き存在。それは誇りを持たぬことに等しい。
  • 彼は一つの答えを求めていた。
    • 妖精たちが崇拝し賛美する最上の徳であり善であり美でもあるもの。
    • 『魂とは何か』。それは『妖精とは何か』という自己の存在に対する問いでもある。
  • 私たちがあらかじめ取り替えられているように、全ての半妖精(アヴロノ)は取り替えられなければならない
  • 荒れた空に四つの月が姿を現す。
    • 天空に映し出された異界の影。そのひとつこそ、古の昔に大地より分かたれた懐かしき妖精郷。半妖精たちの魂が求める永遠の故郷である。
  • 上古より不変の魂を存在の基盤とする光妖精たちは物質の軛に縛られた半妖精たちを穢れと見なし、妖精郷への道を閉ざしてしまった
  • 「この世界を取り替える、その時まで」
  • 誘拐皇子(キッドナッパー)』オベロン。
    妖精には、子どもを誘拐する伝承もある
  • 妄想皇女(クランテルトハランス)』ティターニア。
    イマジナリーフレンドなのは、彼女だけ?それとも、どちらとも?
  • 天地に開かれた二つの物語は、終わりに向かって閉じ始めたのである。
    『幻ア』では、北辺帝国周辺は本となって綴じられつつある

1-4.帝国の皇子たち

  • 侍女ピーコック
    • アルゴス=パノプテスであった彼女が
    • 女体化された上に侍女に身をやつし、兄弟愛を利用され陰謀の走狗と成り果てるだなんて」
      じろちゃん/『』(ヘリオス・ラエジロス)の兄の変わり果てた姿
      何があったかその詳細は『アリスピ』を参照のこと

ミマスに女体化されて、魂まで完全に女性になった結果、存在形式が固定されてしまったようだ
じろちゃんが、8章327Pで予想していたとおり、侍女として生きることになっている

324Pでミマスが書き直すと槍神に誓っているが、ダメだったようだ

  • 古い妖精王たちが太陰から奪い、地面の下に隠した遺産。帝国に点在する『兎の穴』がそれだ。
    『不思議の国のアリス』要素
  • ネビロン氏族の黒妖精
    ネビロン氏族は『幻ア』「5-6 神話の子供たち」のチンピラなど
    黒肌と尖った耳が特徴
  • 幼馴染の兄弟は二人揃ってセレナに恋心を抱いている。
    実際にそうなのかはともかく。邪視者がそう信じるなら、それは本人にとってのまぎれもない真実である
  • 先代のオーミカーム『臆病帝』
    通称、または死後につける名前の諡(おくりな)が悪口になっている
    失地王ジョンなど『猫の国』でも前例はある
  • シュガ氏族とアエルゴニア氏族との停戦協定
    シュガ氏族は、『幻ア』のマラコーダが統治していた氏族
  • 『大アヴロノ主義』がもたらすのは弾圧者の増大でしかなかった。
    和平が逆に周囲への脅威となり、かえって戦乱を巻き起こしている
    和平路線を行く、アリスやじろちゃんたちにとっての不安材料
  • ディムジリオと結びついた槍神教
    ディムジリオは、美少女聖人ガチャ使いのミマスの実家
  • 西の大森林には『蛇蝎王』ハジュラフィンとその眷族シュガ氏族。
    ハジュラフィンマラコーダが代々受け継ぐ王の名前
    というか、初代の王が転生劣化した末がマラコーダなのである
    詳細は、『幻ア』「終節:抒『Phallus/Farce』」参照のこと
  • 北東の氷海には『鋭き嘴の魔王』アケルグリュスとその眷族アエルゴニア氏族。
    アケルグリュスは、『幻ア』に登場した翼魚族(セイレーン)の第七魔将
    こちらも『幻ア』の当人なのか、パラレルな別人なのか、あるいは襲名した後継者なのかは現時点では不明
  • そして北壁境界の向こうに広がる死の極地に君臨する神群、『氷柱の百神』。
  • 最終的に残るのはどちらか片方の願いだけ。
     双子の皇族は、生まれた瞬間からそのような運命を与えられていた。
    『幻想再帰のアリュージョニスト』のコルセスカトリシューラを思わせる
  • 麗蝶の翼翅(リーヴァリオン)
    ルビとしてリーヴァリオンが使われるのは初めて
    リーヴァリオンとは皇室の名であり帝都の名であり巨人たる皇帝本人の名
    ゆらぎの神話百科事典>リーヴァリオン
  • ファラゾーラ領から抜け出そうとしていた異形の実験体を稲妻で殲滅する
    アリスの実家には、まだまだ実験体がいるらしい
  • 「動くな! この学園は我々が占拠した! お前たちには人質になってもらう」
    学校テロリスト
    退屈した生徒が抱く妄想の中でも代表的なもの
    実際には、学校を襲撃するようなテロリストは、自意識をこじらせた生徒や八つ当たりで襲ってくる無敵の人が主流なので、人質をとるようなテロリストはまず存在しないことであろう

オモコロ>妄想あるある50選
ニコニコ大百科>学校にテロリスト妄想
アニヲタWiki>学校にテロリスト(妄想)

  • 自分がどうしてそんなことを口走ったのか理解できずに眉をひそめた。
    周囲を巻き込んで操るタイプの邪視の影響
    Wikipedia>空色パンデミック
  • 「安全装置、確かめたか?」
    銃の知識と冷静さでマウントとりたい系の主人公ゼリフ
  • 「やれやれ。俺はこんなに退屈を愛してるってのに、いつまで片思いすりゃいいんだか」
    やれやれ系主人公テンプレ
  • 右腕に封印された漆黒の焔
    『幽遊白書』の飛影の技、邪王炎殺黒龍波が元ネタ
    邪気眼という概念の発祥は、まさに飛影のマネから始まっているので、原点にのっとった由緒正しい邪気眼だと言える
    ピクシブ百科事典
  • 同時に自分のみで世界を完結させていないという強さを併せ持つ。
    自分のみでの完結が行き過ぎると、怪物『小鬼』になってしまう
  • 彼らはみな、眼帯や包帯、隠された前世や指揮官との因縁を有した宿命の戦士たちだ。
    Wikipedia>戦士症候群
  • いつも通りに封印から逃れようとする強大な『来訪者(ヴィジター)
    邪視者にとって、その妄想は全て現実であり真実である
    ゆえに、これも実在すると思われる
    ゆらぎの神話百科>飛来神群
  • クロウサー派のファラゾーラとアエジームは同盟者とは言え所詮は外様。
    五大諸侯だったアリスの実家とロシュの実家
    両方とも既に実質滅亡してるはずだが、邪視者なので現実認識が適当なのかもしれない
    ファラゾーラについては、『アリスピ』一巻239Pで元分家筋の貴族が爵位を引き継いだとされている
    しかし、その後、反逆者のロシュに助力を仰いでいるので、結局家の衰退は避けられなかったことであろう
  • 『回廊』は存在するが
    槍神教公認の正規ルート
    第三世界槍は、『幻ア』では、妖精回廊アリスガルドと呼ばれていた
  • 帝国最強の『設定集作家』。
    たぶん「設定集が出るくらい人気」というわけではなく、「肝心の作品を書かず、設定集しか書かない作家」もしくは「設定の羅列に終わっているため設定集でしかない作品ばかりの作家」の意味だと思われる
    ちなみに、最近/品森晶先生は、Fate二次創作の設定ばかりを考える青春を過ごされたとか(要出典)

※『アリス・イン・カレイドスピア/ペンデュラム』はフィクションです。
この物語は実在する団体・宗教・人物などには関係ありません。
たぶん。

  • 帝国最強の『包帯巻かれたい系男子』。
    抱かれたい男
  • じろちゃんの炎は、決してウンブリエルに届くことはない。
    地の文を操るマリアンローグからの干渉だと思われる