虫系素材の一種。腹部に治癒能力の促進、及び殺菌・消臭効果のあるエキスを溜め込んでいるのだが、
そのエキスが凄まじく苦いため、にが虫と呼ばれている。英語名は"Bitterbug"。直訳である。
目次
概要
MH~MHR:S
- 調合素材としての用途が多く、クーラードリンクやホットドリンクをはじめ、
漢方薬や増強剤、消臭玉の素材にも使われる。
また、MHP以前ではモンスターの体液と錬金することで当時の大タル爆弾Gの素材であるモンスターの濃汁が入手できた。
- そんなにが虫だが、MHXX以前の作品ではフィールドでアイテムとして使用できた。
要するに、にが虫をそのまま食っていたのである。
使用時の効果は、「微量のダメージを受け、50%の確率で毒状態を治す」という、早い話が解毒薬の下位互換。
火事場での残り体力の微調整やMHX(X)で混乱状態を治す役目もあるが、
逆にそれ以外で直接にが虫を食べる事はまず無いだろう。
- MHWorld以降のグラフィックを見る限り、
にが虫はハンターの顔面ほどのサイズがあるカナブンのような甲虫である。
丸かじりなのかノベル版のようにすり潰す等の工程を経ているのかは不明だが、
昆虫食が一般的なMH世界とはいえ、そんなのを食すハンターは凄まじい根性の持ち主と言えよう。- MHWorld以降やMHSTシリーズでは、直接食べることは不可能になっている。
MHWilds
- そんな中、MHWildsで遂にこのでけぇ甲虫を捕獲し、環境生物として扱う事が出来るようになった。
青く艶めいた甲殻を持つ甲虫であるため、巨大なカナブンみたいで飼ってみても楽しいかもしれない。
なお他の雷光虫や光蟲、不死虫なども同じように環境生物化している。
- 既存の調合アイテム役としては、魚系アイテムの様に本体と別に素材が入手できる。
その名も「にが虫の苦汁」。これまた実に苦そうである。
捕獲用ネットを使用した場合は本体も一緒に、普通の採取なら苦汁のみが手に入る。
手間が惜しくないなら捕獲用ネットを使って一石二鳥してみるのも良いかもしれない。- ところで、MHXXまではこの苦汁の効果を得るためににが虫を文字通り噛み潰していたのだが、
MHWildsではにが虫を引っ掴んだ後に細長い入れ物に向かって振り、苦汁だけ採って本体は逃しているようだ。
すり潰して入手したりする訳ではないのは喜ぶべきところだが、虫の腹部から分泌された液体と考えるとちょっと複雑。
- ところで、MHXXまではこの苦汁の効果を得るためににが虫を文字通り噛み潰していたのだが、
余談
- 現代日本人からすれば虫を食べるというのは何とも言えない光景だが、
世界的に見れば食虫文化はメジャーな部類であり、そもそも日本にもイナゴのつくだ煮や蚕の蛹の佃煮などの食虫文化は存在する。
また、魚を生で食っている日本人も外国人から見れば相当奇妙な文化なので、
結局のところ、慣れている文化の違いでしかないのである。- ハンターは現地調達した虫やら魚やらに生で食いついているが、
言うまでもなく生き物を生で食うのは相応のリスクを伴う行為である。
日本人の魚の生食文化もキッチリした衛生管理等の土台があって成り立つ物であり、
必要十分な免許・知識を持ったプロによる保証がない限り、野生生物の生食は原則として行うべきではない。
- ハンターは現地調達した虫やら魚やらに生で食いついているが、
- 食べると苦い虫だから「にが虫」。
あまりにも直球なネーミングだが、日本の慣用句で
ひどく不愉快そうな表情の事を苦虫を噛み潰したような顔とも言う。
「苦虫」と呼ばれる昆虫などが実際にいる訳ではなく
「すごく苦そうな見た目の虫がいたとして、それを噛み潰してしまったらそんな不機嫌顔になる」
という譬え話な訳だが、昆虫食の話と絡めても
食ったら苦い虫のネーミングとして、なかなか国産ゲームらしいと言えるのではないだろうか。- MHWildsから登場した「にが虫の苦汁」も、
つらい経験をした時などに使われる「苦汁を飲まされた」といった表現に通ずる。
にが虫関連の名付けを行ったMH世界の誰かは実に言葉遊びが巧みなようだ。
- MHWildsから登場した「にが虫の苦汁」も、
関連項目
システム/毒
システム/混乱状態
アイテム/クーラードリンク
アイテム/ホットドリンク
アイテム/漢方薬
アイテム/増強剤
アイテム/消臭玉
アイテム/抗菌石