かつてMHP2G以前のシリーズ及び、MHFの舞台となる地を指す際に使われていた俗語。
公式の用語及びカテゴライズではない。
概要
- 初出は不明だが、MH3の舞台を「新大陸」と呼称するようになってから、
その対となる旧シリーズの舞台を指す用語として定着したものと思われる。
詳しくは新大陸の項を参照してほしいが、MH3では狩猟環境の大幅な刷新が行われたため、
旧シリーズとの世界観(など)の整合性を保つためにユーザー側でこのようなカテゴリ分けが行われたようだ。
そのため、MHP2G以前(と、MHF)を指して「旧大陸が舞台の作品」と呼び、
MH3以降のシリーズを「新大陸が舞台の作品」と呼ぶ事も多かった模様。
上記の新大陸設定自体がそもそも公式から明かされたものではないため、旧大陸設定も公式のものではない。
- 「旧」大陸という表現からも分かるが、
新旧大陸のカテゴライズは単に地理面だけでなくゲーム内の環境(インタフェースやシステム)
も一新されたという意味も有していた。
その為、新・旧大陸のカテゴリ分けは
「旧シリーズの地域は(リメイク版などを除き)今後登場することはない」
という大前提の上に成り立っていたと言える。
- MH3Gにおいて、いわゆる旧大陸の地とされていたフォンロンの古塔が登場し、
このカテゴリ分けに疑問を呈する声があがる。
もっともフォンロン自体が「(ドンドルマなどがある)大陸とは異なる地にある」という設定があったため、
当時は(新旧大陸の)境界が曖昧なのだろうと見られていた。
その後MH4では世界各地を移動する拠点であるバルバレが舞台であり、
おまけに旧シリーズの(旧大陸とされていた地域にしか居ないとされていた)モンスターが続々と復活したことで、
「移動する」という関係上いわゆる新大陸が舞台なのか旧大陸が舞台なのか判別がつかなくなった。
そこで暫定的にバルバレギルド管轄地域という呼び分けも用いられていた。
そしてMH4Gでは旧大陸とされていた地域にあるドンドルマやデデ砂漠(旧砂漠)が舞台となり、
大前提である「旧シリーズの地域は今後登場することはないため、旧シリーズの舞台を旧大陸として区別できる」
ことが成り立たなくなった。
そしてMHXではベルナ村という固定された拠点から旧大陸とされていた地方の村や狩猟地に赴けるため、
MH4(G)で考えられた「移動することで新大陸・旧大陸を行き来している」という考察も成り立たなくなった。- 上述したように新旧大陸設定はゲームのインターフェース(狩猟環境)と極めて密接に関わっており、
MH3系の狩猟環境は全て「新大陸が舞台だから」という理由付けが成されていた
(というよりその理由付けをする為にユーザーが生み出した設定と言える)。
そのため「新大陸と旧大陸を移動する」という考察が出る時点で、
この設定は既に意味を成さないものになっていたといえる。
- 上述したように新旧大陸設定はゲームのインターフェース(狩猟環境)と極めて密接に関わっており、
- …という感じで、現在では「旧大陸」「新大陸」で区分けすると様々な矛盾が生じる事態が起こる。
元々この用語はユーザーの間で使われだしたものであり、上記にもあるが公式用語ではない。
もはやこの分類自体適切ではないという声も多く、
新作の登場に伴ってこの用語も過去のものとなっていくかもしれない。
実際「新大陸」表現は(いわば誤用として)現在でも比較的使われているものの、
MHXの発表以降旧大陸という表現はあまり用いられなくなっている。
- なお公式からMH3の舞台とそれまでの舞台の明確な地理関係が明かされていないのも、
上記のような推察が生まれた理由の一つではあるのだが、
MH3の時代からある程度の位置関係を推察できる要素は僅かだが見受けられる。
また「生息域によってモンスターの特徴や生態が異なる」という、
いわゆる新大陸の裏づけとなった設定そのものは公式に存在していた。
ただしこれ自体もMH4以降の作品に照らし合わせると矛盾はあり、
同作以降の変化は「時間経過や環境変化による適応」と考えられている。
旧大陸と呼ばれていた地域
- 基本的に「旧大陸」と呼ばれるのはMHP2Gまでの舞台そのものなので、その範囲は非常に広い。
ハンターの拠点としてはココット村、ジャンボ村、ポッケ村、
ミナガルデ、ドンドルマ、メゼポルタ広場などが挙げられる。
もっとぶっちゃけて言えば、公式設定における「孤島地方」以外の地域は、
全て「旧大陸」であるとユーザーからはみなされていた。*1
- 上述したようにベースのインターフェースがMH2つまり「旧大陸」とされていたMHFも、
元々は旧大陸(の作品)と言われていた。
ただしMHF-Gにて、超高位飛行や長距離移動が可能な大型探査船が開発され、
大陸を股にかけた移動や探索が可能になったという設定が追加された。
実際にそちらで発見された新たな狩猟地では、
獣竜種、海竜種、そしていわゆる新大陸に生息する飛竜に極めて近い特徴を持つ飛竜種が生息しており、
登場するモンスターを括りにした「新旧大陸の呼び分け」で分類するのが難しいという状況は起こっていた。
MHWorldにおいて
- モンスターハンター:ワールドでは、上記の「新大陸」ではない、
正真正銘の別大陸としての「新大陸」が公式設定として登場している。
この新大陸は本当の意味で前人未到の地であり、調査団が複数回送り込まれているのだが、
派遣元の世界については「現大陸」とゲーム内の登場人物からは称されている。
- ストーリーを進めると現大陸との交易が可能となり、
船で「現大陸」から持ち込まれたアイテムを得られるようになるのだが、
この中には観賞用の鉱石(換金アイテム)としてミナガルデナイトがあるほか、
かつて「新大陸」に属すると言われていた、ロックラックやバルバレを連想させる名称の鉱石も手に入る。
また、現大陸からの交易品の中にはベルナ村を彷彿とさせるものやボルボロスの素材も含まれることから、
断定はされていないものの、MHXX以前の全メインシリーズ作品の舞台が
「現大陸」に属するものとして扱われている可能性は大いにあるだろう。
余談
- なお現実世界においては、旧大陸(旧世界)とはアフロ・ユーラシア大陸(アジア・アフリカ・ヨーロッパ)を指す。
これは大航海時代に発見されたアメリカ大陸とオーストラリア大陸を
「新大陸(新世界)」と呼んだことの対比として用いられたものである。
当時の欧州人はアメリカ大陸とオーストラリア大陸の存在を知らなかったことから、
彼らの価値観においてそれは文字通り「古い(現在の)世界とは隔絶された」新天地だったわけだが、
両者にはそれ以前から人が生活しており、あくまで欧州側(の価値観)から見た場合の対比である。
- 実は各作品のロード画面は大陸の世界地図をある程度示唆していると推測される。
MH2に関しては昼夜で分かれているのもありやや見づらいが、よく確認すると
後方に山(雪山)、右端に密林と思しき森(+古塔)、その下に火山、また左端には森丘、その下に砂漠が置かれている。
またこれを参考にすると左端の森丘付近にガノトトスらしき絵が描かれており一見矛盾しているかにみえるが、
この位置にはメタペ湿密林、とどのつまり旧密林が存在しておりガノトトスが出現するので矛盾にはならない。
MHP2及びMHP2Gはポッケ村を中心に据えてはいるが大まかな位置関係は同じであり、
やはり大陸の地図をデフォルメしているものと思われる。
但しP2では密林が描かれていた部分がP2Gではスペースの都合なのか樹海で埋まってしまっている。- 同様に世界地図を示唆していると思われるものにMH4(G)のワールドマップがある。
実際、作品内で用いられている地図は過去からの設定画で見られた世界地図であり、
詳しい位置関係は兎も角、少なくともMH4の舞台はその地図に内包されている事がわかる。 - またMH3シリーズに関してはこのように世界地図を表しているのがMHP3しかないが、こちらは火山が最北に位置している。
3系の作品はBCに設置された地図が過去と同様の世界地図が用いられている事、
MH3(G)の舞台が孤島地方である事等を除いて詳しい事は一切不明であり、
各村各フィールドの位置関係含めて現状では想像に任せる他無い。
- 同様に世界地図を示唆していると思われるものにMH4(G)のワールドマップがある。
関連用語
モンハン用語/新大陸
モンハン用語/バルバレギルド管轄地域
世界観/新大陸 - 正真正銘の新大陸。こちらは公式用語。