多殻蟹ことタイクンザムザの素材から作られる武器群。
目次
概要
- MHF F.3にてタイクンザムザと共に実装された。
性能などは実装に先立って公開されていたが、
タイクンザムザの真骨頂である第3の形態変化までは伏せられていたため、
一部からは「蟹からなぜ雷属性の武器が出来るのか?」などと疑問を持たれていた。
- その後、満を持してタイクンザムザが登場。
ド派手な形態変化と攻撃技の数々で多くのハンターを沸かせ、
同期だったはずのアビルジョーさんが霞むほどの人気を博した。
そして、そんな多殻蟹から作られる武器にももちろん注目が集まっていた。
不遇な剛種武器
- しかしながら蓋を開けてみれば、その性能は至って平凡。
戦闘面が凄まじかったタイクンザムザ本人とは対照的に、平凡の二文字を地で行く性能であった。
攻撃力が突出して高いワケでもなければ、属性値が際立っているワケでもない。
ならば会心率かと思えばそうでもないし、斬れ味鋭い大業物でもない。
つまり没個性化してしまったのである。
剛種武器ですらその性能に甘んじてしまい、結果凄腕ハンター達から下された評価は、- 「マトモな雷剛種武器を持っていれば作らなくてOK」
- 「手間と性能が釣り合わない」
- 「産廃」
- その上演出面に力を入れた結果が仇となり、
剛種武器にタイクンザムザ第3形態からのみ剥ぎ取れる甲殻種の宝玉を要求されることが判明。
思考停止で斬り刻んでいると部位破壊が終了する前に討伐してしまうため、
専用素材を手に入れるために注意して全32部位破壊を達成しなければならず、
作成においても神経を使うこの武器群はますます評価を下げてしまうハメになった。
- 追い討ちをかけるが如く、F.4にて同じく雷属性のクアルセプスが実装。
彼の武器群は超雷属性特化という新たな方針を打ち出し、
キリン武器、ベル武器などが鎬を削りあっていた既存の武器と見事な差別化がなされた。
あちらもあちらで面倒な証システムであったが、
専用素材が存在するザムザ武器が強く言えたことではない。
結局微妙なザムザ武器が瞬く間に淘汰されていったことは言うまでもない。
- 前述の通り剛種武器カテゴリーとして見れば別に弱い訳ではないのだが、
そもそもこの「剛種武器」カテゴリ自体がフォワード.3時点で頭打ちになりつつあり
(MHF-G3以降は新たなステージに入ったため、あくまで当時基準として)、
クアル武器が他の雷属性武器と差別化できたのも、三段階強化という苦行(当時)の果てに、
剛種武器として並みの水準の攻撃力と非常に高い雷属性値を備えていたからに過ぎない。
そこに平凡な剛種武器が追加されたとして、魅力がないと判断されるのはある種の必然だったと言える。
- いや、まだ望みは存在した。
フォワード.4及びフォワード.5アップデートにて剛種武器の強化先として追加された
天嵐武器、そして覇種武器。
もちろんザムザ剛種武器もその対象内であり、再び息を吹き返すかに思えた…のだが、
よりによって強化先が存在したのは大剣1本のみであった。
他の雷属性武器はと言うと、ベル武器、キリン武器共に派生先は十分数存在する。
クアル武器は全武器種において置いてけぼりを食らってしまったが、
それでも属性特化ということで、やはり一部の武器種において目立っている。
ここにきてザムザ武器の不遇っぷりは目に見えて際立つ事態となった。
- 時は経ち、ついに解禁されたMHF-G。
覇種武器は後に烈種武器としてG級でも通用する火力を手に入れ、
フルフルやラージャン、ベルキュロスにクアルセプスなど、
名だたる雷属性モンスターがG級に進出する中一向にお呼びのかからないタイクンザムザ。
形態変化というなかなか厳しい制約があるのだろうが、
後輩のクアルセプスにまで先を越されたザムザの心境は推して知るべし。- なお、唯一覇種・烈種武器化を果たした大剣は非常に強力な性能であり、
G級序盤を乗り切るための覇種武器として、
さらに強化後は烈種防具と併用することで様々な局面で活躍を続けていた。
しかし最初期の烈種武器ということで現在ではあまり注目されているとは言いがたい。
復活の時が訪れることも遂になかった。
- なお、唯一覇種・烈種武器化を果たした大剣は非常に強力な性能であり、
- ちなみに剛種ヘビィボウガンはデフォルトで反動が「小」であり、
排熱弾運用の武器として用いられていたことがある。
その後
- 一時期は下位・上位の通常武器が最序盤に作れる雷属性武器として注目されていた。
下位のタイクンザムザは体力が非常に低く*1、
最序盤の武器でもひたすらタコ殴りにしていればすぐに沈む。
その割に下位武器としてはかなり優秀なものが多く、
とりあえず雷属性武器が欲しいなら筆頭候補として挙げられていた。
もちろん上位武器も、強化(生産)可能になった時点で破格の性能を持つ武器もある。
作成の手間の割に全く性能が釣り合わない剛種武器とは全くの逆である
なお、第3形態の素材を要求されるようになると作成難易度が跳ね上がる。
下位のタイクンザムザはHR2昇格への過程の1つであり、必ず戦うのもポイント。- ただし、そちらの役割も常設イベントの武器である決意シリーズ登場で実質奪われる事になった。
あちらはマグネットスパイクを除く全武器種が存在し*2、
近接武器では雷属性に加えて扱いやすい麻痺属性を併せ持つ双属性。
入手は少々手間ではあるが、少なくともタイクンザムザの武器よりは生産と強化は容易である。
そして強化によって最終的にはGR600相当の辿異武器となり、長く使い続けられる。
これらのことから、ザムザ武器の「最序盤の雷属性武器」としての役割も終えたと言って良いだろう。
- ただし、そちらの役割も常設イベントの武器である決意シリーズ登場で実質奪われる事になった。
- フォワード以来長らく新規武器の追加は行われてこなかったが、
2018年にはMHF11年目の年間特典記念武器として、
スラッシュアックスFのザムザリスタが実装された。
タイクンザムザモチーフの武器としては初のG級武器、
そして辿異武器ともなったことで注目を集めた。
- そしてG級実装から遅れること実に6年弱。
満を持して実装された辿異種タイクンザムザと同時に本家辿異武器も登場し、最前線環境に参入。
純粋な雷属性の辿異武器は既にフルフルとトリドクレスのものが存在するが、
属性値はそれらよりも控えめであるものの高い攻撃力を持ち、
また辿異武器ということで辿異スキルの面で差別化は容易である。
武器一覧
- 武器種ごとに見た目が大きく異なり、
第1形態、第2形態、第3形態のいずれかのタイクンザムザを象ったものになる。
ただし辿異武器は(通常個体で言うところの)全3形態を複合させた集大成的な見た目となっている。
通常武器・剛種武器(特に第1~第2形態素材のもの)はザムザの外殻が一目で分かる無骨な見た目だが、
辿異武器は素材の面影を残しつつも洗練されたスタイリッシュなデザインとなっている。
通常武器、剛種武器、辿異武器を合わせると、ライトボウガン以外の武器種は網羅している。
- 通常武器*3
武器種 生産時 1段階強化時 最終強化時 大剣 多殻大剣 多殻大剣【紅花】 多殻大剣【藪椿】 太刀 多殻刀 多殻刀【南天】 多殻刀【柿蘭】 片手剣 多殻剣 多殻剣【木通】 多殻剣【寒葵】 双剣 多殻双 多殻双【梔子】 多殻双【芙蓉】 ハンマー 多殻鎚 多殻鎚【白檀】 多殻鎚【黄楊】 狩猟笛 多殻笛 多殻笛【朝顔】 多殻笛【蛍葛】 ランス 多殻槍 多殻槍【鈴蘭】 多殻槍【空木】 ガンランス 多殻銃槍 多殻銃槍【芍薬】 多殻銃槍【石榴】 ヘビィボウガン 多殻重砲 多殻重砲【葉蘭】 多殻重砲【鬼蕗】 弓 多殻弓 多殻弓【鳩麦】 多殻弓【力芝】 - 剛種武器*4
武器種 生産時 剛種武器最終強化 天嵐武器 覇種武器 G級覇種武器 烈種武器 大剣 多殻挟剣【鳳仙花】 多殻挟剣【石楠花】 多殻獄挟剣【彼岸花】 【緋牡丹】 【緋華玉】 【花菖蒲】 太刀 多殻鍛刀【金木犀】 多殻鍛刀【姫百合】 無し 片手剣 多殻硬剣【烏柄杓】 多殻硬剣【黒百合】 双剣 多殻鋭双【雪中花】 多殻鋭双【水芭蕉】 ハンマー 多殻壊鎚【鬼胡桃】 多殻壊鎚【黒文字】 狩猟笛 多殻舞笛【姫沙参】 多殻舞笛【紫陽花】 ランス 多殻捩槍【一人静】 多殻捩槍【沈丁花】 ガンランス 多殻断槍【雛芥子】 多殻断槍【君子蘭】 ヘビィボウガン 多殻堅重砲【八角蓮】 弓 多殻強弓【小判草】 多殻強弓【今芽樫】 - 辿異武器
武器種 GR200 GR400 GR600 GR800 太刀 多殻真刀 多殻真刀【桔梗】 多殻真刀【明日葉】 多殻真刀【百日紅】 ハンマー 多殻真鎚 多殻真鎚【木蓮】 多殻真鎚【夾竹桃】 多殻真鎚【山茶花】 穿龍棍 多殻真棍 多殻真棍【大手毬】 多殻真棍【時計草】 多殻真棍【弟切草】 スラッシュアックスF 多殻真剣斧 多殻真剣斧【桜草】 多殻真剣斧【紫露草】 多殻真剣斧【半夏生】 マグネットスパイク 多殻真斬鎚 多殻真斬鎚【金魚草】 多殻真斬鎚【立金花】 多殻真斬鎚【花水木】 ヘビィボウガン 多殻真重砲 多殻真重砲【皐月】 多殻真重砲【千鳥草】 多殻真重砲【風信子】 弓 多殻真弓 多殻真弓【翁草】 多殻真弓【千日紅】 多殻真弓【金盞花】 - 特殊武器
武器種・分類 生産時 1段階強化時 2段階強化時 HC武器 太刀
武器デザインコンテスト多殻貫刀 多殻貫刀【竜胆】 多殻貫刀【龍胆】 多殻鋼貫刀【竜胆】 武器種・分類 生産時(G級武器) 辿異武器 スラッシュアックスF
年間特典記念武器ザムザリスタ ザムザラムザ
余談
- 年間特典記念武器であるザムザリスタ系統を除き、全て銘は植物の名前からとられている。
メジャーなものからかなりマニアックなものまで網羅されているので、
気になったら調べてみても面白いだろう。