モンスター/タイクンザムザ

Last-modified: 2023-12-20 (水) 23:38:31
種族
甲殻種
別名
多殻蟹(たからがに)
登場作品
MHF
狩猟地
潮島

目次

生態・特徴

メゼポルタ地方から遠く南に離れた無人島「潮島」の洞窟の奥に生息する甲殻種。
狩猟地として潮島が解禁された当初は先に熱帯林エリアで新発見されたゴゴモアの調査、
そのしばらく後には新種モンスターのアビオルグの出現などの事態が重なり、
生息域である洞窟の調査と共に発見が遅れていた。
「多殻蟹」という別名の通り、多層に積み重なった特殊な構造の甲殻を持っており、
戦闘によってこの甲殻が剥がれ落ちるとその度に姿と戦法が大きく変化していく。
いずれの形態でも左右非対称となった鋏脚が特徴で、特に右鋏脚が特異な形状をしている。
また、高濃度の毒液を噴き出して外敵を攻撃する事もある。
他の甲殻種とは異なり、攻撃を受けた際に飛び散る体液が赤色である事から、
通常の甲殻種とは異なる成分の体液を循環させていると思われる。
普段は全身に岩を付着させ、洞窟内の風景に擬態している。
この岩には洞窟内に自生しているコナマキダケというキノコも一緒に付着しており、
タイクンザムザはこのキノコの菌糸を利用して岩を付着させると同時に共生関係にある。
なお、この岩の外殻はコナマキダケの菌糸などの影響により、
これだけでも武具の素材としての価値がある事から「岩殻」と呼ばれ、そのまま取引されている。
この岩殻に覆われた全身はまるで一つの動く岩塊のよう。
右の爪は巨大な塊状の岩殻で防御と打撃、
左の爪は鋭利に研ぎ澄まされた岩殻で広範囲を薙ぎ払う斬撃を繰り出す。
岩殻はある程度の攻撃を受けると剥がれ落ちるが、この時コナマキダケが大量の粉を撒き散らし、
洞窟内を一時的に視界不良に陥れる。
因みに長年生き続けた個体の岩殻は、後述する朱殻と一体化し始め、剥がれにくくなる。
岩殻を引き剥がした個所からは、下層に隠れていた朱色の甲殻(朱殻)が見えるようになる。
そして一定以上の岩殻が破壊されると自らの危機を悟るのか、はたまた外殻が軽くなったが故か、
ある程度の重量感を残しつつも一部の動きが加速化し、より激しく攻撃を仕掛けるようになる。
また、稀にではあるが大きく跳躍するような動きを見せるようにもなる。
全体重を掛けた押しつぶしや右腕による攻撃は地面を大きく揺さぶるほどの威力を誇るが、
地質調査の結果、潮島の洞窟の床は比較的岩盤が薄い事が判明しており、
タイクンザムザの渾身の一撃は洞窟の床を崩落させる危険性を孕んでいる。
比較的体力の低い個体の場合、この朱殻形態の状態で体力が尽き、討伐する事ができる。
しかし、タイクンザムザの中でもとりわけ強靭な生命力を持った個体と対峙したハンターから、
追い詰められたタイクンザムザが突然全身から眩い光を放ち、
その直後に自らの朱殻を内側から突き破ってもう一段階変態したという報告が挙げられた。
これによりタイクンザムザの朱殻形態は、それさえも外殻であったことが明らかとなった。
真のタイクンザムザとは、蒼白い外殻にドリル状の右爪、擬態時より更に薄く鋭い形状の左爪、
そして背中には常に青く光る発電器官を備えた異形のモンスターである。
擬態時と比べると二回り近く体格が小さく見え、いかに擬態が重装備であったかが窺える。
しかしその重い甲殻を全て脱ぎ去った当形態は、恐るべき速度と攻撃能力を誇る。
右爪の攻撃は「叩き付ける」動きから「突き貫く」方向へシフトし、
身体ごと高速回転させる事で一瞬のうちに地中に潜る事ができる。
また、発電器官で作りだした電撃を爪に纏わせたり、
時には全身から放電しつつ突撃を仕掛けたりといった攻撃を見せるようになる。
完全に防御を捨て去った、徹底的な攻撃重視の形態であり、怒涛の猛攻で外敵を排除しにかかる。
このような屈強な個体を相手にした場合は、むしろこの形態になってからこそが正念場と言えよう。
辿異種
潮島の洞窟最下層にて発見された、多殻蟹としては極めて異質かつ強力な個体。
コナマキダケの胞子漂う上層部の環境に紛れるように姿を見せていた通常の個体とは異なり、
当個体は光届かぬ最下層に根城を移し、両爪を除いて岩殻を纏わない姿で徘徊している。
これは両爪を異常発達させた結果、擬態する必要性すらないほどの実力を得たためである。
岩を纏っている両爪は肥大化し、特に右爪はその身を凌ぐほどの巨槌と化している。
また、左爪も下指が極端に肥大化して「鋭槍」と称された上指に匹敵・凌駕するほどに成長。
二又フォークのような形状で上指を包み込み、巨大なハサミ状の形態へと変化している。
奇巌の爪」とも称される独自の発達を遂げた当個体は程なく辿異種に認定されている。
普段は異常に発達した両爪を振るい、岩盤を揺さぶりつつ行動する。
その腕力は凄まじく、交戦したハンターが衝撃で一気に地上まで弾き飛ばされたケースもある。
また、辿異種はこの巨槌に見合わぬ身軽さも有しており、突如飛び上がって爪を振るうこともある。
しかし、辿異種タイクンザムザの真の実力は、追い詰められた時にこそ発揮する。
それまで纏っていた朱殻を地面に潜りつつ脱ぎ捨て、青白い甲殻を晒すことで、
通常個体よりも危険度の増した「震霆」とも称される発電能力を十全に使い攻め立てるようになる。
右爪が通常個体のように槍状に展開されるのは勿論、左爪についても構造が一変し、
長かった下指は殆どが破却され、辛うじて見えるものの僅かな長さで埋没してしまう。
それによって左右の爪が両方槍状の構造となっており、より異質さを増している。
通常個体の四本の脚先にあった「甲殻が薄く青色に見える部分」は厚みが増したのか無くなり、
かわりに関節部分に結晶体のようにみえる同様の部分が存在するようになった。
この部分は辿異種の怒りに呼応するように眩い空色に発光する様子がみられる。
発電能力が強化されたためか電磁力をも利用できるようになったらしく、
交戦中に突如放電、空中を横滑りするように滞空するという驚愕の行動を行う。

概要

  • MHFフォワード.3から新たに登場した甲殻種。
    MHFではアクラ・ジェビア以来の甲殻種となる。
  • 粉砕の右尖鋭の左と謳っている通り、右爪が非常に大きく鎚のような形をしている。
    振るだけで強力な攻撃となり、力を溜めた後の一撃は驚異的な破壊力になる。
    左爪は右とは正反対に突きと斬撃に特化しており、まるで太刀のような形状。
    広範囲の斬撃を可能としており、豊富な攻撃を演出する。
    MHF5thアニバーサリーブックによれば、このような左右非対称の形は
    シオマネキという蟹をモデルとしているとのこと。
    第2形態になると甲殻の形状や尻尾(擬態によるもので本当に尻尾があるわけではない)など
    カブトガニのようなシルエットになり、
    さらに第3形態は青色で背中に突起を持つことからこちらのモデルはガザミだと思われる。
  • モンスターリストのアイコンは第2形態の方で記録されている。
  • 同時に実装されたアビオルグが「段階怒り」を持つのに対し、
    こちらはアクラ種のように部位破壊による形態変化を持つ。
    タイクンザムザの場合はアクラのように攻撃パターンが変化するだけでなく、
    甲殻が丸ごと剥がれ落ちることにより見た目が大きく変化していくのが特徴。
    またアクラ種と違い、形態変化と怒り状態は連動せずにそれぞれ独立している。
    この形態変化については後述する通り。
  • また部位破壊可能箇所が胴体・尾・左右・各脚と8ヶ所もあり、全モンスター中最多である。
    さらに部位ごとにコナマキダケが落ちる→が少し剥がれる→岩が完全に剥がれる→甲殻損傷
    と4段階破壊なので、全破壊すると実質32箇所にもなる。
    ちなみに同期のアビオルグは頭の2段破壊それぞれに報酬が設定されているが、
    こっちはさすがに最後の甲殻損傷までいかないと報酬は出ない。

各形態の特徴

第1形態

  • 遭遇時は全身に岩をまとった状態で、そこまで積極的に攻めてはこない。
    コナマキダケの胞子を振りまくことでけむり玉のようにハンターの視界を遮り、
    その隙に巨体を生かした突進で押しつぶすような攻撃を得意とする。
    頻度は低いがガミザミのように毒液を吐きつける攻撃も行い、この毒液は着弾した場所に数秒残る。
  • 貼り付けた岩が重いのかその動きは鈍重で、視界を遮られる点にさえ注意しておけばさほど脅威ではない。
    この岩は攻撃を加えることで剥がれ落ち、その度に隠されていた朱色の甲殻が露になっていく。
    また第1形態で行えるのは各部位でキノコ剥離→岩半壊→甲殻露出までなので、
    この時点で戦闘を終わらせてしまうと部位破壊報酬は出ない。
  • 上記の部位破壊を合計16段階行うと、怒ったタイクンザムザが地面を叩き割る専用ムービーが
    挿入されてハンター諸共下層に落下、第2形態へと移行する。
    着地後は左爪を思いっきり上に振り上げる。ガッツポーズしているようにも見える

第2形態

  • この形態で新たに使い始める攻撃の中では、
    爪を突き立てたまま1回転し、その遠心力を右爪に集中させて振りぬく大技が最大の脅威だが、
    この攻撃はエフェクト部分にしか本命の判定が存在しない他、
    肝心の右爪は小ダメージ+転倒で無敵状態になってしまうため、自ら狙っていかないと当たること自体が難しい。
  • キノコと岩を剥がして朱色の甲殻を完全に露出させることで、今度はその甲殻に対する部位破壊が可能となる。
    この甲殻全てに対してヒビを入れると、タイクンザムザは完全に激昂。
    再びムービーが挿入されて地面を叩き割り、全身のヒビからまばゆい光が放たれ、最後の形態変化を遂げる。
  • 怒り状態になると、所々にある模様とも隙間とも言える箇所が青白く染まる。
    後述する第3形態を考えると、自身の雷属性エネルギーが強まりその光が漏れ出している…というふうに考えられる。
    第3形態にも言えるが、ハンターを脅威と認めた故か第1形態より怒りやすくなっており、
    ちょっと手を出しただけですぐ怒ることも珍しくない。

第3形態

  • 岩の下に隠されていた朱色の甲殻すらも擬態のための外殻であったことが明らかとなる。
    真の姿を現したタイクンザムザには初期の面影はほとんど無く、背中に発電器官を備えた青色の甲殻に、
    ドリルのような形状となった右爪と、鋭い鎌のような形状の左爪、尻尾が消え蟹らしいが露になる。
    見方によっては出来物のような発電器官やカサカサとした動作から、気持ち悪く思う人もいるかもしれない。
    なおこの形態になると、一番の弱点属性がそれまでだったものからに変化する。
  • 完全に防御を捨て去った姿となり、甲殻種とは思えない機敏さから凄まじいまでの連撃を繰り出してくる。
    解放された放電能力によって単なる近接攻撃だけでなく両爪に電撃を纏わせて放つなど戦法も多彩となり、
    それら攻撃の数々はまさに苛烈の一言に尽きる。
    • 中でも、洞窟内の横穴を縦横に飛び回り、
      そこから放たれる超高速帯電滑空攻撃が最大の必殺技となる。
      この攻撃は大ダメージはもちろんながら麻痺の効果も付属しているため、
      初撃の回避に失敗してしまうと動けないところに2撃目、3撃目が飛んできて
      めった刺しにされてしまう可能性が高い。
      飛び出してくる横穴は電流によって光るので、素早くカメラを回して回避準備に専念しよう。
  • 第2形態から使ってくる、爪を突き立ててから回転し一気に振りぬく攻撃にが付加されたが、
    これも地中強襲と同じく気をつけたい攻撃である。
    上位ならともかく、剛種ともなれば(防御力次第では)問答無用で即死させられることもあり得る
    回転に当たろうがなんだろうが、最後の雷撃破だけは何としてでも回避したい。
  • 某所でもよく指摘されているが、発電器官や双方鋏で放電し、
    高速でカサコソ動きながら対象に電撃をぶつける攻撃、
    潜行した後、四方八方から超高速で帯電滑空を行う多次元攻撃など
    最早野生の生物かも怪しいものである
    果てには「甲殻種の殻をかぶった古龍種じゃね?」とも。だとしたら更にまだ隠された真の姿があることに・・・

剛種

  • 本実装から一週間後に登場。
    体力が14399、攻撃倍率は4.0、怒り時は6.0倍になる。
    G9.1以前は体力が19200、攻撃倍率は5.0、怒り時は7.5倍であった。
    かつては「甲殻種の宝玉」が第3形態の専用素材であったため、
    部位破壊をしやすいようとの配慮なのかフォワード時代に登場した剛種の中では体力が比較的高く設定されていた。
    現在では他の剛種モンスターと比較しても、体力はそう変わらない。
  • 第2形態では、新たに後退の後思いっきり右腕を振り回して周囲を叩きつける攻撃が、
    第3形態では根性貫通攻撃として、新たに他の甲殻種と同様地面に潜り電撃をハンターに浴びせつつ移動し、
    3回目でベルキックレベルの広範囲電撃で地中強襲してくる攻撃が追加された。
    デュラガウアやアビオルグのように空中追撃ではなく、麻痺による根性スキル無効化のため、
    粉塵救出自体不可能と考えても良い。
  • 剛種の帯電滑空などは、かつては剣士でも体力を8割は持っていかれるほどの凶悪な性能を誇っていたが、
    現在ではそこまででもない。
    しかし麻痺させられたところへ追撃をかまされることは十分起こり得るため、
    各種麻痺対策をしておくと幾分かは楽になる。
  • 第3形態の攻撃のアグレッシブさと根性貫通コンボが非常に強力であり、
    G9.1での弱体化前は甲殻種とは思えない凄まじい強さを誇っていた。
    しかしそのわりには武器や防具の性能がイマイチだったため、
    モンスターとしての強さが見返りにつりあわないといわれて一気に見向きもされなくなってしまった。
    その結果フォワード時代ではザムザの影の薄さをネタにすることはともかく、
    剛種の強さ自体が話題に上がることはあまりなかったため
    悲しいことに剛種タイクンザムザが強い部類に入ることを知る人も非常に少なかった。

辿異種

  • 2019年1月23日に公式プレビューサイトにて存在が公開された。
    2019年1月30日より狩猟解禁。発達部位は両爪。
タイクンザムザの辿異クエスト
受注可能GRクエスト名
GR200極爪を備えし多殻蟹
GR400最奥に潜みし異形
GR600異侵電雷
GR800奇巌の爪
  • 長きに渡る進化で自身の戦闘能力が高まった結果、擬態をする必要が無くなった。
    これにより、擬態用のコナマキダケは両爪のみに纏い、胴体や脚などは朱色の外殻をむき出しにしている。
    通常個体とは異なり、一定ダメージを与えると地中に潜って外殻をパージし、
    従来の第3形態に当たる形態に移行、この形態が辿異種に於ける第2形態となる。
    通常個体と比較すると、胴体は僅かながら粗削りのような形状となっており、背中の棘も大きい。
    そして、最大の違いとして、両爪の付け根部分と脚に青い結晶状の器官が確認できる。
    また、第2形態では怒り状態への移行が可能になり、怒ると体の青い結晶部分が発光する。
    この青い結晶部分は、各部位の破壊成功と同時に割れてしまい、以後は発光しなくなる。
    タイクンザムザ本来の爪と言えば、左爪は普通の挟んで切断できるようなありきたりな爪に対し、
    右爪は折りたたみ可能な槍の形状をした、独特の爪というイメージを有していたのだが、
    辿異種個体は異常発達により、右爪だけでなく左爪も槍と見紛う形状に変化、
    抓む部分は健在であるものの、その肥大化に比例していないため、退化したかと思える程に小さく見える。
    • なお、第2形態については解禁前にシルエットという形で、
      公式Twitterにて公開されている。
  • 使用するのは超震動。形態変化後は雷属性やられ【特大】も使用する。
    後者については言うまでもなく驚異的な属性やられの1つであるが、
    前者についても、昨今の辿異種と同様に拘束に絡めるように攻撃を加えてくる事があり、
    特に第1形態では大半の行動に付与されているため対策するに越したことはない。
  • 多殻蟹の名前の通り、いわゆるコモン素材は全てが殻となっている。
    また、辿異種で唯一ランクによって発達部位素材のアイコンの色が異なる。
  • 生態やモーションが潮島の洞窟と関連深いためか、狩煉道には登場しない。

戦闘概要、主な追加技など

  • 従来個体と同様、潮島の洞窟エリアでの戦闘となる。
    ただし、辿異種個体はメラギナスと同様、最初から最深部での戦闘となる。
    遭遇時は必ずその場でじっとしており、ハンターの存在に気づくと即座に立ち上がり、
    その場で右爪を振り回す動作(剛種個体が第2形態で行う攻撃)を行った後で、
    固有の威嚇モーションを行って戦闘開始という流れになっている。
  • 部位破壊は左右の爪と脚、及び胴体。
    何れも第2形態移行直後の威嚇を終えるまで破壊できないが、
    破壊に必要な怯み値の蓄積は最初から可能で、耐久値も1残して止まるようになっている。
    また、昨今の辿異種同様発達部位以外の耐久値はさほど高くはない。
    発達部位である爪は破壊する毎に転倒して若干ながら隙を晒し、
    両爪破壊で怒り状態への移行ができなくなる
    また、爪を用いる攻撃についても、破壊された箇所を用いるものについては弱体化する。
    報酬については辿異種ダイミョウザザミ同様、両爪を破壊して発達部位破壊達成とみなされる。
    脚は両足破壊できるが、片側を破壊した時点で報酬が成立し、両側壊しても二倍にはならない。
    なお、発電器官が胴体に備わっている事から勘違いする可能性が考えられる胴体の破壊については、
    破壊しても弱体化は一切しない。辿異種らしく、発達部位の爪破壊で弱体化するため注意が必要である。
  • 耐久力が控えめな★1では形態移行後即座に全部位破壊を狙うことも不可能ではないが、
    十分に蓄積できたかは確認できない(怯みで推測することはできる)ため、
    全部位破壊を徹底する事だけを考えると、
    第1形態の内から破壊可能部位を均等に狙う立ち回りが要求される事になる。
    ただ、戦闘面においては第2形態で爪(特に破壊で各種リーチが大幅に弱体化する右爪)
    を破壊することでかなり有利に立ち回れることから、
    部位が巨大で狙いやすい第1形態の内に爪を優先的に狙い、
    破壊完了後に第2形態でも比較的当てやすい他部位を集中攻撃するという立ち回りも手ではある。
  • 使用する技は従来のものの強化版を軸とし、
    新技がいくつか備わるという、辿異種の中では割と技の変貌が少ない方ではある。
    が、タイクンザムザ、とりわけ第2形態は長らく狩猟しなくても大勢に影響のない存在であったため、
    辿異種が実質タイクンザムザ第2・第3形態の初見であるというプレイヤーは少なくないと思われる。
    また、辿異種バルラガル同様、特定の部位を用いる行動の威力がその他の技に対し非常に高くなっており、
    (アップデートで緩和されているはずの)★1ですら致命傷を受ける攻撃が存在する一方で、
    最高難度の★4でも元気のみなもと無しで容易に耐えられる技も多い。
    強制即死攻撃は存在せず、コンボ技もあるにはあるが、中威力→高威力という配分のため、
    体力次第だが真根性で助かるケースは十分ある。
    ただ、タイクンザムザが元々持つ、直前に被弾したハンターを狙う追撃技は辿異種でも健在、
    と言うより、転倒するが本命対処には余裕で間に合う形だったり、
    超風圧と同じ吹っ飛び故に受け身が取れない突然背後に回って攻撃を仕掛ける等、
    元々あった個性が更に洗練されている形になっている。
    よって、焦らずに対処できるようになる事が本種攻略への最大の近道と言える。
  • 全体防御率は全体を通して低い水準をマークしており、
    特に★4は0.06という、辿異種の中では最高となる「全体防御率の低さ」を記録している。*1
    極龍に匹敵する全体防御率を持つわ、宙に浮き、回転しながら突っ込む攻撃を持つわで、
    やはりコイツは甲殻種の殻を被った古龍種なのかもしれない

    ただし、タイクンザムザ自身の肉質自体は軟らかい部位が多めで、
    特に外殻を捨て去った第2形態(従来個体に於ける第2段階)ではそれが顕著である事、
    両爪を破壊すると恩恵を受けられなくなるが、怒り時は全体防御率が1.1倍補正が適用されるため、
    そこまで凶悪な数値というわけではない。
    • 強いて言うならば、胴体の肉質は硬いので注意を要する程度である。
      部位破壊自体は「胴体」として一括で管理されているので、
      部位破壊を狙う際は肉質が軟らかい頭を狙うか、肉質軟化スキルを活用するか、
      例外的にさほど難くない数値に収まっている打撃肉質を突ける「打撃武器種」を用いると良い。
      なお、脚肉質もそこそこ硬いが、斬肉質と弾肉質(狙い撃ち補正込み)は硬くなく、
      一転して打撃肉質が硬め、という「胴体とは真逆」の性質を有している特徴が見られる。
  • なお、通常個体とは異なり毒と麻痺は一切使用しない。
  • 強化、追加されている技は下記の通り。
ガードチャージ
第1形態でのみ行う、強化された既存技の1つ。
通常個体の第1、第2形態で行う、右爪の巨槌を盾に突進して左爪で切り払う攻撃。
巨槌に接触すると転倒するのは同様だが、辿異種の場合は無敵時間が無い転倒になっており、
更に超高精度の追尾能力で盾をぶつけるように突進してくるため、
必然的にタイミングよく回避するか、ガードするかのどちらかを迫られることになる。
加えて辿異種個体は歩き回りながらの移動を一切しない関係上、
ターゲットが遠距離にいると、距離詰めも兼ねてこの攻撃を行うことが多く、
回復などのリカバリーで離れている時にこの行動を繰り出され、リカバリーの意味がない、
または間に合わず追撃となって力尽きるケースも少なくない。
また、この技はターゲットとの距離が開いている場合に繰り出されやすくなる。
後述するようにタイクンザムザは壁際まで吹き飛ばす技が複数あり、
それらの強烈な一撃を食らった後、カメラワークもままならない状況でこの技による追撃を受けやすいため注意。
2連叩き付け→回転アッパー
既存技の強化。通常個体は全形態で用いるが辿異種は第1形態のみである。
右爪を2回その場で叩き付けた後、右爪を地面に擦り付けつつ1周回転し、
強烈な勢いで降り抜く技。ちょうどハンマーの縦3のような動きとなる。
叩き付け時には超震動が発生し、最後の振り抜きに被弾した場合、
超風圧被弾時のそれと同じモーションで大きく吹っ飛ばされる
また、振り抜き前の擦り付けにもダメージがあるため、位置取りによっては注意。
右爪溜め叩き付け
第1、第2形態共に用いる。こちらも既存技の強化である。
渾身の力で右爪を振り下ろし、広範囲に震動を起こすのは通常個体の第1、第2形態と同様であるが、
辿異種では必ず洞窟の中央に跳躍(プレス時に超震動・攻撃判定有り)で移動してから行う。
中身自体も、通常個体の第1→第2形態移行時ムービーの内容に近いものとなっており、
喰らうと超広範囲に地割れ+その外周に超震動が発生する。
これを受けたハンターは大きく打ち上げられ、その勢いのまま洞窟の外まで吹っ飛ばされてしまう
いわゆる逆バンジーである
威力自体は高いが、強制エリア移動攻撃であるが故に一撃死さえ避ければ余裕をもって体制を立て直せる。
ちなみに一定体力を下回るタイミングで一度だけ用いるようで、基本的には第1形態で繰り出されるのだが、
磁縛スタンハメなどで第2形態に一気に移行させた場合は、第2形態でいきなりこれを使ってくる。
アッパー薙ぎ払いコンボ
辿異種ダイミョウザザミの「鋏昇撃」と同じモーションで繰り出される打ち上げコンボ。
ザザミとの大きな違いとして、必ず右爪で打ち上げ、
打ち上げに成功した後はボディプレスで仕留めるのではなく、
回転の勢いを乗せたまま、右爪で打ちあがったハンターを追撃するという形になっている事が挙げられる。
必ず右爪で行う関係上、タイクンザムザの左側から後方は安全地帯となっている。
第1形態ではその巨大なハンマーに殴打され、第2形態では鋭さを増した槍に一閃される形となり、
どちらの形態も、追撃に被弾すると超風圧被弾時のそれと同じモーションで大きく吹っ飛ばされる
超風圧そのものによるものではないため、このやられモーションを無効化することはできないが、
ボディプレスを伴わないため、打ち上げさえ避ければ追撃は受けない。
バックジャンプからは確定でこの技に派生し、
★1ではバックジャンププレスからの派生に限定されているが、★2から単発でも繰り出すようになる。
出がかなり早いため、ダイミョウザザミ同様常にこれが来ることを警戒した方がよい。
ちなみに打ち上げの威力はそこまででもないが追撃は大ダメージを受けるという形式のため、
十分な防御力と体力があれば、★4で直撃しても真根性で生き残れる可能性が高い。
ジャンプ叩き付け
跳躍から右爪を叩き付ける。使用後はやや隙ができる。
どちらの形態でも使用頻度の高い行動であり、
加えて第1形態は前方に岩を飛ばす遠距離攻撃としての性質も兼ね備え、
第2形態では電撃の炸裂によって有効範囲が強化される、広範囲攻撃としての性質に特化している。
行動速度自体も上がっているため咄嗟の対処が求められる。
なお、右爪を叩きつけた際に超震動が発生する。
形態移行
従来個体ではムービーであった第2→第3形態(辿異種でいう第2形態)への移行は、
辿異種ではムービーではなく、地面に潜った後洞窟の横穴から帯電滑空で侵入するという形で演出されている。
辿異種では滑空の軌道上に電気エネルギーによる発光ラインが現れるため、
攻撃範囲が目に見えてわかりやすくなっている他、あくまで形態移行専用の行動と割り切っているためか、
横穴から飛び出す回数もたった1回のみで、形態変化の時以外で使用する事は無い。
ただし、3連滑空自体を置き換えた攻撃を辿異種は有する(後述)ので、注意が必要である。
この行動はその場で大きく怯む→地面に潜る→帯電滑空1回という一連の動作になっているため、
その場で不自然に怯んだ時点で形態移行するという事がわかるようになっている。
地面に潜る際も低威力ながら攻撃判定があるため注意。
移行が完了した後でタイクンザムザ固有の威嚇モーションを取るが、この威嚇後より部位破壊が可能となる。
雷電球
第2形態でのみ使用する。
両爪をこすり合わせて電気の球を作り、地面に当てて大爆発を起こす大技。
威力は雷耐性、防御能力共に極限まで高めても★1ですら、直撃すれば即死級の大ダメージを受ける程。
つまり、高難易度になると即死が当たり前と考えてもらって問題ない。
右爪を破壊すると電撃に耐えられなくなるのか、使用後に後転して多少の隙を晒す。
ただし実際の隙としては爪破壊前とそこまで差はない。
潜行
剛種個体に存在する技だが、喰らっても麻痺はしない。
が、直後にアッパー薙ぎ払いかジャンププレスに派生するため危険度が増している。
電磁回転
第2形態で怒り移行(発光)時に確定使用し、それ以外では用いない、辿異種の大技の1つ。
通常個体の3連滑空を置き換えた攻撃で、
その場で帯電、高速回転と電磁力によって浮遊しつつ、
狙ったハンターを巻き込むように電光軌道を展開、その軌道に沿って高速で突進攻撃を3回連続で仕掛ける。
置き換え元攻撃から察せる通り凄まじい威力を有しており、
高難易度ではみなもと効果なしではほぼ確実に即死する程。
帯電滑空同様、タイクンザムザ本体にしか判定がないため、見た目より範囲が小さいが、
着地時は腕を広げ、爪を地面に突き刺してブレーキをかける関係上、範囲が広がるため、
回避するなら出始めの距離で狙ったほうが良い。
怒り移行時にしか使用しない関係上、両爪を破壊してしまえば以後一切使用せず
上手く調整して両爪を破壊できれば、この技を最初から最後まで一切出させないようにすることもできる。
こらそこ、ゴーシュートとか言うんじゃない
回り込み2連攻撃
★2以降の第2形態が使用する。
電磁浮遊による高速移動で素早くハンターの背後に回り込み、死角から右爪→左爪の順に切り付ける。
爪を使っているため威力が極めて高く、範囲も見た目以上に広い。
ただし、爪を破壊すると威力はともかく有効範囲はかなり小さくなる。
特に右爪破壊によって狙ったハンターに右爪を当てられなくなる。
雷電球×2
★4で解禁される、辿異種タイクンザムザの大技の1つ。
予備動作無しに前に切りかかった後に両爪に1つずつ、合計で2つの雷電球を生成し、
それらをくっつけることで規模が更に大きい爆発を起こす。
当たり前だが、極めて高い防御能力に雷耐性を極限まで高めても即死する程の破壊力を有し、
唯一対抗できる、真根性スキルも突発的に繰り出す初動の斬撃のダメージによっては、
貫通される状況を作り出されてしまうことがある。
雷電球1個生成とモーションが違い、回避タイミングも異なる厄介な行動。
なお、斬撃を受けると強制的に転倒するが、爆発の対処には十分間に合うようになっている。
こちらは両方の爪を破壊すると使用後に転倒し、片爪版に比べより長い隙を晒すようになる。

MHO

  • 中国版モンスターハンターであるMHOにもサービス末期頃に登場している。
    こちらでは潮島が実装されておらず、既存フィールドの洞窟エリアに登場している。
    「潮島の外にいるタイクンザムザ」はこれが初であり、形態変化などもそれに応じて変わっている。
    第二形態移行時には岩殻が吹き飛び、第三形態移行時はその場で跳躍して姿を変じる。
    また、BGMは全形態で共通のものを使用している*2
    • 基本的な要素はMHFを踏襲しているが、第二形態時に放電エフェクトが追加されている。
      MHOはMHWorldのようにゲーム内のモンスター図鑑が充実しており、雷を使うことが予め確認できる。
      第二形態で予め雷属性を示唆しておくと同時に、本格的に使う第三形態を隠す意図があるものと推測される。
  • 第一、第二形態はMHFでお馴染みの技が多いものの、付随して岩を飛ばすなど強化された技も目立つ。
    また、MHXXのショウグンギザミが用いる「溜め動作の後の飛びかかり」のような技や、
    予備動作がほぼ無い瞬発的な前方体当たりなどの技もいくつか見られる。
    更に、第二形態では「地面に潜って両爪で挟み込むように地上を強襲する」剛種のような技も用いる。
    朱殻のタイクンザムザが頻繁に地面に潜る様子はMHFに慣れている人からすると珍しく見える。
  • 第二形態までは同時期に登場したモンスター群と比べて手緩いぐらいなのだが、
    第三形態に移行するとMHXのラギアクルスも真っ青になるほどの雷球使いとなる。
    爪を地面に突きさす動作などで四方八方に雷球が走り、その様子は非常に派手である。
    • ドリルのように地面に潜っていく大技も行うが、洞窟に横穴がないため性質が変化している。
      地面に突き刺さると同時に十方へ雷球が走り、さらに特定のハンターに向けて巨大雷球が移動。
      この雷球の下にはタイクンザムザがおり、直上を強襲すると同時に放電する。
      これだけでは終わらず、上空に飛び上がったザムザが着地すると同時に再度放電、
      周囲に多数の雷球が降り注ぐ……という非常に派手な技になっている。

武具

  • タイクンザムザの素材からは最終形態の持つ放電能力を存分に生かした、
    雷属性に特化した武器を作ることができる。
    同じMHF出身の雷属性モンスターであるベルキュロスのものと比べると、
    あちらは青や白が長く高い会心率で汎用性が優れているのに対し、
    ザムザのものは短いながらも紫があり、属性値で勝っているものが多い。
    しかしF.4で実装されたクアルセプスの武器がこちらを上回る属性特化となっており、
    ゲージも優秀なものが多いためザムザ武器は目に見えて人気が無くなってしまった。
    • ちなみにプレビューサイトなどの事前情報では第2形態までしか公表されていなかったため、
      実装前は「なんで雷属性?」という声がちらほら上がっていた。
  • 特筆すべきはヘビィボウガン。
    MHFのヘビィボウガンは今まで「やや小」がボウガンに素で備わっている反動の最小値であったが、
    ザムザ素材のヘビィはついにその常識を打ち破り、反動「小」を持っている。
    後に進化武器や同じ潮島洞窟を拠点とするメラギナスのヘビィボウガンも反動「小」を有することになったが、
    下位・上位で作成できる反動「小」のヘビィボウガンという意味では、今でもザムザ武器のみである。
    この特性上、反動軽減スキルを発動させると圧縮リロードで使用可能な多くの実弾を無反動で発射できる。
    圧縮リロードを使いたい下位・上位ハンターにはうってつけだろう。
    剛種ヘビィはスロット3も相まって、排熱弾のための専用スキル構成が非常にやりやすい。
    ただ排熱ゲージ蓄積に有効な貫通弾散弾のLV3がデフォルトで装填できないのが欠点か。
    • そして見た目もまるっきりロケットランチャーなのでこちらの面でも異彩を放っている。
      「腰だめにして撃つより肩に背負いたい」と思ったヘビィ使いはさぞ多いことだろう。
      • 余談だが、ロケットランチャーの中でバズーカ型と呼ばれるものは無反動兵器として扱われている。
        反動の低さはこれが元になっているのかもしれない。武器の方はどう見ても4連装式だが。
  • 武器の見た目はハンマーは第1形態、大剣は第2形態、双剣は第3形態といったように、
    素材として使われた形態に応じてそれぞれで大きく異なるのが特徴。
    またそれぞれの武器名は共通して植物の名前を冠する。
    キノコは植物じゃなくて菌類だが。
  • 防具は剣士ガンナーどちらも第2形態の素材を使用しており、見た目にも鮮やかなデザインとなっている。
    中でも女性用のガンナー装備はザザミシリーズのものとはまた少し違うチアガール風のものとなっており、
    非常に人気が高い。男性用は…お察しください
    • 男性はムエタイ選手とボクサー、女性はラウンドガール*3がモチーフとなっている。
      格闘技モチーフのマスクマンということでゴウガルフのPVにも男性装備が登場している。
    • FXまで強化していくと武器とセットで効果を発揮する雷属性強化や属性強化の他、
      超高級耳栓鉄面皮といった「多殻」らしい防御系スキルが発動。
      また、多殻と宝を掛けているのか、激運も発動するのが特徴である。
  • 2018年には、MHF11年プレイ記念特典武器としてスラッシュアックスFの「ザムザリスタ」が追加された。
    タイクンザムザ第2形態をモチーフにしているが、芯の部分は第3形態の部位も使われていそうなデザインである。
    辿異武器まで強化でき、雷/麻痺の双属性を持つ、
    2018年夏時点で唯一最前線で使われている(かもしれない)ザムザ武器となっている。
  • 辿異種タイクンザムザの武器は第2形態と第3形態を混ぜたようなデザインに、
    発達部位を模したゴツゴツの装飾がアクセントとなっている。
    太刀、ハンマー、穿龍棍、スラッシュアックスF、マグネットスパイク、ヘビィボウガン、弓が存在する。
    防具はザムザZシリーズ。従来のザムザ防具に第3形態の意匠が加わったことで、
    サイバー感が強いデザインとなっている。

評価

  • 登場クエストは第49回狩人祭「甲殻種ノ宴」の勝ち組クエストで先行配信され、
    4月解禁予定だったのが繰り上げられ3月末から狩猟解禁となった。
    受注・参加HRがイャンクックゴゴモアと同じなこともあり、
    下位は異常な程の弱さでせいぜい第2形態の途中で討伐してしまう。
    そして、調子に乗った初見ハンター達は上位で驚愕に目を見開くのであった。
  • ムービーが二つも挿入される上、洞窟が崩落するのに伴って形態毎にBGMが変化する
    超大型モンスター以外でこれほどの待遇を受けたモンスターは前例が無く、
    同時期に実装され大々的に広告され、MHFでは珍しい専用戦闘BGMを、
    それも通常と凄腕の2曲分も持っていたはずのアビオルグの存在感が危ぶまれる事態になった
    (厳密にはタイクンザムザの戦闘BGMは潮島・洞窟の汎用曲であるが、
    5thアニバーサリーブックにてフォワード.3時点ではタイクンザムザの専用BGMとしての記述がある)。
    通常・凄腕でBGMが変わり各形態ごとに3曲で計6曲存在するが、
    中でも通常第3形態時の「日差さぬ場所」はタイクンザムザに良く似合っている
    (BGMについてはこちらも参照されたし)。
  • 実装当時は派手なモーションや豊富なBGMのおかげでかなりの人気モンスターとなった。
    しかし、マイナス肉質を持つ対変種戦での総合力などを考えると、
    ベルキュロスのもので足りることが多い武器、防御中心なスキル構成をしている防具など、
    タイクンザムザから得られる武具の性能がプレイヤーの要求に対して物足りない感じだったため、
    剛種クエストが実装されてからの募集は影を潜めた。
    他にもプレイヤーの視界を奪ったり、足に削り判定があったりする嫌がらせ行為も人気を落とす原因に。
    演出に力が入っているといわれたムービー自体も連戦主体のMHFとは絶望的に相性が悪く、
    次第に「早く戦わせろ」「もうムービー飽きた」という声が強くなっていった。
    ムービーで評価を大きく落としたという事例は、先にはルコディオラ、
    後にはシャンティエンでもやらかしてしまっている。
  • アビオルグには強い剛種武器だけでなく、固有の汎用素材があり顔合わせの機会も多いので
    装備の性能がぱっとせず、汎用素材も既存のものであるザムザは完全に逆転されてしまった。
    追撃といわんばかりにフォワード.4において同じ雷属性武器が作れるクアルセプスが登場し、
    あちらは圧倒的な属性値という明確な差別点を持っていたことも向かい風となっていた。
  • ちなみにフォワード.5では上記のアビ・クアルを差し置いて覇種武器の対応を果たしている。
    ただし大剣1本のみであり、それで需要が回復したとは残念ながらいえなかった。
    なお、その大剣自体はG級序盤では意外なほど活躍させることができる上に、
    G3.2で烈種武器まで強化できるようになったが、流石に現在ではパワー不足である感が否めない。
  • MHF-G10.1でルコディオラが特異個体・G級対応を果たしてしまった事により、
    タイクンザムザは中型・超大型を除くいわゆる「普通の大型モンスター」では最後の
    「特異個体もG級も存在しない」シーズン・フォワード時代のモンスター*4になってしまった。
    つまりMHFでもぶっちぎりの不遇モンスターという立ち位置になってしまっている。
    このため、何か新しいG級モンスターなどが実装されるたびに
    「そろそろタイクンザムザをなんとか…」と懇願するプレイヤーは少数ながら見られた。
  • 2018年8月下旬より、11周年記念のMHFモンスター人気投票が行われていたのだが、
    8月29日に発表された中間結果にて驚愕の事実が判明した。
    なんと、並み居るMHFモンスターを押しのけてタイクンザムザが3位に位置していたのである。
    同日の開発運営レポートでは「番狂わせ」が起こっているという発言があったが、これを指しているのであろう。
    そして9月21日に発表された最終結果では、更に順位を上げ、まさかまさかの堂々の1位の座を獲得
    2位と3位にはそれぞれ天廊の番人UNKNOWNというMHF屈指の強豪モンスターがランクインしている
    (しかも中間発表の時点ではどちらもタイクンザムザより上位の1位と2位にいた)が、
    タイクンザムザはそれすらも押しのけてしまう、まさしく大金星を果たした。
    上述の通り、タイクンザムザを*5印象的な存在として認知しているハンターは減少傾向*6にあり、
    その中叩き出されたこの結果に、人気モンスターの動向を詳しく知っているMHF公式側は勿論、
    ハンターであるユーザー側も、大多数がこの結果に驚きを隠す事が出来なかった
    • ちなみに、この少し前に11年目の年間特典記念武器として、
      タイクンザムザがモチーフのスラッシュアックスFが登場している。
      この武器の存在がタイクンザムザにスポットを当てさせる一因になった……のかもしれない。
    • なお、辿異種が発表されたのはこの人気投票の少し後となるが、
      この結果を受けてから辿異種の開発を始めたわけではなく、
      以前より裏でコツコツ作り上げていたことは開発レポートで語られている。
      それを披露する時期にタイクンザムザが人気投票トップに躍り出たのは奇跡というほかないだろう。
  • そして2019年1月、遂にタイクンザムザに辿異種が実装された
    ムービーの撤廃を筆頭とし、通常個体でみられた不満点は軒並み解消されている。
    それでいて、ムービー演出を彷彿とさせる一定ダメージ後の右爪溜め叩きつけや、
    手を出せない時間が長かった帯電滑空は形態変化の演出として1回だけ使用するなど、
    タイクンザムザの特徴でもあった要素を完全に取り払ってしまった訳ではなく、
    ストレスを感じさせない程度に残っている。

余談

  • 下位の体力は非常に低く、丁寧に攻撃しないと第2形態へ移行させられずに討伐してしまう事が多い。
    なお、下位では全部位破壊を行っても第3形態には移行しない。
    もっとも、理論上は可能であるが、全部位破壊を行った時点でタイクンザムザの体力は1割程度しか残らない為、
    現実的には自身の手でその状況を発生させるのは難しい。
    サポート狩人達に任せて放置しておくと、体力下限になっても部位破壊を続けてくれる為、
    比較的容易にその状況を発生させられる。
  • MHFでは剛種になると下位、上位の頃には使ってこなかった新モーションが追加されることが多いが、
    通常1つか2つ程度の所を、タイクンザムザは豪勢に3つ持っている(第2形態で1つ、第3形態で2つ)。
  • 上述の通りタイクンザムザは本当に尻尾を持っている訳ではないのだが、
    岩殻を剥がした尻尾を攻撃すればきちんと血が出るし、やろうと思えば尻尾のみを攻撃して倒すことも可能。
  • 第1形態のキノコを生やした外殻がドボルベルクを、第3形態では背部の発電器官がラギアクルスを思わせ、
    同期に実装されたアビオルグと共に、MH3系列のモンスターを連想させる要素が多い。
    一方のMH3系列においてもベルキュロス・ドラギュロスとよく似た関係のジンオウガや、
    そもそもドラギュロスと同じ名を冠する武器が存在するなど、偶然ではない何かを感じさせる。
    • ちなみに収斂進化といって、
      種族的な繋がりは無いのに姿形や能力が似るという現象は実際に存在する。
      これらのモンスター達もそのようにして進化してきたのかもしれない。
  • フォワード.3のティザーサイトが公開された時点ではアビオルグ共々、
    イメージイラストとして体の一部位だけが公開され、「獣竜種と甲殻種」という情報は伏せられていた。
    しかし実はこの時ゲーム内で配信されていたシリーズクエストにおいて、
    「この世にはまだ未知の甲殻種がいるに違いない」と暗にその存在が示唆されていた。
  • タイクンザムザは第1形態において岩に擬態をしているが、
    擬態しているということは、すなわち何かから隠れて身を守る必要があるという事である。
    潮島にはまだ未知のエリアが存在するため、
    その先にはタイクンザムザ以上に強い生物がいるのかもしれない。
    • 最近では覇種パリアプリアが同じ洞穴で目撃された。
      原種を上回る戦闘能力と貪欲な食性が特徴だが、
      もしかするとこいつの目から逃れるために擬態していたのだろうか・・・?
    • その後のギルド団員の調査で、この洞窟の最深部には太古の昔に絶滅したと思われていた竜、
      メラギナスが生息していることが判明した。
      タイクンザムザの各形態の擬態や、第3形態の過激な攻撃性は、
      あるいはこの竜に対抗するためのものなのかもしれない。
    • 事実、メラギナスの操る闇属性は氷属性と龍属性を内包しており、
      氷属性を苦手とするタイクンザムザにとっては直接戦うとなると不利である。
      だが、第3形態になればメラギナスの苦手とする雷属性を使えるようになるので対抗できるかもしれない。
    ストーリーイベントでは、実際にメラギナスの存在が確認されて以降、
    タイクンザムザが潮島表層に多く出現するようになったという話を聞くことができる。
    ただ、現在のメラギナスは盲目の竜でありタイクンザムザの見掛け上の擬態は意味を成さない
    聴力が発達している=タイクンザムザの擬態が機能しないという点で天敵には成り得るが、
    「擬態が必要な相手」という点では候補から外れることになる。
  • その見た目や能力のせいで、ポケ○ンやらメト○イドやらガ○ダムやら、
    他ゲーム・アニメ系のネタが非常に豊富。
    関連動画などではしばしばこういった話題でコメントが埋め尽くされる。
  • 二重の殻を被っているタイクンザムザはどうやって外部の状況を確認しているのだろうか。
    第3形態の時に眼は確認できるが殻に穴のような部分はない。
    その上岩を纏っているので視覚による外部の把握は不可能だろう。
    また、他の甲殻種のような触角も存在しない。
    本当に古龍のような不思議な生物である*7
  • 朱殻の形成の理屈については公式からは言及されていない(されていれば既に記載されているはずである)。
    甲殻種としての脱皮による成長を考えると「一度脱ぎ捨てた殻を再利用」と云うのは考えにくく、
    恐らくコナマキダケの菌糸と体表からの分泌物を組み合わせる事で形成されているのではなかろうか?*8
    • もう一つ考えられる仮説は「朱殻は古くなった甲殻そのもの」というもの。
      甲殻類は外骨格である殻を脱皮で脱ぎ捨て、徐々に大きさを増していくのが一般的だが、
      その古い殻を敢えて脱ぎ捨てず、新しい殻を中部に形成することで多層の殻を纏うという解釈である。
      この解釈の場合、朱殻は外部のみならず内部からも圧力を受けるはずであり、
      それによって茹で上がったような色へと変化したと考えることが可能である。
      朱殻の一部に見られる「ひび割れたように中が見える部分」についても説明可能となるが、
      いずれにせよ公式側からの言及がないため、様々な解釈はあれど仮説に留まっている。
  • 脱皮後にタイクンザムザが切り札的要素の一つとして用いてくる背部の発電器官及び放電攻撃であるが、
    脱皮前の擬態時には外部に放電できないようなので、普段は何に使うのかよく分かっていない。
    いくら追いつめられての緊急手段だとしても、暗い洞窟の中で電気を出し発光してはあまりにも目立ち、
    擬態が出来なくなった状態で外敵に見つかりやすくなるのは外敵排除後には危険な事のはずである。
    (逆に考えると、暗闇で急激な放電を行えば外敵への目くらましにはなるかもしれないが)
    ただ、現実世界でのキノコ類(菌類)は、落雷などの電気ショックを受けると生命の危機を感じることで、
    生命活動および子孫を残すためのキノコを成長させる働きが活性化することが判明しており、
    日本を含めてキノコを採取する地域では「雷の後にはキノコが豊作となる」ことが伝統的・経験的に知られている。
    もしかすると普段は擬態用のコナマキダケを育て繁殖させるのに役立っており、
    あくまでそれを攻撃に転用してるだけなのかもしれない。
    • ちなみに、タイクンザムザにとっての外敵との説もあるメラギナスは目が退化しており
      聴力のみで敵を捉えるという性質を持っている。
      仮にメラギナスとタイクンザムザが相対することがあれば、
      「目立つ」というデメリットを抑えつつ攻め立てられるため、
      そのような点から見ても有利となることが考えられる。
      バチバチ音を立てて放電させていたらどのみち気づかれそうだが
  • 周辺の物を身体に付着させて擬態するという生態は、海藻などを甲羅に付着させて擬態するモクズショイと似ている。
    タイクンザムザもモクズショイのように岩や苔を付着させ、擬態用の岩殻を形成しているのだろう。
    ただし、自身の甲羅に直接付着させるモクズショイとは異なり、タイクンザムザは第2形態である朱殻の表面から、
    さらに擬態用の岩殻を付着させる事で、二層構造の擬態を生み出している。
  • タイクンザムザという名称の由来であるが、「タイクン」の部分は
    「ダイミョウ(大名)ザザミ」や「ショウグン(将軍)ギザミ」の流れに則って日本語の「大君」からだろう。
    「大君」を語源として英語で実力者や強者を意味するタイクーン(tycoon)という英単語も存在し、Pシリーズではアカムトルムを倒すことで得られる称号として設定されている。
    「ザムザ」の部分はザザミやギザミと同じような語呂の言葉を当てはめたという以外に、
    フランツ・カフカの小説「変身」の主人公である怪虫に変身してしまった青年グレーゴル・ザムザからという説がある。
    あくまで説のひとつであるが、変身という要素以外にも、それが節足動物であるという点も一応共通する。
    また、機動戦士ガンダムSEEDシリーズに「ザムザ○ー」という蟹に似た機体も登場するので、
    そちらも意識されているかもしれない。
  • MHF-Gとなり、時が経過して潮島の情報も一部の人々に知られてきているのか、
    タイクンザムザの名も冒険家などの人々に知れ渡ることとなる。
    が、その人達の認識は「美味しいキノコが取れるカニ」である。
    間違ってはいない。間違ってはいないが…
  • ちなみにタイクンザムザの剛種双剣・狩猟笛・ランス(いずれも第3形態がモデル)の斬れ味ゲージは、
    斬れ味レベル+1を発動させても一番右まで伸びきらない。
    ゲージ自体は紫が短いがバランスは良いとのことで惜しまれていたが、
    後にこの武器と全く同じゲージを持つG級双剣・狩猟笛・ランスでは
    強化によって一番右側まで紫ゲージが伸びるということが分かり多くのハンターを驚愕させた。
  • HR1(旧HR制度でもHR3という低ランク)からでも簡単に挑めるMHFオリジナルのモンスターなので、
    本来はもっと初心者向けとしてアピールしても良さそうなものなのだが、
    残念かなその役目は同じ潮島に生息する牙獣種に持っていかれている。
    やはり第1形態が地味すぎるからであろうか・・・
    とは言えやはり最初に挑むことができるMHFオリジナルのモンスターということで、
    新プラットホーム(PS3版やWii U版)での人気はゴゴモアに次いで上々、らしい。
    また、G10以降はHR1のギルド指定クエストに抜擢されている。
    • ちなみにHR1での緊急クエストは、同じくフォワード.3にて登場したアビオルグである。
  • ローディング画面のパートニャーのトレジャー出発の壁紙では、タイクンザムザが海を泳いでいる姿が確認できる。
    弱点属性は水だが、海水に浸かる分には問題ないのだろうか・・・?
  • なおモンスターリストでは「毒や麻痺毒に強い耐性を持つ」と記されているのだが、
    剛種を含めても毒や麻痺は普通に効く。
    ダイミョウザザミなどと比較すると耐性は高めだが、
    MHFには本当に毒や麻痺が一切効かない甲殻種が居るため、
    設定の反映としては今一つと言えなくもない。
    ただし毒は体力に比べると効き目が弱く、麻痺は上述した部位破壊の妨げになるため、
    耐性云々というより毒や麻痺があまり有効ではないのは間違いない。
    • 辿異種の第2形態では麻痺の効果時間が一瞬であり、
      ここに来て初めて強い耐性を持ったと言える。
  • また、MHW:Iでは彼にとてもよく似たラスボスが登場した。第1形態は岩に身を包んでいるなど類似点が多い。
    • 相違点としては向こうは雷を一切使わない。あとゴッド〇ーターのようなデザインをしている
  • 第71回狩人祭では下位個体が日曜朝99魂シクレ枠で登場。
    潮島のモンスターでは過去にゴゴモアが同枠で登場したことがあるが、
    その当時存在していなかった気短の護符*9の存在により回転効率がゴゴモアを上回った上、
    この祭は勝ちネコルールでシクレ内容が事前に公開されていたため2時間フルに回すことができた。
    同シクレを含む2014/03/30 04:00~12:00の入魂量は6500万魂を記録している。
    「たからがに」という別名が「宝蟹」とも読めると一部で言われていたが、
    この時ばかりは本当に宝の山だったと言えるだろう。
    後にそのゴゴモアに気短の護符による効率ブーストを持って行かれてしまったのだが
  • 2015年よりMHF-Gチームに入った、今村運営ディレクターが特に好きなモンスターの1体として、
    このタイクンザムザを挙げている(参考)。
    岩が体からボロボロ剥がれていく表現は、彼が主に手がけていたPSP作品では実現できなかったためとのこと。
    上記インタビューによるとタイクンザムザのG級対応も考えており、
    実現に向けて開発陣を説得していきたい、との発言があった。
    これに対してユーザー側の大多数は「(上述の理由で)人気がないから難しい」と捉えていたが、
    先(2018年)のモンスター人気投票の結果もあり、
    打って変わって、タイクンザムザの今後がどうなるか期待するユーザーも増加していた。
    2019年1月末、満を持して辿異種が狩猟解禁された。
    • 残念ながら、MHF-Zは同年12月18日にサービスが終了してしまう事となってしまったが、
      辿異種の登場、及びその評価によって、
      タイクンザムザが抱えていた「長過ぎる、不遇の時代」を脱する事は、
      ギリギリの滑り込みではあるものの、達成する事はできたと言える。

素材

コナマキダケ
触れると周囲に粉を撒き散らす性質を持ったキノコ。
タイクンザムザと戦闘すると、岩の外殻と一緒にボロボロとこぼれ落ちて、
周囲を粉だらけの視界不良へ陥れる。この際に落し物として採取することが可能。
また、素材となる以外にもそのまま食べることで回復薬と同等の効果を得ることができる。むせそう
油断してると粉まみれになるため食べにくそうだが、味自体はかなり美味らしい。
駆け出しの新米ハンター諸君、ピンチになったら是非食べてみてくれ
多殻蟹の岩殻
擬態状態におけるタイクンザムザの甲殻。
ぶっちゃけその辺の岩であるが、一緒に付着している菌糸ごと剥ぎ取られるため素材としての価値はある。
年季を経て下の甲殻と一体化が進んだものは「堅殻」として区別されるようだ。
辿異種の物は「蘿殻」と呼ばれ、菌類が殻へ付着し、長い年月を経たそれは、もはや岩盤その物。
多殻蟹の岩爪
岩をまとった状態のまま剥ぎ取られたタイクンザムザの爪。
鎌蟹などと比較すると鋭利さは無いが、その分重量があって叩き斬ることに特化されている。
多殻蟹の朱殻
岩を剥がした状態のタイクンザムザから剥ぎ取ることのできる甲殻。
遠目にもはっきりと分かる鮮やかな色合いが特徴的。
辿異種の物は「深朱殻」と呼ばれ、深みのある朱色のそれは、軽く硬い為、加工が難しい。
多殻蟹の朱爪
岩爪から表面の岩をそぎ落とした状態の左爪。
色合いが美しいだけでなく、切れ味も十分で武器の素材として申し分ない。
より上質で鋭利なものは尖爪と呼ばれる。
辿異種個体の爪は、異常発達した本体の爪を覆い隠しつつ、武器としても進化した、
三叉の形状に変異した、異形な形状の爪を有しており、内「極剛爪」のみが発達部位素材として扱われる。
極剛爪は右の巨槌爪と一括で扱われ、殻を脱ぎ去る前の原型を留めた、強固なものである。
多殻蟹の巨槌
粉砕の右と言われるだけある特徴的なタイクンザムザの右爪。
全力で振るわれるそれは、周囲の地面を容易く粉砕してしまう。
「爪」と表現するのが似つかわしくないほど巨大だが、見た目の割にはずいぶんと軽い。
その正体は、後述する本来の姿の右爪「鋭槍」を「入れる物」であり、
重厚な見た目の割に軽いのは、これが理由である。
辿異種個体の巨槌は岩と苔、コナマキダケの付着を最小限に留めつつも更に巨大化、
盾として見ても違和感がないほどの形状に変異している。
素材としては存在するものの、上述した「変異した朱爪」とセットで扱われるために単独では存在しない。
多殻蟹の薄殻
二重の守りを突き破り、真の姿を見てそれに打ち勝った者だけが手に入れられる美しい蒼白色の甲殻。
文字通り透き通るような材質をしており、常識的な甲殻では考えられないほど柔軟性が高い。
辿異種の物は二つに分けられ、乳白色の殻は「白殻」と呼ばれ、触るとそのしなやかさに驚く。
蒼色の殻は「蒼殻」と呼ばれ、電気が通ると発光する性質がある。
多殻蟹の薄爪
重さを捨て去り、薄刃によって切り裂くことに特化されたタイクンザムザ本来の左爪。
そのしなやかさを武器に生かすには、熟練した職人技が要求される。
辿異種の爪は最早両爪揃って「槍」と見紛う程の形状に変異しており、
部位の破壊に成功することで、発達部位素材として「極爪」「極上爪」「極剛爪」「極絶爪」を入手できる。
通電性が素晴らしい蒼殻があり、鍛冶職人垂涎の品だが、
元々の「切り裂く左爪、貫く右爪」という、
タイクンザムザ本来の爪の性質は異常発達でも一切損なわれておらず、
左右セットで扱うものの、その異なる性質故に、加工には鍛冶職人の腕が問われる。
その中でも白殻で覆われたものが売られることは稀。
多殻蟹の鋭槍
文字通り、鋭い槍を思わせる蒼白色の爪。
タイクンザムザ本来の右爪にして、巨槌が見た目に反して軽かった理由の答えである。
単純な刺突武器として振るわれるだけでなく、電流をまとわせてなぎ払ったり、
削岩機のごとく岩盤を貫いて地中での高速移動を可能とするなど、
外見が変化しても「豪腕」であることは変わらない。
これを拝むまでが大変な上、剥ぎ取りにコツが必要なためとても貴重で価値も高い。
どう見ても巨槌より長いのだが、設定イラストによるとショウグンギザミのように折りたためるようだ。
辿異種個体のそれは「槍」としての機能を維持しつつ、更なる巨大化を果たしており、
異常発達した爪として左爪と共に認められている。
しかし、素材としては左爪とセットで扱われるため、右爪単独で素材として扱われることはない。
多殻蟹の白髭
辿異種のみが持つ白髭。周りの状況を探る器官でとても軽い。
多殻蟹の雷石
辿異種からのみ入手できる雷石。下手に触ると感電する。いわば雷の結晶。
多殻蟹の棘
辿異種のみが持つ小さな棘。通電性が高く、とても鋭利。
背中に生えている蒼い棘は「蒼棘」と呼ばれ、大きいほど価値が高い。
多殻蟹の脚
辿異種タイクンザムザの体を支える小さな脚。中身は筋肉の塊。
その中でもひときわ硬い物は「硬脚」と呼ばれる。
艶やかな欠片
多殻蟹の甲殻の欠片。小さいが高密度で硬度もあり繊細な細工にも耐えられる。
特定のアップデート記念クエストの報酬のみで入手可能であり、ザムザバレッタの製作に必要。

関連項目

モンスター/アン・イシュワルダ - 本種同様、岩を纏って擬態して真体を隠しているモンスター。
武器/ザムザ武器 - タイクンザムザから作られる武器の一覧、リンクあり。
BGM/潮島・洞窟戦闘BGM - G級を除き実質タイクンザムザ専用曲。


*1 時期不定の調整前であれば、★4の辿異種ルコディオラの怒り状態全体防御率0.056倍が辿異種1位の「全体防御率の低さ」であった。
*2 MHOはモンスター毎にBGMが設定される仕様となっている。
*3 格闘技の興行でラウンドの間に現在行われているラウンドを掲示する役割を担う女性。リングガールとも。
*4 厳密に言えばアルガノスとゴルガノスも特異個体ではないが
*5 特に見る手間がかかる本来の姿程
*6 MHF-Z環境下では、最序盤以外は戦わなくても良い存在となっている事、下位の形態では岩を纏った姿が主であるため。
*7 一応、第1・第2形態共に口器が露出している開口部が存在しており、そこから外界を把握している模様。また、触角は口器の左右下部に一対生えているが第1・第2形態共に外部に露出していない
*8 堅殻の形成過程から考えても、あながち間違ってはいないかもしれない。
*9 ソロプレイ(サポート狩人の同行は可)時、メインターゲット達成後の帰還までのカウントダウンを短縮するアイテム。最高ランクの【玄】で20秒に短縮可能。