任月高志(にんげつたかし)

Last-modified: 2023-09-23 (土) 23:47:22

表サクセス

 ドリルコーポレーション会長でドリルトーイ社長でドリルモグラーズオーナー。
 初登場時52歳。*1

パワプロクンポケットR/パワプロクンポケット1・2/パワプロクンポケット2ドリルモグラーズ編)

 元ピンボールの修理工だったが、おもちゃ会社・ドリルトーイを興した。
 時空戦士ガンダーロボの大ヒットにより一躍、大企業の仲間入りを果たす。つまりは成り上がり。
 成り上がりのコンプレックスのため、やたら体面を気にする性格。経営者としてはかなりのやり手だが、一方で強引かつ独裁的な経営方針をとる(いわゆる一昔前に多かったワンマン社長の典型)。
 また、責任を被るのと面倒ごとを何よりも嫌っており、部下に責任を取らせようとする一面が見られる。展開によっては曽根村に経営不振の全責任を押し付けて辞任させる展開もある(ただし、その背景の一つとして曽根村のドリルグループ乗っ取りが任月側に発覚したということもある)。
 息子は任月駆。他にも隠し子が一人いる。
 曽根村曰く、その隠し子は「ライバル会社の社長の奥さんに産ませた」らしい。


 ドリルモグラーズを所有しているが、それも体面のためであり球団経営には全く興味が無く、曽根村からも飽きられたオモチャと明言されている。
 主人公(2)が入団した時期には、既に赤字である球団を切り捨てようと考えており、年俸の高い選手からクビにする、二軍を消滅させる、外国人選手を全員クビにする等、無茶苦茶な指示を出す。
 更には興味の無い球団の契約更改に参加しているのは「人の運命を握るのは楽しいから」という、かなりタチの悪い性格をしている。

 
 一方で息子には甘く、同じ赤字状態であるドリルランドには何も言わないでいた。曰く失敗も経験の内だとか。
 しかし展開によってはこのことが彼を利用した曽根村の計画をも見逃すこととなり、会長の座を奪われる機会を自ら作るきっかけとなってしまう。


 正史では槌田の告白で曽根村の計画を知り手を打つが、それをプロペラ団に利用され、ドリルコーポレーションの株の六割がプロペラ団に流れてしまう。結果全ての権限をプロペラ団に乗っ取られてしまい、その場でプロペラ団日本支部長である四路智美に首を通告され没落。アルバムで親子共々路頭に迷う事になる。

パワプロクンポケット7(謎の転校生 甲子園ヒーロー編)

 本人は登場しないが、息子の駆が任月の現況について語るイベントがある。入院しており、いまだ現状を受け入れられないためか、病院からよく脱走したり、自分がドリルコーポレーションの社長だと思い込んでいたりと、精神的におかしくなっていたようだ。
 本作で亡くなり、駆と弓子による葬式が行なわれた。

裏サクセス

 悪党で嫌味な人物で扱い易い為か裏サクセスに度々登場している。
 表サクセス同様に「無能な権力者」としての登場が多く、身勝手で体面や保身しか気にせず、部下への配慮が皆無になりその結果悲惨な目に遭うといった点も共通している。息子の駆や腹心の曽根村と一緒に登場することが多かったが、『13裏』では表サクセスの関係を踏襲することが多い裏サクセスでは珍しくお互いに全く無関係な人物として登場。

パワプロクンポケットR/パワプロクンポケット1・2/パワプロクンポケット2(戦争編

 西方戦線方面の司令官として登場。北方および南方の担当と異なり兵士を慮る描写は無く、無謀な命令を次々と下しては損害を出したり、自軍が全軍飢えとの戦いになっても自分は司令室ですき焼きを堂々と食い士気を大幅に下げたり典型的無能軍人でー描かれる。


 なお、全ての描写は日本陸軍中将「牟田口廉也」のエピソードをそのまま使っている。詳細は戦争編のページを参照。

パワプロクンポケット5忍者戦国編

 火竜の総大将として登場。火竜で反乱が発生した際にはその原因が重税だった事が判明する等、一国の主として無能。「下忍など使い捨てだ」や「反乱の首謀者たちを探し出したら家族も含めて皆殺しだ」等と言った非情な事も平気で言う。
 その人望の無さ故に、戦争勃発時には名のある強力な忍者が火竜のみ一人もおらず、村上も手元に留めておけず抜けられるというあり様であった。
 表サクセス同様に息子を溺愛して甘やかしている。更に息子に危険が及ぶのを恐れ、城から出そうとしない。
 敵大将として登場する際は、禁じ手である「秘伝の竜」を召喚して戦うも、それを止めようとした部下の下忍を問答無用で殺害した。
 ちなみに火竜で五回リセットすると主人公(5裏)が任月に処刑されるイベントが見られる。まさにリセットを5回したプレイヤーへの罰と言える。

パワプロクンポケット7(大正冒険奇譚編

 日本陸軍少将として登場。主人公(7裏・8裏)がうろついた際にランダムで現れ、野球人形のパーツを壊してくるというとんでもないことをしてくる。

 

 政府高官相手に売春接待をする秘密倶楽部を経営しており、主人公(7裏・8裏)がようこの依頼を通してその事実を知った場合、口封じのために殺害しようとする。殺害が失敗に終わると、館に火を放ち、証拠を隠滅する。

 

 本編後は参謀本部第一部第二課(作戦課)へ入り、無能ぶりを発揮し数多の日本人を失う作戦を思いつきで実行。第二次世界大戦後は何故か国会議員として復活するが、東南アジア旅行中に行方不明になった。
 思いつきで実行した作戦で味方に大損害を与えたという点で戦争編と同じような無能軍人として描かれている。


 ちなみに上記の経歴は実在する人物「辻政信」をモデルにしている。辻は最終階級こそ大佐止まりではあるが、戦後国会議員になり、東南アジア(ラオス)で謎の失踪を遂げている。

パワプロクンポケット9スペースキャプテン編

 ペラヘブンのニンゲツグループ会長として登場。機械の体が手に入れられるという触れ込みで多くの人間を惑星コテツに送り込んで莫大な利益をむさぼっていた。物語後半には連邦秘密警察長官のソネムラと連邦治安大臣カメダの要請を受けて、オーブール王宮攻撃に協力する。しかし作戦は失敗してしまい、オーブール上のニンゲツグループの資産を凍結されてしまい、ソネムラに対して子供の悪口の様な暴言を吐き続けるなど器の小ささを露呈する。その後もペラヘブンの連邦派勢力に所属していたが、最終決戦時にペラヘブンのオオガミ派艦隊とオーブール艦隊に攻撃され、ソネムラに助けを求めるが、以前の事を怨まれていたソネムラに見捨てられ、連邦軍からも反連邦勢力としての攻撃を受ける。

パワプロクンポケット12秘密結社編

 ベルデンの市長として登場。かつては銀の流通経路として栄えた街が新大陸発見をきっかけに寂れてしまい、浮遊城による観光促進を歓迎している。そのため、街に魔物が現れる事実を決して認めようとはしなかった。
 最終的には浮遊城が墜落し全壊してしまったため、再び町が寂れる事を危惧して意気消沈するが、カイダからは壊れてしまった残骸の城も観光名所になると励まされ、前向きに町の復興を目指すことを決める。
街に魔物が現れている事を認めようとしなかったことや、主人公(12裏)達をベルデンから追い出そうとするのはいずれもベルデンの発展を望むが故のものであり、ロックからも理解を示されるなど、これまでの『パワプロクンポケット』シリーズで唯一随分ましな人になっている。
 プロフィールによると仕事をしておらず、街一番の金持ちだから偉いらしい。
 任務を果たせなかったという事でロックを一方的に解雇する。だが後に自分の非を全面的に認めてまで帰ってきてほしいと頼み込みに来るが、彼からは断られてしまう。その後その時の会話をきっかけにロックが銀行を創設して成功を収めるアルバムでは仰天している彼の姿が映し出されている。

パワプロクンポケット13海洋冒険編

 ヒノモト国、デジーマの代官として登場。好色で強欲な腐敗役人だが、外国との玄関口を任されホンフーの「投資先」とも見込まれるだけの能力も持つ人物(プロフィールでも有能でやる気があり、かつ常識に縛られずに創造的でバイタリティーがある人物と書かれている。)。なんであれ人身売買や道場への法外な一律課税(たった1人の女道場主目当て)など、碌な事をしない。
 最終的に公儀隠密に造反の陰謀を暴かれ首都オエドーに連行されるが、多額の賄賂と行方をくらましたホンフーに全責任を押し付けることでしぶとく首の皮を繋ぎデジーマに帰還する。
 しかしこれまでの悪行が明るみに出たことで出世に関しては絶望的になったかに思われたが、海外を放浪していた征夷大将軍の第十二子とばったりと出会ったことを糸口に、次期将軍の腰巾着として不死鳥のような復活を果たした。
 なお、過去に自業自得の汚職で失脚しているため、当然次期将軍からは全く信頼されていないが、それでもクビにしないあたり能力の高さ自体は買われていることが分かる。


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  • 13裏、なんでユウキはニンゲツを追放しなかったんだろうな -- 2012-10-28 (日) 11:05:29
  • プロフィールにあるみたいになんだかんだで有能だからじゃない? -- 2012-10-29 (月) 17:54:18
  • というか14の元将軍って任月だと思ってたw -- 2013-10-30 (水) 18:45:20
  • 2裏のモデルは牟田口だろう -- 2013-10-31 (木) 12:01:39
  • トンカツ作戦は史実だと、インパール作戦で合ってる? -- 2013-10-31 (木) 12:43:52
  • いろんな意味でいいキャラだよ・・・・うん -- 2013-10-31 (木) 13:15:14
  • 戦争編の任月さんは大正編の任月さんと同一人物なのかな? -- 2013-11-20 (水) 11:27:02
  • 表の元ネタがJ財団のJ月さんではないかと思うようになった -- 2014-05-29 (木) 19:10:14
  • 名前と創業者設定の元ネタは、コナミを創業した上月(こうづき)氏かな?と思ってみる -- 2015-01-31 (土) 19:22:09
  • 俺も創業者の上月が元ネタかと思う。体面を気にする所、身内に甘い所とか -- 2015-08-03 (月) 13:01:53
  • 裏サクに出るときは年々マシになってきてる気がする -- 2015-08-16 (日) 10:47:21
  • 日本一になったチームを不良債権扱いな時点で経営者の器じゃないな -- 2015-10-18 (日) 22:50:47
  • 名前ネタは西武の後藤高志さんか? だとしたら 信じられないが… -- 2017-01-14 (土) 11:32:38
  • 任月「なんだ、そのおもちゃは?亅 まさか...気を付けろ! 奴のパーツ破壊攻撃が来るぞ! -- 2017-05-25 (木) 18:42:46
  • スライダー+2が壊れて壊れたパーツになった! 任月「大切な野球のパーツを壊された時の貴様の気分や精神はどうかな。くくくくくっ亅 -- 2017-05-25 (木) 18:45:59
  • パワポケ「くっ.....しまった、力が入らん...」 -- 2017-05-25 (木) 18:50:03
  • やはり、任月に存在する価値はない。それがイグドラシルの意思ならば、ロイヤルナイツは従う所存にて。任せたぞ。 -- 2017-05-25 (木) 18:52:15
  • パワポケ「任月!!」任月「くっくっくっくっ」パワポケ「てめえだけは、絶対に許せねえ!!」 -- 2017-05-25 (木) 21:52:32
  • 5裏の任月、オレの前ではキサマの秘伝の竜など子供遊びに等しい。 -- 2017-07-03 (月) 17:01:42
  • こいつはこいつで可哀想な奴だよな -- 2018-01-11 (木) 18:11:09
  • 哀れな末路とはいえ我が子に見守られながら最期を迎えられたのはシリーズに登場する他の大企業の経営者と比べると随分と人間らしくて上等な最期なんだよな。 -- 2018-05-12 (土) 12:43:31
  • ↑まあジオットなとかに比べれば小物だからな -- 2019-06-04 (火) 12:44:09
  • 正史ルートだと発生しないけど、曽根村に引導を渡すシーンだけ見ると有能経営者っぽい -- 2020-01-29 (水) 15:41:08

*1 『パワプロクンポケット2 公式ガイド』(NTT出版、2000年)P.13