207年9月　三顧の礼

勢力図

袁紹に勝利した曹操は河北一帯を平定し、その狙いを江南へと定めた。これに対し、荊州の劉表は客将の劉備を新野に駐屯させ、曹操への備えとする。一方、江東では孫権が文武に臣を充実させ、着々と地盤を整えていた。

勢力一覧 [添付]

各勢力分析 [添付]

曹操

圧倒的国力で超級だろうが極級だろうが簡単に天下統一が可能。赤壁も発生しないので万全の体制で臨める。まずは劉備を叩き潰して化け物級の人材を確保し、あとはお好きなところからどうぞ。
追記︰PKでは条件を満たせば赤壁を発生させられるようになった。まあメリットは皆無なので、うっかり自動で発生させてしまわないようにだけ気をつけよう。

劉備

シリーズ恒例の新野一都市スタートのシナリオ。都市は貧弱だが、武力トップ3で戦法も化け物じみた威力を持つ関羽、張飛、趙雲が揃い、イベントで知力トップの諸葛亮と3位(2位の郭嘉は既に死んでいるので同時代2位)の龐統が加入するので、人材の質は全勢力の中でも飛び抜けている。ちなみにこの後のシナリオ｢漢中争奪戦｣では漢王朝が既に滅んだことにされてしまっているので、献帝を救い出せるのはこのシナリオが時系列的に最後。(PKにて赤壁が追加された)臥竜を得た仁徳の英雄は、斜陽の漢王朝を救い出すことができるか。
・初期都市の新野は防衛こそやりやすいが許昌、汝南、宛の三都市から攻められてジリ貧になる上に規模も貧弱で収入に悩まされるので、開始と同時に錐行の陣の劉備で空白地の上庸か同盟を結んでいる劉表のすぐ南にある永安を狙う。襄陽の府もいただきながら進めば、新野の収入問題も解決可能。ただし高難易度なら永安までは間に合わないので、襄陽の府二つと永安近くの港を一ついただこう。
・収入が非常に厳しいので、最初は戦闘に出す関羽、張飛、趙雲を除いて官職を剥奪して俸禄を抑える必要がある。
・州牧なので采配武将を1人設定可能。最初は関羽にし、諸葛亮加入後は諸葛亮に変更するのがいい。
・頻繁に曹操に攻められるが、兵站切り、采配武将の戦法、罠を駆使すれば撃退は出来る。落穴での足止めや、徐庶と孔明が作れる石兵八陣による混乱など、金に糸目をつけず積極的に活用しよう。
　くれぐれも「徐庶去る」イベントを起こさない様に。徐庶が曹操に取られて余計に厳しくなる。
・曹操軍を撃退して武将を捕虜に出来れば身代金ビジネスにも使える。また、徐晃や張郃、楽進などは登用できるので諸葛亮の助言を聞きつつ、離間などを用いて引き抜こう。
・歴史イベントが多いのも魅力。「三顧の礼」で諸葛亮を登用した後は「荊州分裂」を起こすと江夏ももらえる。
　飛び地になった曹操領の襄陽を落とし、さらに周辺の旧劉表領を取れば黄祖等の旧劉表の武将が在野になっているのでこれらも登用する。
・大抵の場合、「荊州分裂」のすぐ後に「落第県令」も発生可能になる。
　一見するとただのエピソードなのだが、イベント後に龐統が担当していた府が全てLv2になっている（全内政値+100か？）。
　江夏の規模をいきなり中に上げることが出来るので、内政担当を設定してからイベントを起こそう。
・江陵は空白地になるのですぐに確保しておきたい。孫権軍も狙ってくるので、先に入られると荊南への経路に蓋をされてしまう。
・三顧の礼・荊州分裂を起こし、江陵・襄陽を奪取した後は新野の放棄も視野に入れよう。新野は地上で本領を発揮できる曹操軍に複数方面から攻められ続けるため、関羽や張飛、諸葛亮などの主力の多くが釘付けになってしまう。
・対し襄陽は攻め込んでこられるのが新野のみなうえ、河を挟むため鄧芝などそこそこの統率＆方円持ちに何人かの雁行持ちを置いて要塞化し岸で迎え撃てば、船で弱体化した曹操軍を簡単に撃退できるので、江陵に主力を集める余裕が生まれる。
・一連のイベント発生に失敗した、もしくはあえて発生させない場合は一気に厳しい状況に追いやられる。難易度が絶望的なまでに跳ね上がるのでドM向け。
・長沙を孫権に奪われたら黄忠・魏延が孫呉に行ってしまうので、最優先で取ろう。
・DLCで荊南平定イベントセットを導入していれば荊南の4都市をイベントでもらえる。
　ただし、零陵→桂陽＆武陵→長沙の順でイベントが起こるようになっているため、武陵を劉表が落としてしまった結果、最初の零陵平定でストップしてしまうこともある。

孫権

このシナリオの劉備と並ぶ主役。
PKでは念願の赤壁関連イベントも実装され、うまく発生させれば曹操軍が大幅に弱体化する。
ただし、劉備軍があっさり滅んで発生条件が潰れることも。高難易度だと特に。

赤壁イベントを見たいなら、PKで追加された208年シナリオの方が手っ取り早い。

無印の場合は赤壁イベントもないし、「このシナリオは、孫権軍単独で曹操に立ち向かうシチュエーションを楽しむためのもの」と割り切った方がいいかも知れない。

さて、初期の状況だが、対曹最前線の廬江は長江を挟んで孤立しており、曹操のしつこい侵攻に悩まされる。
孫権の主義的に陸戦が苦手なのもあっていっそ放棄した方が楽にも思えるが、早まってはいけない。NPC時の孫呉が蘆江を取られると一気に瓦解する意味を考えてみよう。

廬江を下手に取らせると曹操軍の南征ルートがさらに増え、各都市が多方面攻撃を受けるようになる。
荊州攻略の拠点となるはずの柴桑も防備でいっぱいいっぱいになって反撃どころではなくなってしまうだろう。

おまけに後々江夏・廬江を曹操から奪い返すとなると結局孫権軍の苦手な陸戦は避けられない。

廬江を守っている間、柴桑に十分な兵＆神火計持ちの周瑜や衝車持ちの程普・呂蒙らを集め荊州を攻略していこう。
拠点に点火&混乱含む全状態異常を食らわせることができる神火計は城攻めでは非常に心強い存在。
逆に言えば周瑜以外の呉の武将達の戦法はイマイチ決定力に欠けるものが多く、曹操の大軍と正攻法で殴り合うのはきつい。
周瑜が死ぬまでにいかに勢力を拡大し、後継者たちにバトンを渡せるかがカギとなるだろう。

もし周瑜の寿命を延ばしたい場合、曹操や劉備が大抵医書を掘り出して所持しているはずなのでそれを狙うといい。
しかし、両者とも名馬持ちなので即捕虜&処断は厳しい。

寿命名品を曹操から拝借する場合、捕虜交換での入手はレート的にほぼ不可能。
まずは名馬を捕虜交換等で引っぺがしてその後捕虜&処断すれば手に入る。
だがこのルートは運ゲーな上に手間と時間がかかりすぎで、余程の幸運がなければ周瑜の寿命には間に合わないと断言できる。

初手で劉備を狙ってさっさと江夏⇒新野と攻め落として一網打尽にしてしまう方が医書回収方法として現実的。
雰囲気はぶち壊しだが、劉備軍の厄介な面子が曹操軍に吸収されることを防ぎコチラに取り込めるメリットもある。というかこちらがメイン。
三顧の礼イベントが発生していない場合は孔明を取り込めないが、210年には襄陽に出現するので大きな問題ではない。

どうしても劉備を生かして赤壁イベントを起こしたい場合、江夏を劉表からいち早く奪って劉備と結び、そこから攻め来る曹操軍にちょっかいを出すことも可能。
ただし、江夏を奪った状態で荊州分裂イベントを起こした場合、江夏の代わりに江陵が劉備領になったりするため要注意。
こうなると史実よろしく益州方面への道を閉ざされてしまいかねない。
まあ同盟が切れ次第攻め込んでしまえばいいのだが。

劉表

三顧の礼イベントを起こさなければ、210年になると同時に襄陽に諸葛亮が出現する。同盟が切れるまでは劉備勢力を援護してあげつつ、切れ次第攻め込んで劉備軍の人材を得よう。
その後は曹操と結んで南の四英傑を併呑したら憎き孫家を滅ぼしに行くのがいい。人材の数も質も揃っているうえ、地理的にも攻めやすいところにいる。

馬騰

出来るなら山越えをして漢中→上庸→新野と進み、劉備軍を取り込みたいが、曹操の絶え間ない圧力を凌ぎつつ、少ない収入をやり繰りして大遠征を行うのはかなりの実力が無いと難しい。加えて劉備が滅んだら計画が破綻するため、運も絡んでしまう。
やはり序盤に全力で長安を攻め取って守勢に転じ、じわじわと曹操の国力を削っていく戦略が安定。それで余裕が出来たら洛陽や漢中に足を伸ばしていくのが手堅いだろう。
ただし劉備や韓玄らが序盤で潰されてしまうと難易度が急上昇してしまうため、これも運が絡む。

劉璋

このシナリオではわりと簡単にクリアが可能な部類だが、劉備や荊南四英傑は曹操の度重なる攻勢に耐え切れない可能性が高いため、中盤以降は人材の差で苦戦を強いられるかもしれない。
まずは安定の巴蜀統一と交易での勢力強化を目指し、それが終わったら荊州へ撃って出よう。運が良ければ四英傑が残っている。
曹操の一族はどうせ登用出来ないうえ、曹操を滅ぼす＝クリアと同義なので曹・夏侯一族やその親愛武将は捕らえ次第斬ってしまって構わない。
Pkでは厳顔が監守持ちとなったため、主力を捕らえっぱなしにしておくことが可能になった。
これにより、洛陽など敵が一方面からしか攻めてこない都市を取ったら防衛に徹して主力を数人捕らえ、ガラ空きになった曹操を滅ぼしに行く、という戦略も取れるようになった。
満寵など、時間をかければ寝返ってくれる強力な武将たちはきっちり確保しつつ進もう。

張魯

公孫康

いつものメンバーに加えて袁煕・袁尚兄弟が逃げてきているので、守ろうと思えば守りきれないこともない。在野には軍師に設定可能な荀諶も流れてきているが、相性が真逆なため登用には時間がかかるうえに寿命はほとんどない。進行してくる曹操軍を兵站切りを駆使して捕らえ、身代金を集めたり登用して国力と人材を揃え、反攻の機会を伺おう。

韓玄

荊州四英傑筆頭・韓玄。配下が優秀なので他の三傑より難易度は下がる。わしを殺せるものがあるか！
荊州四英傑プレイの大体の流れ　※ 四英傑ごとに多少の違いが生じます
　・ 軍備が整ったら他の三傑を攻撃して人材を吸収し、人材不足を改善。
　・ 韓玄以外でのプレイ時は、魏延が洞庭港の府を取りに行くところを狙って捕獲し、登用。長蛇持ちなので山がちな荊南では大活躍。魏延は比較的登用に応じやすい。
　・ 荊南を取って人材を掘れば、黄忠、魏延、蒋琬、劉巴、沙摩柯などが揃うがそれでも頭数は足りないので暫くは防戦一方になるが、孫権と同盟を結んで北の曹操と戦うしかない。攻め込もうなどと考えず、曹操の武将を捕縛しながら粘り強く登用を狙い、人材を強化しよう。万一劉備が生き残っていたら、ほぼ飛び地になっている江陵・襄陽を狙ってもいい。
　・ 余力が出てきたら蜀方面に進出しよう。

金旋

荊州四英傑が一人、金旋とはワシのことだ！
基本的な攻略方法・展開は他の荊州四英傑と同じじゃから、すまんがそっちを熟読してくれ。
ワシ、金旋は猪突、配下の鞏志は小心の雁行持ちで捕縛ができず、せがれの金禕も方円なので攻め手に欠けるのだが、在野の人材は多いぞ！

★超級でも魏延を捕縛・登用することはできる。だが、間違っても一部隊でぶち当たることの無いよう、進軍速度に気をつけて同時に複数部隊で戦えるようにすることじゃ。さもなくば一瞬でこちらが溶けてしまうぞ。
魏延は鋒矢・長蛇持ちで、猪突もなく使いやすいから絶対に手に入れたいところじゃな。

イベントで劉表の死を発動させると収入の多い江陵が空き地となり占拠できる。これは千載一遇のチャンスなので、準備しておくとよいぞ。そこから確実に国力を上げて戦っていこうぞ。
国号はもちろん「金」がよいな。・・・ナヌ？！　選択肢に無いとな！？　では、魏延に禅譲して「魏」かのう。
健闘を祈る。

趙範

荊州四英傑が一人趙範。配下は長蛇しか持たない脳筋二名と応援持ちの樊氏と人材面は四英傑の中でもトップレベルに酷い。
陳応と鮑隆は平地でまともに戦えない。だが趙範が鋒矢で猪突なし。ここに鍵がある。
趙範でちょっかいを出し、自領の山岳地帯に敵将をおびき出して陳応と鮑隆で兵站切りしたあと樊氏のブースト・長蛇補正でみんなでタコ殴りしたら猪突持ちの邢道栄や沙摩柯などはほぼ確実に狩れる。運良く登用出来れば攻略もほんのり簡単になる。頑張れ樊氏、あなたにかかってます。
武力がないヘタレ君主なので、ほぼ確実に敵は吊り出されてくれる。 君主のヘタレっぷりがこの勢力最大の武器なのである。
呂布や趙雲とは一線を画したシュールな戦闘をお試しあれ。
☆ 魏延を捕獲しに行く場合、桂陽からなので開幕から長蛇強化を入れて出撃してもギリギリ間に合うかどうかになる。最短コースで行くと黄忠が出撃してくるので避け、臨烝を通って山を越えて魏延を狙うべし。
超級だと捕獲もほぼ失敗するのでセーブ必至。うまく登用できれば、戦闘がまともにできない趙範軍の救世主となる。
※ 趙範に惰弱がついてるので自領に引き込むときに設定を間違えないようにすること。
軍事政策で鋒矢強化とかされてたら追いつかれるので事前に相手の情報をきっちり確認すること。

序盤や極級以外の基本的な動きは上述で問題なし。目下の脅威は南海制圧後の孫権くらい。万が一落とされても侵攻速度が遅いうえ隘路からくるので撃退はしやすい。
撃退しやすいだけであってこちらから城を攻めるのは戦法、陣形から見て長蛇で零陵にごり押ししかない。他荊南勢にも言えるが義勇兵を使ってちまちま兵力や兵糧を貯めている間に曹操勢力が膨れ上がると手が付けられなくなるので、襄陽に接して劉備滅亡を間接的に防ぐ意味でも荊州分裂で江陵に電撃作戦するのは非常に有用。
道中の兵站管理に気を付け、江陵南岸くらいでイベント発生させれば防衛部隊も消滅し、空白地になった江陵の占領が可能。そこには曹操に与せず下野した甘寧、李厳、黄祖兄弟らがおり、登用できれば戦力の強化が出来、荊南のなかでは一歩抜けた陣営になる。
襄陽も旧劉表の臣下がいるだけで物資や兵力はそこそこしかないので当分は防衛できる。
江陵を防衛しているとほどなく対曹操連合の結成があるが、参加するかは状況次第。江陵の防衛がかなり楽になるが孫権、劉備、劉璋の武将を捕虜にするチャンスも潰れるので戦闘に自信があるならひたすら戦い続けて捕虜と負傷兵と義勇兵で江陵を盤石にしても良い。
名利の不利な点で人事が２枠しかないので長江に面した勢力ながら水軍育成10にするのが難しいが、零陵の蒋琬や士燮を繰り返し交易に出して軍師にするという環境は比較的整っている。

劉度

荊州四英傑が一人劉度。兵士数は少ないけど猪突なし召募持ちの劉賢を募兵に兵站切りに活かそう。ＫＤＡも当面は内政で。基本的な攻略方法・展開は他の荊州四英傑と同じ感じ。
人員が集まるまでは初期の府に担当を置くだけでいい。他の府に手を出しても人員不足で盗賊を討伐するのに兵や兵糧を浪費する結果になる。やるなら中級まで。
探索して資金集めしようとすると蒋琬や劉巴を発見するが相性に難ありで蒋琬が他所へいくのは痛い(超級で無理)。支出を抑えられるなら探索は控えてあえて発見しないのも意外にありかも。
・ 上級で長沙攻略後に黄忠が蒋琬を推挙で確認→忠誠値70代後半 探索登用はほぼ無理。この時点では有能な人材なので参考に。

上級(超級)ではお互い計略掛けまくったりで潰し合いするのでこちらが兵士を消耗しないように立ち回る。
最初は荊州南部の４都市を占拠して采配枠を確保したいので金旋を最初に倒す。曹操が荊南に入ってこないようにする必要がある。劉備が滅亡して曹操が襄陽に攻める頃には制圧したい。

★ 上級で序盤から奇襲：魏延が金旋の洞庭港を占拠しに行くので、3ターン目位で劉賢と邢道栄 1000ｘ2の鋒矢部隊で益陽の府の少し左辺りで魏延の兵站を切ってから殲滅→捕虜→忠誠95で(3人x2ターンの総握手会)登用成功を確認。開始後の色が染まる前のワンチャンであり厳しいが魏延が引き抜けるので運の要素があるとはいえいいかも。

・非力な劉度軍の都市の攻略手段として、蒋琬・劉巴は知力がそこそこあるので登用できたら金旋の治安の悪いところに埋伏をかけて賊を沸かせて本拠の兵を削って攻略する手もある。
その後は趙範のところの樊氏を登用できたら応援が攻守に使えるので荊州南部をとりあえず抑える展開になる。

士燮

当面は孫権の圧力に耐えつつ交易で一頻りの技術を揃えると良い(というかそれしかすることがない)。長蛇持ちの一族を中心に使節団を組むと良い。
幸い士燮の方には強力な武闘派は配置されていないため、攻めてくるのは良くて賀斉や全琮・呂岱レベル。適当に兵站を切って殲滅してあげよう。
問題は曹操が勢力を固める前に捕虜で人材を揃えられるか。内政の手ももちろんだが、曹操が荊南に浸透する前にある程度の戦える人手を集めておかないと二方向から攻められて詰んでしまう。

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