Romulus

Last-modified: 2022-10-17 (月) 18:05:08

スピカ級駆逐艦 ロムルス

381B78F6-50F0-4464-BF2A-101617202148.jpeg

性能諸元

編集時 ver.4.3.1

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier3
生存性継戦能力8066
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲3%
・対水雷防御3%
主砲射程6.90km
機動性最大速力33.62ノット[kt]
最大出力への到着時間10.21秒
転舵速度10.30度/秒
転舵所要時間3.30秒
隠蔽性5.28km



・派生艦船

派生元Tátra
派生先Klas Horn



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
100mm L/47 OTO Model 1931, 3基×1門HE弾 273(2%)
AP弾 283(150%)
5秒12度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間浸水率魚雷管旋回速度
450mm, 1基×2門(6門)
450mm, 1基×4門
6km66.69kt130828秒24%25度/秒



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
エンジンブーストⅠ最大航行速度+8%25秒75秒2回

ゲーム内説明

イタリア海軍のために建造され、1940 年にスウェーデン海軍に譲渡されたスピカ級の駆逐艦。同艦艇は、コンパクトなサイズと魚雷管の特殊な配置が特徴的だった。

解説

ヨーロッパティア3駆逐艦。2021年4月のブリッツパス無料報酬にて入手可能。

・主砲
100mm砲を単装で3基3門搭載。他国同格駆逐艦の搭載する102mm砲や105mm砲と口径はほぼ変わらない。砲配置は艦首部に1基、艦尾に背負い式で2基という日駆に似た配置である。低ティア日駆同様に後部砲塔の射角は良くないようで、艦を立てた状態だと後部の砲を指向する事はできず、後部砲で射撃するためにはかなり艦の角度を緩めてやらないといけない。AP弾ダメージは283とかなり低め(同程度の口径を搭載する他国艦の多くは305)だが、装填が5秒とソ駆並みなので通常貫通を見込める相手にはAP弾を使用すると良いだろう。HE弾ダメージは273とやや低め(同程度の口径を搭載する他国艦だと283)に留まるが火災率も2%と控えめなので、通常貫通を見込めない相手に選択するならともかくわざわざこちらを選択する意味はあまり無い。砲塔旋回速度は素で12度あるので国際標準を満たしているし、全ての砲を指向できる状況においては「普通より少し強め」と言える。後述する魚雷威力に欠ける点を考慮すると、積極的に使っていきたい。

・魚雷
同格のソ連魚雷と同口径の450mmクラスを連装で1基、4連装で1基の計2基6射線搭載。装填速度は30秒以下と同格内で最速(2021年4月現在)、雷速もパン駆を上回り魚雷管旋回速度も同格内では最も旋回が速い。特徴的な点としては艦橋に近い方の第1魚雷発射管が2連装、その後ろの第2魚雷発射管は4連装と他国には見られない独特なレイアウトになっており、第1射撃で減速や転舵を強要させ第2射撃で命中を狙う作戦と非常に相性が良くなっている。さらに、浸水率も同格のパン駆(15%)や日駆(16%)を上回る24%を誇る…ところが肝心の威力が単発で1308とソ連魚雷をはるかに下回る微妙さであり、雷駆として運用するのはかなり厳しいと言わざるを得ない。あくまでサブウェポンとして考えた方が無難だろう。

・対空
本艦に対空兵装は搭載されていない。というか、このティア帯の対空には期待しないほうが良い。

・装甲
対空もそうだがTire3で何を求めている?

・機動性
素の最高速度は35ノット台とかなり優秀である。装備や消耗品で強化した上で、艦艇スキルの「エンジンブーストⅠ」を使用すると一時的とはいえ39ノット台を出す事も可能。さらに舵の効きもかなり優秀であり、扱い易い。

・隠蔽性
Tire3ではあまり意味ないが...悪くはない。既に書いたが主砲を撃たないのは悪手である。

・生存性
このTireの駆逐一般に言えるがあまり期待しないほうが良い

・消耗品
駆逐定番の「高品質石炭」「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」を推奨する。

・装備
兵装は「主砲改良Ⅰ」「主砲改良Ⅱ」「魚雷発射管改良Ⅰ」等よりお好みで。防御は「操舵装置改良Ⅰ」適正は「推力改良Ⅱ」位しか選択肢が無い。

・エリート特性
・船体強化 HP+4%
・新型操舵装置 転舵速度+5%、転舵加速度+10%
・功績 EXPアップ+10%
※小回りが利くので「新型操舵装置」で敵弾を回避するのがお勧め。船体を強化しても上昇するHPはせいぜい400未満でしかない。

・総論
速度と旋回性能が高めの船体に、やや癖の強い砲と魚雷を搭載した野心的な造りの艦である。走に優れるが攻は砲も魚雷も癖が強く、使いこなせれば強いがそうでない場合は…というレベル。守に関しては駆逐艦なので艦本体の防御力に頼るのではなく隠蔽や機動力を駆使して生き残る必要がある。体力は低めであるものの、船体そのものは素直な性能で扱いやすいといえば扱いやすい。魚雷射程も長めだが、前述の通り威力は低いので魚雷はサブウェポンである。主砲を積極的に使って行かないとダメージが出せないし撃沈も稼げない。このルート独特の砲と魚雷の併用操作を学ぶのに丁度良い練習艦となるだろう。

史実

格納

 ロンドン海軍軍縮条約(1930)において駆逐艦の定義が明確となり、排水量600~1850トン、主砲は5.1インチ(129mm)以下とされた。このためイタリア海軍は保有していた旧式の水雷艇を600トン以下の排水量制限を受けないサイズで新造する事を決定、その第一グループとして「スピカ」と「アストーレ」を共に1934年に建造開始した。なお本級の設計は水雷艇としては優れていたものの、そのサイズ制限により駆逐艦に求められるその他の要素(対空能力や対潜能力)に欠けている事は明らかであった。しかし、保有枠の制限に抵触しないという点は大変魅力的であり…本艦を含む第一グループを筆頭に、最終型の第四グループを含めると4つのサブクラス全て合わせると計32隻が建造された。
 第一グループに属する「スピカ」と「アストーレ」は共に1935年に進水したが、イタリアが第2次世界大戦に参戦する直前の1940年にスウェーデンに売却されスウェーデン海軍の「ロムルス」と「レムス」として就役。第2次世界大戦を無事に生き延び、1958年まで運用された。なお、イタリア海軍に残存した姉妹達は30隻中23隻が戦没。残った7隻は戦後にイタリア海軍において再就役、1950年代に高速コルベットとして改装を受けている。

小ネタ

艦名の元の名前

 艦名の元ネタとなった「ロムルス」は兄弟の「レムス」と共にローマの建国神話に登場する双子の兄弟である。なお、伝承によればローマ市は紀元前753年4月21日にこの兄弟によって建設されたとある。ローマ神話におけるローマ市建設のあらすじを記載すると「王の血を引く兄弟は王位を簒奪した大叔父によって川に捨てられ、オオカミによって育てられた。成人した兄弟は自身の出自を知り大叔父に復讐して王を復位させると、自分達が捨てられた土地に都市を建設する。しかし、やがて兄弟間で争いが起こり、弟の「レムス」は兄の「ロムルス」によって殺害される。「ロムルス」は弟を立派に埋葬した後に都市に多くの人を住まわせた。」というもので、紀元前296年には牝オオカミの乳を飲む双子の兄弟像(教科書に載っているアレ)が献上されていることから紀元前3世紀にはこの建国神話が既に存在していたことになる。

売却されてから大出世

 イタリア海軍においてはスピカ級水雷艇(スピカはギリシア語で穀物の先端を示す言葉で、英語のスパイクの語源でもある)の1隻に過ぎなかった本艦だが、スウェーデン海軍に売却されてからイタリア度が急上昇。戦艦「ローマ」以上に格の高い名前を貰ってしまった結果、本家では「ローマ(戦艦)以上にローマ(Senatus Populusque Romanus)している艦」という異名を持って居る。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 色々追加 -- 2021-04-05 (月) 21:56:28
  • 性能諸元を記載 -- 2021-04-10 (土) 10:15:17
    • 性能を修整し、画像を添付しました。 -- 2021-05-18 (火) 02:11:42
  • 史実を追加 -- 2021-10-13 (水) 08:11:09

コメント欄

  • 確かに、魚雷がイマイチ。6本全部当てても巡洋艦沈まんわ。 -- 2021-04-05 (月) 21:11:05
  • ティア帯的に仕方ないけれど艦立てて接敵時に前方火力が殆ど無いのが辛い -- 2021-04-10 (土) 08:35:26
  • 小ネタ編集ありがとうございます*1) -- 2021-09-01 (水) 11:07:57

過去ログ

過去ログ一覧

*1 (o(*゚∀゚*)o