Z31

Last-modified: 2024-02-21 (水) 09:46:51

Z31級駆逐艦 Z31

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ヒストリカル迷彩

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効果:主砲射程+4%、魚雷射程+4%、最大転舵速度+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%

専用迷彩「鉄十字」

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効果:HP+4%、主砲射程+4%、最大主砲砲弾散布界-4%、最大転舵速度+4%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%

性能諸元

編集時 ver.5.1

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier7
生存性継戦能力18400
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲防御4.50%
・魚雷防御3%
主砲射程9.03km
機動性最大速力35.57ノット[kt]
最大出力への到着時間10.66秒
転舵速度7.90度/秒
転舵所要時間4.20秒
隠蔽性6.30km



・派生艦船



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間ダメージ(火災率)(防郭率)砲塔旋回速度
150mm L/55 Tbts KC/36T, 1基×2門
150mm L/55 Tbts KC/36, 2基×1門
6.20秒HE弾 403(4%)
AP弾 656(150%)
12度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)装填時間ダメージ射程雷速浸水率魚雷管旋回速度
533mm Vierling, 2基×4門(8門)72秒33357.80km50.02kt12%20度/秒


対空砲種類ダメージ射程
小口径741.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
発煙装置Ⅰ24秒間持続する煙幕を張る9秒間105秒2回

ゲーム内説明

二次大戦勃発後に起工された1936A型駆逐艦のサブシリーズに属するリードシップ(1936A(Mob)型)。主砲として150mm砲を搭載していた。

解説

同型艦にZ39がいる。
・主砲
150mm砲を連装単装の混載で4門搭載。艦首搭載砲のみ連装で、艦尾の砲は単装である。この砲は口径こそZ39と同じだが全くの別物。まず良い点を先に述べると射程が同格ツリー艦内で最長のヴォ―クランの9.35kmに次ぐ9.03kmと非常に長くなっている。さらに弾速も同格駆逐区内で最速、弾道も低目で優秀、精度も良好で貫通力も軽巡砲に比類しうる*1。AP弾ダメージは同口径を持つZ39砲の633を上回る656であり、単発火力は同格内で群を抜く。ところが欠点も多く…装填時間が同格最遅の6.2秒と一部の軽巡砲よりも遅い。このためDPMはAP弾で25000台と平均以下に落ち込んでしまう*2。いくら弾速・弾道・精度が良いとは言っても、やはり火力不足を感じるだろう。そして貫通力が高すぎる故に中・近距離では駆逐艦に対して過貫通が発生してしまいさらに与ダメが低下してしまう。なのにHE弾ダメージは403と口径の割には頼りなく、例によって発火率も4%と普通である。この砲弾を使用すると装填の遅さが足を引っ張りDPMは15000台と何とティア6の雷駆砲並みに落ち込んでしまう*3。対駆逐戦闘においては基本遠距離で戦い、接近させない必要がある。それが出来ない状況では貧弱なHE弾を使う勇気が必要。

・魚雷
ツリー分岐前の「エルンスト・ゲーデ」と同じく533mm魚雷を4連装で2基、計8射線搭載。しかし主砲同様に同じなのは口径だけで特性が大きく変わっており、元々速くはなかった雷速がさらに落ち込み50.02ktと劇遅になっている。さらに装填時間も前級の40秒台から72秒という夕立(70.5秒)以上に遅くなり、近距離でも当てにくい上に必殺のカウンター魚雷としても使いにくい魚雷に変わってしまった。前級よりも単発火力は微増しているものの、間違っても普通の駆逐艦と雷撃戦を演じようとは思わない方が良い。幸いに射程が同格平均と同じ程度はあるので、雷速の遅さを利用したトラップ用として「当たらなくて当然」と考えて流しておくか、引き撃ちの際に使用すると良いだろう。

・対空
小口径対空のみで74。全くあてにならない。

・装甲
装甲は4.5%とこのティア帯の駆逐としては平均的な値を備えている。また各部を観ていくと舷側は他国駆逐の多くが16mmなのに本艦のみ25mmの装甲を備える。艦首・艦尾・甲板はどれも16mmで、他国の駆逐艦に比べると若干ではあるが厚い。このため対駆逐艦における砲戦においては敵のHE弾に対して防御力を期待できるかもしれない。ところが皆さんご存じのとおり、駆逐艦という艦種においてはこの「中途半端な装甲」はデッドウェイトに過ぎず、口径の大きな砲が通常貫通してしまいかえってダメージが増えてしまう。紙装甲なら過貫通してくれるが本艦のような場合は通常貫通してしまうのだ。耐性については駆逐艦なので特筆すべきものはない。

・機動性
素の最高速度は36ノット弱。遅い方のグループの駆逐としては平均的な速度である。加速は駆逐艦としてはやや鈍く、一部の加速しにくい大型駆逐艦よりは少しマシといった程度。舵の効きは船体相応でやや鈍く、旋回半径が大きいので駆逐艦として考えると操船に注意を要する。

・隠蔽性
被発見距離は夕立やミンスクと同じ6.3kmであり、砲駆にしてはやや良い。しかし前述した砲の特性により「本艦が敵を発見する距離」においてはメイン武器のAP弾は貫通力が高すぎて駆逐艦に有効なダメージを与えられない事からこの隠蔽の良さも活かすことが難しい。

・生存性
HPは18400と格上砲駆並みでほぼTier9平均値と、非常に高い。駆逐艦にしては分厚い装甲も相まって、駆逐艦同士の砲戦では有利に働く。一方、低い機動性・大口径砲が過貫通しにくい程度の中途半端な装甲のせいで、戦艦や巡洋艦・空母は非常に苦手。砲駆の宿命である。

・消耗品
砲艦の定番である、予防整備(HP)・食糧(装填)・ディーゼル(速力)か、石炭(隠蔽)を乗せても良い。

・艦艇スキル/艦長スキル
前級のエンジンブーストとソナーは使用できなくなり、代わりに煙幕Ⅰを2回使用可能になる。スキルが異なるので艦長は別に育成しよう。

・装備
 ・兵装 主砲改良Ⅰ(主砲旋回)
 ・防御 推力改良Ⅰ(加速) or 操舵装置改良Ⅰ(転舵)
 ・適正 操舵装置改良Ⅱ(転舵)

・エリート特性
 ・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
 ・エリート魚雷オペレーター 魚雷装填時間-3%、魚雷管旋回速度+7%
 ・功績 EXPアップ+10%

・総論
 前級を起点に分岐する「ドイツ第2駆逐ツリー」の入り口に位置する本艦。本艦を含めてそれ以降の艦は第1駆逐ツリーお馴染みの「ソナー」や「エンジンブースト」すら手放し、主砲攻撃力にパラメーターを振り切るという方向に舵を切ってゆく事になる。このため駆逐艦の仕事をするための能力や汎用性には期待できず、ただひたすらに高貫通を誇るAP弾の能力のみに磨きをかけて行くという「一芸特化」スタイルとなる*4。ところが本ゲームにおいては汎用性を失った船体と高貫通のAP弾という組み合わせが非常に悪い方向に働き…第1駆逐ツリーであれば艦艇スキルを使用して簡単にこなせるのに本ツリー艦では「索敵任務がこなせずに敵に先手を取られてしまう」こと、及び第1駆逐ツリーであればAP弾で敵駆逐を追い払えるのに本ツリー艦では「AP弾で敵駆逐にダメージを与える事すらできない」ことから、並みの腕の駆逐艦乗りが何も考えずに操船した場合「実質、味方の駆逐枠を潰すだけのニート艦」になってしまう。特に近年では駆逐艦の排除が得意な戦艦まで登場している現在、本ツリー艦の特性を極めてみようという奇特な艦長が居る筈もなく…ランダム戦はおろかAI戦ですらほとんど見かけない希少艦と化している*5

戦闘名誉章

レベル1234
報酬艦艇exp7500
シルバー100k
艦艇exp7500
シルバー100k
艦艇exp7500
シルバー100k
カッパー1
艦艇exp7500
シルバー100k
カッパー1
ミッション内容10回勝利

史実

小ネタ

本家におけるドイツ第2駆逐ルートの特徴

 本家WoWsにおけるドイツ第2駆逐ルートの特徴は、大きく分けると2つある。1.軽巡並みの舷側装甲!2.豊富な体力!である。順番に説明していこう。

 1.について本家WoWsでは第2駆逐ルート全体を通して「側面装甲板が25mm」確保されており、他国の127mm(5インチ)クラスの砲のHE弾を通さないだけの防御力を秘めている。ただし艦首・艦尾については16㎜というこのティア帯では標準的な厚さであり、こちらは貫通されてしまう。そこで機動を駆使しつつ艦首・艦尾を狙わせずに側面装甲の厚さを活かして敵駆逐艦に対して防御面における優位を取るのがお約束。ところがこの特性が駆逐艦以外には裏目に出てしまう事が多い…何せ他国巡洋艦や戦艦目線では「AP弾が通常貫通しやすく、そこそこ体力もあって狙う価値のある艦がもっさり動いている」のである。Blitzにおいてもこの微妙な硬さは再現されている模様。

 2.について本家WoWsでは第2駆逐ルート全体を通して「格上駆逐艦並みのHP」を持っている。そして前述の敵駆逐艦よりも優れた防御力により、このHP優位性はより大きなアドバンテージを持っているのである。ところがこの特性、例によって駆逐艦以外にはあまり意味がない。何せ他国巡洋艦や戦艦目線では「心持ち体力が多いかな?」といった程度に過ぎないのである。Blitzにおいてもこの体力自慢という特性は再現されている。

参考

・ティア7の「Z31」は同格随一の体力を誇り、同格内で最も虚弱な「夕立」の1.4倍、格上のティア8艦と比較してもナンバー5に入る体力持ち。
・ティア8の「グスタフ・ユリウス・マーカー」は同格随一の体力を誇り、同格内で最も虚弱な「朝潮」の1.37倍、格上のティア9艦と比較してもナンバー2となる体力持ち。
・ティア9の「フィリックス・シュルツ 」は同格随一の体力を誇り、同格内で最も虚弱な「エステルイェートランド」の1.32倍、格上のティア10艦と比較してもナンバー2となる体力持ち。

ドイツ第2駆逐ツリーの現状について

 通常の駆逐艦の常識が通用しない「大型駆逐艦」の中でも、フランス駆逐艦やソ連の教導駆逐艦とも異なる特性を付与されているため、異なる運用概念が求められる。結論を先に言ってしまうとマップの狭いBlitz環境ではお世辞にも使いやすいとは言えず、強くもない…相当な好事家向けのツリーである(それでも好んで乗る人は居る)。

・駆逐同士の探り合いは超苦手
 隠蔽がかなり悪い上に速度や旋回能力に劣るため、自身が主導で敵駆逐を発見しに行くのは相応にリスクが高い。殆どの場合、先に発見されることが多い上に「こちらが敵駆逐を発見できる距離に敵駆逐が存在する」という事はもう少し敵に距離を詰められると苦手な距離にまで間合いを詰められてしまう事を示している。というか「既に懐に飛び込まれて喉元に短剣を突き付けられる寸前の状況」なのだが、このルートの持つ主砲は遠距離向けのためこの状況を打開できるだけの能力をそもそも持って居ない(高速装填も無いし)。
 1対1を想定した状況ですらこのザマなのに、実際の試合では先に発見された時点で敵駆逐艦の後方に位置する巡洋艦や戦艦からも砲弾がバンバン飛来する。ところがこのルートの艦は並みの大型駆逐艦よりも鈍重で、旋回や速度に頼った回避は難しい。当然隠蔽に入って逃げ延びる事も困難である。つまり「味方の確実かつ強力な支援が無い限り、キーエリアに接近する事すら危険を伴う」のである。ハッキリ言うと駆逐艦枠を食う癖に、駆逐艦の序盤から中盤にかけてのお仕事が超苦手な特性のお陰で並みの大型駆逐艦乗りでは乗りこなせない。

・駆逐のお仕事のできない艦に居場所は在るか
 上記より本艦は野良で活躍できる特性ではなく、綿密な連携や相互の技量の信頼関係の深いチーム戦において高い威力を発揮するような特性となっている…ところがこのような状況はBlitzにおいてはトレーニングモード戦以外ではほとんど発生しないだろう。このことから野良での戦いにおいては序盤から中盤にかけてお呼びでない、と判断されてしまう事も多く…さらに中盤以降の攻撃力の高さについても「それなら普通に巡洋艦で良くね?」とされてしまう為ますます肩身が狭い。

将来的に艦種限定戦「駆逐艦」といった特別戦が組まれた際には活躍の余地もあるだろうが、現状においてはかなり厳しいツリーと言わざるを得ない。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 解説書いてみました。全然見かけないので多分に推測や伝聞が含まれます。 -- Holy_Roman_Empire? 2022-06-10 (金) 15:14:15

コメント欄

  • なんか固くね?グナイゼナウのAPが通常貫通したぞw -- 2022-04-05 (火) 13:45:23
  • いつ第2駆逐ツリー実装されたんだ?オレのは実装されてないけど? -- 2022-05-10 (火) 17:50:02
    • されたの?使ってるのはアーリーアクセスでとった人では? -- 2022-05-10 (火) 19:20:03
      • ちゃんと実装されてます -- 2022-05-17 (火) 23:39:22
  • 全然いないし持ってないから解説の書きようもないw。 -- 2022-05-18 (水) 02:00:55
  • だーれも口コミ書かないやん笑笑 -- 2022-11-03 (木) 08:05:42
  • なんかさ、この前(4月頃に)は戦艦APで撃ったら過貫通しなかったのに最近(5.3)でいつものようにグナイの主砲でこいつにAP撃ったら過貫通したわ、、、、 -- 1コメの人? 2022-11-03 (木) 12:40:10
  • 脚注 4 の内容草 -- 2022-11-04 (金) 16:23:52
  • ようやく慣れてきたけど精度の良くて単価ダメージ高い主砲で味方の戦艦に忍び寄る駆逐を撃沈は無理でも少なくとも追い払うことはできるから番犬ポジションなのかもしれない。煙幕にすごい助けられる。 -- 2022-11-04 (金) 23:10:32
  • 駆逐乗りの精神安定剤ことエンブが無いから少し不安 -- 2022-11-04 (金) 23:11:19
    • 白い粉で自分の周りに白い煙状のフェロモン炊けるからフェロモンに包まれてる間はその不安も安心に変わるよきっと -- 2022-11-05 (土) 02:41:07
  • 索敵→発見→煙幕→引き撃ちをするか、索敵を諦めて外周に回ると良い。ただその場合駆逐艦の大切な仕事である索敵が行えず、味方にかなりの負担をかけてしまう事には注意されたし。コイツの主砲は距離と角度によっては一部戦艦のバイタルを抜けるので、乗ってて楽しい艦ではある。 -- 2023-04-12 (水) 21:11:56

過去ログ

過去ログ一覧
過去ログ一覧

*1 同格標準の駆逐艦砲の砲弾重量は14kg程度しかないが、本艦の砲弾重量は何と70kgである。これは軽巡洋艦の砲弾重量とほぼ変わらない。
*2 参考までに暁(24180)や高速装填なしのヴォ―クラン(24750)よりは少しマシといった程度。同郷のレーベは34533である。
*3 吹雪砲のHE弾DPMが15200と近いので、どれほど非力であるかご理解いただけるであろう。
*4 このスタイルは本家のWOWSにおいては「駆逐艦枠において攻撃力に優れる小型の巡洋艦を召喚できる」という意味でランク戦等においては有用であった。しかし参加艦艇数が少ない本ゲームにおいては貴重な駆逐枠を潰してまで劣化巡洋艦を呼び込む行為は全く無意味であり、現環境においては有用性が殆ど無い。
*5 味方として見かけたら極めて高い確率で駆逐枠が1つ潰れており、味方に不幸が訪れる不吉な前兆とされている。