Tier 4 イギリス 自走砲
スペック
HP | 415 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 6/6/6 |
最高速度(km/h) | 45 |
重量/最大積載量(t) | 12.06/12.2 |
本体価格(シルバー) | 152,000 |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
初期状態 | Armstrong Siddeley V8 | Q.F. 18-Pr. | Birch Gun Mk. I | Birch Gun | 190 | 400 | |||||||
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105 | HE AP | 42 65 | 260 170 | 150 | * *G | 9.23 4.00 0.64 | 16 | --/--/-- | 16 | 340 | |||
Q.F. 25-Pr. Gun/How.開発時 | Armstrong Siddeley V8 SC | Q.F. 25-Pr. Gun/How. | Birch Gun Mk. II | Birch Gun | 190 | - | |||||||
110 | HE AP AP | 44 92 71 | 280 180 180 | * | * *G * | 8.45 3.5 0.62 | 18 | --/--/-- | 16 | 340 |
解説
- 概要
Tier4のイギリス自走砲。
戦間期、Vickers Medium Mk. IIの車体をベースに開発された試作自走砲である。
自走砲としては数少ない全周砲塔を備えるが、その分様々な性能が犠牲になっている。 - 火力
Sexton IIから完全に据え置き。
精度や発射速度は向上しているが、火力不足が深刻。
自走砲としては珍しく全周旋回砲塔を備えていて、広範囲の敵を狙う事が可能なのは利点。- Q.F. 18-Pr.
前身に引き続き、初期砲。
精度・発射速度・照準時間を強化しており、特に精度の向上が劇的。
ただし狭めの仰角は変わっておらず、障害物に遮られやすいという欠点は変わっていない。 - Q.F. 25-Pr. Gun/How.
前身に比べると、特に照準時間が3.5秒と短縮されたのが特徴。
レティクルの収束が良い部類に入る上、移動中の車両に対しての予測撃ちも有効である。
しかし火力不足は深刻であり、これは手数でカバーするしかない。
初期砲と後期砲には目立った違いが無く、発射レートの差で初期砲の方が有利に見えるかもしれないが、しかし後期砲で倍増している仰角の数値はそのまま攻撃範囲に直結しており、最大飛距離が200mほど上昇する。
特にこだわりが無いのなら、高い発射レートを活かす為にも広範囲の敵をカバー出来る後期砲を使った方が良いだろう。
発見された事に気付いていない、狙い易い目標に対しては、自分で撃たず、より火力の高い味方自走砲などに先に撃たせるなど細かな工夫も場合によっては必要になる。
普段はあまり狙う機会の無いような軽戦車を積極的に狙ってみるのも一つの手だが、爆発範囲が狭いため移動目標に当てるのは困難。そして前述の通り、停まっている狙い易い軽戦車は可能なら火力の高い味方に先に撃たせたい。
- Q.F. 18-Pr.
- 装甲
M56 Scorpionに次ぎ、装甲が薄い車両でもある。格下Tierの攻撃でも致命的になるので注意。 - 機動性
それなりに良好な出力重量比を備えていたSexton IIに比べて圧倒的に機動力が落ち、並の重戦車よりも遥かに鈍重。ベースが機動力の鈍いVickers Medium Mk. IIのため、旋回速度にも不安を抱えている。戦闘中の移動は困難であるため、序盤の位置取りが肝心となる。 - 総論
撃ちやすさと引き換えに多くの部分が犠牲となってしまっている自走砲である。特に火力不足から格上戦車にはろくにダメージが入らず、紙装甲であるはずの戦車すら倒しきれないことも多い。高い発射レート、控えめなレティクル拡散と全周砲塔による狙いやすさという点では手数で攻めていくイギリス自走砲の特徴も色濃く有している。
瀕死の敵へのトドメの一撃を積極的に狙っていくほか、通常の自走砲の概念にとらわれすぎずに、履帯切りによるアシストや本来狙いづらい軽戦車への砲撃を行うなど工夫をすればチームに貢献することができるだろう。撃ちやすさに反して玄人向けの戦車である。
史実
バーチ自走砲はMk.II軽戦車の砲塔や操縦席ハッチを取り去った跡に、18ポンド野砲を載せた自走砲としては、1925年とかなり早い時期に計画された、イギリス陸軍にとって初試みの自走砲です。
イギリスのビッカース社は、1925年小型の装軌車両「カーデンロイド機銃車」を開発、折からの世界恐慌による軍縮ムードにより、価格が安価な戦闘車両として世界中に輸出されるヒット作となりました。
イギリス軍は、車体を密閉型として小型の砲塔を載せた軽戦車Mk.Iを1928年に完成させます。しかし、この軽戦車「Mk.1」は実験的意味合いの強い車両であり、続く軽戦車Mk.IIからが本格的な軽戦車として開発、運用されて行きます。軽戦車Mk.IIではコイルスプリングを水平に装備したホルストマン・サスペンションを採用紆余曲折を経て、このサスペンションは戦後も使用されたセンチュリオンでも使われます。軽戦車Mk.IIIからはコイルスプリングが斜めに取り付けられた、スローモーション・サスペンションへと変更、以後の型式はこのサスペンション方式となりました。
搭載される18ポンド砲は「Birch Gun(カバノキ砲)」とよばれて同じ1925年に正式化されました。 口径の小さいこの18ポンド砲が選ばれたのは、他の自走砲のような間接照準の榴弾砲曲射射撃でなく、直接照準による対戦車戦闘と考えた対戦車自走砲としての考えからでした。
軽戦車Mk.IIに施されたのは殆ど乱暴とも言える改造で、ターレットリングそのままの戦闘室と、泥除けや防弾板などのない、操縦席のすぐ後ろに18ポンド砲が乗っている状態で、完成した試作車はテストに供されます。有用性の説得をしたヴィッカース社でしたが、イギリス軍の予算の関係と、「1,000mでの同級戦車の撃破できること」という要求が盛り込まれたこと、戦車は騎兵の延長と言う旧い運用しか考えていなかった保守的な軍上層部の理解を得られず、1930年に入ってイギリス軍初の自走砲計画はこうして破棄されてしまいます。
真の自走砲正式化は、1941年のビショップの採用まで待たざるを得なくなります。
愛称は、第二次ボーア戦争から第一次世界大戦にかけて活躍したサー・ジェームス・フレデリック・ノエル・バーチ中将から付けられています。
コメント
- 苦行ったら、ありゃしない自走砲、FV304作るならヴァレンタインから行こう ほんとカスダメしか出ないので撃って撃って撃ちまくるべし、収束待たず撃ったり・ブラインドショットしたり・序盤に重点に砲弾の雨あられを降らしたりなどどうにか火力を補おう 乗員は75%+紅茶がいいかな -- 2016-05-30 (月) 21:03:54
- 追記:収束とかは良いよ、うん ただ単発がねぇ… -- 2016-05-30 (月) 21:04:45
- 他のイギリス苦行戦車は苦行と言いながらもそれなりに楽しいんだけどこいつだけは本当に苦行だった。単発低い割りにポンポン打てないし遅いし砲塔旋回も遅いし最後まで楽しいと思って乗ったことがなかった。 -- 2017-11-08 (水) 13:46:28
- 単発。まぁ仕方ない。機動性。まぁ自走だしね?。精度?ゴミだよ。静止目標に撃っても10%も当たらないうんこ砲。ほんで当たってもダメージ入らない。冗談抜きでバレンタイン使ったほうが -- 2019-12-26 (木) 12:15:40
- マシ。まぁあいつもこいつ並みのリロードとかもはや訳わからないけど。 -- 2019-12-26 (木) 12:17:37
- ターレットリング剥き出しで、製造途中で抜け出してきちゃった♪みたいな見た目が最高に好き。25ポンド砲ならもうちょっと火力あっても・・・ -- 2022-08-13 (土) 14:10:30