SU-5

Last-modified: 2024-02-16 (金) 13:53:49

R14_SU-5.png

Tier 4 ソビエト連邦 自走砲

公式紹介ページ

スペック

車体

HP395
車体装甲厚(mm)15/15/15
最高速度(km/h)30
重量/最大積載量(t)10.2/10.49
本体価格(シルバー)147,000

詳細

パッケージ名エンジン名武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
初期状態T-2676mm Howitzer mod. 1903/30SU-5SU-18395300
90HE
HEAT
42
75
164
110
4845
38
7G
10.17
4.00
0.63
24--/--/--16330
76mm Gun mod. 1902/30 40 c1b開発時T-26M76mm Gun mod. 1902/30 40 c1bSU-5SU-18350
100HE
HEAT
42
75
164
110
4845
38
7G
10.17
3.50
0.61
24--/--/--16330
122 mm Howitzer mod. 1910/1930開発時T-26F122 mm Howitzer mod. 1910/1930SU-5SU-18350
100HE
HE
HEAT
61
61
140
300
420
270
25150
215
11G
6.98
5.50
0.74
24--/--/--16330
152mm Mortar NM mod. 1931開発時T-26F152mm Mortar NM mod. 1931SU-5 BisSU-18615
130HE75450182906.59
6.00
0.78
26--/--/--16330

解説

  • 概要
    Tier4のソ連自走砲
    前身のSU-26と違い砲は車体に固定されているため、全周砲塔旋回による扱いやすさはなくなってしまった。
     
  • 火力
    初期状態ではSU-26と同じ低火力の76mm砲しかなく射界も狭まり、実質前身の下位互換の主砲を搭載していることになる。
    フリー経験値もフルに活用し、早急に122mm砲を開発すべきである。
    最終候補は、選択砲弾による高い威力・装填速度・総弾数や弾速で優る122mm砲か、高い弾道と広い爆発範囲を持つ152mm砲の二つ。プレイスタイルで選択しよう。
    • 76mm Howitzer mod. 1903/30
      前身から引き続き使用する初期砲。
      この砲ではTier5はおろか同格すらキツイので、早急な開発をお勧めする。
      どうしても使わざるを得ない場合は前身同様に装甲の薄い戦車を狙っていきたいが、Tier帯の上昇に伴う全体的な装甲厚の増加がつらい。
    • 76mm Gun mod. 1902/30 40 c1b
      こちらも前身から引き続き使用する砲。
      発射速度と精度が強化されているが、根本的な問題は解決されておらず。
      こちらも使わずにフリー経験値を投入して次の砲を開発したほうが良いだろう。
    • 122 mm Howitzer mod. 1910/1930
      本砲からようやく十分な火力を持つことが出来る。
      ただし、収束や装填速度が落ちる上に総弾数も25発まで一気に減ってしまうので、狙う敵は今までと打って変わって中・重戦車を相手にするようになる。
      なお、本砲は珍しく2種類のHE弾を選択できるが、威力と弾薬費の差しかない。このTierではどんなに撃とうが赤字になることはほぼ無いため、150Crより火力の高い215Crの弾をいっぱいまで装備した方がよい。
      v0.9.18の変化の中でも122mm以下の砲弾は威力が据え置きなため、下記152mm砲より威力が高くなっている。ただし爆発範囲には大きな差があり、152mm砲のような至近弾によるダメージは期待できない。
      射程距離は800m強。
       
    • 152 mm Mortar NM mod. 1931
      この車両最大の152mm砲。単発火力は400と口径の割に控えめであるが、122mm砲の2倍以上もの広い爆発範囲があるため至近弾でもダメージを与えやすい。
      射程が約600m程度と非常に短く、必然的に非常に高い弾道で撃つ事が多くなり、結果、天板を貫通する可能性が高い。小さな家屋程度なら、障害物の陰に隠れる敵戦車を狙うことさえできる。油断している敵戦車の天板を狙い大打撃を与えていこう。
      攻撃力に優れる反面、弾速がSPGの中でも群を抜いて遅い(最大射程では着弾まで3.5秒前後もかかってしまう)。また、精度・照準時間・旋回制限も同格最低クラスであり、予め照準の予測をつけておかないと射撃はおぼつかないだろう。
      その特性から移動目標への偏差射撃は全く期待できないしするべきではない。前線が衝突するポイントに予め照準を合わせておき、HTないしTDが照準のため足を止めたタイミングを狙うなど極力相手の動きが変わらない状況で撃てるようにしなければならない。どのSPGでもいえるが、この車両では特に顕著である。
      しかし何よりも、弾数が18発と極めて少ない*1点が問題になる。
      このため序盤からガンガン撃ち込んだり運悪く着弾が外れたりするとすぐに弾切れになるため、しっかりHTやTDに当てていくプレイングが必要になるのだが、そこで上述の様々な難点が一層際立ってくる。
      自走砲が火力に特化しすぎたスナイパーであることを良くも悪くも実感させてくれる砲といえるだろう。
       
  • その他の性能
    言うまでもなく生存性は劣悪の一言。装甲は全面15mmしかなく、何も期待すべきではない。
    機動性も貧弱で、進退は早めに決断しなければならない。ただ、車体旋回は同格自走砲に比べて一回り以上速く、左右射界の狭さを多少なりと補ってくれる。
    隠蔽性も高いとはいえず、車体もそれなりに高いため小さな茂みだとはみ出してしまう場合もある。
    通信範囲は最終無線機(12LL)は十分な性能を持つものの開発できるのが結構遅く、射程に比して全く足りない通信範囲の初期or中間無線で戦う期間が長くなる。
     
  • 総論
    砲塔がなくなった事によりSU-26との感覚の違いに注意する必要があるが、それに慣れればそれなりにバランスの取れた自走砲である。
    とはいえ、弾数が少なく、火力と引き換えに当てづらさがより顕著になっており、前線を予測して常に照準を合わせ続ける必要がある。射撃機会を失わないためにも、定番ポイントへ射線の通る位置を覚えておこう。
    ちなみに、今後のソ連自走砲は長射程低弾道の砲一択となる。短射程高弾道のSU-5で覚えた射線管理はほぼ通用しなくなるため、より上のTierを目指すのであればフリー経験値を多用してさっさと次のSU-122Aを目指してしまう選択肢もある。

史実

格納

1932年から38年にかけて、ソ連軽戦車の成功作となったT-26を大改造して自走砲化する計画により、3タイプが開発され、一応正式化されました。
まず、SU-1として開発が行われ、ボリシェビキ工場で製作されました。
砲塔を外してケースメイト式密閉戦闘室を設け、76.2mm師団砲M1917を装備する自走砲型となりましたが、ライバルのAT-26に負けて採用されなかったそうで、こちらはT-26の砲塔をBT-7Aと同じものに換装し、76.2mm榴弾砲M1909を搭載した歩兵直協型軽戦車でした。

1932年に、SU-1の密閉戦闘室を外し、簡易防楯を付けた30口径76.2mm1902/30師団砲を搭載、それに伴って、エンジンを車体中央へ移動し、車体後部にオープントップの固定戦闘室を設けた、SU-5-1が試作され1934年に6両が作られました。
1934年には、M1931(NM) 152mm臼砲を搭載した、SU-5-3が試作されました、この車体は、コンクリートで覆われたトーチカや掩塹壕、建物の破壊を主目的として開発されたそうです。 1934年に約30両が生産されました。
1937年には、122mm榴弾砲M1910/30を搭載したSU-5-2がわずか3輌が生産されました。
少数生産された後期生産分は、防盾と戦闘室の一部に変更が加えられていたそうです。

資料によっては、全型につき15両が作られたという記録もありましたが、後の冷戦による鉄のカーテンの時期により詳しい生産数が秘匿された可能性があります。
試験が3両とも行われたのち、実用試験として少数が生産・実戦での試験に投入されたという説もありますが、ほぼ同じ時期に、SU-5の経験を生かした、現地改造型砲兵自走砲SU-T-26も少数生産されて実戦投入されているために、混同されているのではないかとも言われています。
その他、このSU-5での制作経験が、T-26を急造で自走砲化する、SU-T-26の改造でも生かされたと言われています。

SU-5は「小さなトリプレックス」の異名を持つ軽自走砲として、さらに赤の広場でのパレードに参加しました。

本車は、ゲームでは珍しい臼砲(Mortar)を搭載しています。 臼砲は火薬爆発圧力が低く、そのために発射初速も遅い、射程が短い、命中精度が悪いとデメリットが多いものの、最大仰角45度以上で撃ち出される大質量榴弾やコンクリート貫通弾などで城壁や要塞破壊、トーチカや掩塹壕の沈黙化を図るために使われていました。
また、製造が安易でコストも安いというメリットがあります。
巨大60cm自走臼砲カールや、ロケット自走臼砲シュトゥルムティーガーなど、ドイツでも後に臼砲を積む車両が開発されています。

コメント

  • 被弾すると、よくエンジンが破損すると思います。(被弾した試合を見ると履帯ではなくエンジン損損→動けず倒されるパターンばかりでした) -- 2016-06-11 (土) 15:01:45
  • それよくわかるかも (^^) -- 2018-01-19 (金) 17:20:57
  • 開発してる内に扱い慣れてくるから155臼砲楽しくなる -- 2018-05-25 (金) 18:55:49
  • 152mmって、まだこいつ自体を開発してないんですが強いですか? -- 2022-05-03 (火) 08:00:54

*1 同格SPGのSt.IIは30発