Type 3 Chi-Nu

Last-modified: 2023-10-09 (月) 09:17:33

Chi-Nu.png

Tier 5 日本 中戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP620
車体装甲厚(mm)50/25/20
最高速度(km/h)38.8
重量(初期/最終)(t)17,64/18,8
本体価格(シルバー)410,000

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
初期状態Type 100 Kuurei V-12Experimental 57 mm Tank Gun ShinNew Medium Tank Hei (19)Type 4 Chi-To I-Go620350
240AP
AP
HE
87
131
29
75
75
100
8040
5G
26
26.09
2.30
0.42
3050/35/2536340
7.5 cm Tank Gun Type 99開発時Type 100 Kuurei V-127.5 cm Tank Gun Type 99New Medium Tank Hei (19)Type 4 Chi-To I-Go620400
240AP
HEAT
HE
90
100
38
110
110
175
6352
6G
60
15
2.30
0.53
3050/35/2536340
7.5 cm Tank Gun Type 3開発時Type 100 Kakyuu V-127.5 cm Tank Gun Type 3Type 3 Chi-NuType 3 Chi-Nu675550
300AP
AP
HE
90
112
38
115
115
175
7064
7G
60
14.29
2.30
0.43
3450/35/2536350
7.5 cm Tank Gun Type 5開発時Type 100 Kakyuu V-127.5 cm Tank Gun Type 5Type 3 Chi-NuType 3 Chi-Nu675550
300AP
AP
HE
124
155
38
125
125
175
5282
7G
60
12
2.30
0.37
3450/35/2536350

解説

Tier5の日本中戦車で、帝国陸軍最後の量産中戦車。

  • 火力
    今までの日本戦車は比較的初期砲に優れていたが、今回は最終砲以外は力不足な砲が多く、厳しい戦いを強いられる。
    場合によってはフリー経験値を投入するのもありだろう。
    初期砲塔は方向によって俯角に制限があり、真正面では最大俯角15°まで下ろせない点に注意が必要。
    改良砲塔の後期砲では俯角が15°から10°に低下するが、正面方向に限っては9°から10°に向上する。
    • Experimental 57 mm Tank Gun Shin(試製五十七粍戦車砲○新*1
      初期砲であり、五式軽戦車一式中戦車の最終砲。
      Tier4では優秀な砲として頼りになったが、Tier5中戦車の主砲として見ると精度・発射速度は良好だが貫通力と攻撃力が低く、同格以上の相手に対して効果を望みにくい。
      DPMは最も高いが、同格以上相手にその威力を発揮するためには課金弾の大量運用が必要になるだろう。
      ただ中間砲の九九式75mmや三式75mmと異なり弾道に癖が無いため、扱いやすいのは間違いない。
      また7.5cm砲と比べても、AP貫通力は3mmしか差はなく金弾に至ってはこちらの方が大きく上回っている。
      貫通力を重視するならば、最終砲まで使い続けても良いだろう。
    • 7.5 cm Tank Gun Type 99(九九式七糎半戦車砲)
      榴弾砲に近い性能の中口径砲。
      この砲は威力や榴弾性能はそれなりだが、APもHEATも貫通力に不安を抱えている*2
      弾速はかなり遅く、Hetzerなどの装備する10榴と同じような弾道を描く。
      山なり弾道の榴弾+初期砲塔の俯角15°は使い方によっては天板抜きなどに力を発揮するが、精度がかなり悪い上に弾速も遅いので遠距離への偏差射撃は致命的に苦手。
      Tier5にはM4シリーズIV号H型といった強力な105mm榴弾砲を使う戦車がいるため、より見劣りしてしまう。
    • 7.5 cm Tank Gun Type 3(三式七糎半戦車砲)
      三式中戦車の史実砲であるが、中間砲。
      精度が大きく改善され威力もTier相応になったものの、野砲の転用である史実を反映して貫通不足。
      また九九式75mmほどでは無いが、砲弾がやや遅いため遠距離狙撃は難度が高く、
      それでいて天板抜きに利用できるほどの山なり弾道は描かないため、弾速に劣るデメリットのみが目に付いてしまう。
      更に、俯角の減少が追加される。
      このように様々な欠点を抱えているが、課金弾を使わずにAPとHEのみで戦うなら九九式75mmよりも癖が若干少ない分だけ扱いやすい。
    • 7.5 cm Tank Gun Type 5(五式七糎半戦車砲)
      四式中戦車チトの史実砲であり、本車の最終砲。
      APの威力・貫通力共に高く、弾速・弾道も一般的な戦車砲レベルで扱いやすい。
      同格中戦車の7.5cm、76mm砲と比較すると、装填速度は遅いものの単発威力が微妙に高く*3、精度は最も高い。
      総合的な単発性能では同格駆逐戦車に迫るものがあり、遠距離狙撃もやりやすい。
      ただし、装填速度が遅い為、DPMは同格中戦車の中でも低めである。
       
  • 装甲
    車体正面50mmと一式中戦車からほぼ据え置きの装甲厚で、このTier帯ではもはや無いも同然である*4
    さらに車体正面の傾斜装甲や砲塔天板など、正面から狙える部分の大半の装甲が薄い。
    ここに大口径榴弾を当てられると真正面や昼飯の角度でも貫通されて無傷からでも重傷を負い、威力次第では一撃で爆散する危険がある。
    もちろん側面・背面から撃たれた場合、基本的にどこに当たっても貫通する。
    被弾しない立ち回りを徹底し、大口径砲持ちの車輌の動向には細心の注意を払う必要がある。
    前身から耐久値は順当に強化されており、無傷なら10榴が直撃してもぎりぎり一撃死しない可能性がある。
    火力支援をしつつも被弾は避けられるように立ち回り、貴重な耐久値を温存していこう。
     
  • 機動性
    陣地転換に苦労しない程度には走行できるが、最高速が38km/h程度と中戦車としては遅い部類。
    平地で敵弾を回避するのは難しいものの、出力重量比は稜線射撃などに重要な瞬発力を最低限確保できる程度にはあり、このTier帯の中戦車としては及第点である。
     
  • 総論
    「最終砲まで到達すれば」日本中戦車の中では、Tier帯における貫通力や加速力が高水準でまとまった優良戦車である。
    とにかく五式7.5cm以外の砲がどれもTier5中戦車としては貫通力が足りていないのが厳しい。
    そのため、最終砲以外では火力低い・装甲紙・機動性もいまいちという苦行戦車になってしまっている。
    最終砲までは試製57mmに課金弾主体で運用するか、フリー経験値で一気に飛ばすのがいいだろう。
    最終砲まで行ったとしても最前線で戦うには装甲に不安があるので、基本的には中遠距離狙撃や一歩引いた位置での前線のバックアップなど、中衛的なポジションで輝く裏方的な戦車となっている。
    日本中戦車の特長である良好な俯角はこの車両の改良砲塔からは少し弱体化するが、それでも稜線射撃の適性は依然として高い。地形をよく把握してハルダウンを積極的に使っていこう。

史実

三式中戦車 チヌ

第二次世界大戦突入時の日本陸軍では、新鋭の機甲戦力として九七式中戦車 チハを配備していた。太平洋戦争(大東亜戦争)緒戦において、九七式中戦車は南方作戦におけるビルマ攻略戦やフィリピン攻略戦に投入されたが、主砲(九七式五糎七戦車砲)の威力不足から連合国軍のM3軽戦車に対し苦戦を強いられた。そこで陸軍では、新鋭対戦車砲である一式機動四十七粍砲をベースとする、一式四十七粍戦車砲に換装した九七式中戦車 チハ新砲塔と一式中戦車 チヘを実用化し、M3軽戦車に対抗可能となった。

しかし、第二次大戦中期頃よりアメリカ軍はより強力なM4中戦車を大量に配備し始めた。そのため、これに対抗する新鋭戦車が必要となっていたが、四式中戦車 チトと五式中戦車 チリは開発中であり、量産はまだ先のことだった。このような経緯から、1944年(昭和19年)5月、一式中戦車の武装を更に強化した三式中戦車 チヌが開発されることになった。試作車は1944年9月に三菱重工で完成し、10月に量産に移された。

早急な戦力化が要求されたため改装は必要最小限に留められていた。この措置は短期間での開発を可能としたが、主砲を選定するに際し、当初は九五式野砲、後に九〇式野砲を選択し、これをほぼそのまま砲塔内に搭載した。これにより砲塔の大型化や駐退復座機の砲塔外露出、水平鎖栓及び撃発装置の位置の適正化が図られていない等の不利な点が生じた。

三式中戦車には更なる改良型が存在する。四式中戦車の開発と配備には相当に時間がかかる見込みであったため、従来のラインにある三式中戦車を改良し、連合軍戦車との性能差を縮めることが目的であった。

四式中戦車や五式中戦車等に搭載された五式七糎半戦車砲(原型は四式七糎半高射砲)を搭載して攻撃力を更に強化し、溶接を多用することで車体強度も強化されている。また、若干の装甲強化も予定されていた。211号車以後にこの要目で生産される予定だったが、その前に終戦を迎えたため生産されていない。なお、五式戦車砲の搭載方法については四式中戦車の砲塔をそのまま載せるか、従来の三式中戦車の砲塔に搭載する二つの案が考案されていたとされる。三式中戦車の車体に四式中戦車の砲塔を搭載する試験は、1945年3月19日、伊良湖射場で行われた。操作に問題はなく、試験の結果は良好であった。また同月、三式中戦車の砲塔に搭載するために五式七糎半戦車砲の砲架を適合するよう改修が行われている。

これらの試験車輌や計画車輌を指す「三式中戦車長砲身型」、「三式中戦車改」、「チヌ改」などの呼称は、後世の書籍や研究者などによる便宜的な通称である。

コメント

  • 最終砲でも貫通出来ないこともある (T-T -- 2017-12-26 (火) 10:35:38
    • tier5のしかもmtだぜ?当たり前なんだよなぁ。 -- 2017-12-26 (火) 12:55:41
  • 最終砲にすると立ち回り方だけ気にすればとても使いやすい。 (^^) -- 2017-12-29 (金) 19:01:23
  • ザ器用貧乏戦車、尖ったところもなく、かといって取り回しが悪いわけではない。ヘイトも低く、主砲はお利口なのでⅢ優等まで快適に乗れました(脚周りをもう少し改善してもらえれば進んで乗りたい車両になるんですが..) -- 2019-10-20 (日) 01:21:46
  • 和紙でできてる 間違いない -- 2021-04-06 (火) 23:33:19
    • しかも透かしも入ってる -- 2021-04-07 (水) 20:43:58
  • 最終砲って「チヌ改」じゃない? 課金チヌ改ってなんなの??? -- 2022-06-03 (金) 23:53:46
    • マッチング優遇されてる -- 2022-06-04 (土) 20:53:31
      • あぁそういうのかー ありがとう! -- 2022-06-05 (日) 04:14:21

*1 ○の中に新
*2 初期砲の57mmより劣る
*3 帝国陸軍が徹甲榴弾(APHE)を使用していた事を反映した為と思われる。とはいえドイツやソ連も徹甲榴弾を使用していたのに、なぜ日本だけ反映されているのかは不明。
*4 単純な装甲厚ならT-34の方が薄いが、あちらは傾斜装甲のため数値以上に厚い