Tier 4 ドイツ 中戦車
スペック
車体
HP | 490 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 50/40/30 |
最高速度(km/h) | 50 |
重量/最大積載量(t) | 21.85/22.5 |
本体価格(シルバー) | 157,000 |
修理費(シルバー) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
初期状態 | Maybach HL 116 | 5 cm Kw.K. 38 L/42 | VK 20.01 (III) | VK 20.01 (D) | 490 | FuG 5 | |
300 | 38 / [34.83] | 30/30/30 | 310 | ||||
13.70 | 1.1/1.2/2.3 | 44 | 330 | ||||
5 cm Kw.K. 39 L/60開発時 | 2 x Maybach HL 66 P | 5 cm Kw.K. 39 L/60 | VK 20.01 (III) | VK 20.01 (D) | 490 | FuG 7 | |
360 | 38 / [34.83] | 30/30/30 | 415 | ||||
16.17 | 1.0/1.1/2.1 | 44 | 330 | ||||
7,5 cm Kw.K. 40 L/43開発時 | Daimler-Benz MB 809 | 7,5 cm Kw.K. 40 L/43 | VK 20.01 (D) | Pz.Kpfw. III Ausf. M | 550 | FuG 12 | |
400 | 42 / [47.66] | 57/30/30 | 710 | ||||
17.10 | 1.0/1.1/2.1 | 44 | 330 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
5 cm Kw.K. 38 L/42 | AP APCR HE | 30 5G 18 | 60 96 25 | 70 70 90 | 27.91 | 1,954 | 2.30 | 0.48 3.38 ? | 100 | +20 -10 | |
5 cm Kw.K. 39 L/60 | AP APCR HE | 30 5G 18 | 67 130 25 | 70 70 90 | 25.53 | 1,787 | 2.30 | 0.40 3.52 ? | 90 | +20 -10 | |
7,5 cm Kw.K. 40 L/43 | AP APCR HE | 70 7G 38 | 103 139 38 | 110 110 175 | 15.00 | 1,650 | 2.30 | 0.40 2.82 ? | 50 | +20 -10 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier4のドイツ中戦車。
Pz. III JやPz. IVの後継とするべく、ダイムラー・ベンツ社が開発した20トン級試作戦車である。
Pz.Kpfw. III Ausf. Jとほぼ同じ外見をしているが、若干の機動力や装甲の差異から運用方法はやや異なる。中戦車ツリーの同Tierという事からも、何かと比較対象にされる不憫な車両。
- 火力
- 5 cm Kw.K. 38 L/42
初期砲。
とにかく貫通力不足が気になる砲で同格相手でも不安が残り、格上相手では金弾すら弾かれる恐れがあるなど、かなり厳しい性能。
幸いにも中間砲の開発は早いので長い付き合いにはならない。フリー経験値で飛ばしてしまうのも手だろう。 - 5 cm Kw.K. 39 L/60
同じTierの多くの車両で搭載できる砲。
ゲーム内では軽戦車が扱える事もあり、性能のバランスはともかく中戦車が扱う砲としては力不足な面が目立つ。
通常弾であるAP弾の貫通力はL/42からほぼ上がっておらず、平均貫徹力67mmは同格相手にも不安が残る。
本砲の真価は貫通力が大幅に上昇した課金弾(APCR弾)にあり、倍近くに達する貫徹力はTier5重戦車でも弱点を狙えば安定して通用する。
ただし弾薬費が高く、遠距離では距離減衰により思ったほどの貫通力が得られない事に注意。
DPMは平均的と言えるが、単発の低さから発射速度が早いため、中戦車らしい足回りを活かして手数で稼いでいきたい。ただし金弾を連発することになるので収入に響く。 - 7,5 cm Kw.K. 40 L/43
最終砲。同格同郷Pz.Kpfw. III Ausf. Jに搭載されているものと同じ。
低貫通だった通常弾の貫通力が劇的に上昇したものの、今度は金弾貫通力が上がっておらず貫通出来る相手に大差はない。
とは言えこれまでの砲とは間違いなく別格の性能を持ち、非常に優秀。金弾を連射せざるを得なかったL/60に比べればお財布にも優しい。
- 5 cm Kw.K. 38 L/42
- 装甲
車体は正面が50㎜・側面40mm・背面30㎜とバランス良く配置されている。
しかし、正面でも同格以上には容易く貫通されるレベル。攻撃時など身を晒す時は昼飯の角度を取ったり、障害物を利用するなどして少しでも貫通の可能性を減らそう。
一方で、改良砲塔正面は20mm+50㎜の防盾部で70㎜相当で外周の砲塔装甲が重なる部分は+50-57㎜、砲塔付け根部分やキューポラも57mmと比較的硬く、俯角も-10°と良好でハルダウンがそれなりに有効。
車体さえ隠してしまえば同格の砲は勿論、当たり所が良ければTier5重戦車の砲も弾くことがあり、そこそこ頼りになる。
ただし、砲塔装甲が重なる部分はあまり広くはない上にキューポラはかなり大きめに設置されているため、過信は禁物である。強気に出られるのは同格までと考えた方が良い。
- 機動性
最高速度は50km/hだがエンジン出力が低めであり、加速が良いとはいえず中戦車の域を出ない。
前車が軽戦車な事もあって余計にギャップを感じるかもしれない。機動力は平均的な中戦車止まりである。
一方で砲塔・車体の旋回速度は良好であり、旋回の遅い無砲塔駆逐戦車には積極的にNDKを仕掛けていけるだろう。
ちなみに最終エンジンはディーゼルエンジンで、消耗品のガソリンが積めない代わりに発火率が低くなっている。
- 結論
本車は中戦車の域を出ず、LT寄りの運用もできるPz.Kpfw. III Ausf. J?と比べると尖った部分が無い中戦車らしい戦車となっている。
砲塔正面が厚くハルダウンを中心に中戦車らしく戦えば、それなりの活躍も期待できるだろう。
史実
1938年、第二次世界大戦開戦前に既にIII号戦車及びIV号戦車の統一が予定されていた。
1939年、クルップ社にIV号戦車に変わる20t級戦車の開発が命ぜられ、開発コードVK 20.01 (V) (後にVK 20.01 (BW)に名称変更)の開発が始まるが、1940年に開発は中止となった。
この時にMAN社はVK 20.02(M)と24t級のVK 24.01(M)をダイムラー・ベンツ社はVK 20.01(D)の試作車両の開発を始めたが、1941年6月22日に開始されたバルバロッサ作戦で赤軍の装備していたKV-1,T-34の前に既存車両は役に立たず、兵士の練度だけでの勝利を余儀なくされた。
この経緯からT-34への対抗として後のPanther開発へと繋がる事になり、本車両であるダイムラー・ベンツ社のVK 20.01(D)は30t級戦車として開発コードVK 30.01 (D)へと設計変更を行う事となる。