Pz.Kpfw. III Ausf. J

Last-modified: 2023-11-06 (月) 05:00:50

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Tier 4 ドイツ 中戦車

公式紹介ページ

スペック

HP490
車体装甲厚(mm)50/30/50
最高速度(km/h)64
重量/最大積載量(t)18.0/19.25
実用出力重量比(hp/t)
本体価格(シルバー)138,000

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
初期状態Maybach HL 108 TR5 cm Kw.K. 38 L/42Pz.Kpfw. III Ausf. JPz.Kpfw. III Ausf. J490FuG 5
3204030/30/30310
17.161.1/1.5/2.646330
7,5 cm Kw.K. 40 L/43開発時Maybach HL 120 TR7,5 cm Kw.K. 40 L/43Pz.Kpfw. III Ausf. LPz.Kpfw. III Ausf. L550FuG 7
3504530/30/30415
17.031.0/1.1/1.744330
5 cm Kw.K. 39 L/60開発時Maybach HL 120 TRM5 cm Kw.K. 39 L/60Pz.Kpfw. III Ausf. LPz.Kpfw. III Ausf. L550FuG 12
4404530/30/30710
21.411.0/1.1/1.744330
 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
5 cm Kw.K. 38 L/42AP
APCR
HE
30
5G
18
60
96
25
70
70
90
27.911,9542.300.48
7.68
3.53
76+20
-10
5 cm Kw.K. 39 L/60AP
APCR
HE
30
5G
18
67
130
25
70
70
90
25.531,7872.300.40
5.12
2.82
93+20
-10
7,5 cm Kw.K. 40 L/43AP
APCR
HE
70
7G
38
103
139
38
110
110
175
15.001,6502.500.40
5.12
2.82
70+20
-10

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier4ドイツ中戦車
    大戦初期のドイツ陸軍の主力であったPz.Kpfw. IIIの後期生産型である。
    中戦車とは思えない高い機動力が特徴。
     
  • 火力
    PC版とは異なり、2cm機関砲、3,7cm砲および短砲身7,5cm砲が削除され、代わりに長砲身7,5cm砲が追加されている。
    最終砲候補は二つあり、いずれの砲も俯角が-10°と良好で射撃機会に困ることは少ない。
    • 5 cm Kw.K. 38 L/42
      初期砲。
      同格相手でも不安の残る貫通力であり、重装甲戦車が相手だと金弾も弾かれることがある。特にVK 65.01(H)?*1の場合、金弾でも弱点以外は貫通が怪しかったりする。
      精度も拡散もひどいため、命中率にも不安がある。
      頼りになるとは言い難い性能なので、フリー経験値でを投入するかCo-op戦のみでの使用に留めるのもアリ。
    • 5 cm Kw.K. 39 L/60
      最終砲候補。
      初期砲から貫通力と精度と弾速を向上させた物で、特に精度と弾速の向上が著しく命中率はかなり改善されている。
      貫通力はAPで67mmと頼りなく、格上戦車に対しては弱点を丁寧に撃ち抜いていく必要がある。
      しかし、APCRは130mmと格上車輌にも対応できる程高い貫通力を持っている。手持ちのシルバーと相談して出来るだけ沢山APCRを積んでいきたい。
      ちなみに弾は初期砲と共用。
    • 7,5 cm Kw.K. 40 L/43
      中間砲であり最終砲候補。手数重視のL/60に対し一発を重視したバランス型。
      4号戦車に搭載されている43口径の7,5cm砲。性能もPz. IV Dに載せられているものと同じで非常に優秀。
      照準時間がすこし長めなのも一緒。
      じっくり腰を据えて撃つというよりかは機動力を活かして側面をとり、精度に頼らない戦い方をするのが理想。
       
  • 装甲
    中戦車化したことにより移動時の隠蔽率が大幅に減少しているが、装甲厚は前身のIII号A型とくらべてかなり増加している。
    • 車体
      機銃口と操縦士用透視孔のある車体正面上部は空間装甲20mm+本装甲50mmで合計70mmと前身の5倍の厚さとなり、Tire4としてもかなり高い。
      ただし30度の昼飯をしても80mm程度の厚さにしかならない。Tier5以上は通常弾でも貫通100mm超えの砲があたりまえなので、弾いて耐えるといった運用をメインにすることはできない。Tier3軽戦車でさえ、課金弾の貫通力が100㎜以上に達する砲が珍しくないため、正面を向けていても油断できない。
    • 砲塔
      初期砲塔では正面装甲30mmのほぼ全域を50mmの防盾で覆っており、実質80mm超となる。ハルダウンすれば、格下相手ならそれなりに頼りになる。
      後期砲塔では防盾が20mm+57mmの空間装甲仕様になっている。Tier5以上には容易に抜かれるので注意。
       
  • 機動性
    高出力エンジンと旋回性の高い履帯の組み合わせによりドイツ戦車屈指の走力を誇る。
    分類上は中戦車であるが、性能諸元を活かすとなると、運用法は軽戦車に近いスタイルになる。
    Pz.Kpfw. III Ausf. Aと変わらぬ64km/hの最高速と据え置きの修理費が魅力で、ドイツ戦車では珍しく旋回性も高い。走攻守揃ったスカウトとして、偵察はじめ敵軽戦車の迎撃、時には自走砲狩りや駆逐戦車狩りを行ってみるのもいいだろう。
    ただし、視界は330mとやや短め。偵察に行ったはいいものの、視界負けして一方的にボコられて帰ってくるなんてことの無いように双眼鏡やレンズ皮膜などを積んでおきたい。
     
 
  • 総論
    火力がやや低く機動力もLTに近いため、ややLT寄りの運用をしたほうが成績をだしやすい。
    正面装甲については同格MTのなかではやや高めなので、昼飯をすれば格下にはある程度正面から対峙できる。反面、同格課金弾や格上には容易に抜かれる。相手が同格以上の場合は足を使って動き回り、側面や後方からの攻撃を意識しよう。

史実

第一次大戦後の再軍備計画で装甲部隊の創設者ハインツ・グデーリアン上級大将(当時は中佐)が提案した対戦車用戦闘車と支援戦闘車の二種類で、対戦車用戦闘車として開発されたのがPz.Kpfw.III。支援戦闘車として開発されたのがPz.Kpfw.IVである。
ヴェルサイユ条約により軍備に様々な制限を受けていたドイツだが主力戦車であるPz.Kpfw. IIIに秘匿名としてZW(Zugfuhrerwagen-小隊指揮官車)と命名し開発を続け当時としては先進的な技術を取り入れ、1937年に10両のプロトタイプ(15両説もある)Pz.Kpfw.III Ausf.Aが生産された。
その後Pz.Kpfw.III Ausf.B~Dまで改良が続けられたが、Pz.Kpfw.III Ausf.Aと同じくポーランド侵攻後からは実戦部隊から外されていた。
ドイツ装甲師団の中核戦力として構想された戦車であったが、ポーランド侵攻、フランスの戦いで3.7cm KwK 36 L/46.5の火力不足が指摘され、続くPz.Kpfw.III Ausf.E、Fでは5cm KwK 38 L/42の換装が見送られ、1940年7月以降に生産されたPz.Kpfw.III Ausf.Gにようやく5cm KwK 38 L/42が換装された。
だが、バルバロッサ作戦で赤軍の装備していたKV-1・T-34の前に対戦車兵器の威力不足が露呈し、更なる改良が求められたが、砲塔のターレットリング径が小さく、長砲身の7.5cm砲の搭載が不可能であった。
こうして改良の限界を迎えたPz.Kpfw.IIIは主力戦車の座を支援戦闘車として開発されたPz.Kpfw.IVに譲り、1943年にPz.Kpfw.V Pantherの生産が始まると同時に生産が打ち切られた。 生産にPz.Kpfw.III7台分の手間で6台分出来るという、概算が後押しとなったためと、生産が軌道に乗るまで時間がかかり、乗った頃には旧式化していたことが挙げられる。
Pz.Kpfw.III Ausf.E以降の1938年12月~1942年2月を通して4958両の戦車と321両の指揮戦車が生産された。
先進的な技術を取り入れ、後の戦車の戦車の搭乗者の人数の基本を創った戦車ではあったが、一方で実戦で要求された水準に対して、常に火力は不足し、防御力も不十分であったが、主力戦車として、クルスク戦では一番多く投入された。
支援戦闘車として開発され、最後までドイツ軍の主力戦車として戦い続けたPz.Kpfw.IVとは対象的であった。
後にその車体を流用して駆逐戦車StuG IIIが誕生する事となり、多く作られた為に数合わせにPz.Kpfw.V Pantherの代わりとして、部隊に配備される事もあった。

バルバロッサ作戦 T-34との遭遇とその顛末

バルバロッサ作戦でT-34との遭遇とその顛末をここで解説をする。
ドイツのソビエト連邦奇襲攻撃作戦の秘匿名称「バルバロッサ作戦」が開始されようとしていた。
目的はアドルフ・ヒトラーの著書『Mein Kampf(我が闘争)』の中で、ドイツ人がより広い生存圏を必要とし、それを東方に求めており、スラヴ人が住む東ヨーロッパの広大な土地から彼らを放逐して、そこにドイツ人の植民地を設けることを企図していた。
当時のソ連はスターリンの大粛清により戦略家や熟練将校を失っていた事やスターリン自身が「同盟者であるヒトラーが密約を破り対ソ戦を仕掛けてくる筈がない」と過度な期待があったとされ、特に「日独伊ソ四国同盟」が締結直前だと信じており、スターリン以下首脳陣の殆どがドイツから戦争をしかけてくるとは思っていなかった。
かくして1941年6月22日。独ソ不可侵条約を一方的に破棄したドイツによるソ連侵攻が開始された。

当時のドイツの主戦力はPz.Kpfw.35 (t)?Pz.Kpfw.38 (t)?、Pz.Kpfw.IIIであった。
参加兵力は以下の通りである。

  • ヴィルヘルム・フォン・レープ元帥率いる北方軍集団(第18軍、第4装甲集団、第16軍)
  • フェードア・フォン・ボック元帥率いる中央軍集団(第3装甲集団、第9軍、第4軍、第2装甲集団)
  • ゲルト・フォン・ルントシュテット元帥率いる南方軍集団(第1装甲集団、第11軍、第6軍、第17軍、ルーマニア2個軍)

6月22日から29日にかけてのミンスクでの戦いに勝利し、7月3日にはハインツ・グデーリアン上級大将率いる第2装甲集団はドニエプル河畔のモギレフに到達していた。
目的は「モスクワへの扉」と称されていた都市スモレンスクである。
ここでソ連は第13、21軍を投入し、激しい戦闘が繰り広げられるが第2装甲集団は勝利し、ついにドニエプル河を渡る事に成功する。
7月8日、第2装甲集団の先鋒がスモレンスク後方で初めてT-34と遭遇した。
戦闘の合間に休憩をしているドイツの前に現れたT-34は1両と伝えられているが、その1両を破壊するのにドイツ軍は多大なる代償を払う事となる。
Pz.Kpfw.IIIの砲撃を跳ね返し、対戦車砲である3.7cm PaK 36も砲撃するもののこれも跳ね返し、対戦車砲陣地を蹂躙した。
尚も前進するT-34をカノン砲である10.5cm sK 18まで持ち出してようやく仕留めたという。
この日以降ドイツの前にソ連はT-34KV-1KV-2と次々とドイツを凌駕する戦車を運用し始めたのである。

独ソ不可侵条約締結記念にソ連にPz.Kpfw.III Ausf.Aがプレゼントされたが、ソ連側は「よく出来たオモチャ」だと言い、もっと強力な主力戦車を隠しているに違いないと考えていた。

コメント

  • 長砲身7.5cm砲が追加された件でどなたか編集できる方いらっしゃいませんか? -- 2019-10-06 (日) 10:30:44
    • 枝主じゃないですけど、VK20.01Dにも追加されてるのでお願いします -- 2019-10-06 (日) 12:30:17
    • 更新しました。 -- 2019-10-06 (日) 23:54:21
  • マッチング改変によりティア6と当たらなくなってより無双度合いが高まった。ほんとティア4にあるまじき強さしてる -- 2020-04-12 (日) 09:23:37
  • 正直5cm L/60金弾運用の方が楽しい -- 2021-07-06 (火) 17:37:29
  • これに乗ると、上位ティアのプレイがバカバカしくなってしまうね。ほんとよく動くし撃てるし食える。 -- 2021-07-09 (金) 11:02:24
  • 高tierに疲れたから帰ってきて乗ってたけど本当に強い 格下は装甲が地味に弾くし主砲は格上にも余裕で通用するし -- 2023-11-06 (月) 05:00:50

*1 車体・砲塔共に全周80mm