Agano

Last-modified: 2024-04-10 (水) 13:14:08

阿賀野型軽巡洋艦 1番艦 阿賀野

阿賀野.jpg

装甲厚の詳細

阿賀野 001.jpg

観艦式迷彩

阿賀野 002.jpg

性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier4種別ツリー艦艇
艦種巡洋艦派生元古鷹
国家日本派生先五ヶ瀬
生存性継戦能力(A) 22,500
(B) 25,800
装甲全体 6-60mmmm
・艦首・船尾 13mm
・上部構造 10-40mm
・砲郭 16-60mm
・主砲 6-25mm
・重要区画 16-60mm
対水雷防御ダメージ低減(A-B) 4%
機動性機関出力 100,000馬力[hp]
最大速力 35.0ノット[kt]
旋回半径 690m
転舵所要時間(A) 10.3秒
(B) 7.4秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離10.6km12.3km12.6km4.8km
航空発見距離6.4km9.4km9.4km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
A-Bmod.112.3km0m
mod.213.6km0m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
A-B152mm/50 Type413基×2門HE弾 2,600(13%)
AP弾 2,900
8.5秒30.0秒


副砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
A-B76mm/60 Type982基×2門HE弾 1,300(4%)2.4秒4.5km


魚雷艦体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ(浸水)装填射程雷速発見
A-B610mm Type 932基×4門(8門)17,233120秒12.0km60kt1.6km
610mm Type93(後期)105秒12.5km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
A13 mm/76 Type 932基×2門71.2km
25mm/60 Type96 連装4基×2門203.1km
25mm/60 Type96 3連装4基×3門24
76mm/60 Type982基×2門213.5km
B25mm/60 Type9622基×1門403.1km
25mm/60 Type96 3連装8基×3門49
76mm/60 Type982基×2門213.5km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+20%:主砲旋回速度
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+20%:魚雷発射管旋回速度
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
Secondary Battery Modification 2-min.png副砲改良2+20%:副砲最大射程
-20%:副砲弾の最大散布界
AirDefense 2_0.jpg対空砲改良2+20%:対空砲座の最大射程

・開発ツリー

開発ツリー
軍艦名
(必要経験値/購入クレジット)
モジュールスロット
(必要経験値)
当艦モジュールスロット1
(11,000)
モジュールスロット2
(16,500)
モジュールスロット3
(22,000)
Gokase
(55,000/2,400,000)


船体
Hull-min.pngAgano 船体B100,000
魚雷
Torpedoes-min.pngType 9312,500
射撃管制装置(照準装置)
Gun Fire Control System-min.pngType5 mod.212,500

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品の動作時間:5 秒
消耗品の準備時間:60 秒
十字キー上
水中聴音I.png水中聴音3 回消耗品の動作時間:60 秒
消耗品の準備時間:120 秒
魚雷発見:-3.9 km
敵艦発見:-3.9 km
十字キー右
水上戦闘機I.png水上戦闘機3 回消耗品の動作時間:90 秒
消耗品の準備時間:80 秒

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

1930年代後半、阿賀野型軽巡洋艦の設計が開始されました。本級は偵察を主な目的としており、何よりも高速性が求められていたため、装甲による防御性能は控えめになっていました。また主砲として、6門の6インチ(152 mm)砲を3基の砲塔に搭載しています。1番艦 「阿賀野」は、第二次世界大戦中に護衛および哨戒作戦に従事し、ブーゲンヴィル島沖海戦にも参加しました。しかし 1944年2月16日、修理に向かっていた途上でアメリカ潜水艦
「Skate」が発射した魚雷を被雷し、翌17日に沈没しました。
就役:1942
同型艦数:4

解説

  • 概要
    日本第2ツリーのTier4軽巡洋艦。
    同型艦のYahagiが同ティアのプレ艦として先行して実装されており、基本性能もほぼ同一なのでそちらの解説も参考になるだろう。
  • 抗堪性
    HPが100増えた以外は矢矧と同じ。
    Tier4巡洋艦としては平均的。

    VPは横から見ると中央の機関部が高くなった凸字型の形状になっており、中央部では位置がかなり高いので迂闊に腹を見せると即死する危険がある。
    VPの中央部は舷側むき出しになっている上に装甲は60mmしかないので巡洋艦や駆逐艦の小口径AP弾が相手でも油断はできない。
    とはいえ装甲が薄いのはこのティア帯の巡洋艦全般に言えることなのでひどく気にするほどのことではないかもしれない。
  • 主砲
    矢矧と比較すると射程が0.1km長くなり、艦首側の砲塔が全周できるようになった。また、装填時間も0.5秒短縮されている。
    HEの威力と火災発生率は高めだが弾道やAPの貫通力は同格最低レベル。砲弾性能は前級と大差無く装填時間+3秒には見合っていない。
    装填・砲塔旋回も遅めで、Tier4巡洋艦としては見劣りする。
  • 魚雷
    矢矧と比べると射程と装填時間が強化されている。隠蔽スキル無しで1km、有りで2kmの余裕をもって隠蔽雷撃ができる。
    Tier4では最強クラスの雷装であり、主砲が貧弱な本艦にとっては大事な武器になる。
    後ろの発射管の射界が僅かに改善しているが、まだ劣悪。
  • 対空火力
    矢矧と比較して誤差レベルで中距離対空砲のダメージが向上している。
    長距離対空砲は無いもののTier4巡洋艦としては悪くない部類。
  • 機動性
    何故か矢矧よりも転舵時間が悪化している。またエンジンブーストも無い。
    とは言え速力、旋回性能共にTier4としては平均以上である。
  • 隠蔽性
    矢矧から0.5km悪化している。
  • 総評
    魚雷の性能と引き換えに機動性が落とされた矢矧。
    ダメージを出す為には積極的に魚雷を流す必要がある。
    主砲で火力を発揮する運用には向いておらず、主砲を使う時にはどれだけ敵の注意を引くか、砲戦になったときに逃げきれるか等、戦局を見極めよう。

史実

艦歴

日本海軍の水雷戦隊は1920年代に竣工をはじめた5500トン型の軽巡洋艦が率いていた。この5500トン型は度々の改装を受け近代化が行われていたが老齢なこと、船体も大きいわけでなく拡張性が乏しいことなどから1930年代後半には旧式化していた。大型化、高性能化する駆逐艦に遅れをとっていたこともあり用兵側からも更新が望まれていたが軍縮条約の軽巡枠は使ってしまい更新はより一層遅れてしまうことになる。
漸く代替えが決まったのは1939年のこと。大和型建造なども含んだマル4計画において水雷戦隊を率いる乙型4隻、潜水戦隊を率いる丙型*12隻の建造が計画された。この乙型が阿賀野型であった。5500トン型は14隻も建造されていたので全て換えるのではなく、戦隊旗艦用を取りあえず、ということだったらしい。
阿賀野型は1938年の予算用に作図したC-39を原案としている。この草案では煙突が2本で駆逐艦の様にその間と後部煙突後に魚雷発射管を設置した。中央付近に大きな構造物は無く、航空機は射出機と甲板に直接設置することを想定していたが、後に練り直されて建造時には集合煙突1本、空いたスペースに魚雷兵装とそれを跨ぎ覆う様に飛行作業甲板を設けた複雑な構造となっている。島風の建造が始まって大型高速化を図った改阿賀野軽巡洋艦も計画された。

艤装関係

主砲については最初期の候補に最上砲の15.5cm砲も挙がったそうだが大型化してしまうので、飽くまで嚮導艦としての運用に固執し大型化を嫌った軍令部の意向で早々に却下され金剛型の副砲としても使われていた15.2cm砲を新砲塔で採用した。新砲塔とは聞こえが良いがこの砲塔は軽量化のために機械類を徹底的に廃除しており旋回・俯仰等の動作以外殆ど人力という代物だった。内部はWoWs民にも悪名高い古鷹単装砲をそのまま連装化したような構造である。操砲は砲室の測距手含め21人と給弾所の7人(もしくは13人)で行った。理論上発射速度は分間10発だが、人力の装填は人間の体力に大きく依存することから最良性能を発揮できる時間はかなり限定的だったことだろう。また弾薬庫からの直通はなく、揚弾は二段式だった。この涙ぐましい機力の省略で80トン軽量化出来たらしいが・・・
副砲高角砲には新型の8cm連装高角砲を搭載。高性能だった長10cm連装砲の小型版として期待されたが、生産性の低さに対し能力が高くなかったこと、また振動で散布界が広いとの意見から評価は低かった。*2それに加えて阿賀野型では片舷1基2門しか無かったため対空能力は計画時の段階から不安視される始末だったという。失敗作との評価もある8cm高角砲は阿賀野型のみの採用で総28門の少数生産に留まっている。
魚雷発射管は4連装管2基を中心線上に配置し主力駆逐艦と同等の水雷能力を有した。2基の発射管の間には装填装置が横並びに2基設置されており、左舷側が前部発射管、右舷側が後部発射管に向けられていた。このあたりは装填装置の間にも集合式ベンチレーターがあったりと設備で混雑しているが、飛行作業甲板で隠れているため外からは見えない。飛行甲板の裏は魚雷運搬用のクレーンレールが貼ってあった。
船体は日巡を汲む凌波性を重視したシアー(反り返り)を持つ艦首。艦尾側でも緩やかに低くなる所謂「波型船体」を採用した。艦首水線下はバルバスバウでもあった。
機関はボイラー6基で出力は陽炎型の2倍程度となる10万馬力。最大速力は35ノットを発揮できた。1-2番缶室と後部機械室以外の中央部には中央隔壁が貼られていた。

阿賀野型は計画4隻全てが竣工した。
1番艦阿賀野は1940年6月18日に佐世保工廠にて起工。名前は福島県から新潟県を流れる阿賀野川が由来。1942年10月31日竣工。
既にソロモン諸島では米軍の攻勢が始まっており12月1日にトラックへ進出。翌年1月、ガダルカナル島撤退の支援を行い成功後、9月頃までをトラックと本土で訓練して過ごす。11月2日、ブーゲンビル島沖海戦に参加するも目立った活躍はなく、日本海軍全体も川内を損失、発射した58本の魚雷は命中1本と散々だった。11月6日タロキナ(ブーゲンビル島)逆上陸支援。11日、ラバウル港外で空襲を受け被雷。艦尾の一部が折れ舵とスクリュー2軸も失う。幸い自力航行が出来たため駆逐艦浦風の護衛でトラックへ向かったが米ガトー級潜水艦スキャンプの雷撃を受け被雷し航行不能となった。能代・長良らの救援でなんとかトラックへ引きずられたが、満身創痍の状態だった。工作艦明石による応急修理で自力航行可能となり2月15日、内地に向け駆逐艦追風と第28号駆潜艇に護衛されてトラックを出発。16日米バラオ級潜水艦スケートの攻撃で2本被雷(米側報告3本命中)し沈没した。生存者は追風と駆潜艇に救助されたが、追風は18日のトラック空襲で阿賀野の乗員と共に沈没してしまった。

姉妹艦

2番艦能代は1941年9月4日に横須賀工廠にて起工。能代だけが佐世保以外での建造だった。名前は秋田県に流れる米代川の下流域別称、能代川が由来と言われている。1943年6月30日竣工。
8月23日、トラックに進出。同地で訓練を行う。11月6日タロキナ逆上陸支援。11日、ラバウルで空襲に遭うが幸い被害は軽微だった。摩耶を護衛しトラックへ退避する途中、被雷した阿賀野の救援に向かった。悪天候で阿賀野の曳航を失敗し長良が代わり15日トラックに到着。1944年1月1日カビエンへの輸送任務中に米機動部隊からの攻撃に遭い損傷。被弾1と至近弾多数で弾薬庫付近に約1000トンの浸水と被害は大きかったが航行に支障はなく退避出来た。2月1日横須賀工廠で修理・機銃増設。6月マリアナ沖海戦に参加。10月24日、レイテ沖海戦。シブヤン海で対空戦を行い25日ついに幻の米機動艦隊を捉え追撃、勇猛にも逆撃してきた米駆逐艦と砲撃戦を行った。その後休む暇なく空襲を受け至近弾により速力低下。翌日にも空襲は続き缶室に被雷し航行不能となった。一時26度に傾いた船を8度まで回復させ曳航を試みたが再度の空襲で被雷し沈没した。生存者は駆逐艦浜波・秋霜に救助された。
 
3番艦矢矧は1941年11月11日、佐世保工廠で起工。1943年12月29日竣工した。
詳細は矢矧のページ
 
4番艦酒匂は1942年11月21日に佐世保工廠で起工。開戦後に起工し竣工した唯一の巡洋艦。名前は静岡県及び神奈川県を流れる酒匂川が由来。1944年11月30日竣工。
同型艦が改装で行ってきた機銃増備や電探装備、不沈・不燃対策等を済ませた姿で完成。
12月7日、呉に到着し以降内海での訓練に勤しむ。1945年7月17日、危険性の少ないと考えられた日本海側へ移動。舞鶴で島に擬装し終戦を迎えた。
終戦後は特別輸送艦として翌年2月に任を解かれるまで復員輸送にあたった。3月、米海軍によりビキニ環礁まで自力航行。7月1日、最期は長門と共に原爆実験艦に使われて翌日沈没した。
酒匂は完成が遅かったことから殆ど戦闘に参加することなく終戦を迎えた。戦後は映像と多数の写真が残されていて現存する情報が多い。復員船となり武装解除を行った時、主砲塔については砲身のみを撤去し砲室は残されたとされるが、砲塔ごと撤去後米海軍の要求で引き渡し前に砲室を再搭載したとする文献もある。

時代遅れの設計だった。登場も遅すぎたと評価される阿賀野型軽巡洋艦だが、大戦中期に間に合った1-2番艦は南洋諸島での火消に奔走した。
WoWsでの阿賀野は艦橋測距塔に21号電探を装備していることから1943年7月に呉工廠を出渠した後の姿と思われる。姉妹艦らは高射装置や探照灯の移設を行っているが阿賀野は行われることなく戦没したと言われている。また射出機の型式や飛行作業甲板、羅針艦橋形状も異なっていたがWoWsでは先に実装していた矢矧を土台に改造したようで再現度は低い。矢矧からの流用部分が多いが何故か後部構造物には手を加えており、左舷側の防毒廊室とクレーン動力機室を抉り吹き曝しにしている。

装甲の話

図面によると装甲帯は2番主砲塔中心位置付近であるフレーム59番から3番主砲塔中心辺りのF150番までに貼られていた。
機関全長はF87番からF137番まで、罐室28.5m+前後機械室31mである。
【機関部】
舷側垂直装甲60mm
中甲板水平装甲20mm
前後隔壁20mm
機関部装甲は実際の機関全長より長めのF86番からF143番までに設けられていた。
垂直装甲は水線から上へ2.32m、下へ1.28mの高さ3.6mだった。船体構造として外に露出している。装甲の下部は非装甲の船底外板へ接続している。
【弾薬庫】
舷側垂直装甲55mm
下甲板水平装甲20mm
艦首側隔壁25mm
艦尾側隔壁20mm
内装式で外からは水密区画を挟み内側にある。前部弾薬庫は部分的に傾斜があるが、後部弾薬庫は垂直の立方体だった。
【主砲塔】
主防循18mm
ローラーパス25mm
【司令塔】
前横40mm
後16mm
天井30mm
床20mm
【舵取り機室】
横30mm
天井20mm
 
対駆逐艦を想定した装甲で、巡洋艦クラスと撃ち合うには心もとない装甲。装甲は構造板も兼ね船殻の軽量化を図っていた。
20mmしかない水平装甲や駆逐艦程度の水線下隔壁など脆弱な部分は多い。

コメント欄

  • 一番・二番の主砲が全周になっている。扱いやすい。 -- 2024-03-30 (土) 00:36:25
  • 腹晒しエメラルドと近距離かつタイマンで撃ち合う機会があったんでAPぶち込んでみたけど5km過ぎたあたりから不貫通になるね。5km以内でも角度次第では不貫通になるので三斉射でバイタル二枚。HEに切り替えてどうにか打ち勝てたけど相手がフルヘルスなら多分押し切られてた。よほど至近距離じゃなきゃ、素直にHE撃ってた方がいいね。 -- 2024-04-02 (火) 03:03:56
    • それは相手が悪いとしか。エメラルドの舷側は何故か喫水線から大きく飛び出したバイタル装甲76mmが張られてるから近距離ではよほど真横を晒してなければ軽巡で抜くのは難しいよ -- 2024-04-02 (火) 14:46:24
      • 76ミリはTier4巡だと標準じゃないかな。多分距離5kmでも抜けないのって阿賀野の他だと矢矧か重慶くらいでは? -- 2024-04-02 (火) 17:46:07

*1 大淀型
*2 ちなみに破壊範囲は口径比と同一で、威力は口径の3乗で表せると言われており、これを当てはめ10cm砲と8cm砲を比較すると威力は1000:442.5、加害範囲は10:7.62となる。