ビスマルク級戦艦 1番艦 ビスマルク
Varg
Pestilent Varg
性能諸元
・基本性能
Tier | 7 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 派生元 | Gneisenau |
国家 | ドイツ | 派生先 | Friedrich Der Große |
生存性 | 継戦能力 | (A) 64,500 (B) 69,200 | |
装甲 | 32-315mm ・防郭 45-315mm ・艦首・艦尾 32-60mm ・砲郭 160mm ・装甲甲板 50-100mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | (A-B) 22% | |
機動性 | 最大速力 | 初期 28.5ノット[kt] 後期 31.0ノット[kt] | |
旋回半径 | 850m | ||
転舵所要時間 | (A) 22.4秒 (B) 16.0秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
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海面発見距離 | 15.4km | 17.3km | 17.4km | 14.1km | |
航空発見距離 | 12.3km | 19.9km | 15.3km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A-B | mod.1 | 15.8km | 255m | |
mod.2 | 17.3km | 274m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 380mm L/52 SK C/34 | 4基×2門 | HE弾 4400(34%) AP弾 11600 | 26.0秒 | 36.0秒 |
副砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 105mm L/65 Dop.L.C/37 | 8基×2門 | HE弾 1200(5%) | 3.3秒 | 7.5km | |
150mm L/55 SK C/28 | 6基×2門 | HE弾 1700(8%) | 7.5秒 | 7.5km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
A | 20mm Flak 38 | 12基×1門 | 36 | 2.0km | |
20mm Flakvierling 38 | 2基×4門 | 12 | |||
37mm Flakzwilling 30 | 8基×2門 | 21 | 3.5km | ||
105mm L/65 Dop.L.C/31 | 8基×2門 | 133 | 4.5km | ||
B | 20mm Flak 38 | 14基×1門 | 42 | 2.0km | |
20mm Flakvierling 38 | 16基×4門 | 96 | |||
37mm Flak LM/42 | 10基×2門 | 103 | 3.5km | ||
105mm L/65 Dop.L.C/31 | 8基×2門 | 133 | 4.5km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ | ○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | ||
対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | ||
推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | ||
3 | 隠蔽システム改良1 | -10%:被発見距離 | |
目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 | ||
4 | 主砲改良3 | -12%:主砲装填時間 -13%:主砲旋回速度 | |
副砲改良3 | -20%:副砲装填時間 | ||
対空砲改良3 | +25%:平均対空ダメージ |
・開発ツリー
軍艦名 (必要経験値/購入クレジット) | モジュールスロット (必要経験値) |
当艦 | ━ | モジュールスロット1 (40,000) | ━ | モジュールスロット2 (60,000) | ━ | モジュールスロット3 (100,000) |
船体 | ||
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Bismarck 船体B | 3,600,000 | |
主機(エンジン) | ||
推力 163,000馬力 | 450,000 | |
射撃管制装置(照準装置) | ||
照準装置 Typ 7 mod.2 | 450,000 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
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応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:15 秒 消耗品の準備時間:80 秒 | |
十字キー上 | |||
修理班 | 3 回 | 消耗品の動作時間:28 秒 消耗品の準備時間:80 秒 回復:0.5% HP/秒 | |
十字キー右 | |||
水上戦闘機 | 4 回 | 消耗品の動作時間:90 秒 消耗品の準備時間:80 秒 HP:x 秒間平均ダメージ:x | |
着弾観測機 | 4 回 | 消耗品の動作時間:30 秒 消耗品の準備時間:200 秒 動作中の自艦の砲安定性:+10% | |
強化型副砲照準器 | 3回 | 副砲の安定性:+100% 副砲の散布界:-50% 消耗品の動作時間:30秒 消耗品の準備時間:160秒 | |
十字キー下 | |||
水中聴音 | 2 回 | 消耗品の動作時間:96 秒 消耗品の準備時間:180 秒 魚雷発見:3.1 km 敵艦発見:4.4 km |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
二次大戦の勃発当初においては、先進的な射撃管制システムと強力な主砲を備えたこのビスマルクは、世界最強の戦艦のひとつでした。頑丈な構造を有し、複雑に区画分割されており、膨大な装甲が配された本艦は、高い耐久性を実現していました。
就役:1940
同型艦数:2
解説
- 概要
ドイツティア7戦艦。
艦としてはドイツ艦の特性がよく現れた艦であり、その性質を活かせるかどうかが重要となる。
- 主砲
38cm連装砲4基の計8門搭載している。
・砲門数と口径
前級から1基2門増加した事で単純な火力は増したが、砲門数8門は同格他国の戦艦に比べるとRichelieuと並んで少な目に入る。また口径が38cmであり、40cm超の主砲を持つ列強諸国と比較すると小さい方である。一方で精度の指標となるシグマ値は1.95と意外な程優秀な上、確定跳弾角度が通常の60°から65°にバフされている。
・威力と貫通力
上記の通り火力と口径が控え目ではあるが、ドイツ戦艦の特徴としてHE弾に貫通優遇が付与されており*1、装填時間が26秒と短いため修正射撃もやりやすく扱いやすくはなっている。決してダメージレートは高くは無いので単純な撃ち合いでは負ける公算が高いが、後述する他の性能を上手く活用して勝ち抜こう。
- 副砲
素でも強い、伸ばすとさらに強い
・射程
副砲の射程は素の状態で7.5kmと長く、UGや艦長スキルで強化すれば最大11.9kmまで延長可能になる。また、リロード速度が速く砲弾がHE弾であるため、射手内の敵艦艇に対して頻発に火災を引き起こし被害を拡大させる事も出来る。
・貫通力
片側3基6門の150mm砲はHEの貫通力が主砲と同じく口径×1/4と優遇されており、38mmまでの装甲に対してダメージを与える事が可能。片側4基8門の105mm砲は装填時間が3.4秒と早い。ただし貫通力はPC版と異なり20mm
となっている。 - 魚雷
残念ながら本艦は搭載していない。
前級では強気に前に出て接近戦を挑める場面があったものの、本艦以降は魚雷を搭載していないため慎重な取り回しが必要となる。また、同型艦のTirpitzは魚雷を搭載しているため接近戦では対等にならない点に注意しよう。
- 対空
同型艦のTirpitzと比較すると初期船体では対空性能がほぼ同じだが、後期船体になると対空兵装が増設され特に中距離対空兵装が大幅に強化されるようになる。同格他国と比較すると爆発数や継続ダメージなどの性能は平均的であり可もなく不可もなくと言ったところ。上述した優秀な副砲を持ち合わせており、この副砲を強化させるUGや艦長スキルは対空兵装にも適用される場合がほとんどのため副砲・対空兵装の強化は前向きに考えたい。
注意点としてはこのTierの空母艦載機を短期で殲滅出来るほどではない。特にSaipanやPobedaと言った強力な艦載機を持つ空母と出くわした場合は単艦での行動は極力控えるべきである。
- 装甲
非常に堅牢。
ドイツ戦艦の特性、優秀なタートルバック方式の装甲により特に水平方向からの砲撃による防郭への貫通を防ぎ、接近戦においては驚異的な防御性能を発揮する。例え46cm砲を横側から受けても防郭への命中をほぼ受けず通常致死レベルの大ダメージを何割か低く抑えられる。
また外側も上部構造を除けば全体的に厚めの装甲で覆われており角度を付ければAP弾を跳弾させやすく、またHE弾による貫通も比較的受けにくい。
HP自体も高めで修理班での回復も忘れなければ非常に高い継戦能力を発揮できるだろう。
ただし優秀な装甲も絶対的な防御というわけではなく、戦艦主砲斉射によるAP弾多数貫通を受ければかなりのダメージを受けるし、落下する角度がつく中~遠距離戦では常識的に硬い程度の装甲で防郭への命中を防げるわけではないため、過信は禁物である。
(ついでに近距離でも艦首・艦尾から中央部へ向けて貫通される(基本艦首艦尾を抜きつつ中央へ到達させるため斜め向きに撃つ)と防郭への命中を取られるケースがあるとのこと。範囲は小さいだろうが穴はある)
またHE弾も上部構造体などは貫通し、例え貫通を避けても火災発生率は下がらない。防火系統の装備スキルもできれば整えたい。
さらに弱点として対水雷防御がやや低く設定されている。
相手と距離を縮めて戦いたいビスマルクにとってかなり大きな弱点であり、接近戦を試みる際は特に魚雷への注意が必要となる。
このTierからドイツ戦艦に搭載されるソナーは接近戦における切り札であり、重要な生命線だ。
あとついでに地味な弱点として他に比べ主砲装甲が若干薄い。そのため少々機能停止を起こしやすいかもしれない。極端に破損しやすいという印象は無い。
- 機動性
速力は最大31ktと良好で、転舵時間は16秒と概ね平均的。
ブースターを付けると32.6ktとやや遅い巡洋艦の速力とほぼ同等となり、巡洋艦に対して立ち回りの不利をさらに感じにくくなるだろう。
- 隠蔽性
迷彩・UG・艦長スキルで隠蔽性を最良まで上げれば12.3kmまで抑えることができる。
可能な限り隠蔽性を上げておくと立ち回りをより有利に進めやすく、近距離戦に向いた主砲副砲装甲などを最大限活用しやすくなる。
しかし副砲特化にスキルを割り振っていると隠蔽まで取得するには何かしら諦める必要が出てくる。
- 消耗品
ドイツ戦艦ツリーはこの艦から水中聴音、ソナーが搭載される。
本艦のソナー性能は(ドイツ巡洋艦のモノではなく)通常のTier7ソナーだが、それでも接近戦において非常に強力な武器となり得る。
- 総評
この艦は他国の戦艦のように距離を取りながら遠距離砲撃によって戦おうとすると、備わっている強みを全く生かせずろくな戦果を上げることができない。
主砲も装甲も副砲も機動性も、全て近距離戦に適した(遠距離戦に不向きな)構成でありそれを理解して活かせるかどうかが非常に重要。
機動力と重装甲を活かして立ち回り、前に出て敵艦隊へ打撃を与えつつ敵からの攻撃を引き受け、適時離脱して回復を行うという戦い方が必要となる。
例え精度の悪い主砲であっても接近すればしっかり当たり、それなりの破壊力を発揮できる。生存できる時間を見極めつつ確実に敵艦側面へとぶち込めれば、格上の戦艦にも一矢報いるどころか自慢の特殊装甲で防郭への命中を取らせず勝ち抜ける可能性すらある。(※格上ドイツ戦艦などを除く)
しかしかといって安易に前へ出て修理班も使い切らずにすぐ沈んでしまってもいけない。どこまで前線へ出ても大丈夫なのか、いつ前へ突撃するべきかといった見極めが非常に重要である。
なお実のところ主砲の総合火力では他国の同格戦艦に比べ大きく劣る。
「近距離戦に適した構成」といっても近距離戦でなら特に強いと言えるほどでもなく、基本的に敵戦艦とはまともな打ち合いをしてはいけない。
史実
ビスマルクは第2次大戦中にドイツが保有した最新・最大のビスマルク級戦艦のネームシップである。艦名は「鉄血宰相」とあだ名されたオットー・フォン・ビスマルクに由来する。短くもその壮烈な戦歴から欧米人には、ある意味日本人にとっての大和型のごときの印象を与えている艦である。
1940月8月の就役以後、慣熟訓練を重ね、1941年5月18日ついに初の任務である「ライン演習」作戦に重巡洋艦「プリンツ・オイゲン」と共に出動した。作戦目的は通商破壊を企図した、北米・イギリス間の船団攻撃である。
しかしながら出港当初よりスウェーデン航空巡洋艦「ゴトランド」に追跡を受け、ノルウェー海ではイギリス重巡洋艦「ノーフォーク」「サーフォーク」の2隻の触接・攻撃を受けるなど、隠密とは程遠い状況であった。なお、このハラスメント的攻撃で捜索レーダーに損害を受け、先頭艦を「プリンツ・オイゲン」と交代している。
その結果、デンマーク海峡(アイスランド・グリーンランド間)において、押っ取り刀で駆け付けたイギリス戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」「フッド」の2隻に捕捉され交戦する。イギリス海軍の押っ取り刀のほどは、就役直後の初期故障が直っていない「プリンス・オブ・ウェールズ」に造船所の職工が乗艦したままであったことからも窺える。
5月24日朝のこの「デンマーク海峡海戦」において、「ビスマルク」は射距離約15,000m(15km)からの第5斉射、その少なくとも1発が戦艦「フッド」の弾薬庫を直撃し、これを誘爆させたため同艦は真っ二つとなり、文字通り轟沈した。救助されたのは全乗組員1419名中、少尉候補生を筆頭にわずか3名であった。
その間、「プリンス・オブ・ウェールズ」も艦橋に命中弾を受け、司令官ホランド中将以下複数名が戦死。また喫水線下にも「ビスマルク」の主砲弾3発が命中、大量の浸水被害を受け、加えて元より不具合のあった主砲が限界に達し、射撃を中止し煙幕を展張しつつ避退を開始した。この混乱により、ドイツ艦隊はイギリス艦隊を振り切ることに成功し、デンマーク海峡を突破、ついに北大西洋に進出した。
だが「ビスマルク」も無傷ではなく、燃料槽から重油が漏れ、当初企図した船団攻撃をあきらめざるを得ない状況であった。そこで「プリンツ・オイゲン」を分離し部隊として任務を継続しつつも、再起を図るべくフランス・ブレスト港を目指すこととなった。
しかし「フッド」撃沈の報に怒髪天を衝く勢いのイギリス海軍は、稼働全艦を投入した追撃戦を決意した。地中海東部のクレタ島がドイツ空挺軍団の攻撃下にあることを考慮すれば大きな決断であった。
5月26日夜、地中海方面部隊「H部隊」から急派された空母「アーク・ロイヤル」のソードフィッシュ攻撃機の荒天を突いた夜間雷撃により、舵機・推進器に致命的な損傷を受け、速力が7ktまで低下してしまう。
その後も第4駆逐隊4隻(含ポーランド駆逐艦1隻)の夜襲を受けるが、荒天下でありかつ散発的攻撃(個艦による約4,000mからの雷撃)となったため損害はなかった。
5月27日朝、さらなる追撃部隊、戦艦「キング・ジョージV世」「ロドネー」重巡洋艦「ノーフォーク」「ドーセットシャー」と交戦を開始した。約20,000m(20km)から開始された砲戦は、最終的には「ロドネー」が約3,000m(3km)まで近接し、副砲はもちろん、主砲も俯角(砲を水面方向に向け)をかけて砲撃するほどであった。この点からもイギリス海軍の戦意の高さ、「フッド」の復仇の念が知れる。なお「ビスマルク」は主砲、射撃指揮装置に交戦初期に損傷を受け、射撃不能となり、「ロドネー」に至近弾を与えたのがせいぜいであった。
「ビスマルク」はこの交戦で4隻のイギリス艦から2,800発以上の射撃、400発以上の砲弾を受けた。しかしこの約2時間にわたる攻撃の損害でも、まだビスマルクは浮き続けていた。が、航行不能となり、もはや軍艦の体をなしてはいなかった。「ビスマルク」は最期の名誉を守るべく自沈処置を行い、加えて「ドーセットシャー」による止めの雷撃を受け、10時40分「ビスマルク」は沈没した。4昼夜にわたる追撃戦はここに終了、「ビスマルク」は就役からわずか10か月の短い生涯を終えた。
小ネタ
太平洋戦争における激戦地であるソロモン諸島への出撃拠点となったビスマルク諸島の名もオットー・フォン・ビスマルクからとられている。
1939年のバレンタインデーに進水式が行われた際には、オットー・フォン・ビスマルクの孫娘にあたるドロテア・フォン・レーヴェンフェルトが出席し直接命名した。 また進水式でアドルフ・ヒトラーは「この巨艦に搭乗する乗組員たちがビスマルクのごとく鋼の精神力を持つことを期待する」と演説した。
ドイツ海軍艦は甲板から上が重く、巨艦であるほど偏揺れが激しい。そのため乗組員は船酔いに悩まされたという。
縦でいればそれなりに戦える
こいつとFDGとGKでトップ3はクソだるかった -- Bis? 2023-03-03 (金) 15:20:50