【じんめんガエル】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 05:06:07

概要

DQ8で初登場した大きなカエルのモンスター。「じんめん」だが人間のような顔をしているのではなく、背中に般若のような強烈な顔が付いているという斬新なフォルムが印象的だ。
前作の【タップペンギー】系統をカエル化して本当の顏にしたようなデザインである。
赤い体に青色の模様という毒ガエルを彷彿とさせる色合いをしているが、毒攻撃はしてこない。もっとも、DQ8では毒よりも危険な特性を備えているのだが……。
上位種に【ランドゲーロ】【ゲロンガー】がおり、系統の最下位種にあたる。

DQ8

系統共通で攻撃されるたびに表裏がひっくり「カエル」習性を持っており、表の状態だと弱いが、裏の状態だと行動が凶悪化するという、文字通りの二面性がある敵だ。
その発想の斬新さと、【ブーメラン】無双になりがちな序盤のプレイヤーに掣肘を加える教育性はDQの数あるモンスターの中でも有数の傑作。
 
主に【リーザス像の塔】【リーザス地方】の湾岸部に出現。
後者は塔に比べてやや出現率が控えめだが、終盤は10%程度出現率を伸ばす。
 
表向き(カエルの顔をこちらに向けている)だと低いステータスな上に通常攻撃しかしてこないが、裏返っている(背中の顔をこちらに向けている)状態だと攻撃力が上がり、【ひのいき】【ギラ】を使ってくる。
耐性装備も何もない時期にこんな攻撃を受けたら普通に死ねる。それでも【ベビーサタン】が素で冷たい息を使って食らうよりはマシである。
特にブーメランの威力に慢心するプレイヤーには思わぬ罠。
火の息とギラは【制限行動】なので、1ターンにつき1グループで1回しか使ってこないが、使用率自体は高く設定されており、1匹でも裏返っていればそいつはほぼ確実にどちらかを使ってくる。通常攻撃も攻撃力が高いので危険。
同時出現数も多く、一度にズラズラと現れた群れを一斉に裏返してしまい、猛反撃されて【全滅】したというプレイヤーも多いはず。
「攻撃されるたびに切り替わる」習性なので、そんなときは慌てず騒がず、もう一度ブーメランを投げておとなしくさせよう、次のターンまて生き残れればの話だが。
 
強敵ではあるが対処策も簡単で、裏返ってさえいなければ脅威ではないことから、テンションを溜めて攻撃するか1匹ずつ集中攻撃すればいい。この時期だとパーティーは2人なので同じ敵を選ぶだけでいい。
序盤のブーメラン無双に一定の歯止めをかけると共に、【テンション】の有効性も教えてくれている。
 
なお、この系統はみな一様に【判断力】が高く、表向きの時は相手の守備力が高いと通常攻撃をしなくなる。上位種の表がほとんど行動してこないのもそのカラクリ。
なかでもコイツは上位種に設定された【ようすをみる】というその場しのぎの手段がないため、残ったただ1つの行動である【にげる】を必ず選択する。つまるところこちらの力量(レベル)が高くなると、脱兎のごとく逃げだすというわけ。
行動設定の妙というところで、なかなか小賢しいやつだ。
 
落とすアイテムは通常枠が【やくそう】(1/32)、レア枠が【アモールの水】(1/64)。
何気に【スライム】とドロップアイテムとドロップ率の内訳が全く同じ。
裏表で所持アイテムが変化したりはしない。
 
ちなみに【討伐モンスターリスト】に記載されている系統は【虫系】
確かにカエルは漢字だと蛙=「虫圭」と書くのだが、【水系】のほうが合うのではないだろうか。

ジョーカー1

悪魔系のEランク。
【モルボンバ島】の昼に出現。
移動時は表向きで普通のカエルのようにぴょんぴょん跳ねるが、戦闘中を含めた静止時は裏向きになる。
残念ながら行動パターンが変化したりはしない。まあDQMのシステム上仕方ないが。
所持スキルは【HPかいふく】
8ではこのモンスターも上位種も回復などは一切使わなかったのに何故……?

ジョーカー2・2プロ

主に雨の【密林】に出現する。カエルだし。
こちらでも戦闘中の行動パターン変化はなし。
前作に続き特性は無い不憫なヤツ。

プロフェッショナル版では【いきなりバイキルト】【ザキブレイク】の特性を貰った。
強化で【息封じブレイク】、最強化で【ザキ攻撃】を得る。
こいつに【ポムポムボム】を配合すると【ガマキャノン】になる。

テリワン3D

魔獣系のFランクになった。
野生の個体はとまどいの扉に出現する。
また、【イエティ】×【はなカワセミ】などの一般配合で作ることもできる。

特性は【スタンダードボディ】【いきなりバイキルト】【ザキブレイク】、+25で【ドルマ系のコツ】、+50で【ザキ攻撃】

イルルカ

引き続き、魔獣系のFランク。
ライブラリによるとカエルの方に意思はなく、背中の顔が操っているそうだ。
ちょっと不気味だが、もしかしたら背中の顔が本体でカエルに擬態や憑依しているだけという可能性も……?
 
【新生配合】【ヒートアップ】【メガボディ】化で【AI1~3回行動】【ギガボディ】化で【ギロギロ】、SP版では【超ギガボディ】化で【ショック攻撃】を習得。

ライバルズ

スタンダードパックに共通レアカードとして収録されている。

3/0/1
後列にいる場合攻撃力+5

条件を満たせば高い攻撃力を得られるが、体力が低いのでやられやすい。
そもそも無条件で同じステータスを持つ【ぼうれい剣士】(しかも死亡時効果と系統まで持っている)が最初から存在し、あちらの採用率が芳しくなかったことを考えると、(共通カードという利点を考慮しても)明らかに実践に耐え得るスペックではない。ブロックして守ってもほとんどのデッキに2枚積まれている【メラゴースト】に簡単に狩られてしまうので論外の域である。
条件を満たさなかった時のステータスは最弱で、【スライム】にすら一方的に倒されるという体たらく。
【ロウ】【逆転への兆し】などの効果で出てくる場合、大抵前に出てきてしまうので3コストユニットの中ではぶっちぎりのハズレ枠であり、ある意味では大きな存在感を示していた。
 
後に実装されたランドゲーロも前列と後列で能力が大きく変わる特徴があるが、こいつの抱えている弱点を粗方解決していてこいつと違ってかなり採用されていた。

漫画版スラもり

第21話で登場。ソーハサセ沼に住んでおり、沼で拾ったお気に入りの勇者の兜を被っている。
カエルの顔と背中の顔は別々の意思を持っており、前者は友好的、後者は好戦的。
背中の顔の炎の息をMJに引き裂かれ、両者にらみ合いになるも、その隙にスラリンがカエルの顔と交渉したことで兜を引き渡してしまった。