【ビビアン】

Last-modified: 2024-11-21 (木) 00:09:01

概要

DQ3での初登場以来、複数のタイトルにわたって登場する名前。
シリーズ皆勤とまでは行かないが、基本的に売れっ子の踊り子やバニーガールという派手な女性の名前の定番として登場する。また、武術大会でも見られることが多い。

DQ3

【アッサラーム】【踊り子】の名前。
劇場一の売れっ子らしい。
英語版での名前はNES・GBC版ではそのままVivian(ビビアン)だったが、スマホ版ではVashti(ワシテorワシュティ)に変更。
後者はペルシャの方の女性名で、神話伝説などでは聖書の『エステル記』にペルシャ王の前の妃の名前として登場。

DQ4

第二章の【武術大会】3回戦の対戦相手。
見た目は杖を持った【バニーガール】で、髪の色は紫で衣装の色は青となっている。
史上初の戦闘画面で描写された「若い女性の敵」であるため、彼女の姿を定期的に見たいがためにあえて二章クリア前のデータを残しておく者がいたとかいないとか……。
なお、今作で同種族が存在しないのは、【没モンスター】を含めれば【ばくだんいわ】と彼女だけである(3章限定でエンカウントする行商人は見た目が同じでも道具屋と宿屋の2種類がある)。
 
海外NES版での英語表記は前作と同じくVivian。ヘアバンド部分はそのままに、ウサギの耳と尻尾に該当する部分が削除されている。
アメリカではバニーガール自体が女性への侮辱と捉えられた経緯があるので、「ウサギ要素をなくせばバニーガールではない」と解釈したのかもしれない。
ただし、フィールド上のグラフィックは普通にバニーガールだし、劇中ではバニーガールのNPCも普通に登場している。
 
一見すると女【遊び人】のように見えなくもないが、いかにもDQ世界の魔法使いキャラがよく手にしているような杖を携えている。
見たままの「肉弾戦は苦手だが魔法は得意」というタイプで、【ヒャド】【ギラ】を使って攻めてくる他、ピンチになると【ベホイミ】で回復を図ってくる。
素早さが前試合の2人と比べて非常に高いため先手を取られやすく、さらにベホイミでダメージをリセットされてしまうことから一見強敵に思える。だが実際は魔法使いの生命線たるMPがわずか12しかないので、割とあっさり燃料切れを起こす。
MPが枯渇すると通常攻撃と防御を行うようになるが、攻撃力は【ミスター ハン】以下なので、呪文さえ使えなくなれば問題なく倒せるようになるだろう。
 
【ぼうぎょ】を続けてMP切れを待つという戦法もあるが、ベホイミを使わない分ギラやヒャドの使用回数が増えるので、燃費のよいヒャドを連発されると結局はダメージがかさむ場合も多い。
むしろ被弾を恐れず一気に攻め立てる方がベホイミの使用を誘発できるうえ、【会心の一撃】による早期決着も望めるのでどちらかといえばお得。
まぁどちらを選んでもそれほど大差があるわけではないが。
 
ちなみに、全呪文に対して完全耐性持ち。
原則として呪文を一切使えない【アリーナ】との単独決戦なので、設定したところで意味がないと判断されたためだろう。
同様に他の対戦相手も一律共通ではないものの、おしなべて耐性設定は割と適当になっている。
 
【ラゴス】【サイモン】同様、倒すと必ず【やくそう】を落とす。
彼女との戦闘後、やくそうを使用するかの確認を挟みサイモンとの戦闘に移行する。
 
【モニカ】が賞品の大会に出場する女性キャラということもあって、当時から「まさかソッチの気があるのか?」と囁かれたり、4コマでネタにされたりしていた。
もっともそれをいったらアリーナだって女性の身で出場しているので、彼女もアリーナと同様、誰かに依頼される形で出場した可能性がある。
 
なお、FC版では普通の女性扱いであったが、後年になってとんでもない設定が付け足されるとは、この時は誰も予想していなかっただろう…

PS版

デザインが大幅に変更。
ポーズが変わり髪は金髪、衣装は赤になった。
ハードのグラフィック性能の向上により、FC版では黒一色だったタイツがキメの細かい網タイツに、唇に引いた真っ赤なルージュが際立つ。
顔立ちもやや童顔だったFC版よりも大人びたものになっており、セクシーなバニーガールらしい容姿に仕上がっている。
 
ステータスや行動パターンはFC時代から据え置きなので、攻略方法もFC版にならって問題ない。
ただ、ベホイミの消費MPが5→4に変更されており、MP計算をしている場合はその点に注意すること。
 
相変わらずグラフィック及びアクションはラゴス同様、他に流用されていない専用の一点ものなので、やはりFC同様武術大会クリア前のデータを残しておくプレイヤーは多くいた模様。
特にPS版は、セーブデータを入れたメモリーカードを隠しておけば友達や家族にも気取られずにすむ。やったね!
 
第五章になると【移民】として再登場。
アリーナがパーティにいるときのみ出現するキャラで、移民カテゴリは「バニー」。
出会い頭にぱふぱふに誘ってくるかと思いきや、直後になんと実は男であることをカミングアウト。要するにニューハーフ…どうしてこんな変更を…
多くのプレイヤーに言葉では形容しがたい衝撃を与えた。
結局こいつも【モニカ】姫目当てか…と思いきや、好みのタイプは「アリーナのように強い男性」であって、武術大会に出場した理由も、デスピサロを近くで見たかったからなんだとか。
理想のダーリンを探しているらしく、人の集まる【移民の町】を紹介するとそこに向かう。
去り際に投げキッスをしていってくれるが、カミングアウトの後ではありがたみも何もあったものではない…。
 
移民の町でも理想の王子様は見つかっていない様子だが、ラゴスを移民の町に勧誘している場合はセリフが変化。
なんと彼に結婚を申し込まれており、かなりテンションが上がっている。
もう「ラゴスちゃん」のことで頭がいっぱいらしい。
でもラゴスって君より弱くなかった?
というかラゴスもそれでいいのだろうか。(ラゴスはビビアンが男だと気付いていないようだが)
なお、化粧を落とした素顔はとても人には見せられないシロモノらしく、夜間に会いにいくとえらく拒絶される。
 
システム的には女性(バニーガール)扱いなので、【レディースタウン】を目指すプレイヤーは安心して移民の町に送っていい。
当然【グランドスラム】の構成要員にもできる。

DS版以降

移民システムの変更に伴い、「実は男性」関連の台詞は聞けなくなっている。
 
「モンスター大図鑑」では、「呪文を操るバニーガール」としか紹介されていないが、一方でこれと対になる「冒険の歴史書」の方には「実は男で、モニカのようなお姫様ではなく素敵な王子様が好み。」としっかり書かれている。
掲載されているグラフィックがどちらもFC版であることから「実は男」設定は機種を問わず、公式で正式採用されたようだ。
 
セックスアピールという点では大分強化されているわけだが、DS版以降は海外版でも特に規制や変更はなく、このままの姿で登場している。
DS版以降での英語版での名前はPrima Donna。プリマドンナとは主役を張る女性オペラ歌手のことを指すのでこれだけだと正直不適切だが、転じて「注目を浴びる女性」や「目立ちたがり」といった比喩表現に用いられることがあるので、まぁその辺の意味合いからの命名だろう。

小説版・CDシアター

小説版4おいては、【久美沙織】のお気に召さなかったのかはたまた尺の都合か、「魔女」と呼ばれているのは分からんでもないが、【サイモン】やラゴスと一緒に「敵ではなかった」の一文だけでアリーナに叩きのめされて出番が終了してしまった。
CDシアターも同様。

ボードゲーム

【冒険活劇ボードゲーム ドラゴンクエスト デスパレス】では何故かモンスターとして登場。スライムと並んだ最弱モンスター。
また、1回休みイベントのぱふぱふ娘にも同じイラストが使われている。
なんで人間がデスパレスにいるのか。それとも人間の姿をしたモンスターなのだろうか。

DQ6

【サンマリーノ】にいるバニーガール。
英語版での名前はDonna。
 
さすらいの剣士についての噂をしている。
彼女自身もかつてモンスターにおそわれた際に彼に助けられたことがあり、仕事そっちのけでさすらいの剣士についての話ばかりをしている。
テリーを連れていくとセリフが変わる。

漫画版

漫画【ドラゴンクエスト 幻の大地】のテリー外伝では、どこかの村の村長の娘として登場している。
自分の村は裕福だったが、周囲の村は税金や年貢で苦しんでおり、父親である村長が彼らに金を貸したりしようとしないことに腹を立てて、村の金を盗んだ。
そのことで罪に問われ、サンマリーノの東の森に巣食うモンスターが要求する貢ぎ物(生贄)として、宝石類などと一緒に森の中に置き去りにされていた。
 
その時に、たまたま森を訪れたテリーに助けられ、森に巣食う【しのどれい】をめぐる事件解決後に別れている。
その際テリーが、村には帰れない彼女に、近くに港町(サンマリーノ)があるからそこへ行けばいいとアドバイスしているため、そこからゲーム版の彼女に繋がるのかもしれない。
 
なお、テリーが彼女を助けた理由は「姉に似ていたから」であったが、顔がミレーユに似ているとはいえ、容姿も性格も気が強い女性といった感じで、大胆に胸元のあいた服を着ている。

DQ8

【ベルガラック】の町のバニーガールトリオの一人。
英語版での名前はXylia。
 
同僚に【エイミ】【アスナ】がおり、青い(3DS版では緑色の)服を着ているのが特徴。
外見はPS版DQ4のビビアンに近いが、特にオカマ設定はなく普通に女性であるようだ。
なお、彼女のみ壁に貼られたポスターの存在を確認できる(同僚のエイミとアスナはない)。しかし、このポスターに書かれた名前は英語版でも変えられておらず"Vivian"のままである。

DQ9

グビアナ城下町のダンスホールで踊るダンサーとして登場。
また酒場初期登録メンバーのうち、女性武闘家の名前候補の一つでもある。

DQ11

グロッタ名物・【仮面武闘会】参加者の一人として登場。
コンビを組むのは女戦士の【サイデリア】で「グロッタが誇るお色気美人コンビ」の異名を持つ。
英語版での名前はSinderella(「罪」という意味の"sin"と"Cinderella"をかけている)。DQ4の彼女とは別人として考えられているのだろうか。
 
バニースタイル(DQ8タイプをピンクにしたもの)の魔法使いで【フラワースティック】を持っている。
出るところがしっかり出ているナイスバディの持ち主で、相方とともに多数の男性ファンを悩殺している。
 
今回はちゃんと女性のようなので安心(?)しよう。
台詞は若干ぶりっ子っぽく、「~~よ」と言うところを「~~よん♪」と言ったりすることが多い。
 
討伐モンスターリストにも登録される。
PS4版はズームができるが、女性型モンスターはできない。当然彼女も女性であるためできない。
しかし数少ない「スカートを着用した敵キャラ」であるため、戦闘中に自由に動き回れるPS4版やDQ11Sでは、倒れたビビアンの背後に回りスカートの中を覗いた紳士も多いのではないだろうか(流石にグレーのインナーのようなものを着用しているが)。

世界に異変が起きた後

グロッタの町が【妖魔軍王ブギー】によって占拠されており、町に立ち寄った【マルティナ】や他の闘士たちと共に攻勢に出たがその後消息不明に。
主人公たちがブギーを撃破した後は、【ブラッドレディ】に変えられていたことが発覚する。
この時の魔物になったビビアンはブギーの影響で自堕落な酒浸りのような状態になっていたが、元の姿に戻った後も本業の闘士が事実上の廃業になってしまったこともあり、ブギーから解放された・あるいは魔王がいなくなったことを祝して、男を侍らせ店で一番の酒を頼んで豪遊に浸っている。

過ぎ去りし時を求めた後

他の武闘会参加者とともに【アラクラトロ・邪】に洗脳され、ビビアン・邪となって登場。アラクラトロの前に戦うことになる。
アラクラトロ・邪撃破後は正気に戻る。その後カジノで話しかけると、お礼に【ギャルのコサージュ】をくれる。
ちなみにこの時系列でも豪遊している。

戦闘能力

仮面武闘会

本戦1回戦で主人公【ハンフリー】コンビと対戦。
主に使う呪文は【ギラ】【メラミ】【ベギラマ】【ベホイミ】。連携技として【烈火斬り】がある。
最終的にMPが切れてしまうのは相変わらずだが、サイデリアが【投げキッス】で動きを止めてくるので、特に序盤は早めの回復を心がけないと一気に体力を持って行かれる可能性がある。
 
MP切れを待つか、速攻でどちらかを倒すか、戦況とレベルを踏まえて考えよう。
ハンフリーはしっかりとこちらを回復してくれるので、自分はぼうぎょだけに徹してMP切れを待つということも可能。

流用モーションはスティック装備のセーニャ。
3DS版では攻撃時のモーションには何故か片手剣装備のシルビアのものが流用されている。

邪ver

【呪われし闘士たち】として、PS4版では闘士5人全員で出現。3DS版だとやはりサイデリア・邪とのコンビで、【ガレムソン・邪】【ベロリンマン・邪】【マスク・ザ・ハンサム邪】の3人の後に続けて戦うことになる(DQ11Sは各モードの移植元の仕様)。
使う呪文が【メラゾーマ】【ベギラゴン】【ベホイム】にランクアップしている他、【ルカナン】も使用するようになっている。また、奇数ターンには2回行動する。
数の暴力によるダメージの積み重ねには要注意だが、この時点だとこちらの呪文攻撃への対策手段も充実しているはず。
どちらかといえば一番厄介なのはルカナンによる支援で、特にPS4版等ではマスク・ザ・ハンサム邪のブーメラン攻撃が脅威になるので注意。

DQ11S

CV:藤井ゆきよ
呪文詠唱は「ギ~ラ!」「ベホ~イミ!」などと間部分を若干伸ばすのが特徴的。
 
追加シナリオ【気高き戦姫マルティナ】ではハンフリーやマスク・ザ・ハンサムらと共にブギーに立ち向かうもあえなく【妖魔の監獄】に収監されてしまい、魔物たちにサンドバッグにされ続けてすっかり心折られてしまった彼女が見られる。
皆を鼓舞し助け出そうとするマルティナに対しても不信感を顕わにし、「魔王を目覚めさせたと噂の【悪魔の子】と一緒に旅をしていた人の言うことなんて……」と突っ撥ねるほどに絶望しきっていた。
だが何度傷つけられても希望を失わず立ち上がる彼女の様子を見て気持ちを改め、傷ついた彼女を癒すと共に、他の闘士仲間たちと共に立ち上がり、【メガモリーヌ】戦でNPCとして戦ってくれる。

DQM1(GB版)

【悪魔系】の♀の名前を付ける際に何も入力せず決定すると出て来る候補の1つ。

ライバルズエース

4のビビアンが真2弾カードパックの拡張カードとして実装。初期リーダーをアリーナが務める、武闘家専用のレジェンドレア。ボイスはない。

4/4/4 冒険者
召喚時:敵1体を次の相手のターン終了時まで攻撃不能にする
死亡時:自分のデッキからおうえんかスキルリンクを持つカードを1枚引く

攻撃封じとサーチの2つの効果で汎用性に長ける。冒険者シナジーも受けられるので、様々なデッキで活躍させられるだろう。
サーチ対象は闘技大会仲間の【ベロリンマン】や、同じバニーの魅惑のマルティナなど。
他にもスキルリンク持ちは【マミムメモリー】【闘志の鉄拳マイユ】【ゴレオン将軍】などフィニッシャーになりうるカードが多い。

プリンセスアリーナ

DQ4本編のキャラ(こちらは未登場)とは同名の別人であるハーフエルフの少女として登場。
ハーフエルフ故に【エルフの里】でいじめられていたが、人間に化けた【アルマー】【ルーラの指輪】をもらって脱出。
その時にアルマーがエルフ達に捕まった(と勘違いした)為、エルフの里に助け出しに来てくれる人を探していた。
一応【ドラゴラム】も使えるが、未熟なので頭しかドラゴンに化けられない
ゲームのビビアンを意識したのかまでは分からないが、半人前である。
事件の後は【アリーナ】に誘われて、一緒に【エンドール】を目指すことになる。