【殺しの罠】

Last-modified: 2019-05-19 (日) 17:14:36

ダイの大冒険 Edit

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する仕掛けの一つ。『キル・トラップ』と読む。
【キルバーン】【バーンパレス】に仕掛けている罠であり、一人ずつダイ一行を始末しようとしていた。
罠はキルバーンが占いや手裏剣代わりにも愛用しているトランプをモチーフ兼媒体としており、札と同じ数だけ罠も存在する。現実の欧米式トランプと同じなら52種類(とジョーカー)ほどあったと言うことか。
トランプの数が小さくても敵戦力を削ぐには十分の威力をもっているという。罠はバーンパレス全域に仕掛けられていて、中でも中央の城に過半数が集中している。
 
劇中に登場したのは「◇の9(ダイヤ・ナイン)」のみだが、これはキルバーンの中でも最高の自信作だという。周りの8つのダイヤから魔界の炎が飛び出し、真ん中のダイヤに魔界の炎が集束して炎のドームを成型する仕掛けになっている。真ん中のダイヤに炎が落ちた後、8つの炎は中へと移動しながらゆっくりと収縮、内部に焼け残ったものを灰一つ残さず完全に焼き付くして魔界へと還っていく。
実戦では、死闘の末に満身創痍となった【ダイ】【ハドラー】を巻き込んで発動し、炎の檻で幽閉する事に成功している。そのまま焼き潰すかに見えたが、寸でのところで【ポップ】が自ら罠へと割って入り、内側から【ヒャダルコ】を放つことで一時的に炎を押し留めた。

非常に用心深く周到な性格のキルバーンだが、自信作かつ発動後の妨害が難しい「◇の9」の性質に加え、外部からなら唯一仕掛けを打ち破り得るポップも罠にかかったのを見たため、炎の収束を確認する前に立ち去り「これでもう誰もバーンの所まで来れない」と勝利宣言している。
  
実際に、罠が放出する魔界の炎は魔法力以外の干渉を一切受け付けない性質を持ち、最大級の闘気放出力を誇る【ヒュンケル】【グランドクルス】をもってしてもあっさり弾かれ、一瞬炎を吹き飛ばすことすらできなかった。
炎の勢いそのものも非常に強く、外から浴びせた【レオナ】のヒャダルコは弾かれてしまい、彼女よりも遥かに魔法力の強いポップが内側から押し返すように放つヒャダルコでも抑えるのがやっと。
しかも両手を使ってヒャダルコを全力放出して何とかという状態で、片手でも離すとすぐにでも炎に潰されてしまいかねない程であった。
 
窮地の中、ポップは炎が集中する天井部分を【メドローア】で撃ち抜き穴を開ける事が唯一の脱出法と見出す。
しかし、そのメドローアは両手を使った構えが必要な高等呪文で、撃てるポップはヒャダルコ放出のため両手を塞がれている状態。
万策尽きたかに見えたが、ダイとの激突で力尽きたはずのハドラーが起き上がり、残った最後の魔法力を放出することで一瞬だけポップが手を離せる隙を作る。
放たれたメドローアは炎に穴を空け、ダイは【ルーラ】で脱出に成功する。しかし、そのダイにしがみつくはずだったポップは、自分達を助けるために崩れ落ちたハドラーを見捨てる事ができずに躊躇してしまったため、脱出に失敗。
体力も魔法力も尽きてヒャダルコを使いなおす事もできず、迫り来る炎の檻の中にハドラーと2人で取り残されてしまった。
マァムは「不完全でもいいからミナカトールを使えば…」とも提案しているが、使い手であるレオナによれば、すでに呪文の効果内にいるから無理とのこと。魔法力以外だと、トラップの術者であるキルバーン自身を倒す以外には無い。しかし、彼はそれも見越してバーンパレスの奥深くに退いていたため、もうそれを試みても間に合わない状態だった。
 
全員が諦めかけたその時、駆け付けた【アバン】によって【破邪の秘法】で強化された【トラマナ】が放たれ、ぎりぎりの所で罠は打ち破られ事なきを得たが、普段決して諦めないヒュンケルにすら「(破る)方法は無い」と言わしめ、ダイ達に無力感と絶望感を味わわせ、読者にも強烈なインパクトを与えるものとなった。
 
キル・トラップには、最初の発動にはキルバーン自身による魔力の指令が必要になるため、手が離せない状況や感知しない状態では作動させられないという欠点がある。
アバンはこの弱点を一瞬で見抜いており、「◇の9」を無力化したのと併せ、キルバーンから警戒されるようになった。
 
「◇の9」を含む各種「殺しの罠」は、ダイ一行がバーンパレスに侵入した時点で発動する事も可能だったようだが、バーンがダイとハドラーの一騎打ちを見届ける事を選んだため起動せずに終わった。
城に向かう途中にあった罠もアバンがキルバーンを引き止めていたことで発動できず、城内の罠も【ミエールの眼鏡】を装備したアバンによってほとんど破壊されている。
最終的にキルバーンがアバンと異空間で決闘を始めたため、結局トランプの数だけある罠で唯一発動できたのは◇の9だけという結果になった。