【絶望の町】

Last-modified: 2023-10-31 (火) 05:56:22

DQ6

【はざまの世界】にある町。
【公式ガイドブック】での英語表記は「Town of Despair」、DS版以降の英語版での地名は「Despairia」。
 
その名のとおり街の人は全員絶望している。
未来の見えないことに対する絶望と【ヘルハーブ温泉】で骨抜きにされたからのようだ。
第一町人にいきなりこの町名と不吉な言葉を聞いて驚き、そして嘘偽りないことを知ってさらに驚く。
街には毒沼が広がり、宿屋はムシロの上で雑魚寝。当初は無料だが宿泊しても意味は無い。
異世界に一人巻き込まれ泣き叫ぶ子供、恋人を失って自殺志願をする若者、過去にすがり自堕落になる者……など、あまりの荒み具合に初見は面食らうことだろう。
【素手でデビルアーマーを倒せるほど強かった男】も力が出せずヤケ酒をあおるありさま。
何より主人公たちもこの時点で【絶望状態】になっていることからプレイヤー自身にも他人事でない事態になってくる。それに合わせてか、周囲の敵はかなり弱いし、エンカウントの頻度自体もかなり低い。武器の力と特技を駆使してやられる前にやるか、あるいは逃げるか、もしくは道具や特技を駆使して敵そのものを避けるしかない(【HP1、MP0】の項目にある通り、敵とはほぼ出会わないよう出来ている)。
こんな状態でも当面は貴重な拠点である。
なお、周辺の【エリアレベル】は20であり、極端な低レベル攻略や主人公だけ死なせてレベルを上げてこなかったなどの特殊なプレースタイルでもない限り、ここまで進めてきたプレイヤーであれば普通は100%逃げられる。
万が一の不意打ちが怖ければ【せいすい】【トヘロス】を使えば万全である。
逆に戦って勝っても基本的には熟練度上限にひっかかって上がらないので、わざわざ戦うメリットはほぼない。
 
同じく「絶望した」という町の人々も、他人同士でありながら、それでも肩を寄せ合って共に生きている。
そのため【バーバラ】曰く、心から完全に絶望しているわけではないようだ。
このままの状態で進むのはほぼ不可能なので、彼らに希望を取り戻させないといけない。
カリスマ防具職人【エンデ】を立ち直らせたことをきっかけに街の人は一瞬で希望を取り戻し、街の名前を「希望の街」と変更するが、【ルーラ】選択画面では「ぜつぼうのまち」のままである。
 
なお、先に述べたように宿屋は木賃宿以下の待遇だが、効果は他と変わらない。
解決後は5Gと非常に安価で宿泊できるため、積極的に利用するのも良い。
シケた街の割には店ではいいものを扱っており、【ミレーユ】準最強武器の【たいようのおうぎ】の他、
【ふぶきのつるぎ】【ギガントアーマー】【オーガシールド】あたりは役に立つ。
 
ちなみに街の中には見張り役の【キラージャック】も入り込んでおり、希望を取り戻す前なら戦うこともできる。
絶望状態のため、戦い方が悪いと4人がかりでもギリギリ勝てないぐらいの強さなので、戦うならセーブしてからどうぞ。
無論倒しても何もないが、倒すとそれなりにスッキリする。希望を取り戻したら逃げるし。
 
これといったメリットはないが、SFC版では、フィールドに出ないギリギリまで街の右側に近づいた状態で下に行くと、フィールドに出ることなくそのままカメラ外へ行けるというバグがある。
進みすぎると画面がおかしくなり、【フリーズ】する危険性があるので、やるならば自己責任で。
 
ここの描写が受けたのか、後の作品においても【ふきだまりの町】【煉獄島】など、同じように「抑圧者に支配され荒み荒れ果てた場所(+主人公たちも何かしら酷いことになる)」は頻繁に登場している。