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【ガルチラ】

Last-modified: 2018-05-09 (水) 22:13:54

概要 Edit

【小説ドラゴンクエスト】Iに登場するオリジナルキャラクター。
主人公アレフを助け、中盤では共に旅する仲間。
 
DQ1は一人旅であり、そのまま小説化すると道中はほとんど主人公の独白に終始し、描写が単調になってしまう。
そのため作者である【高屋敷英夫】が、小説を面白くするために考案し登場させたキャラクターの1人である。
 
…問題は無口かつ無愛想な性格ゆえ、主人公ともあまり会話をしてくれず、物語がそれほど膨らんでいないという事だが。
 
『主人公よりも旅の経験豊富な兄貴分』『イケメン』『一部強敵へのトドメをかっさらう』といった数々の要素から、ぶっちゃけて言えば典型的メアリー・スーである。
高屋敷が手掛けたDQノベライズのオリジナルキャラはやたら目立ったり既存のキャラや展開を蹂躙するタイプが多く、後のノベライズDQ2~3の【ガルド】【チコ】のように、作品を重ねるごとにその傾向が強くなってゆく。
以降の2名に比べれば、ガルチラは終始主人公アレフへの手助けや共闘に徹しているだけ、まだ原作との調和をとれている方なのだ。

小説ドラゴンクエストI Edit

アレフが旅先で出会った謎の青年。22歳。銀の横笛の名手で剣の達人。幼い頃より共にいた大鷲と心を通わせている。
無口で不愛想だが、アレフのために食料の肉を残して行くなど、根は善良である。
 
元々は【ラダトーム】王の間諜である老人に拾われて育てられた孤児だが、ガルチラが八歳の時、育ての父が大魔道ザルトータンの息子【魔界童子】に殺害されたため、養父が飼っていた大鷲と共に、仇である魔界童子を十四年に亘って追っていた。
やがてアレフが魔界童子に襲われた事があると知り、仇を討つ機会を狙って旅に同行する。
 
【メルキド】【スターキメラ】をクロスボウの一撃で仕留め、アレフと2人掛かりで【あくまのきし】【かげのきし】を葬っている。
 
【リムルダール】に渡った後、【聖なるほこら】に向かう途中に魔界童子の襲撃を受け、仇を討つものの自身も力尽き生死不明となる。
結局は生存しており、アレフが【りゅうおう】を打倒した後に無事再会する。

小説ドラゴンクエストII Edit

同じ作者による小説版『II』では、子孫としてガルドが登場し、ガルチラ自身のその後も語られている。
アレフが【ローレシア】を建国した頃、自身も【ムーンブルク】の東にある【風の塔】を中心として「風の国」という王国を興す。
連れていた大鷲は国の象徴として扱われた。
王として即位した後は善政を敷き、元竜王の密偵だったが改心した【盲目の魔女】を保護するなど度量も深く、多くの民から慕われていた。
ローレシア王となったアレフの薦めも拒んで長く独り身を通していたが、ある時突然魔道士の家系である若い娘と結婚、男児をもうけた。妻は何処と無く若き日の【ローラ姫】に似ていたという。
ところがその一年後に国を恐るべき疫病が襲う。妻と息子は国外に逃がし、ガルチラ自身は疫病を抑えようとして活動するも、自身も罹患し介護の甲斐無く病死したという。
 
風の国もそのまま滅亡してしまった。

その出自 Edit

元が孤児であったため血筋等については永遠の謎である彼だが、ロトシリーズの小説を通して読むと正体が見えてくる。
 
彼は勇者ロトことアレルと共に旅をした仲間の一人で、アレルと愛し合った【魔法使い】の少女リザの子孫である事が仄めかされているのだ。
リザも父の形見であった銀の横笛を誰に学ぶでもなく吹きこなしていた。
また、小説DQ2(文庫版)のあとがきでは、作者自身がアレルとリザが結ばれたのならガルチラやその子孫のガルドもロトの子孫なのだろうと述べていた。
(ちなみにそうなると、ガルチラの血統とアレフの血統はリザの母である【ヒミコ】の子孫でもあることになる)
 
しかし【ゾーマ】討伐後、リザはアレルの元を去り、アレルも彼女を追ったのか歴史の表舞台から姿を消した。
この為、物語が完結した時点では悲恋として終わっており、その後二人が再会できたのか、あるいは結ばれぬまま幕を下ろしたのかは定かではなく、ガルチラがロトの子孫なのかという事についての真相は闇の中となっている。
(一応、作者のあとがきでは「最後はハッピーエンドです」と語られている)
 
そもそもガルチラは孤児であり、銀の横笛は育ての父に貰ったものという設定だったはずである。
ガルチラが吹いていた笛はリザが持っていたものとは別の物なのか、同じ物だったのが巡り巡って育ての父の手に渡っていたのか、はたまた単に作者が設定を忘れたのか。
真相は今もって不明ながら、高屋敷版の小説ドラクエには些か練り込みの甘い部分が散見される点も無関係ではあるまい。