【アストルティア文字】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 03:59:46

概要

DQ8以降の作品において随所に見られる文字群。
日本の文字とは似ても似つかないが、実はあいうえお五十音および数字に対応しており、日本語として読める。
 
DQ10でプレイヤーによる研究が進んだことから同作品の舞台である【アストルティア】にちなんでこの名で呼ばれているが、オリジナル版DQ8の時点でいくつかの町の門や石碑などがこの文字で書かれていることが確認できる。
文字一覧については、DQ10オンラインVer.3初期までの設定資料集アストルティア創世記P.291(電子書籍版は表紙の分だけページがずれる)に「おもに【レンダーシア】で使われている文字」として掲載されている。
濁音や半濁音は、ひらがなやカタカナ同様に点を添えて表現される。
 
【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 公式設定資料集】131ページ掲載の【グロッタの町】看板デザイン画には

文字はドラクエ文字にしてあります。
グロッタ商店街的なニュアンスで「ぐろつた まあけつと」にしています。

との書き込みがあることから、開発陣の間では「ドラクエ文字」と呼ばれているとみられる。

DQ8

初出。
世界のあちこちでこの文字が使われている。
具体的には、【リーザス村】の前の門に「りいざす」、【ベルガラック】の入り口に「へるからつく」、【リブルアーチ】の門に「りふるあXち (Xは不明)」、【レティシア】の入り口には「れXぃしあ」とそれぞれ町の名前らしきものが書いてあったり、【ライドンの塔】では塔内に延々と「ら」と書かれている。
興味深いことに、これらをよく見てみると一部の文字の形や濁点及び長音符の用法等にばらつきや以降の作品との違いを見いだせる(リーザスでは濁点をつけるがベルガラックには付けていない点など)。
考案当初で試行錯誤していたのだろうか。
他にも【ラストダンジョン】の石碑やフィールド上の看板、木箱など、世界中の至る所で見つけられるので探してみるのもいいだろう。
 
唯一つ残念な点があるとすれば、PS2の解像度では細かい文字を読むことが難しいことか。
多少仕方ないとはいえ、3DS版はよくてPS1~2の間くらいで、更に解読が困難になった。
そのために、辛うじてアストルティア文字だと分かるものの解読はできないといったものがよくある。
逆に言えば、見えないどころかまず解読されないであろうところまで作りこむというアート班のこだわりを感じることが出来ると言えるかもしれない。
 
余談だが、DQ8には世界地図及び【ドニの町】の酒場の看板などに書かれている文字や、呪文詠唱時のエフェクトや【法皇就任演説】時の【マルチェロ】の服の装飾などに使われているルーン文字に似た文字など、他にも解読されていない文字群がある (意味があるものかどうかも不明だが) 。
これらが解読される日は来るのだろうか。
 
他には【エジェウスの石碑】にスタッフの名前とともに「休み欲しい」「きつい」「辞める 辞めてやる」などの愚痴が長々と書かれているのも有名。
力の入れどころを完全に間違えたのでは……。

DQ10オフライン

文字設定についてはオンラインと同じため後述。
グラフィック描写の違いにより、読みにくくなっていたり完全に消されたりしている部分も多い。

DQ10オンライン

この文字群が発見されるきっかけになった作品。
呪文や特技のエフェクト、背景の看板や碑文、あるいはムービーで流れる文章など随所に登場する。
2013年秋頃から注目されるようになり、プレイヤー有志による解読が進んだが、五十音表が埋まったのは2015年の中頃であった。
Ver.6で行く場所の【本棚】に「アストルティア文字」に関する記述があり、正式名称となる。
詳しくはこちらを参照。
 
これ以外にはアストルティアの五種族が使用する文字があり、それらはアルファベットを元にしている。
名称はそれぞれの大陸の名前を取って「オーグリード文字」「プクランド文字」「エルトナ文字」「ウェナ文字」「ドワチャッカ文字」と設定されており、「アストルティア創世記」P.45・P.99・P.145・P.187・P.227(紙版)に一覧が載っている。
【猫島】の立て札には猫魔族が爪でひっかいて書いたと思われる文字がある(同書P.218)が、詳細は不明。
 
また【魔界】で使用される「魔界文字」も設定されており、こちらはアストルティア文字同様に五十音とアラビア数字に対応している。
こちらはVer.6初期までの設定資料集アストルティア秘聞録P.32(紙版)に掲載されている。

DQ11

やはりあちこちに使われているが、総じてPS4版の方が画面解像度が高いため発見も解読もやさしい。
たとえば、一部の呪文詠唱時のエフェクトには「じゆもんえいしよう」の文字列が使用されている。
また、【神の岩】のふもとにある石碑には「われら いしのたみ だいちの せいれい と ともにあり」と、石碑を調べたときに読める碑文と同じ言葉が刻まれている。
他にも、町の中の看板や張り紙、【メダル女学園】校舎内の掲示物などに解読可能なアストルティア文字が使われている。
特に【バクラバ石群】には「かみさまよみがえる」「けんじゃさまのちから」「そらへ」といったストーリー終盤の展開を予想させる文章が描かれており、壮絶なネタバレになっている。
 
無意味な文字列が書かれているだけのものも存在する。例えば、【ソルティコの町】の酒場のメニュー看板は「だぢづでど かきくけこ 01234567」などと適当な文字列が書かれているだけである。

ジョーカー3

各地の看板などに、アストルティア文字とそうでない記号が混在した文字列が書かれている(意味のある文字列ではないと思われる)。
アストルティア文字の「み」に該当する記号が多用されている。
また、【崩落都市】の看板には上記の文字と共にアラビア数字(我々の世界で使用されている数字)が使用されている。
センタービル地下2階の看板や【歓楽の霊道】のネオンパークなど、上述したアストルティア文字に似た文字とは異なる文字が使用されている場所もある。

DQMSL

幾つかのアイテムのイラストにアストルティア文字が使われている。
【ふくびきけん】には「ふくびきけん」、モンスター交換券には「まほうのちずこうかんけん」と書かれている。
【わたぼう】が持っている「わたぼうポイントカード」には「わたぼうぽいんと」と書かれている他、左上に小さく「←さしこむ」と書かれている。