【レブレサック】

Last-modified: 2026-07-02 (木) 08:02:53

DQ7

DQ7中盤に登場する【村】で、北東の大陸の【砂漠の城】の北にある。周辺の地域は【レブレサック周辺】と呼ばれる。
たまに間違えられるが「レブサレック」ではなく「レブレサック」である。
3DS版以降は「レブレサックの村」というマップ名。
英語版での地名はPS版ではLabres、3DS版以降ではVogograd。

過去

貧相な村で、普段は常識人の【アイラ】が「シケた村」と辛辣な評価を下すほどショボいようだ。
これと言った産業もなく、宿屋で山菜が名物になっている程度。
高台の上に教会と村長の家がある。後述の事情から教会が使用できないため、セーブなどは村長の家にいるシスターが行う。
 
村は魔物たちが作り出した濃霧によって封印されており、村人たちは長らく悩まされている。
そして原因究明のために村一番の強者の男と腕自慢の木こりの夫婦(【ルカス】少年の両親)、そして村の神父【魔物の岩山】へと向かったが、4人が帰還することはなく、さらにしばらくすると山からやってきた正体不明のバケモノが村の教会に棲み着くようになってしまった。
その魔物が村人たちに直接危害を加えることはなかったが、村人たちはその魔物が山に向かった4人を殺し、濃霧も作り出していると考え、日増しに魔物への憎悪を募らせている。
 
そんな村を訪れた主人公達は南の【森の中】で村人を助けた後、その強さを見込まれ件の魔物の退治にも参加させられることになる。
だが、村人を襲うどころか教会に引きこもり、悲しそうな目をしていたその魔物を見て、ルカスは「あの魔物は悪いヤツではないのでは?」と疑問を持つ。
作戦会議の後、ルカスと主人公達は魔物を退治しようとした村人たちを止めようとするが、村人たちが考えを改めることはなく、逆にルカスと主人公たちは魔物の仲間と疑われ魔物の岩山に幽閉される。
 
主人公たちはそこから抜け出すためにひとまず岩山を探索するが、山頂を訪れるとそこには神父の姿が。
その神父が語るところによると、岩山を訪れた4人のうち3人が魔物に殺害され、一人生き残った神父はその魔物、【ボトク】が出した「自分と姿を取り替えて魔物となるなら、お前が生きている限りは村人に手を出さない」という取り引きに応じ、村の平和のために自らおぞましい魔物の姿となって村へと帰還していたのだという。
そして神父の姿を取っていた自らこそがそのボトクであることを明かし、襲い掛かってくる。
 
一方、主人公たちがボトクと戦っていた頃、村では村人たちがついに魔物(=神父)を磔にしていた。
主人公たちがボトクを倒してルカスと村に戻ったときには既に火炙りにされかけており、事の真相を知ったルカスが必死に事情を説明。
そうしているうちに、傷だらけの状態で神父は元の姿に戻り、真実を知った村人たちはひどく後悔する。
 
そして翌朝に村人全員で神父に謝罪に行こうということになるのだが、神父は村人たちが自分と顔を合わせることで罪悪感を抱かぬよう自ら村を後にすると主人公たちに告げ、夜明け前に村の外までの同行を頼む。
ガボは「神父さまの考えること オイラちっともわかんねえ!わかりっこねえ!!」といつも以上に感情を露わにし、アイラも「こんな体で動き回ったら死んじゃうわ!」と説得するも聞き入れてもらえず、メルビンは「わしには なにも言えないでござる」と神父の意志を尊重するものの、何か言いたげなのか「……」と表現する部分が多い。
追ってきたルカスの「せめて傷が癒えるまで待つべきだ」「そもそも神父様が出て行くことはない」という訴えも、「こうするのが村人のためだ」として受け入れられることはなく、彼はルカスから【黄金の女神像】だけは受け取り、傷も癒えぬうちに村を出て行く。
 
この一件の後、村の住人たちは一連の出来事での自分たちの行いに対して反省し、二度とこのような過ちを繰り返さないよう、この一件のことを形に残せるものの製作を始める。
そうして、村の中央には事の顛末が刻まれた石碑が立てられるのだった。
ちなみに、村人の中には「私は最初からあれ(魔物)が神父さんだって分かってたよ」という女性がいる。何を今更…と思うかもしれないが、後の胸糞悪いイベントは全てここから始まっていたのかもしれない。
 
正体不明の魔物、疑われた主人公一行、明かされた真実、反省を胸に刻む住民たち。
と、ここまでは【ルーメン】でも似たようなことがあり、よくある話で済むだろう。しかし……
 
ちなみにボトクを倒すと魔物たちが濃霧で通行不能にしていた森が通れるようになる。
森を抜け、橋を渡った先には【砂漠の城周辺】地域があるが、【グリンフレーク】のように時間が経過しているといったことはなく、特にイベントがあるわけでもないので、そのままスルーされることも珍しくない。場合によっては森が通れなかったことすら忘れられている場合もある。
また、過去レブレサック周辺は熟練度のレベル制限がなく、敵もさほど強くないのでPS版では【サンゴの洞窟】と並んで熟練度稼ぎのポイントとして人気が高い。
ただし、旅の扉や村周辺には【こおりのいき】を連発する【ネイルビースト】【あまいいき】を放てる【マジックリップス】の生息数が多く、少々厄介でもある。
場合によっては両種が【マホトーン】を唱える【スモールデッド】と同時に出現し、あまい息で全員眠らされている間にこおりの息を連打されてパーティが半壊し、ようやく抜け出しても体勢を立て直そうとしたらマホトーンで呪文を封じられていて思うように回復できないという致命的な状態に陥っているといった事故もなくはない。
【魔物の岩山】がある東部の山岳地帯近辺なら、【マヌーサ】【メダパニ】を打ち分ける【ベンガルクーン】が少々厄介ではあるものの、あとはどちらかといえば単体への火力が重いモンスターが多く、パーティ全体が崩壊することは少ないため、初めてレブレサックに来た時期には少々手間でも東部を狩場にしたほうがいいかもしれない。

現代

現代では道具屋のテントが新たに設けられており、その中で【コスタール周辺】用の【ふしぎな石版青】が手に入る。
また、村長の家の1階部分が倉庫(ガラクタ置き場)になっており、子供たちの遊び場になっている。
墓場には【ヌルスケ】の墓があり、ヌルスケの日記を最後まで読んだ後に2回調べることで【ちいさなメダル】が一挙に5枚手に入る。
  
現代のレブレサックでは石碑が完成しているが、調べてみると「下の方は石の色が違う」と、明らかに後から付け替えられた部分がある。そしてその内容はなんと「"旅人たち(=主人公一行)は村を襲った魔物で、村人と神父が力を合わせて村を守った"」と実際に起きた事件とまるで別物になってしまっている。
しかも墓場の墓石を調べると「偉大なる神父様の墓」と刻まれている。
神父は事件後ほどなくして村を去り二度と戻らなかったので当然墓などは存在しない。自分たちのメンツのために墓までも偽造するという外道な行為まで行っているのである。
村に住む少年【リフ】とその家族以外の人間は石碑の誤った内容を信じており、むしろ正しい歴史を語り継いできたリフの一族の方が嘘つき扱いされている。
実際に過去の世界で歴史に介入した主人公達(プレイヤー)から見ればとんでもない話である。実際に仲間キャラ達も違和感や不快感を抱いているが、【ルーメン】を経験したプレイヤーからすれば「もう一度過去に行くのか?」と思った人も多いはず。
この状況をどうにかできないものかと考えた主人公達は村の子供【サザム】に交渉して村長の家の下にあるガラクタ置き場を探索させてもらうと、彼らが宝物を隠すために掘った穴から【古びた石碑】が見つかる。
石碑には隠されていた真実とともに、昔の村長がこの方が村のためだとしてこの石碑を隠したという経緯が書かれており、子供たちはリフが言っていたことは嘘ではなかったと知る。
主人公達はこの石碑を村長のもとに持っていき、これによって村の歴史の真相が白日の下に晒され、リフの誤解も解け、事態は一変………
 
………しないのがこの村の実に始末の悪い部分。
主人公達が村長に石碑を突き付けると村長は少したじろぐが、「村のためにはこんなものはあってはならないんですよ」と村の真の歴史を隠すためにそれを斧で粉々に叩き壊して真実を闇に葬ってしまい、その上で何食わぬ顔で主人公たちを追い返そうとする。さらに話しかけると「何ひとつ昔のものは残ってないのだから確かめようもない!」と居直る。そしてご丁寧に高笑いしながら「お気をつけて旅に出られますよう」などと言ってくる。
石碑の内容を目にした子供達も村人に真実を拡散しようとしてくれるが、リフ同様に嘘つき扱いされて罵られたり、理不尽な罰を与えられたりする。
唯一リフの父だけは彼らの言葉に理解を示すが、彼も「本当のことでも嘘にしないといけないこともある」「村のみんなが嘘を信じてるなら嘘が本当になる」と子供たちに諦めるように述べる始末。
それでも真実を知った子供たちはリフと仲直りし、大人達に屈することなくかつての村で起きた出来事の真実を後世に伝えようとしてくれる。
リフの父も真実が子供たちに伝わったことで彼らが自分や息子と同様に嘘つき呼ばわりされることを心配するが、これがきっかけでいつの日か村が変わるのではないかと村の将来に期待を寄せているようだ。
だが村の子供の中には一人だけ石碑を見ていない女の子がおり、他の子供たちが真の歴史を知った中、彼女だけは父親から彼らの言っていることは嘘だと教え込まれている。
今後世代交代で村に真の歴史が広まっていった場合、今度は彼女やその一族がリフのように嘘つき扱いされたり、歴史の認識を巡って村人たちが対立しないかという一抹の不安を感じずにはいられない。
 
その後、復活した神の正体が魔王だと判明してからは「魔物が旅人に姿を変えていた」という捏造された歴史から、村の大人たちは村の人間以外を魔物の手先ではないかと思い込む。
村人は家に引きこもって外を監視するようになり、話しかけると「魔物め!出てゆけ!」「帰ってくれ」「オラの娘にさわるな!」等と攻撃的な態度をとるか、恐れおののき「神さま、神父さま」と天に助けを求めている。
教会は一応利用可能だが、その際にもシスターに怪訝な顔をされ、宿屋では怪しい奴呼ばわりされて宿泊を断られる。
レブレサックに引っ越してきたばかりの若者も、最近村人から冷たい目で見られて難儀しているようだ。
そして村長に至っては事実を知っているにもかかわらず、「魔王の手先かもしれないから旅人は追い出せ」と村人に命令し、主人公たちにも嫌味な口調で遠回しに村から立ち去るように言う始末。
これにはガボでさえ「もういいよ○○。行こうぜ」と、この村の現状に見切りをつけるかのような呟きをする。
村に住むリフも「魔王や魔物も怖いけど、僕は村のみんなのほうがずっと怖い」と述べ、村人たちの心の闇の深さを感じさせる。
 
一方で子供たちは、すっかり疑心暗鬼となった大人たちに代わり、村を守るために1日3回のパトロールを始める。勇敢に立ち向かっている彼らが大人たちに染まらず成長してくれることを祈るばかりである。
また、宿屋の裏口から女将に話しかければ、主人公達を気遣った上で【タダ宿】で泊めてくれる。村長が旅人を追い出すように命じたという話もこの女将から聞ける。
 
このようになんとも嫌な気分にさせられるイベントの目立つ村ではあるが、少しフォローしておくと、村長以外の現代のレブレサックの住人は訪れる人間を騙そうとしているわけではない。
正史の書かれた村の石碑は遥か昔の時点で改竄されてしまっており、そこからリフの家系の者以外の間ではその改竄された歴史が代々伝えられ、それに逆らって本来の歴史を語り継いだリフの一族は嘘つきということになった。石碑の改竄以降に生まれた者たちにとっては、今ある石碑に書かれていることが真実なのである。
プレイヤーから見ればクズとしか言いようがない村長の行動についても、真実を公表しても状況が良い方に向かうと言う保証はどこにもなく、むしろその事で村人達の間に対立や混乱が生じる可能性もあるので、村を治める立場としてそれを避ける為に真の歴史をなかった事にするという判断は理解できないものではない。
自分たちの祖先と神父の美談を村の目玉としている状況で、それらが全て偽りで、旅人が来なければ祖先たちが神父さまを殺してしまうところだったことが真実らしい……などと、自分自身の立場を考えれば、今さらになって村人たちに公表できないのは仕方のない事だろう。この村の現状を嘆く【メルビン】も、その点だけは理解を示す発言をしている。
 
また、魔王復活後の行動についても、いつどのような形で自分たちの村が脅威にさらされるかわからない状況なので、事実を知らない村人たちが言い伝えを教訓にしてよそ者に警戒するのはある意味当然である。
村長がよそ者を追い出せと指示を出したことについても、今後本当に魔物が旅人に化けて村に入ってくることもありうるので、言い伝えの件を抜きにしても村を守る上で間違った判断とは言い難い。
とりあえずここに長居しても精神衛生上よろしくないので、さっさと【オルゴ・デミーラ】を倒しに行くかレベルや熟練度上げに精を出した方がいいだろう。
ちなみに、PS版では上記のイベントを必ずしも見る必要はない。嫌な思いをしたくない人は、道具屋の宝箱から石版を取ってさっさと去ってしまおう。

プレイヤーからの評判

現代のイベントに関しては、プレイヤーから見れば歴史の捏造が恩を仇で返す行為であるばかりでなく、そこからさらに村長が神経を逆撫でするような真似をするため、次作ドラクエ8の【チャゴス】と並んでシリーズ全体でも屈指の腹の立つイベントと評されることが多い。
その上、この酷い状態を過去に戻ってなんとかするということもできず、その後村人たちが報いを受けたり改心するといったフォローもないため、「エンディングでしっかり報いを受ける分だけチャゴスのほうがマシ」とまで言われることも。
怒りのあまり、物を投げることができるPS版では置かれている【壷】を村長に投げつけたプレイヤーは多い事だろう。
この他、レブレサックの近隣でありながら世界のどこよりも主人公たちに対する恩義に報いてくれる【砂漠の城周辺】と対比する意見や、このような仕打ちをされたら痛快に一刀両断してくれるであろう【マリベル】がこんなときに限ってパーティにいないことを惜しむ意見も多い。

 
また、一部のプレイヤーからは「滅亡してほしい」、「救わなければよかった」、「この村を封印したのが【オルゴ・デミーラ】の唯一の善行」と酷評されることもあるが、本を正せばオルゴ・デミーラがこの地方を封印するためにボトクを差し向け、陰湿極まりないやり方で村を混乱に陥れたのがそもそもの原因であり、少なくとも過去のレブレサックの住民たちはボトクの策謀による被害者である。
ボトクさえいなければ一連の悲劇や混乱そのものが起こらず、結果的にその後の歴史捏造も起こらなかったのだから、さすがにそれは筋違いだろう。
 
一方で、非常にインパクトの強い村長の行動の影に隠れがちだが、村の歴史や大人達の間違いに気づき、それを正そうと奮闘する子供たちを描いたエピソードとして見る分にはそれなりに良い話だと評する意見もある。むしろ次世代を担う子供たちが黒歴史や過ちに気づいて、正史を残していこうとする描写があるだけまだ救いがあると言えよう。
前述した通り、村長の視点に立てば、また違った考え方が出来るのも奥深い。
また、ヘドが出るほど現実的で生々しく、所謂『ムラ社会』というものの闇を徹底的に表現したという点をよくできたストーリーだと評する意見もあるようだ。

レブレサックとプロビナに関する矛盾点

このあたりの展開に関しては、発売からしばらく経った後で矛盾点があると指摘されていた。
 
プロビナを訪れた神父は、女神像を持っていたことや、記憶を取り戻した後に「主人公達の姿に見覚えがある」などと言っていることから、「レブレサックを後にした神父に違いない」と判断されているわけなのだが、それはすなわちこの時点であの村の一件は解決済みということになる。
つまり、過去のプロビナのシナリオは、「主人公達が過去のレブレサックに介入した」ということを前提として成り立っているのである。
ボトクが倒されていない以上、あの神父が封印から解かれたレブレサックを後にしてプロビナに辿り着くことは有り得ないはず、というわけだ。
主人公介入後であるならば、ストーリー開始時からレブレサックは存在することになる。
 
「主人公たちが介入しなくても何らかの形でレブレサックは封印を逃れていた」、「主人公たちの介入が無くレブレサックが滅んだとしても、神父だけは何らかの形で生き延びてプロビナにたどり着く」など、いくつかの辻褄合わせが考えられていたが、どれも全ての疑問を解決できるものではなく、推測の域を出ないでいた(開発のミスと断じてしまえばそれまでだが)。
 
一応、これらの疑問点は、タイムトラベル物の物語にはよくある「平行世界」の概念を用いれば大方矛盾なく説明可能である。
主人公が過去に戻ってレブレサックを救った時点で
「主人公たちによってレブレサックが救われた歴史」と
「主人公たちが来ずそのままレブレサックが滅んだ歴史」に分岐しており、後のプロビナの石版によって主人公たちが飛んだ世界は前者の世界(のその後)である、というもの。
ちょっとややこしいので説明は省くが、かのタイムトラベルSFの傑作映画、バック・トゥ・ザ・フューチャー2の劇中で、これに似た事象の解説が行われているため、興味のある人は観てみるのもいいだろう。「平行世界」でググってみても良い。
 
しかしながらこの平行世界説にも疑問はないわけではない。
プロビナにおいての神父の発言から、主人公たちに見覚えがある=レブレサックに主人公たちが介入した歴史であるのは間違いないのだが、「村をめちゃくちゃにされた」という旨の発言が救われたレブレサックにいまいち合致しない。
確かに神父自身はとても酷い目に遭ったが、村そのものは特に破壊されたわけでも、ボトク討伐に向かった面々以外で死人が出たわけでもなく、当時の世界情勢で見ればかなり少ない被害で済んだほうである。
あの自己犠牲精神溢れる神父からして自身の境遇のみを指して「村がめちゃくちゃ」と言うとは思えないので、「村は滅びかけたが何とか助かったさらに別の歴史」「神父にとっては村人に深い心の傷を残させた時点で十分めちゃくちゃ」など、いくつか考える余地がある。
 
なお、平行世界ものの展開は砂漠の城でもストーリーとして組み込まれている。
過去で闇のルビーを預からずに現代の砂漠の城で女王のもてなしを受けた際に「先祖が預けたルビーを頼んだ」という旨を告げられるが、主人公たちの身にはまだ起こってない事柄なので、マリベルと話すと不思議がる描写がある(同時に、過去にイベントと石版がまだ残されているという間接的なヒントにもなっている)。
このことからも、ストーリー上の構築ミスではないことが窺える。

リメイク版

PS版では現代のイベントはストーリー上必須ではなく、道具屋のテントにある石版さえ回収してしまえばスルーしても問題なかった(リフは嘘つき呼ばわりのままになるが)。
しかしリメイク版では、石版入手の方法がイベント中にサザムから受け取る形に変更されたため(しかも主人公は古びた石碑を自動的に村長の所に持っていく)、このイベントをこなすのが必須となり、嫌でもこのムカつくイベントを見なければならなくなった。
また、過去の世界で神父が処刑されそうになる際には、昨今の【十字架】の扱いに合わせてか、十字架ではなく柱に括りつける形に変更されている。
他にも、石碑を壊す際に現代の村長が用いる武器が斧から棍棒になっている。しかしせんれきの「かこのぼうけん」では、石碑をオノで壊されてしまったことになっている。 

DQ7リイマジンド

本作ではサブストーリー扱いとなり、攻略がゲームクリアに必須ではなくなった。サブストーリーであるためここで石版は手に入らないが、現代で【ちいさなメダル】5枚が拾える点は変わらないので攻略しておくに越したことはない。
最速で挑めるのは【マーディラス周辺】のクリア後であり、【マリベル】も一時離脱しなくなったため5人パーティで攻略できるようになった。
過去のイベントについてはリメイク版までと同様だが、現代のイベントではアイテムとして入手した【古びた石碑】を現代の村長に見せるか、過去の村長に見せるかというシナリオ分岐が追加されている。
 
見せる相手について、仲間たちの意見は衝突こそしないものの割れている。
【アイラ】は過去の村長に相談することを勧め、
【メルビン】は何か事情があるのではないかと現代の村長に見せることを勧める。
マリベルは今の状況が気に入らないため、どちらの村長でもいいから見せて事態を前に進めることを望む。
【ガボ】は自分では判断がつかないからと、主人公の選択に一任してくる。

現代の村長に見せた場合

従来のシナリオと同様に話が進む。
石碑が砕かれた後、仲間会話でマリベルは「ふぅ……やってくれたわね。いいわ。村長が石碑を砕いたんだから……あたしは村長の頭を砕いてやるっ!」と激高し、ガボが慌てて止めようとする。
一方で真実の歴史を広めようとして大人たちから叱られた子供達には「この村のことは大嫌い!でもリフやサザムが大人になる頃にはここを変えてくれるって信じるわ!大変だと思うけどがんばんなさいよ!」と激励している。
 
旅の思い出には「惑いし村のさらなる過ち」として記録される。

過去の村長に見せた場合

これから残そうとした内容が一字一句そのまま刻まれていた石碑を見た過去の村長は、主人公たちの語る未来の話を信じて石碑の建立を中止し、正しい歴史を後世に伝えるための別の方法を考えるようになる。
そして現代の村に戻ると、石碑の代わりに主人公の銅像が建っている。過去の時点で「銅像のほうが良かった」と呟く男性がいたため、この意見が採用されたようだ。
銅像の台座には、

いかなる苦しみの時も
いかなる悲しみの時も
いかなる時も
人を信じ 人を愛せ
偉大なる神父さまと
勇敢なる旅人(主人公)への
感謝を込めて この言葉を伝える
われら レブレサックの民は
自らの罪を 自らのクチで
真実の言葉のみで 語る
なんぴとたりとも われらの罪を
そして 英雄たちの伝説を
偽ることは できぬ

と、神父の遺した言葉と共に、村の歴史を後世に正しく語り継ぐことへの強い意志が感じられる言葉が刻まれている。
そのおかげか村には過去の歴史がほぼ正しく伝わっており、子供達は主人公一行に扮してごっこ遊びをしており、リフの一族も主人公らと共に村を救った者の末裔として扱われている。
現代の村長によれば、過去の出来事については伝説として銅像と共に口伝でのみ伝えられており、文字や絵として残す事は固く禁じられているという。
そして伝説にはいいことだけでなく、悲しく愚かな罪も克明に記録されているが、それを受け入れて生きているからこそよき村になったのではないかと分析している。
 
なお、主人公の姿はちゃんと伝わっている一方、仲間たちに関しては「しゃべるイヌとおじいさんとおどりことズキンのまじん」というかなりふわっとした情報しか残っていない。
概ねその通りなメルビンとアイラ、当たらずとも遠からずなガボはともかく、マリベルは魔人呼ばわりに憤慨するが、その様子を見た村の子供に「まじん…」と怖がられてしまった。
過去作では彼にしては辛辣な言葉を吐いていたガボも、自然に囲まれたこの村の雰囲気が気に入ったようである。
それ以外の細かな差異としては、ガラクタ置き場のメッセージが「ただし、村人専用」から「物を大切にしよう!」に代わっていたりする。
 
一方で、教会横の偉大なる神父様の墓はなぜか歴史改変後もそのまま残っている。
開発スタッフの修正ミスかもしれないが、プロビナの存在しない本作では「その後神父が村人に説得されて戻ってきた」「村周辺で亡くなっているところを村で弔われた」という可能性も一応否定はできない。
もっとも、それならそれで現代の村の言い伝えに神父のその後が一切伝わっていないのが不自然ではあるが…。
 
旅の思い出には「惑いし村のより良き未来」として記録される。

その後

以降のイベントは上記の選択肢のどちらを選択した場合でも共通となる。
【クリスタルパレス】での神との謁見の際、レブレサックが復活している場合は各地代表の中に村長もいる。
1階の階段の下でなぜ自分が呼ばれたのかを思案し、かつての過ちをとがめられるのではないのかと懸念している。
神の正体が魔王であったことが判明した後、村人はリメイク版までと同様に、よそ者を魔王の手先だと警戒し家に閉じこもるようになる。
だが本作では皆がよそ者を追い出せと主張しているわけではなく、よそ者も助けるべきと冷静さを残している村人もいる。
特に村長の人物像は大幅に変更されており、リメイク版までは事実を知っていながら捏造された歴史をもとに旅人を追い出すよう村人達に命令していたのに対し、本作では村の状況について「神父様がおられたらなんと言われるだろうか」と述べ、村人たちの対立を憂慮する善良な人物となっている。

総評

マリベルがパーティにいるためプレイヤーの不満を代弁するようなセリフを言ってくれること、過去に干渉して歴史の捏造をなかったことにできること、石碑が砕かれる場合でも現代の村長が村人思いのまっとうな人物であることが明確に描写されたこと、サブイベントなので最悪レブレサックごと復活させずにゲームを進められること……等々、全体的にストレスが少なくなる方向に調整されている。
過去の村長に見せる新たなルートについてはスカッとする一方、元のルートにおけるリフやサザムたちの和解と成長の物語こそ未来への希望という点では良かった、という意見もある。
とはいえ、歴史の捏造の過程で偽物の神父の墓を作ったり、真実を語り継いだリフの一族を逆に嘘つきと迫害するなど過去の村人にとっても許しがたい事が行われている以上、子供達に解決を託すよりも過去の村人達に子孫の愚行を未然に防いでもらう方がより良い解決法ではあるだろう。

トレジャーズ

火あぶり未遂に使われた柱が【レブレサックの柱】というお宝として登場。

ドラけし!

これまで他作品のDQ7イベントに出なかったが、本作のイベント「魔王オルゴ・デミーラの復活」で初登場。
クエストの1~5話が該当し、流れはおおむね原作と同じ。
だが神父に危害を加えた村人の後悔や謝罪、後世に伝えるなどの台詞が無くなっているので(長老も魔物が神父だったことに驚くのみ)、少し後味が悪いと言える。
その後の胸クソ悪いイベントをやられるよりは百億倍マシだが。