概要 
メイス・フレイルなどの総称。
RPG等では鎖付きの物がよく知られているが付いていない物(鎚)もこの中に含まれる。
現実では金属製の重装鎧が発達してきた頃から刃物より有効な武器として認識されていき、各地で重宝された。
- 斬るよりも重みを利用して、中の人に脳震盪を与えるほうが早いという、剣涙目な実情である。
一部のファンタジー小説でも、騎士がクロスボウ+フレイルのみで魔物退治に臨んでいたりする。
フレイルやモーニングスターのように鉄球を取り付けたような武器が代表的であるが、中には巨大な鉄球をつけた重量武器も存在する。
主に刃物を禁止されている僧兵が用いている武器。
- 余談であるが、RPGでいわれるように聖職者は戦闘で刃物を使用することを禁じられていたので鈍器を用いた・・・という解説はキリスト教聖職者の戒律を曲解して生まれた逸話である。正確には聖職者の戦争への積極的な参戦を禁止した戒律であり、鈍器だから別に良いというわけではなかった。(この戒律はよく破られたし、参戦した聖職者たちは騎士と変わらぬ武器を用いた。)
本来は重量級武器のはずだが、FFでは非力な女子供や魔法使いの武器になっていることが多い。
力に関係なくダメージを与えるのが特徴。
- ゲームの攻略本などでは「遠心力を利用するから非力な者でも扱える」などの理由付けが為されていたりする。
非力な者でも持ち歩けるほどに軽いが、攻撃時には遠心力でダメージを補っているといったところだろうか。
読みは「つちほこ」。戦棍(せんこん)と呼ばれる場合もある。
- 微妙に字が違うが鎚矛も同じ意味である。
FF5 
杖、フレイル、モーニングスターの3種。GBA版で追加されたメイスオブゼウスも実は槌矛である。
杖系統なので白魔道士、時魔道士、赤魔道士、薬師、ものまね士、すっぴんが装備可能。
GBA版以降の追加ジョブでは予言士が装備可能。
ロッド装備によっても装備可能になる。
両手持ち可能、相手の防御力を軽減してダメージを与える、命中率が不安定、など、斧に近い特性を持つ。
非力ジョブが使うので、両手持ちでもしなければ高ダメージは期待できない。
- よりによって“杖”が「種類としての杖」に属していないという不思議。装備ジョブは同じなので、槌矛も杖の一カテゴリとも言える。
- FF5の杖は装備しても攻撃力が少し上がるだけ。ロッドのようなわずかな魔力補正すらない。
本当にただの棒なので鈍器扱いされてもやむなしか。
- FF5の杖は装備しても攻撃力が少し上がるだけ。ロッドのようなわずかな魔力補正すらない。
SFC版の攻略本では何故か「バーサーカーと白魔道士のみ装備可能」と誤記されている。
確かにハンマーと似たような武器ではあるが……。
『槌矛』一覧はこちら
FF5(ピクセルリマスター版) 
フレイルとモーニングスターに専用のアイコンが用意された。
(SFC版、GBA版、旧スマホ版では杖系統のアイコンだった)
ver1.0.6まではその2つを赤魔道士、ものまね士がロッド装備抜きでは装備できなくなっていたが、ver1.0.7では装備可能に戻った。
- 赤魔道士とものまね士のデフォルトの装備可能なアイテム欄にも、ちゃんと槌矛のモーニングスターアイコンが表示されている。
杖とは明確に装備品の系統として区別された、と考えて良いだろう。
槍アイコンのツインランサーや短剣アイコンのマンイーター等、
装備可能ジョブが特殊なアイテムが多々あるFF5はリメイク版のスタッフも扱いに難儀したであろう。
制作してくださるスタッフには感謝の念を禁じ得ない。
FF6 
チェインフレイル、モーニングスター、ボーンクラブが該当する武器系統。
(NTT出版の基礎知識編による。)
チェインフレイル、モーニングスターは後列からでも威力が落ちない。
装備可能者はティナ、セリス、ストラゴス、リルム、ゴゴと魔道士タイプのみ。
セリスに装備させる場合、魔封剣は使えなくなるので注意。
ボーンクラブはウーマロ初期装備。変更不可。
他と違って後列からではダメージが低下する。
- これのみ武器としての特性や装備者が他の槌矛と全く異なっている。
「殴り付けて使う柄付きの武器」という武器カテゴリが他にないため、便宜上まとめられているのだろう。
もし本作にハンマーのカテゴリがあれば、そちらに分類されていたと思われる。
『槌矛』一覧はこちら
FF6(GBA版) 
ゴゴ専用のさそりの尻尾が追加された。これは隊列の影響を受けない。
公式パーフェクトガイドでは系統名が「フレイル」となっていた。