設定/【セフィロス・コピー】

Last-modified: 2021-09-21 (火) 20:51:59

関連項目→設定/【ジェノバ】(JENOVA)キャラクター/【セフィロス】/FF7


FF7

神羅カンパニー所属の科学者であり科学部門統括であった宝条による実験計画及びそのために処理が施された人間。

ジェノバに分割された細胞がいずれ集結する能力があるという仮説を立てた宝条により、ジェノバ細胞に耐えるだけの精神力がない人間(ソルジャー適性のない人間)にあえてソルジャーと同じ処理(すなわち、ジェノバの細胞を移植されジェノバの力を得たセフィロスの状態の模倣)を施すことで、ジェノバ細胞に自我が蝕まれた彼らがいずれ一箇所に再集結することを確認しリユニオンを証明しようとした。宝条はリユニオンの集結点はジェノバの体のほとんどが存在する神羅ビルになると予想し、自身の研究室にて厳重に保管していた。

実験体に選ばれたのはニブルヘイムでセフィロスが起こした虐殺の中でかろうじて息があった者たちであり、神羅から「英雄」であるセフィロスが起こした惨劇の隠蔽と口封じに派遣された部隊の指揮を取っていた宝条が、神羅の常套手段である「皆殺し」ではなく彼らを神羅兵に回収させ処理を施した。
こうして処理を施された人間の中には同じ神羅の人間であるクラウドザックスも含まれており、セフィロスとの戦いで負傷していたところを回収された。

こうしてほとんどの人間はジェノバ細胞の影響で自我を蝕まれ、後の黒マントの男となり、それぞれナンバリングされた刺青が施された。処理後の詳細な動向は不明(即野に放たれたのか時期を見て各地に配置されたのかハッキリしない)だが、ゲーム本編中は多くがニブルヘイムにたむろったり世界各地でうろついている。

既に同様の処理(ジェノバ細胞を埋め込む)が施されていたザックスは、ジェノバ細胞に耐性があるため影響を受けず、クラウドは影響に耐えられず精神が崩壊した。宝条から見ると、どちらもセフィロス・コピーとしては失敗作であったため『セフィロスコピー・インコンプリート、ナンバリング無し』扱いで神羅屋敷のカプセルの中で保存されていた。

これから分かるようにこの実験は概要としては単にソルジャーと同じ処理を適性無視で行い、その動向を観察するというだけであり、「セフィロス・コピー」と言ってもソルジャーの処理がセフィロスを参考にしたものであったからで、実際のところはセフィロスとは直接関係ないただの神羅ビルにリユニオンのために集まる不審者たちとなる
……はずが、ジェノバのリユニオンはジェノバの頭部を基準とするものであったこと、そして共にライフストリームに落下したセフィロスの強靭な意志により宝条の予測は大外れになり、
神羅ビルのジェノバの胴体までリユニオンに向けて動き出し、さらには各地のセフィロス・コピーがセフィロスによって操られ彼の意思や姿や能力までも断片的に再現、宝条の思惑など完全無視した「本当の意味でのコピー」として活動しだす。

神羅ビルでの事件とリユニオンの仮説から宝条はこの事態にセフィロスの存在と生存を確信、神羅を抜けだして各地のセフィロス・コピー(黒マントの男)を独自に調査した結果リユニオンの集結点(セフィロスの居場所)を北の大空洞だと推測、後に神羅に復帰しルーファウススカーレットと共に赴いている。
その際クラウドがセフィロスのもとに辿り着いたことで実験成功を喜んでいた宝条だったがクラウドが失敗作扱いされていた存在であることを知り、結局失敗作だけがリユニオンの集結点に辿り着いたことにショックを受けていてた。


こうした一連の真相の一部が判明するのは竜巻の迷宮の中心部。
一足先に辿り着いていた神羅面々の下に突然クラウド一行(クラウド、ティファバレットまたはレッドXIII)が現れる。そこで自我を失ったクラウドを見た宝条が上記の考察を述べ、「俺にもナンバーください」と縋るクラウドを「黙れ、失敗作め」と突き放す。そしてその後……

  • クラウドの場合は、ある意味成功しているだけに余計に腹立たしいのであろう。
  • よほどショックだったのか魔晄キャノン(シスター・レイ)でもクラウドを「失敗作」呼びするなど非常に引きずっている。ここでの「失敗作」呼びは成功作を失敗作だと思っていた自分への自嘲らしく「おまえを見ると私は自分の科学的センスのなさを痛感させられる」だの「自分がイヤになるよ」だのと自虐的。
    • 結果、宝条は自分の居場所であった科学すら放棄してセフィロスへの援護と同時に不可逆の怪物へと豹変する。
      それは自らが築いた叡智と技術・宝条自身の存在意義への完全否定に等しい。
    • ジェノバ・プロジェクトの成功作であり失敗作でもあるセフィロスにも似たような態度を取っていたとしたらそりゃ幼いセフィロスに「コンプレックスの塊」と嫌われて当然だろう。
    • 竜巻の迷宮でのクラウドは新しい自分のアイデンティティを強く求めているため、ここで宝条がクラウドに新しい名前をつけて優しい言葉をかけたりするとFF7は終わってしまう。
      クラウドはさながらダー〇・ベ〇ダーのごとく元仲間を殺戮する暗黒戦士的に暴れまわることになるだろう。
      それは困るので、宝条がクラウドを拒絶するのはある種仕方ない。
    • 「さあいい子だクラウド」とか親子して言い出されたら、たまったもんじゃないもんな…クラウド的にもプレイヤー的にも。

クラウドとザックスは失敗作なのに、それでも処分することなく保存していたのは、さらに別の実験を行おうとしていたからなのだろうか。確かに二人は「例外」だから状態の経過観察だけでも保存価値はあるだろうが…。
個人的な見解になってしまうのだけど、中途半端に自我を蝕まれた黒マント達よりも、完全に精神崩壊したクラウドの方がジェノバ細胞の影響をもろに受ける完璧なセフィロス・コピーとして機能しそうな気がするのだが、宝条はどうして失敗作と判断したのだろう?

  • 単純にクラウドが自力で動けない状態だったのでリユニオンは不可能と判断したのではなかろうか。機能回復の見込みなしとしてポッド内放置したのは2流科学者ゆえって事で。
  • 上の方の通り、物理的にリユニオンするだけの行動力無しと判断したからだろう。ミッドガル付近でザックスが殺害された際も指揮官が「こいつはダメだな」とそのまま放置したし。失敗作を確保したことに関しては、単純に「失敗作と成功作」の反応の差や失敗作だからこそ別方面でのアプローチの可能性も考えて、敢えて現状維持で確保していた可能性が高いのではと思う。実際にセフィロス・コピーを使用した新たな実験アプローチを行う事を想定した場合、その検体の先駆けとして失敗作から実験を始める事も考えられる。単純に利益がなくても宝条の性格ならそれくらいはやりそう。
  • 前述の通りセフィロスコピーの作り方はソルジャーと同じで、ソルジャーとなった者は自我がありリユニオンの検証にならないのでセフィロスコピーとしてはナンバーなしの「失敗作」となる。ザックスに関しては処置前からソルジャーであったので知らずに再処置をしたのかはわからないがどちらにしろナンバーなし、クラウドに関しては自我が崩壊してからナンバーを与えられる前に自我を(元と違うとはいえ)取り戻しているので宝条からみればソルジャーと同じ「失敗作」だったのだろう。実際にはソルジャーでもセフィロスコピーでもジェノバ細胞には全てナンバーを振って検証するべきだったので、宝条は「センスの無さ」を痛感することになる。

「身体はソルジャーとほとんど同じなんだ」
「宝条のセフィロス・コピー計画というのは、何のことはない、
ソルジャーを創るのと同じやり方でしかなかったんだ」
「ソルジャーは魔晄をあびるだけじゃない」
「実は、体内にジェノバ細胞をうめこまれた人間なんだ……」
「良くも悪くも心が強い人間はソルジャーになる。ジェノバのリユニオンも関係ない」
「でも、弱い人間は……俺のように簡単に自分を見失ってしまう」
(クラウドが復帰後、ハイウインド内で皆に語ったセリフより)

CCFF7

クラウドとザックスが宝条によって処理が施される他、ジェノバ・プロジェクトの一環で生まれたジェネシスアンジールが、それぞれセフィロス・コピーと似た名前のジェネシス・コピーとアンジール・コピーを作り出している。
ただし仕組みはセフィロス・コピーとは全くの別物で、ジェノバの能力を使って作り出している。


FF7本編ではただ単にジェノバ細胞を埋め込まれた被験者とあったが、今作では設定が追加された。
ジェノバ・プロジェクトの一環で誕生したセフィロス由来のジェノバ細胞、通称S細胞を埋め込まれている。
セフィロスの因子を受け継いだことから、よりコピーとしての意味合いが強くなり、ソルジャー等ただ単にジェノバ細胞を埋め込まれた者達とは一線を画す存在となった。