FF2
世界を席捲した帝国に対抗するため、フィン王国やカシュオーン王国などによって組織された軍。
以前は国王が取り仕切っていたが、絶望的な戦況の中で重傷を負い、一人娘のヒルダ王女が名代として指揮を務める。
ゲーム開始時には城を奪われ、アルテアに本部を移していた。
- ちなみにこの際、ひとつの伝説が誕生している。
「反乱」は両者の力関係を皮肉ったものと考えるにしても、だからって頭から戦意を殺ぐ名前を付けるというのは如何なものか。
それだけヒルダにカリスマ的人気がついていたのか。
彼女目当てに参加する不真面目な輩はさぞ後が絶えなかったろう。
- このあたりの突っ込みに関してはこちらも参照のこと。
以降のFFシリーズ
主人公が反体制側に付いていると言うFFの伝統(?)はここから始まったと言えるかもしれない。
が、巨大な怪物とも言うべき組織によってことごとく壊滅することが多い。
- FF2…反乱軍
- FF4…バロンを抜ける
- FF6…リターナー
- FF7…アバランチ
- FF8…森のフクロウ
- FF9…盗賊団タンタラス
- FF10…エボン教に背く
- FF11…海猫党
- FF12…解放軍
- FF13…聖府に追われる、チーム・ノラ
- FF14…アラミゴ解放軍、ドマ反乱軍
- FF15…ニフルハイム帝国に抗戦
- FFT…異端者扱いされる(敵方の計らい)
- FFL…砂漠の月
FF4と9はちょっと違わないか?
- 主人公が「(ある意味)犯罪者」であるのは同じだと。
- 4の場合はバロンのやり方に疑問を覚えた事を切っ掛けとして、
「赤い翼」の指揮官解任・ミスト村への輸送任務でミスト村ごと殺されかける・カイポでは刺客を送られるといった形で巨大な組織に粛清されかけ、それを機に離反した。
4は反乱「軍」とは呼び難い。集団の規模が小さ過ぎる。
9に至っては一国のれっきとした下部組織(非公式だが)で、反体制ですらない。
- 4でバロンの離反者となった主人公がその後どう行動したかと言えば、
ダムシアンの王子と知己になりファブールの王に近づき……と、要するに他国の体制側に靡いていくのだ。- 4のクリスタルは多くは国家が保有しているのだから、そりゃそうするしか方法はないだろう。
- 上で反体制側とされてる主人公たちにしても、他勢力の体制側の支援を受けていない者は殆どいない。
- 6のリターナーは帝国にとっての反体制組織だが、フィガロがそこに加わったのは国の体制側の判断だ。
- その人物が体制か・反体制かなんて、どの組織に主観を置くかによってどうとでも変わるのである。
>巨大な怪物とも言うべき組織によってことごとく壊滅することが多い
その巨大な怪物とも言うべき組織も後にトップがいなくなり改善されるなり滅ぶなりすることが多い。
逆に敵側も赤壁の大敗をして甚大な被害をこうむることもある。
- 壊滅させられても生き残りがしぶとく活動する。反乱軍とはそういうものだ。
- 逆にわざと負けて調子に乗ったところで一気に大敗に追い込む様な戦術もある。
- 2のフィン城奪回後、皇帝が呼び出した竜巻で反乱軍側の町や住人が多く殺された事もこれに当たるだろう。
>主人公が反体制側に付いていると言うFFの伝統(?)はここから始まったと言えるかもしれない。
- FFどころか古今東西フィクションの王道。
- 弱小の勢力が強大な勢力に勝利する、という点にカタルシスを感じさせるのであり、主人公側が真逆の立場で初めから最後まで貫き通しても「弱い者イジメ」になってしまう。
- そう言うゲームもあるにはあるが(主人公or操作側が体制側で、反対勢力を駆逐する)、その手のある意味「外道」なゲームはこう言う「王道」があるからこそ成り立つんだよね。
- また、体制側ではないが悪役側(魔王軍など)になって勇者を倒して世界を滅ぼそうぜ!的なゲームも最近たまに見る。
- そう言うゲームもあるにはあるが(主人公or操作側が体制側で、反対勢力を駆逐する)、その手のある意味「外道」なゲームはこう言う「王道」があるからこそ成り立つんだよね。
DQをはじめとする古今東西フィクションでは、主人公の敵は魔王・魔族や帝王など世界や民の敵であって、主人公が世界を敵に回しているわけではない。
むしろ敵が強大な勢力であったとしても、大抵の国家や権力者は主人公の味方である。
- 「古今東西フィクション」というのはゲーム以外のものも含めているのではないかと。
- 反体制側についているFF主人公たちはある意味では犯罪者やお尋ね者である。
古今東西フィクションにおいては十分珍しい方であろう。- FF4のセシルに至っては序盤は体制派(バロン)のみならず、反体制派の一部からも目の敵にされる始末である。
地下組織やレジスタンス活動は題材としては一般的である。
フランスやポーランドなど、他国に占領された国にも作家や映画監督はいるのだから。
ついでに言うなら国家がやたらと少ないFF2の世界では、世界の敵はパラメキアである。
フィンの王女とカシュオーン王子、ミシディアの魔法使いたちが味方についている主人公が世界を敵に回しているとは思えない。
ディストとはもう崩壊してるし、他の町や村でも民衆は主人公に協力的(少なくとも好意的)である。
というかFF2の皇帝自体、DQで言うところの魔王みたいなものだ。
他作品の場合、FEだと主人公側は「解放軍」と称し、敵には「反乱軍」と呼ばれる事が多い。
これは敵側が強大な軍事力で支配する国々を主人公側がその支配下から解放していくためであり、敵側からすると反乱の一種と捉えているのでそう呼ぶのも納得できる。
- 漫画「魍魎戦記MADARA」では、夏凰翔(カオス)は後に金剛国を離反して「反乱軍」を結成するが、自分が亡国ホウライの皇子であるのにその錦の御旗を用いず「反乱軍」を名乗ったのは、自分が公言したように「一度滅んだ国を立て直して何が面白い」という意味と、金剛国を倒し「理想郷アガルタの王の座」に就く事に固執したためか。
反体制(レジスタンス)と名乗れば聞こえはよいが、見方を変えればテロリストである。
まあ、大概主人公側が所属しているので正当化は充分にされているのだが。
ただアバランチに関してはその仕出かした事件に対し、痛いところを指摘されたこともある。
- テロリストだったり、反乱軍だったり、賊軍だったり、裏切り者だったり、色々言い方はあるが体制側にしてみれば不穏分子でしかない。
- まぁ、この手のゲームでは上記のように大抵体制側が間違っているので最終的は反体制側が勝利して大円団、となるんだが。
- ちょっと捻くれ始めると「レジスタンスも体制側も壊滅、主人公チームのみで最後の決戦」になったり「体制側もレジスタンスもどっちもどっち、離反した主人公達が両組織と決戦」とかになったりする。
- 一応言っておくが、政治的目的を暴力によって達成しようとするのがテロリスト。
体制・反体制は関係ない。
FFTの骸旅団も、本人らにしてみれば「レジスタンス」であろう。
- アルガスに尋問されている捕虜は「平等な世界を築くために戦っている誇り高き勇者」と言っている。
…気持ちは分からんでもないがちょっと気取りすぎじゃないだろうか。
FF12の抵抗勢力の一般的な名称は「反帝国組織」。
アーシェやオンドールなど反帝国組織に組する人物は「解放軍」と名乗り、アルケイディア帝国側の人物は「反乱軍」と呼んでいる。
帝国に2年間囚われていたバッシュはアーシェ達が解放軍と名乗っていることを知らないため、ナルビナを脱獄して反帝国組織に接触するまでは「反乱軍」、それ以降は「解放軍」と呼んでいる。
- ⇒セリフ/【解放軍です】
- 12の解放軍は一つではない。
- アーシェ所属のラバナスタ軍は弱小勢力だが、ビュエルバ軍は一大組織。
- ヴェインは王位継承者のアーシェがビュエルバ軍と結託するのを怖れて離間策を仕掛けた。
FF14では、主人公は「暁」の一員として、また「光の戦士」として、アラミゴ解放軍、ドマ反乱軍双方に協力し、ガレマール帝国の支配からの解放戦争に参戦する事になる。
- アラミゴ解放軍は、アラミゴ解放を達成し正式に国軍に昇格した後も「アラミゴ解放軍」の呼称を引き継いでいる。
これは、解放の喜びと自由の大切さを忘れないようにするためとのこと。
そういえば、昔のフィクションの王道のひとつである「主人公は実は王族でした」という展開はないな。
というか、はなから王族なのも、FF15が初めて?
- 「全員主人公」を掲げてる作品があるので、フィガロ兄弟とガーネットが「最初から王族主人公」に該当しないこともない。
あとは王政でこそないがゲーム開始時点で国家元首をやってるもう一人の主人公もいる。プレイヤーと主人公にその立場が明かされるのはゲーム終盤に進んでから、という意味では「実は王族」展開をかなり変則的にひねった存在と言えるかもしれない。
ドラマ「勇者ヨシヒコ」のFFパロディ回では、FFっぽいキャラが反乱軍を名乗っていた。
どうやらドラクエ派の人々にとっても「FF=反乱軍」というイメージは強いらしい。