設定/【アバランチ】

Last-modified: 2024-04-05 (金) 23:05:28

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FF7

七番街スラムの酒場「セブンスヘブン」の地下を拠点とする、過激派の反神羅組織。いわゆるエコテロリスト。
リーダーはバレットで、彼らの壱番魔晄炉爆破テロからゲームが始まる。
その後、伍番魔晄炉にも爆弾をセットしていたが結果は不明。
クラウドを引き上げようとする二人の背後で爆発が起きているし、どちらかといえばその時の振動で振り落とされているようにも見える。
七番街プレート落下もアバランチの仕業と報道されるが、実際は壱番魔晄炉の報復として、アバランチの拠点とされていた七番街スラムを狙い、神羅が実行したものである。

バレットがBCFF7時代のアバランチの思想に感銘を受けその名を付けたものであり、BCFF7時代のアバランチとは別物。
が、コスモキャニオンから生まれた星命学という考え方を元に、星の生命である魔晄を吸い上げ電気エネルギーとして供給・消費する神羅を批判し、過激テロを行うという点は共通している。
ちなみに「アバランチ」とは「雪崩」や「突然襲いかかってくるもの」等を意味する。

  • FF7Rでは活動方針で揉めて分派になったという設定の為、BCのアバランチは本家として存在しているのかもしれない。

ゲーム内でメンバーとして登場するのは、バレット、ティファビッグス、ウェッジジェシーと、助っ人として雇われたクラウドの6人で、活動の割りには小規模に見える。
ビッグス、ウェッジ、ジェシーの三人は七番街プレート落下により死亡。*1
バレット達はメンバーの死亡にショックを受けるが、アバランチの行った壱番魔晄炉の爆破テロも多くの無関係な人の犠牲を出していたため、星の命を守るためとはいえ正しい行為とは言い難く、後にリーブにもそのことを責められる


メンバーの大半が死んでもわりとあっさりしていたのは意外だった。
序盤はそこそこ存在感のあるキャラたちだったのに。

  • バレットは吠えて(泣き叫んで?)腕のガンを乱射している。ティファは茫然自失といった様子。
    これだけでも二人の悲しみは十分伝わったと思う。
    もっとも、クラウドはクールな性格の仮面のおかげか、あるいはさらわれたエアリスのこともあって悲しんでいる時間はないと考えてなのか、マリンの無事と居場所を直感してすぐに動き出しているが…。
    • バレット&ティファは十分悲しんでるし、クラウドも確かアルティマニアでは「ビッグス、ウェッジ、ジェシー……皆、死んでしまった。気のいい奴らだった。死ぬことはなかった……」的な感じでクラウドの心境が載ってるとこがあったはず。

活動の割りには小規模に見える。
よく考えればバレットの大将ぶりと神羅の執着ぶりはあまりにも幼稚に思えて仕方がない。

  • いやいやバレットが神羅に執着してなかったらおかしいでしょ。
  • 魔晄炉爆破の時にパスコード使う入口みたいなところでジェシーに話しかけると「このパスコードを手に入れるのに何人の仲間が犠牲になったか」って言ってたな

後にリーブにも責められる。
まぁ突っ込まれる大きな矛盾である。

  • 神羅に妻や左腕を含めあらゆる物を奪われたバレットの執着を「幼稚」といえるなら、幼稚でないものなんてほとんどなくなるな。矛盾であるのは確かだが。
  • 掲げている思想はともあれ、バレットの目的は基本的に神羅への復讐(と、家族の平穏)。
    とった手段が穏やかとは言いがたいものであったのもある意味当然か。
  • 他の手段として考えられるのは人々に節電を呼びかけたり、魔晄反対のデモ活動をしたりなどが考えられる。
    プレジデントの台詞から武力での鎮圧がなされた模様。
    • 企業の利益のために村一つ平気でつぶすような組織に対しデモなどしたところでなんの効果も上がらぬだろう。せいぜい無視されるか武力で黙らされるのがオチ。
      相手が圧倒的武力を持つ以上、こちらも暴力的なやり方でもって対抗せねばという考えに至るのはある意味、必然。
    • 爆破テロ以前にチラシ配り等をしていたという話題はティファから聞ける(リメイク前も後もそういう会話があるため)
  • 魔晄エネルギーの正体、神羅の規模などFF7の世界は開始時点で結構詰んでおり、上記のまともな手段でどうこうなる状態ではないので外道に走ることは必要であると言える。
  • バレットの一番の問題点は復讐心やその理由ではなく、
    復讐という目的のためのテロという手段を、"星を救うため"と(決して嘘ではないが)正当化してることに尽きるだろう。
    途中から本人も、"星を救うためなんてのはただのキレイゴトで、本当は復讐したいだけなんだよ!"と認めることで、彼自身の後ろめたさも氷解し、次第に本当に彼の目的が"星を救う"方向にシフトしていく。
    復讐心を真っ向から認めれず、ひた隠して聞こえの良い建前を振りかざして自身を正当化していた様は、確かに幼稚という非難を受けても仕方がないものといえるだろう。
    それゆえに、自身の正当化を克服してからの彼の精神的成長は目を見張るものがあるわけだが。

「ゼノギアス」の過去話では、発電施設への爆破テロを起こす反政府組織に「ラヴィーネ」という名が冠されている。独語で「雪崩」という意味を持つ事から、FF7へのリスペクトは明らか。


主人公が反権力的な組織に属しているというのは、FFシリーズでは多く存在する設定ではあるが、その多くが「権力側が絶対悪であり、それに反抗する組織は虐げられた人々を解放する救世主的存在だ」というスタンスで描かれており、このように負の側面も存在するという事をキッチリと表現したのはこれが唯一ではないだろうか。


アルティマニアΩではバレットが憧れた「アバランチ」のことが記されているが、彼らの末路は、ソルジャーやタークスを駆使した神羅の地道な駆逐活動によって次第に弱体化し、内部分裂を経て、事実上の解散。
バレットは、このアバランチが派手に活動していた頃に憧れたのだろう。
しかし神羅の重役の顔ぶれを見ていると、地道な駆逐活動なんていう地味なものをハイデッカーやスカーレットができるとは思えない。
プレジデントが直接指揮して、あるいはリーブがミッドガルを守るために地道な作戦を行ったのだろうか?

  • ちなみにINT版等に付属している開発中バージョンの映像にはバレット以前のリーダーが殺されたため抗争が勃発した云々の説明がされている。

FF7R

後々のコスモキャニオンでの会話や、BC等の設定が盛り込まれ、プレジデントを以前狙っていた、とか、意見が分かれた結果バレット達が分派であること等が言及されている。
活動方針の違いにより様々な分派が乱立しているが、作戦の際には協力して行動することもあるらしい。
急進派のバレットらを追放した一方で、神羅の施設に突入可能なレベルの戦力を保持しているなど裏がありそうな雰囲気だが分作一作目ではそこまで語られることはない。


バレット達分派と本家は普段は仲が悪いらしいが、七番街の基地(七六分室、七番街の六番目の基地?)内でウェッジを助けたり終盤ウェッジに説得され神羅ビルにクラウド達を助けに来てくれたりと壊滅的に悪い訳ではない様子。

  • 街道の命名法則から見るに七番街と六番街の境界に設置されている基地、という意味かも。

ハイデッカーの策により魔晄炉爆破、プレート破壊の罪を押し付けられウータイと共謀していることにされてしまった。
これは星の命を大事にするということが建前扱いされているということでありバレットも憤慨していた。

  • とはいえ、ビッグスが本家とウータイは協力関係にある疑惑を話しているため当たらずしも遠からずなのかもしれない。
  • プレート破壊と共謀云々はともかく他2つは事実無根でもない。
    • リメイクではジェシーの用意した爆薬ではリメイク前とは違って完全に破壊は出来てない。
      (描写的に魔晄炉を止めれたかどうかも怪しい規模の爆破)
      完全に破壊したのは神羅側なので事実無根……とは言いがたいが近いのは確かかと
  • インターミッションではバレットは「俺達は誰の手先でもない!」と怒っておりウータイと共謀したことよりウータイの手先扱い=誰かのあやつり人形としてテロを起こした扱いにされたことが不服だった模様。

バレット分派のメンバーはお馴染みの5+1人のほか、フィン、アル、ネリーというメンバーがいたことが語られる。
名前は出ないが機械塔の戦いに参加した戦闘員もメンバーか。
また伍番街スラムにも協力者がおり、伍番魔晄炉爆破後にビッグスの安否を心配している。

  • バレット分派の構成員は、普段は各人とも自警団員もしくは技術者として七番街スラムに溶け込んでいる。
    原作ではバレット共々スラムの住人から危険人物として目されていたが、本作ではアバランチこそ忌避されてはいるものの、各構成員は住人の幅広い信頼を築いている。

物語最終盤、アバランチの協力者になんとドミノ市長がいたことが明らかに。
クラウド達がすんなり潜入できたのはある程度は彼のおかげ。
納得できる人選である上に、「大企業の本社ビルにしてはセキュリティが甘い」というツッコミへの一つの答えにもなっている。


インターミッションでは本家アバランチのメンバーが登場。
ナヨビリー・ボーポルコの3人と協力者としてジージェがいる。
ウータイ暫定政府と密かに繋がっており、ウータイの刺客ユフィソノンの活動を支援している。
ハイデッカーのでっち上げは、当たらずしも遠からずだったわけである。
とはいえ、彼らの目的は市民の生活を守り、なおかつ神羅の支配体制から脱却することのため、分家であるバレット達のテロ活動に対しては否定的。
七番街に隠れ家があったのもバレット達を監視する目的もあったようだ。
ソノンは彼らがミッドガルを完全に敵視しているウータイ暫定政府と接触した理由を「分家と接触されると困るから」「後々に敵対する可能性があるため、個人的なつながりを作ることで衝突を避けるため」と予想している。

  • 良識的で善良な者ばかりなのだが、貧富の差や神羅の独裁を変える気概はあるが、今の市民の生活=魔晄炉に頼った生活を変えるつもりはない連中である。
    アバランチの本来の目的が完全に形骸化しており、神羅に復讐したいバレットはともかく、ジェシーのように魔晄炉の影響からアバランチに所属した者たちが離脱するのはある意味当然の流れであろう。
  • かなり穿った見方をすれば、本家の協力者が市長なのだから、ミッドガルのトップを神羅から市長にすげ替えたいだけという怪しい集団にも見えてくる。
  • 七番街スラムの拠点はビッグスの家の向かい。ジェシー達がすぐそこで駄弁ってたりするが気付いてるのかどうかは不明。
  • 七番街スラムの4人は本家の中でも別動隊の様子。FF7R本編の七六分室を急襲した本家の部隊との関係性を含む、アバランチの全体像などはまだ見えていない。

FF7R2

前作終盤で本家アバランチによる神羅ビル襲撃事件のことがウェッジの末路と共に少し語られる。
プレジデント神羅暗殺任務を請け負っていたが、失敗。
その際にはナヨたちも参加していたが、その時の凄惨な光景からすっかり反神羅活動への参加の意思を失ってしまった。

  • なお、その時の部隊名や隊長としてECのマットルティアの名前がでている。
  • 襲撃部隊壊滅の原因となったのはフィーラーかモンスターか、それとも警備兵か。

なお、本家には否定された分派のテロ活動だが、サイドジュノンなどにはその行為に感銘を受けている者がおり意外と効果があったことがわかる。

BCFF7

星命学発祥の地であるコスモキャニオンを本拠地とする、過激派の反神羅組織の一つ。
本編時よりも人数が多く大規模で、リーダーはエルフェ*2
反神羅組織ではあるが、父親であるプレジデント神羅の失脚を狙い、ルーファウスが資金提供を行っていた。
フヒトに改造を受けた、レイブンと呼ばれるソルジャーに匹敵する強さを持つ兵士を戦力として持つが、改造自体は神羅が行ってきたものと同じく非人道的なものである。
ゲーム内でメンバーとして登場するのは、エルフェ、シアーズフヒトチェルシー、その他レイブンティアスカイニュー、ケイノス等など。
後にDCFF7でも登場するシャルアも所属していた。

CCFF7

星命学を信仰する大規模な反神羅組織がいる、とモブとの会話の中で組織名が登場するのみ。
アバランチとの戦いで犠牲になったソルジャー2のことがD.M.Wで出てくるが、
ゲーム中でアバランチとの戦いが直接描かれることはない。

  • 上記の人物は、「やっていることは殺し合いだ」とアバランチを批判している。
    アバランチの活動は同じ反神羅組織にも良く思われていないようだ。

ミッション「盗まれた神羅兵器」はアバランチに強奪された兵器?を破壊する、という設定になっている。
が、残念ながらエンカウントするのはメカやだけで、アバランチ兵は登場しない。

FFRK

バレットティファのジョブ。


*1 DCFF7において、WRO副長の兄が反神羅組織に所属・七番街プレート落下で死亡したとされているが、反神羅組織がアバランチであるか、また本編に登場したキャラであるかは不明
*2 正体はタークス主任ヴェルドの娘フェリシアなのだが、カーム誤爆事件で記憶を失ってエルフェと名乗る。神羅屋敷でマテリア融合実験の被験体にされていたところをアバランチに拾われ、それに恩義を感じてアバランチに所属。