・ユグドラシル
進行内容
アシェラの兄ユグナスの姿は、
呪いでリフキン族へと変わり果てていた。
そんな彼は、開拓者へ語りかける。
世界樹ユグドラシル。
そして、ウルブカの危機を……。
- アドゥリン城前へ行くとイベント。
しかも、床から起きることもできぬ有様!
The Keeper : これでは議会はおろか、
開拓事業など……
Hildebert : アシェラ殿、
説明はしていただけるんでしょうな?
Svenja : アシェラ……。
ユグナスは重い病なのですか?
もし、そうならば我々に治癒を任せて……。
Arciela : スヴェンヤさま……。
Hildebert : であるなら尚のこと。
国政を任せるわけにはいきませんな。
Hildebert : すぐにでも退任して
あとはアシェラさまと我らが……。
Chero-Machero : ちょ、ちょっと待ってよ!
なんで、そうなるのさ!
Hildebert : 当然だと思うが?
Chero-Machero : 勝手に決めるなよ!
Chero-Machero : な、すぐに治るんだろ? な?
Arciela : !?
Chero-Machero : な、なんの音?
今の……。
Chero-Machero : なんか、聞こえたよね、今!
Arciela : まさか、もう……言葉も。
(横たわったマネキンが寝返り、こちらを向く。)
Grennith : くっ……。
Chero-Machero : え!?
マネキン?
Gratzigg : それと……リフキン?
いや、人形……か。
Arciela : あに……さま?
……!?
Chero-Machero : ……え?
ま、まさか、こ、こいつが……。
Hildebert : ユグナス殿、だと?
この姿はまるでリフキン族そのものではないか!
The Keeper : 呪いだ……。
The Keeper : 初代王の言い伝えを
無視するからだ……。
The Keeper : なんと恐ろしい……。
Arciela : あにさま……。
Svenja : これは……
いつから、このようなことに?
Arciela : 中の国に、
開拓者募集を始めた頃から、です。
Arciela : 「疲れた」と、
寝込むことが多くなっていて……。
Arciela : 先日、
兄上にお会いしたときは、それでもまだ
言葉は交わせていたのですが……。
Svenja : 初代王の呪い……
まさか本当にそのようなことが……。
Hildebert : ありえないことではありませんぞ。
Hildebert : 初代王の威光が
薄れつつあった、大遠征の時代。
Hildebert : その頃の領主の枕元に
初代王の霊が現れ、これ以上の開拓を行わないよう、
領主を諌めたと伝えられています。
Hildebert : そのときには、
アドゥリンの都にも様々な凶事が起こったとか。
Hildebert : 遠征は直ちに中止され、
時の領主は街の地下に初代王の墓所を
新たに造って、念入りに王の御霊を弔ったそうです。
Hildebert : その結果、
ようやく初代王の霊は現れなくなった、とか。
これは歴史書にも書かれている事実です。
Svenja : 呪いならば、
解呪できるかもしれません。
Svenja : 誰か、試してみたことは?
Svenja : わたしに、解呪をやらせてください。
スヴェンヤは、カーズナを唱えた。
何も効果を発揮しなかった!
Svenja : これは……
よほど強力な呪いなのか。
それとも……。
Gratzigg : やはり、
ウルブカの大地には
踏み入ってはいかんのだ!
Gratzigg : 初代王のご遺志に背いてはならん!
Ikhi Askamot : 人は森を傷つける。
だから森の怒りを買う。
Arciela : では、どうあっても
人間と森は相容れないというのですか……。
Arciela : わたしたちは、
互いに滅ぼしあうことしかできないと……。
ロスレーシャの実が淡く緑色に光り輝いている。
??? : 『わたしの声が聞こえるかい、
[Your Name]……?』
[Your Name]の頭の中にどこからか声が聞こえてくる。
??? : 『わたしの名は、
ユグナス・S・アドゥリン。』
??? : 『君の傍らにいるアシェラの兄だ。』
Arciela : [Your Name]……?
Ygnas : 『単刀直入に言おう。』
Ygnas : 『[Your Name]……。』
Ygnas : 『開拓を止めてはならない。』
Arciela : どうしたの、[Your Name]?
Arciela : えっ? 声?
わたしは何も聞こえない、けど……。
Ygnas : 『わたしの呪いを
解く必要はない……[Your Name]。』
Arciela : えっ。あにさまの声が!?
Arciela : …………。
Arciela : ……まさか。
[Your Name]、覚えてる?
リフキン族の女王ロスレーシャの言葉……。
覚えてる
覚えていない
どんな言葉?
王に……訊いて……
王女に……訊いて……
Arciela : そう、それ!
Arciela : 王に聞けって言ってたでしょう?
あれって……。
王っていうのは、
あの一族の王ってことじゃなくて……。
Arciela : リフキン族と化してしまった
あにさまのことなんじゃ……。
Svenja : アシェラ……。
あなた、さっきから何を言っているの?
その開拓者がどうかしたのですか?
Arciela : [Your Name]は、
兄の言葉がわかるって。
Arciela : ねえ、[Your Name]。
いったい、あにさまは何て言っているの?
Ygnas : 『呪いを解く必要はない。』
Ygnas : 『わたしの言葉が聞こえるなら、
中の国の冒険者よ……
おまえにわたしが知りえたことを伝えよう。』
Ygnas : 『今のわたしは、
「世界樹ユグドラシル」の一部と化しているのだ。』
Ygnas : 『[Your Name]よ……
ユグドラシルの力が衰えつつある……。』
Ygnas : 『大陸の大地の奥深く
地下の彼方で異変が起こっている。
闇の力が湧き出している。』
Ygnas : 『その力が
ユグドラシルを蝕みつつあるのだ。』
Ygnas : 『異変の原因を突き止めるのだ、
[Your Name]よ……。』
Ygnas : 『もし、ユグドラシルが
闇の力に呑まれるようなことあれば……。』
Ygnas : 『ウルブカの地に
生きる者たち全てに災いが降りかかるだろう……。』
Arciela : どうしたの、
[Your Name]……。
そんな青い顔をして……。
Arciela : いったい、兄から何を聞いたの!?
Arciela : ねえ、[Your Name]!
返事をして!
Hildebert : なに?
それを持てばユグナスの声が聞こえるというのか。
そのような怪しげな木の実でそんな……
Svenja : 疑っても仕方ありませんよ。
ここは彼の言うとおり、我々も
試してみればわかることです。
Svenja : [Your Name]……でしたね。
お借りしても?
Gratzigg : ええい、バカにしおって!
ユグナス殿の声など聞こえぬではないか!
Svenja : ここにいる誰も
聞くことはかないませんでしたね……。
Svenja : ですが、彼が
この場でそのような嘘つく理由が。
Gratzigg : ふん、理由などどうにでも……!
Arciela : [Your Name]。
わたしにも試させてください。
Svenja : アシェラ。
Arciela : ……聞こえる。
Arciela : あにさまの声……確かに。
Melvien : ほぉ、これはおも……
いやいや、興味深い。
Arciela : ええ……ええ。
……あにさま、なぜそんな……?
Chero-Machero : な、なあ、アシェラ……?
そのユグナスはなんていってんだい?
Arciela : 同じです。
「呪いを解く必要はない」と……。
Gratzigg : ううむ。
Svenja : なぜ、この2人だけが。
Vortimere : ……埒があきませんな。
状況だけでみればこれは国政として
見過ごすわけにはいかないと判断しますが?
Hildebert : う、うむ。
そうだな、ヴォルティミア。
Vortimere : 早急な解決が必要かと。
当の本人の言質ではないですしね。
ユグナス殿の呪いを解くのが先決でしょう。
Arciela : で、でも……。
あにさまは、呪いを解くな……と。
Vortimere : いいですか、アシェラ姫。
言葉を聴いたというのは、あなたと
そこの開拓者の2人のみ……。
Vortimere : 無礼を承知で申し上げれば
口裏を合わせたとも言えなくはないのです。
Arciela : そ、そんなことはっ……!
Vortimere : ええ、わかっております。
わたしもそんな風に言いたいわけではありません。
Vortimere : ですが、ここにいる
皆は少なからず同意見でしょう。
Vortimere : その点については
あなたも少しはそう感じておられるのでは?
Vortimere : それに、人の姿に
戻ることに問題があるとは思えません。
それとも、一生このままの姿を望むと……?
Arciela : いいえ、それは……。
Vortimere : けっこう。
では、遠征してる「彼女」を召喚します。
それですべてが解決しますよ。
Melvien : 遠征?
ああ、無慈……おっと、いけない。
これはまた興味深いね。
Vortimere : ではみなさま、後日またここで。