・同盟の軋轢
進行内容
開拓で沸くアドゥリンとは違う
裏の顔を垣間見た、開拓者。
推進派と反対派の溝は深いようだ。
アシェラの様子も気になるが
彼女は大丈夫だろうか……?
- ララ水道(M-6)のYeggha Dolashiに話しかける。
関係者以外の立ち入りを禁じている。
お引き取り願おう。
Arciela : その者は、わたしの連れです。
通してあげてください。
Yeggha Dolashi : これは若姫さま……!
あなたさまのお連れとは知らず、ご無礼を。
Yeggha Dolashi : さあ、どうぞ。
決闘場の中へお進みください。
Gratzigg : では、双方ともに
引く気はないのだな?
Mufeh Hajrrha : 当然!
間違っているのは、こいつのほうだからね!
Alaixion : 言いがかりもはなはだしいな!
同盟の絆を軽んじる輩め!
Mufeh Hajrrha : そらっ!
Alaixion : くぅっ……!
Mufeh Hajrrha : これ、耐えられる?
Arciela : くっ……!
Melvien : ははっ、これは凄いな。
Mufeh Hajrrha : こいつで終わりさー!!
Alaixion : 2度も食らうかよ!
Alaixion : 我が魔導の力、舐めるなっ!
Alaixion : ウォラァアァァァアーーッ!!!
Mufeh Hajrrha : うぎぃっ!?
Mufeh Hajrrha : ガハッ……!?
Alaixion : はっ、どうしたよ。
辛そうじゃないか、そんなもんか……?
Mufeh Hajrrha : はん、その言葉……。
そっくりあんたに返してやるよ……!
Gratzigg : 一見するとアレクシオンが
優勢だが……初撃のファイラIIのダメージは
ルーンでの半減ができていなかった。
Gratzigg : ああ見えて奴自身、
相当のダメージを受けているはずだ。
Melvien : ふむ……。
これは次で決まりそうだね。
Arciela : ……だ、め……。
Mufeh Hajrrha : はぁ……。
私の信念は、揺るがないよ……!
Alaixion : 新時代の鉄槌を……!
Arciela : やめて! やめてください!
Mufeh Hajrrha : これは……若姫さま。
Alaixion : 邪魔をしないでいただこう!
これは正式な決闘だ!
Arciela : そんな……。
Gratzigg : 残念ながら、
その通りです、アシェラ殿。
Gratzigg : これは、両者ともに
遺恨を残さぬことを誓った上の、
正式の決闘です。
Arciela : な、なぜ、このようなことに……。
Mufeh Hajrrha : この男が
道に外れることを言うからだよ。
Mufeh Hajrrha : 我らが祖は、
風の声を聞き、水の流れを読み、
大地のことわりを知り、
しかる後に大陸より撤退した。
Mufeh Hajrrha : 初代王の遺志もあって!
Mufeh Hajrrha : これは、現当主の
イキ・アスカモット様も認められているところだよ。
Mufeh Hajrrha : ところが、こいつら
INV.ワークスの連中ときたら、どうだ!
Alaixion : ふっ、負け犬の遠吠えか。
Mufeh Hajrrha : なんだってぇ?
Alaixion : なぁにが自然の声だ。
おまえたちは森が怖いだけだろうが。
アムチュチュ様の今度の発明品は画期的だぞ?
あれが実現すれば、畑の収穫は倍になる!
Mufeh Hajrrha : 大地のことわりに反した
得体の知れないしろもんなんてねぇ……
Mufeh Hajrrha : むしずが走るよ!
Alaixion : じゃあ、街の連中が
飢えてもいいってのかよ!
Alaixion : てめぇだって、
この大陸の上には飛空艇が
飛べないことを知ってるハズだ。
Alaixion : 船だけの貿易じゃあ、
限界があるんだよ!
Arciela : やめてください!
Gratzigg : ご覧のとおりだ、アシェラ殿。
互いに譲れぬものがある以上、仕方ない。
Gratzigg : それともアシェラ殿は、
互いの家名を掛けて、都を割るような
戦いが起こることをお望みか?
Arciela : いいえ、いいえ……。
Arciela : でも、
ムフェ・ハジュラ、アレクシオン。
Arciela : あなたたちは、
こんな決闘が無意味だと知っているはずです。
Arciela : 開拓に関わることは、
同盟の盟主たちが集まる議会にて決める、と。
Arciela : どちらが勝っても、
その結果に開拓の是非が左右されることは
ありえません!
Arciela : だから……どうか、
お二人ともこの場は収めてください……。
Mufeh Hajrrha : 姫さま……。
あたしたちは……
ただ、森を護りたいだけさ……。
Mufeh Hajrrha : 初代王の願いを。
Mufeh Hajrrha : 姫さまだって、
よく言ってるじゃんか。
森を壊すような開拓はよくないって。
Alaixion : 十二家のうち、
反対しているのはわずか四家にすぎん。
開拓推進はアドゥリンの大勢だぞ。
Mufeh Hajrrha : うっさい!
Mufeh Hajrrha : じゃあ、聞くけどさ。
開拓の再開を言い出した当のユグナスが、
議会に出てこないのは、どうしてなんだい!
Alaixion : う……。
そ、それは……。
Mufeh Hajrrha : 街じゃあ、もう噂になってるよ。
Alaixion : うわさだと?
Mufeh Hajrrha : アドゥリン家の若さまは、
最近じゃ森の怒りを感じて
怯えて引っ込んでるんだってさ……。
Alaixion : し、失礼なことを言うな!
Alaixion : ユグナス様は、
偉大なる初代王の所縁ある御方だぞ。
Alaixion : 建国の礎となった王のな!
魔の大地に踏み込み、この国の基礎を作った
王の血を引いている方だ。
Alaixion : 臆病者呼ばわりは許さん!
Alaixion : そうでしょう、若姫さま。
あなたも賛同してくださるはずだ!
Alaixion : ……姫さま?
Mufeh Hajrrha : ハッ!
だったら、次の議会には
ぜひ出てきて欲しいものだね!
Mufeh Hajrrha : ねぇ、姫さま。
どうなんですか、そこんとこ。
Arciela : それは……。
Mufeh Hajrrha : 街の噂どおりだったら、
開拓中止ですよね?
Alaixion : そんなわけなかろう!
Arciela : つ、次の議会には……。
なんとかします。なんとかしますから……。
兄には伝えて……おきます。
Arciela : とにかく、この件で
アドゥリンの民同士が血を流すのは
間違っています。
Arciela : だから、どうか……
この場は収めてください。
お願いします。
(別のミスラが耳打ちをする。)
Mufeh Hajrrha : わかったよ……。
ここはアシェラさまの顔を立てて、
引くことにする。
Alaixion : これは礼に則った決闘だぞ!
Mufeh Hajrrha : 負けを認めるって言ってんだよ。
Mufeh Hajrrha : それでいいや。
Alaixion : ……?
Gratzigg : では、この決闘の勝者は
アレクシオンだ。
以後、ふたりはこの件では争わないように!
Mufeh Hajrrha : はいはい。
Mufeh Hajrrha : アシェラさま、
本当に、次の議会には
ユグナス殿は出てくるんですね?
Arciela : は……い。
Mufeh Hajrrha : わかりました。
イキ・アスカモット様も、
きっと楽しみにしてますよ……。
Gratzigg : 決闘は終わりだ!
解散! みな、さっさと立ち去るように!