アドゥリンの魔境/精霊

Last-modified: 2013-11-05 (火) 18:26:17

・精霊
進行内容
 事情を伺っている間に、
 再びナイリーヌが家を抜け出してしまった。
 いま彼女が持つという奇石。
 その石が此度の奇行の原因なのだろうか……?
 急ぎ、森を探そう。
 かなり奥地にいるかもしれない。


  1. 東アドゥリンのDoor: Boarding Houseを調べる。
     
    Pollimio : ああ……
     いったい、どうしてこんなことに。
    Cassard : おやおや、
     穢れ祓いに失敗しておきながら、
     まだ似たようなことを言いますかな?
    Cassard : これは
     禁じられた開拓を進めたための森の呪いです。
     間違いない。
    Ingrid : 呪いにかかったのが
     開拓を進めたため、という点は同意しますが、
     原因は全く違いますね。
    Ingrid : まったく何を診ているのやら……。
     これは、我々の開拓を邪魔しようと企む
     邪悪の陰謀に違いない。
    Ingrid : わたしの見立てでは、
     魔女の呪い、かと。
    Cassard : はっ! 魔女だと?
     災いを振り撒くために魔法を使う輩のことか?
     そんなものがどこにいる?
    Ingrid : いるではないですか。
     我々もよく知っているはず。
    Ingrid : 俗世に恨みを抱き、事あるごとに
     悪意によって我らに災いをなそうとする輩……。
     ウルブカのお邪魔虫な虫けらたちがいるでしょう?
    Cassard : まさか、
     そなたは、この件をあの者たちの仕業だと?
     ハッ! ばかばかしい!
    Cassard : あなたたちエクソシストは、
     あの者らにいつもいいように
     引っ掻き回されているから、
     そんな妄想を抱くのだ!
    Ingrid : 聞き捨てなりませんね。
    Ingrid : エクソシストを
     馬鹿にするということは、我らが長、
     ヴォルティミア様をないがしろにする
     ということですが、それでよろしいか?
    Arciela : またこんなところで諍いを……
     そんな場合じゃないのに……。
     
    どうする?
     アシェラをなだめる
     黙らせようか?
     
    「黙らせようか?」
    Arciela : ううん、ダメ。
     それじゃあ、火に油。収拾がつかなくなっちゃう。
     わたしたちは冷静にならなきゃ。
    Arciela : でも、こんな諍い、
     黙って見ていられない。
     止めなきゃ、[Your Name]!
    Cassard : な、なんだね、君は!
    Ingrid : また、
     あなたなの……中の国の冒険者。
     それと……アシェラ姫……。
    Arciela : お願いですから、
     無益な諍いはやめてください。
     いったい、これはどういうことなのですか?
    Ingrid : どうもこうもないわ。
     この一件は、呪いよ。
    Arciela : ちょ、ちょっと待ってください。
     その前に、ポリミオさんに話を聞かないと。
    Arciela : あの……
     娘さんのナイリーヌさんに何が起こったのですか?
     詳しく教えていただけませんか。
    Pollimio : あ、は、はい。
     といっても、わたしどもにも
     何がどうなっているのやら。
    Pollimio : PCK.ワークスで
     お話しした通りなのですが、
     ここ最近の娘の行動がおかしいのです。
    Pollimio : 夜な夜な外を徘徊したがり、
     放っておくと街の外にまで出ていこうとする。
     まるで何かに操られているかのようなのです。
    Ingrid : だから、呪いだと言っている。
    Cassard : 然り。何度も言わせるな。
    Pollimio : す、すみません……。
    Arciela : あの……。
     ちょっと待ってください。
     続きをお願いします。
    Pollimio : これ以上のことは……。
    Pollimio : 最近では、話しかけても、
     とにかく1日中ぼうっとしているような感じで。
    Pollimio : 時折、誰もいないほうに向かって、
     聞いたこともない言葉で話しだしたり。
     夜中に起き上がってはどこかに行こうとしたりと……。
     そんな感じなのです。
    Pollimio : 今回は、
     うっかりわたしどもが目を離した隙に、
     家どころか街の外まで出ようとしたみたいで……
    Pollimio : ビバック駐在の方が
     連れて帰ってくれなければどうなっていたか……。
    Arciela : ナイリーヌさんは?
    Pollimio : 今は隣で寝ております。
    Arciela : そうですか……。
    Arciela : それで……
     あなたたちは、ナイリーヌさんは呪いにかかっている、
     というのですね?
    Arciela : そして、イングリッドさんは
     何か心当たりがあるようでしたが……。
    Ingrid : ええ。
     この呪いには、覚えがある。
    Ingrid : 中の国を旅していて
     知ったことですが……。悪霊に呪いをかけられ、
     日毎夜毎に街をさ迷う人間の話があるのです。
    Ingrid : その証拠に、彼の地では、
     毎年、悪霊たちに扮した人間の後を
     ふらふらと追ったあげく、
     お菓子を巻き上げられるという風習がある。
    Ingrid : あれは、
     過去に実際にあった事件が
     もとになっているのだと思うわ。
    Cassard : なんと奇妙な風習が。
     なぜ悪霊に菓子をふるまう必要があるのだ。
    Ingrid : あれは、
     悪霊に魅入られて魂が穢れた人間から、
     悪霊を祓う儀式が祭事化したもの……。
    Cassard : うぬぅ、そのようなことが……。
    Ingrid : ま、冗談ですけどね。
    Cassard : なに!?
    Ingrid : カサル殿、もう少し
     お勉強なさったほうがよろしいかと。
    Ingrid : わたしはウルブカの外の世界も
     充分に見聞してきているのですよ。
    Ingrid : 近年、中の国では
     いにしえの魔女との交霊に成功しました。
     ご存じ?
    Cassard : 闇百合の……魔女?
    Ingrid : その名前くらいは知っているようね。
     さすがに蝶騎士家でも、
     一目置かれているだけはあるわ。
    Ingrid : じゃあ……。
     森に潜んでいるあの者らが、
     闇百合の後継者と噂されてる件は?
    Cassard : ……信じられんことだ。
    Pollimio : あの者ら……
     複数なのですか、その者たちは?
    Ingrid : そう。
     この事件……間違いなく魔女による呪いです。
     ブラックソーン団によるものかと……。
    Pollimio : ブラックソーン団……。
    Ingrid : あの者らは、
     常に三人一組で行動する魔女たちだと
     言われているのですが……。
    Ingrid : 過去にも、何度も
     ウルブカの東の地で謎めいた実験を繰り返し、
     開拓の邪魔をしてきました。
    Ingrid : 我々エクソシストたちの
     追っ手を振り切り、森の奥へと逃げ延びては、
     また現れて厄介ごとを引き起こすという……
     まさに「災厄の魔女」。
    Ingrid : あなたの娘は、
     その魔女たちに呪いをかけられたのです!
    Arciela : それは違います!
    Arciela : 違う……と思います。
    Arciela : 確かに彼女らは
     災厄の魔女と呼ばれていますが、
     そのような恐ろしいことを
     する人たちではありません。
    Arciela : それに……。
     ナイリーヌさんの件については、
     こちらにいる[Your Name]さんが
     情報を得ています。
    Arciela : ですよね?
     話してもらえますか。
    Cassard : ほう?
     
    どうする?
     森の精霊の仕業かもしれないと説明する
     え、なんのこと?
     
    「え、なんのこと?」
    Arciela : ……知ってますよね?
     いまは、とぼけてる場合じゃないの。
     お願いだから、知ってることを説明して。
     
    「森の精霊の仕業かもしれないと説明する」
    Arciela : そうか、精霊に呼ばれて……。
     ということは……。
    Cassard : いやいやまさか、
     アシェラ殿までこんなたわごとを信じなさるか。
     そもそも、根拠はなんだね?
    Arciela : ……根拠はあると思います。
    Arciela : 実は……。
     入ったときから気づいていたのですが……。
     この家の中には精霊の気配があります。
    Arciela : 残り香みたいなものを……
     かすかに感じるのです。わたしは、彼らとは
     何度かの付き合いがありますから。
    Arciela : 詳しく調べてみないと
     確かなことは言えませんが、わたしは、
     [Your Name]の言うような
     可能性もあると思っています。
    Cassard : ハッ! 話になりませんな。
     よりによって精霊の残り香などと。
     これは、森の呪いですぞ!
    Cassard : ポリミオ殿は、
     開拓推進派の中でも重鎮。
     ゆえに、必要なのは、森の怒りを鎮めること。
    Cassard : わたしはこれより
     ウェーザースプーン家の屋敷へ戻り、
     祈祷の手配をする心積もりですぞ。
    Cassard : ポリミオ殿。
     我々にお任せを。
     イルドベール様も賛成してくださるでしょう。
    Cassard : ですから、
     娘さんの呪いを解いた際には、
     ぜひ我らの言葉を真摯にお聞きくださるよう……。
    Ingrid : 呪いを解ければ……ね。
     無理だと思うけど。
    Cassard : ……ふん。言っておるがよい。
     小娘どもの戯言には付き合ってられんわ。
    Cassard : 待ってるがよい。
     わたしの言い分が正しいことを証明してみせよう。
    Ingrid : 無駄なことを。
     たかが祈祷なぞで、魔女の呪いを
     解くことができるものか。
    Ingrid : 呪いを解く方法は唯一つ。
     災厄の魔女たちを討伐すること!
    Ingrid : いい、待ってなさい。
     わたしは、ヴォルティミア様と
     魔女の討伐計画を練るつもり。
    Ingrid : ウルブカのお邪魔虫たちを
     今度こそ根絶してやるわ!
     それで、この事件は解決する!
    Pollimio : なんということだ……。
     いったい、わたしは誰の言うことを
     信じればいいのか……。
    Arciela : [Your Name]……
     ロスレーシャの実に何か反応はある?
    ロスレーシャの実は何も反応がない……。
    Arciela : ということは、
     この件にリフキンたちは関係ないってことだよね。
    Arciela : じゃあ……
     カサルさんの推測は間違い……かな。
     森の呪いだったら、きっと何か反応あるはず。
    Arciela : わたしは、
     災厄の魔女たちも関係ないって思ってるから。
     これって、やっぱり
     [Your Name]の言うように……。
    Pollimio : アシェラさま……
     あの……娘を、どうか……。
    Arciela : もちろんです。
     それで、ひとつ確かめたいことが
     あるんですけど……。
    Arciela : ポリミオさん。
     この部屋の中には、
     ひと際強く精霊の気配を感じます。
    Arciela : 何か、
     最近新しく増えたモノってありますか?
     例えば……ウルブカの森から
     持ち帰ったような物とか。
    Pollimio : と、言われましても。
     開拓を推進する立場とはいえ、わたし自身が
     森に行ったことがあるわけではないですから……。
    Pollimio : ううむ……そういえば。
     少し前に、マーケットで
     「奇石」をひとつ手にいれましたな。
    Pollimio : ウルブカの奥で採掘されたもの、
     という触れ込みでして。わたしの知るかぎり、
     どんな宝石にも似てはいませんで。
    Pollimio : 奇妙な形をしていて、
     手のひらに余るほど大きく、赤いのに覗くと
     まるで太陽のように黄色く輝いておりました。
    Pollimio : 高い宝石には
     あまり興味がないのですが、
     珍しい岩とか奇妙な形をした木の枝や根とかを
     集めるのが趣味でしてね。
    Pollimio : 商売をしておりますと、
     そういった珍しい品には
     ついつい目が行くのですよ。
    Pollimio : このような趣味は、
     商人には多いのではないですかねぇ。
     奇石、奇岩、奇木の類を集めるような。
    Pollimio : あの岩も、大昔なら、
     神秘的な何かが宿ったものとして
     奉られそうな感じのものでしたな。
    Pollimio : まるで
     造化の神が作りたもうたような……。
     っと、神の名を出すのは、些か不謹慎ですかね……。
    Pollimio : そういえば……。
     娘が欲しいというので譲りましたが。
     今、思えば、娘がおかしくなったのは、
     ちょうどその頃からだったような……。
    Arciela : やはり……。
     それで、ナイリーヌさんにも
     直接お会いしてみたいのですが。
    Pollimio : わ、わかりました。
     娘の寝室は、この隣の部屋になります。
    Yanestra : あなた! またあの子が!
    Pollimio : 抜け出したか!
    Yanestra : 今見たら、
     部屋の窓が開いていて……
     あの子の姿がどこにも……。
    Pollimio : くっ。しまった!
     すぐに捜さねば……!
    Arciela : [Your Name]、
     わたしたちも捜しに!
    Arciela : [Your Name]、
     どこを捜したらいいかな。
     
    どこを捜す?
     街から出た先の森
     街の中
     タンスの中
     
    「タンスの中」
    Arciela : もう、ふざけないで!
     
    「街の中」
    Arciela : ひょっとして、
     追いつけるって思ってる?
    Arciela : そうだね、急ごう!
    Arciela : [Your Name]、
     たぶん……あの子たち……
     精霊にナイリーヌさんが悪いことをされる
     ことはないと思う。
    Arciela : でも、もし、
     森の中に入ってしまったら危ない。
    Arciela : ポリミオさん、
     街の中を捜すのはお願いします。
     わたしたちは森への出口のほうに
     向かってみますから。
    Arciela : 奥さんは、
     ここで動かないで待っていてください。
     何かあったら連絡を入れます。
    Yanestra : は、はい。
    Pollimio : わ、わかりました。
     
    Pollimio : 街中はひととおり
     あたってみましたが、娘の姿はどこにも……。
     ひょっとして、森に出てしまったんでしょうか。
    Pollimio : ああ、ナイリーヌ……。

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