アドゥリンの魔境/魔物にさらわれし姫君

Last-modified: 2014-02-18 (火) 05:46:21

・魔物にさらわれし姫君

進行内容
 アシェラが、モンスターに
 連れ去られたらしい!
 急いで森の中を探そう。


  1. 東アドゥリン・アドゥリン城門前のPloh Trishbahkに話しかける。
     
    Fremilla : あら……あなた!
    Fremilla : ………………誰だっけ?
    Fremilla : ええと、ほら。
     あなた、前に見たことあるわ……。
     待って待って。今思い出すから。
    Fremilla : ええとそう、
     中の国から来た開拓者で、最近
     大大活躍しちゃってる……
    Fremilla : [Your Name]さん?
    Fremilla : でしょ?
     ほら、覚えてた!
    Fremilla : っと。
     そんな場合じゃないんだった。
    Fremilla : ……ねぇ、
     まさかと思うけど……
     あなた、姫さまを見なかった?
    Fremilla : アシェラ姫さまのことよ、
     もちろん。もうわかってると思うけど。
    Fremilla : 見てないのね? そう……。
     困ったわ。また、森に行ってしまわれたのかしら。
     
    どうする?
     アシェラ姫の所在について聞いてみる
     なぜ森に?
     
    「アシェラ姫の所在について聞いてみる」
    Fremilla : えっ!?
     ちゃんと話を聞いていました!?
     捜してるのは、わたし!
    Fremilla : ちょっと、ちょっと
     あなた、たかがメイドの話だと
     軽く聞き流してませんよね……?
    Fremilla : ま、それはさておき……
     
    「なぜ森に?」
    Fremilla : それが……
     わたしにもわからないんですよ。
    Fremilla : むしろ、あなたのほうがご存じかと。
     だって姫さまは、あなたには
     心を開いているようですし。
     
    Fremilla : 明るく
     振る舞っていらっしゃいますけど、
     アシェラさまは今、大変な状況に
     置かれているんですよ。
    Fremilla : だって、
     実のお兄さまが「あんな」ですし。
    Fremilla : あんな……あんな。
    Fremilla : かわいい!
     やぁん、抱きしめたい! ぬいぐるみみたい!
    Fremilla : ……はっ!
     い、今のは聞かなかったことに。
     い・い・わ・ね?
    Fremilla : こほん。
     まあ、そういうわけですから、
     アシェラさまはお悩みなんです。
    Fremilla : さらに、最近はお城の中でさえ、
     推進派と反対派の家の方が出会うと、
     すぐに喧嘩を始めてしまいますし。
    Fremilla : だから、尚の事、
     お城にいるのが辛いのでしょうね。
     お心はわかるのですけれど……。
    Fremilla : あの頃もそうでした……。
     
    「どうする?」
     あの頃って?
     どの頃?
     
    「どの頃?」
    Fremilla : え、どの頃って
     それはその……もう、あの頃です!
     
    「あの頃って?」
    Fremilla : これは、姫さまの
     乳母をしていた母から聞いた話ですが。
     ユグナス様がまだご当主となる前のことです。
    Fremilla : 若くして聡明だったユグナス様は、
     まだ子ども子どもしていた頃から、
     お父様と、再開拓を行うべきかどうかで
     何度も口論なされていて……。
    Fremilla : 城内の雰囲気が
     とても険悪になっていた頃があったんです。
    Fremilla : アシェラさまはあのような
     勇ましい格好をしていらっしゃいますが、
     本当は争い事のお嫌いな性格……。
     感受性も豊かな方で。
    Fremilla : それゆえに、
     重苦しい空気に耐えられず、あるとき
     お城から森の中へと逃げ出してしまったんです。
    Fremilla : あの森は、
     成人もしていない子どもひとりが
     生きていけるような場所ではありません。
    Fremilla : 城からはすぐに捜索隊も出ました。
     ですが……姫さまの行方は知れず……。
    Fremilla : みながもうダメかと思って
     諦めかけていた一週間後……。
    Fremilla : 捜索隊のひとりが、
     開けた森の柔らかい草地の上で
     すやすやと眠っている姫さまを発見しました。
    Fremilla : そのとき、
     アシェラさまの周りには、
     まるで姫さまを守るかのように
     森の動物たちがぐるりと囲んでいたそうです。
    Fremilla : 捜索隊に気づいたその獣たちは、
     彼らに襲い掛かることもなく、一頭、また一頭と
     静かに森の奥へと消えていった、のですって。
    Fremilla : 不思議なことに
     一週間を経ていても
     姫さまはどこにも怪我らしき怪我もなく、
     飢えた様子もなく……。
    Fremilla : しかも、自分がどのように
     その一週間を過ごしていたのかの記憶も
     無くされていました。
    Fremilla : ただ、
     とある紋章が印された布の切れ端を
     大切そうに握りしめていたそうです。
     
    どうする?
     布の切れ端?
     紋章って?
     
    「紋章って?」
    Fremilla : 紋章?
     その当時、いたいけでキュートな少女だった
     わたしが知ってるとでも?
    Fremilla : ……。
     なんですか、その顔は失礼ですね。
     
    「布の切れ端?」
    Fremilla : そうです。
     
    Fremilla : その布の切れ端に印された
     紋章を見た十二名家の長老たちは、
     なんだかやたらと畏まった表情を
     みな浮かべていたのですって。
    Fremilla : イルドベール様などは、
     『彼がアドゥリンにその影を感じさせることが
     あろうとは……』なんてこと言ったのだそう。
    Fremilla : つまり、
     偉い方々がよく知っているような人が、
     きっと姫さまの傍に付いていたってことよね。
     まあ、そういうことがあったの。
    Fremilla : 帰ってきたアシェラさまは、
     前より元気になられていて……。
    Fremilla : 失踪する前までは、
     城に閉じこもりっきりだったけど、そのあとは
     街中でもよく見かけるようになったそうです。
    Fremilla : そうして……。
     ユグナス様が当主を継がれた頃からは、
     森にも出ていくようになりました。
    Fremilla : そんな姫さまを、
     森の獣たちも襲ったりはしなくて。
    Fremilla : 凶悪なはずのウルブカの地が、
     姫さまだけには優しい。
     何か不思議な力で守られているかのような。
     そんなふうに思えるのです。
    Fremilla : もっとも、
     それゆえに周りの人たちからは、
     怖れを込めた目で見られることも多くなり……。
    Fremilla : 「森に護られた魔女だ」
     などという噂まで立ったんです。
    Fremilla : ああ、アシェラさま!
    Fremilla : 決して……決して
     姫さまは恐ろしい方などではありませんのに。
     あんまりです!
    Fremilla : はあ。
     ……[Your Name]さんに
     当たっても仕方ないのですよね。ごめんなさい。
    Fremilla : なので、
     お城の中で見かけないときは、姫さまは
     森にいらっしゃるんじゃないかなって思います。
    Fremilla : あの……[Your Name]さん。
     もし森に行かれるならば、姫さまを見つけたら、
     連れて帰っていただけますか?
     
    どうする?
     わかった
     それはできない
     
    「わかった」
    Fremilla : かった。
     お願いしますね……。
     
    「それはできない」
    Fremilla : えっ? なぜ……。
    Fremilla : 姫さまにも
     ゆっくり安らげるときが必要?
     ひとりにしておくことも大事だと言うのですね。
    Fremilla : 確かに……そうかも。
     わたしなどよりも
     姫さまのことをわかっているのですね。
    Fremilla : さすが、
     たいそう信頼をおかれているだけある。
     
    Fremilla : では、
     できるかぎりで構いませんので、
     お願いしますね……。
    Fremilla : やはりこのような時ですから、
     少しでもお兄様の傍にいらしたほうが
     いいかなって、わたし思うんです。
    Fremilla : よろしく頼……。
    Fremilla : な、なにかしら?
    Volgoi : た、大変です!
     アシェラさまが!
    Ploh Trishbahk : どうした?
    Volgoi : アシェラさまが
     魔物に連れ去られました!
    Fremilla : な、
     な、な…………
    Fremilla : なんですってぇぇぇ!
     
    Ploh Trishbahk : アシェラさまが魔物に!
     急いで、森の中を探してください!

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オーグスト王と残されし剣魔物にさらわれし姫君金虎