火ヤク庫

Last-modified: 2021-10-27 (水) 03:53:17

2014年シーズンにおける東京ヤクルトスワローズ打線を指し、それ以降もヤクルトの代名詞として称されている。「セ界の火ヤク庫*1」とも。

 

得点力という意味では2015年以降は広島東洋カープの打線の方が上回っているが、山田を筆頭に川端・畠山・雄平・バレンティン・坂口・青木・村上といった好打者/強打者が並ぶため。

2014年の火ヤク庫

野手スタメン8人の平均打率は3割超え、投手までもが度々安打を放ち、大量リードしようが相手投手を炎上させ続ける様子から、他球団から「天災・災(ヤク)厄」「火だるまになりながら抱きついてくる」と呼ばれる程に恐れられた。

しかしチーム防御率はワースト1位でシーズン順位は最下位。投打で火ヤク庫と呼ぶに相応しい成績でシーズンを締めくくった。

2014年の火ヤク庫打線一例

4 山田 .324 29 89

6 森岡 .276 *2 31

5 川端 .305 10 69

7 バレ .301 31 69

8 雄平 .316 23 90

3 畠山 .310 17 79

9 飯原 .306 *4 29

2 中村 .298 *5 41

1 投手


その後の火ヤク庫

  • 2015年
    打撃部門のタイトルをヤクルトが独占、今浪隆博の代打打率、重要な局面でのジエンゴなど打線が爆発。さらに投手陣が奮闘したことで後半は首位をキープし、リーグ優勝を達成した。
    日本シリーズでは山田が3打席連続ホームランを放つなど全くいいところがなかったわけではないものの、ソフトバンク相手に1勝しかできず負けている。

2015 打撃タイトル
首位打者 川端慎吾 .336
最多本塁打 山田哲人 38本
最多打点 畠山和洋 105打点
最多盗塁 山田哲人 34盗塁
最高出塁 山田哲人 .416
最多安打 川端慎吾 195安打

  • 2018年
    青木が再加入を果たし、前年の貧打から一転、9回に限って下位打線でも控えでもヒットを打つ相手の抑え投手に襲いかかる火ヤク庫として復活し、特に中日が多くの被害に遭った。また「石山泰稚はヤクルト打線を相手にしないから抑えの成績が安定している」「ヤクルトは9回のみ打者全員が青木や山田やバレンティンになる」などと揶揄された。
  • 2019年
    開幕カードこそは貧打であったがそれ以降は先発・リリーフ問わず燃やし回っており、開幕2カード目にしてセ球団全てから火ヤク庫の被害を受けた投手が現れ感情が消失するという事態に見舞われた。
    しかしその勢いは長続きせず、不動のリードオフマン坂口が開幕三戦目に受けた死球の後遺症による成績不振に陥ったり、ここ一番での勝負強さに定評があった西浦が離脱したり、いわゆる「プチヤ戦病院」状態になって以降、深刻なタイムリー欠乏症に陥ってしまう。
    そのうえ、投手陣は依然安定した崩壊っぷりを見せていたため、交流戦前にはセ・リーグ最多連敗記録に並ぶ16連敗を喫してしまった。
    なお山田、バレンティン、村上の3人で30本トリオを達成したため、セ界の火ヤク庫としての体裁は何とか保った模様。
  • 2021年
    開幕から青木・内川・川端・西田らが新型コロナ陽性により自宅待機を余儀なくされ、新外国人のオスナ・サンタナの来日が遅れるという事態に陥ったものの、中村悠平の2番起用などの策や若手の起用が当たり、なんとか好調をキープ。その後メンバーが揃うと、主に下位チーム相手を中心に勝ち星を積む。後半戦になるにつれ、投手陣の覚醒・奮闘によりさらに首位との差を縮め、そして球審嶋田よそ見事件発生後、チームの結束力が高まったのかこの後13戦負けなしの9連勝を決めて阪神を抜き首位に躍り出し、そのまま逃げ切って6年ぶりのリーグ優勝となった。チーム全体の打点は600を超え、これは両リーグで唯一である。

2015 火ヤク庫打線一例(10月2日リーグ優勝決定試合時)

1(中)上田 .259 1本

2(三)川端 337 8本

3(二)山田 330 38本

4(一)畠山 .267 26本

5(左)バレ .188 1本

6(右)雄平 .274 8本

7(遊)大引 .224 5本

8(捕)中村 .227 2本

9(投)小川 .091 1本


2018 火ヤク庫打線一例

1(一)坂口 .317 3本 .800

2(中)青木 .327 10本 .884

3(二)山田 .315 34本 1.014

4(左)バレ .268 38本 .904

5(右)雄平 .318 11本 .805

6(三)川端 .259 3本 .663

7(遊)西浦 .242 10本 .673

8(捕)中村 .211 5本

9(投)小川 .121 0本

2021 火ヤク庫打線一例(10/26リーグ優勝決定時)

1(中)塩見 .281 14本 58打点 .802

2(左)青木 .258 9本 56打点 .720

3(二)山田 .272 34本 101打点 .887

4(三)村上 .283 39本 112打点 .990

5(右)サンタナ .290 19本 62打点 .877

6(捕)中村 .279 2本 36打点 .718

7(一)オスナ .257 13本 60打点 .690

8(遊)元山 .255 3本 17打点 .653

9(投)

(打)川端 .372 1本 18打点 .908

他球団

他球団においても、投打ともに大炎上中のチームや、あるいは単に打線爆発状態のチームを

球団名名称
広島東洋カープ薬庫
阪神タイガース火薬
東北楽天ゴールデンイーグルス

等と称することがある。
また、2018、2019年の西武は山賊打線で両リーグトップの得点を誇ったが、火ヤク庫と同じく防御率はリーグワースト1位だった。

関連項目



Tag: ヤクルト


*1 元ネタは「ヨーロッパの火薬庫」ことバルカン半島。20世紀初頭から第一次世界大戦まで、周辺国家や列強諸国の多様な思惑が交差しこの地に国際紛争の火種が燻っていた(実際に第一次世界大戦の直接のきっかけとされている「サラエボ事件」のサラエボもバルカン半島にある)事から称された。