ピースウォーリアー

ナディア：
うん………う………あなたは………
プレイヤー：
ごめん、邪魔しちゃって。
ナディア：
恥ずかしいところを………この街はどこも愛にあふれてて、
つい気持ちよくなって眠っちゃったの………
ふふっ。ここはほんとに愛に満ちたところね。
プレイヤー：
愛に満ちてるかな？
ナディア：
リーダーなのに、まさか感じていないの？
それはまずい、まずいわ…。愛の存在をしっかり感じて！
ナディア：
まだわからない？
愛と平和の闘士として、私が認めたこの主人をたたき直す義務があるわ！
さあ！愛に満ちた語り合いを始めましょう！
プレイヤー：
あ、け…けっこうです。
ナディア：
平気です無料です遠慮は無用です！
私に愛の真髄とは何ぞやを語らせて？
早く！行こう行こう！
プレイヤー：
遠慮しときます………いやマジで………

プレイヤー：
ナディア？どうかしたの？
ナディア：
えっと…あのこ、これから帰るとこ？
プレイヤー：
いや、街の巡視に今来たところだけど、どうしたの？
ナディア：
き、今日はとりあえず帰ったらどう？
せっかくヒマなんだし、休んだ方がいいんじゃない？
プレイヤー：
えっ？どうして？
ナディア：
さ、一緒に帰りましょ？さ、さ、さ。
プレイヤー：
そんなに焦ってどうしたの？
ナディア：
………………ったの。
プレイヤー：
えっ？よく聞こえない。
ナディア：
…ま、迷子になったの！
ううう………この街が大きすぎるがいけないのよ………
プレイヤー：
あの………
住んでるところは隣の通りあるんだけど。
ナディア：
…え？ほ、ほんと！
あんなに目立つ看板を見逃してたわ………
ごめん。ちょっとだけ方向を見失っちゃったみたいで。
プレイヤー：
ちょ、ちょっと？

プレイヤー：
ナディア？こんな遅くにまだ寝ないの？
ナディア：
私の種族は睡眠時間が短いの。
だから、私がみんなの眠りを守ってあげる………なんてね。
プレイヤー：
それでみんなのために見張りを？ごくろうさん。
ナディア：
かつて私の仕事は護衛だったの。
だからこんな仕事は、私には朝飯前よ！
プレイヤー：
昔の仕事………もしかして過去の記憶？
ナディア：
ええ。誰に雇われてたかは思い出せないけど。
私はかつて重要人物を守るために存在した騎士だったの。
私が守った人は、私が深い愛と尊敬を注いだ人に違いないわ。
プレイヤー：
そう聞くと、きっと幸運な人だったんだろうね。
ナディア：
だったら、あなただってそうじゃない？
プレイヤー：
ははっ。それもそうだ。

ナディア：
あっ！！ちょうどよかった………
プレイヤー：
また迷子に？遺跡の中じゃなくてよかった…
ストライカーを探しに出さないといけないからね。
じゃあ………行こうか？街に帰ろう。
ナディア：
はいこれ。この花を摘もうとしてうっかり隊を外れちゃったの。
平和を象徴する花輪！きれいでしょ？
プレイヤー：
うん。やっぱり心がだんだん静まってくる気がするよ。
ナディア：
そうでしょ？あなたのその顔を見ていると、
迷子のリスクを冒して花を摘んだ価値があったって思うわ。ふふふ。
プレイヤー：
でも、迷子になられるとやっぱり困るよ。急にいなくなると心配するし。
ナディア：
あったかい！あなたの体からヒシヒシと愛が伝わってくるわ！
これほど愛に満ちた人の手で戻ってきた私は、何て幸せなの！
プレイヤー：
いちいち大げさな………
ナディア：
ちっとも。だってほんとにそう思うもの。
イヤじゃなかったら、私をこのままここに置いてくれない？
プレイヤー：
もちろん。まだまだよろしく頼むね。

ナディア：
モタモタしてると、置いてっちゃうわよ？
プレイヤー：
その前に自分が迷子になると思うけど。
ナディア：
いじわる………
あら………気持ちいい風………
昔の精霊国みたい………すてき………
プレイヤー：
過去の国が懐かしくなった？
ナディア：
そうね。永遠に忘れないわ…
愛に満ちた国で、人々は農作業に励み、微笑みながら毎日を過ごした…
いったい何が？私たちを、みんなを、世界を変えちゃったの？
ナディア：
急に感傷的な気分になっちゃうなんて…
今日はピクニックに来たんだし、早いとこいただきましょ？
プレイヤー：
あれっ………かごのサンドイッチが半分なくなってる………
ナディア：
ダメよ。そんな小さいことにこだわってたら。むぐむぐ。
今朝の朝ご飯食べ忘れちゃって………
プレイヤー：
じゃあ全部あげるよ？
ナディア：
いいの？
プレイヤー：
大丈夫さ。
ナディア：
また………またしても愛をヒシヒシと感じるわ！
私の喜びを分けてあげるわね？
プレイヤー：
え、遠慮しとくよ。いやマジで。